サキュモスハンター(侵攻編)【15】【二対の蜂に雷砲突き刺さる】
Added 2025-06-14 15:00:00 +0000 UTCサキュモスハンター(侵攻編)【15】【二対の蜂に雷砲突き刺さる】【1338文字】 【第8-②話選択肢より】 https://abnormal-create.fanbox.cc/posts/10058131 【選択肢】 ・チャンスをうかがう。 グッと歯を食いしばってこの状況に耐えた。 今、リットが駆け寄っても何もならない。 チャンスを伺った。 「おほほ♡隊長さ~ん♡出てきて下さぁ~い♡押しつぶされちゃうわよ♡あなたの大切な、お仲間さんたちがぁ~♡」 建物の隙間から伺う。 その間にも、ぶちゅんぶちゅんと彼女たちの巨大な虫腹で潰されていく兵士たち。 その表情に苦しみは全くなく、蕩けたアヘ顔が張り付けになっていた。 (こらえろ……、今は、こらえろ!!) 「あはは♡」 「おほほ♡」 ぶちゅん♡ぶちゅん♡ぶちゅぅぅ~ん♡ぶちゅぅぅ~ん♡ リットには何もできなかった。 二体のビーキュモスクイーンを屠るだけの力はリットにはない。 蜜まみれになった広場で押しつぶされ、犯される兵士たち。もうほとんどの兵が彼女たちの乳房の餌食となっていた。 そしてその食指が今度は市民へと向けられる。 「あぁん♡みんな、ぺっちゃんこになっちゃった♡じゃあ、今度は……♡」 「大事な大事な街のみんなの番ですね♡」 そうビーキュモスクイーンが告げたところで……。 「『雷砲』!!」 長距離から放たれた砲撃にも似た一撃が、妹を自称するビーキュモスクイーンの腹をえぐった。 「んんん!!」 驚きに体を硬直させるビーキュモスクイーン。 「我々の愛すべき民に、貴様ら、何をしている……」 その紅潮させた頬と流麗な水色の髪。 長重の大槍を振り回す戦乙女。 見まがうはずがない。 『雷槍のサリナ』 神速の槍使いで名を馳せた『サリナ・シエン・ヴァルトアーテ』 「なぜ……ここに……」 彼女は、第三班の隊長だ。 つまり、王城死守の任についていたはずだが……。 「小癪な小娘!!こんな子がまだいたなんて……」 だが絶好の好機をリットにもたらしてくれた。 「せやぁぁぁぁぁぁ――!!」 リットも建物から飛び出し、技を繰り出した。 狙うは、ビーキュモスクイーンの姉の方だ。すでに何度かダメージを与えている。瀕死とはいかぬとも少なくないダメージを蓄積しているのも事実。彼女一体だけであれば、闇夜の中に乗じて仕留められるかもしれない。 蜜まみれの大地を踏みしめるように駆けていく。 滑りかねないほどにぬめった大地を、接触面積を最小にして滑走する。 彼女の乳腹が地面に落とされているところに……。 「二刀剣術『旋嵐』」 「くっ、ぁぁぁ!!」 リットの放った二刀の乱舞。 嵐のように舞う刃に、再度ビーキュモスクイーンが呑まれた。 「おのれ!!今頃になって……!」 「助かった」 そう、サリナへと告げる。 だが、彼女は着地と同時にこちらを見ただけですぐさま目の前ビーキュモスクイーンへ技を放っていく。 言葉は不要。今は目の前のサキュモスを屠ることしか考えていないという感じだった。 「ビーキュモスクイーン一体なら、俺にだって楽勝だ!」 「おのれ、矮小な人間風情が、わたくしをどうにかできると本気で思って!」 そこからは攻防の連続だった。 切り裂き、それに対して巨体で反撃を繰り出すビーキュモスクイーン。 だが、それでもサリナとリットの無言のコンビネーションで、ビーキュモスクイーン二人の攻撃が必ずそれぞれの標的にしかいかないように誘導していた。 そう、連携を完全に封じていた。 防御・攻撃・防御・攻撃。 リズミカルなダンスを踊るように、夜闇の戦劇が繰り広げられた。 *** 【第16話へ】 https://abnormal-create.fanbox.cc/posts/10058187