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ぷよ
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拘束され無様に藻掻く姿、うめき声だけが倉庫に響く



手首は背中の後ろに縛られ、胸の上下を締めつける縄が息をするたびにぎしぎしと食い込む。

下半身は膝から太もも、足首に至るまで頑丈に縛られ、まるで一本の棒のように固定されていた。逃げようと足を動かせば動かすほど、縄が皮膚に食い込み、自由の無さを突きつけてくる。


口には無理やり布を押し込まれ、その上から銀色のテープを幾重にも巻かれていた。

声を出そうとしても「んぐぅっ……! んんんっ……!」というくぐもったうめきが漏れるだけ。喉の奥に布が触れるたびに息苦しく、涙がにじむ。


(ど、どうして……こんなことに……!)

里香は必死に頭を振り、膝をばたつかせる。しかし全身は縄に絡め取られたまま、藻掻けば藻掻くほど身動きは小さくなっていく。


冷たい床の感触と、薄暗く埃っぽい空気。周囲を見渡せば、そこは体育倉庫だった。

乱雑に積まれたマットやボールの影に、自分が無様に転がされている現実が浮き彫りになる。


胸の奥でじわじわと恐怖が広がっていく。誰が、何のためにこんなことを――?

答えが見つからないまま、里香は必死に身体をよじらせ、ロープの束縛から抜け出そうと足掻き続けた。







足音が近づいてくる。

重たい鉄のドアが軋む音を立てて開いた。差し込む光に照らされ、里香の視界に現れたのは――メグミだった。


「……ああ、やっぱり。ちゃんとここにいてくれたんだね、里香」


メグミの声は甘い。けれどもその響きの底に潜む狂気を、里香は直感で感じ取った。

必死に目を見開き、縄に締め上げられた体をよじらせながら「助けて!」と訴えるように呻く。


【んぐぅうっ! んんんっ……!】


だがメグミはその声を理解しているのかいないのか、ゆっくりと歩み寄り、しゃがみ込んで里香の頬に触れた。

「大丈夫、大丈夫。苦しいよね? でもね、これは仕方のないことなんだよ。だって、里香は私のものだから」


(な、に……言って……?)

心の中で叫ぶ。必死に首を振って否定しようとするが、テープに覆われた口からは情けない唸り声しか出ない。


メグミはうっとりとした瞳で里香を見つめながら、指でロープをなぞる。

「この縄、きれいに食い込んでる……苦しそうに動くたび、里香の体に跡が残って……可愛い」

まるで宝物を愛でるように、胸の上下を締めつける縄を指先で軽く弾く。ロープがぎしりと鳴り、里香の全身がびくんと跳ねた。


【んぐっ……! むぅぅぅっ!】


「そんな顔も、そんな声も、誰にも聞かせたくない。……私だけが、独り占めするんだよ」

メグミの言葉は甘い告白のようでありながら、逃げ道を完全に塞ぐ呪いのようでもあった。


里香は涙をにじませながら必死に後ずさろうとする。しかし下半身を一本の棒のように縛られているせいで、床を転がることしかできない。転がろうとすればするほどメグミの笑みは深まり、ゆっくりと追いかけてくる。


「いいよ、もっと暴れて。必死な姿を、ずっと見ていたいから」


光の差し込むドアの向こうは自由の世界――でもそこへ辿り着くことは叶わない。

狭い体育倉庫の空気は息苦しく、里香の呻き声が反響する。

そして、彼女を縛り付けた張本人であるメグミの影が、さらに大きく覆いかぶさってきた――。








里香は必死に目を吊り上げ、怒りを込めて身をよじった。

【んぐぅぅっ! んんんっ……!】

背中で縛られた手首を無理に捻り、胸を締めつける縄をぎしぎしと軋ませる。足もばたつかせようとするが、下半身はきつく固められていてほとんど動かない。


その様子を見たメグミは、唇の端を吊り上げてにやりと笑った。

「ふふっ……すごい、すごい。藻掻いてる藻掻いてる。必死だねぇ、里香」


わざと大きな声で茶化すように言うと、里香はさらに顔を赤くして呻いた。

【むぐぅぅうっ! んんんっ……!】


「怒ってるの? でもね、どれだけ力を込めても無駄だよ。見て、縄がびくともしないでしょ?」

メグミは指先で胸の縄を軽く押し、わざと食い込みを強めてみせる。ロープが肌に深く沈み込み、里香の体が小さく跳ねた。


【んぐっ……むぅぅぅっ!】


「ほらほら、その顔。恥ずかしいねぇ。悔しいのに、何もできなくて……ただ無様に転がってるだけ」

体育倉庫の狭い空間にメグミの声が響き、里香の荒い鼻息と呻き声が混ざり合う。


必死に体を捩る里香。しかし床を転がるたび、埃っぽい匂いが鼻に入り、喉の奥で詰め物がごろりと動く。苦しさと情けなさに涙が滲む。

メグミはそんな姿を楽しむように、しゃがんで里香の顔を覗き込んだ。


「もっと頑張ってみなよ。ほら、みんなに見せてあげたいくらいだよ――“必死に藻掻いてる里香”って」

その言葉に、里香は目を見開き、首を横に振って必死に否定する。

【んぐぅぅっ! ふぐぅっ!】


メグミは笑い声を押し殺すように肩を揺らしながら、里香の耳元に顔を近づけた。

「安心して、ここには私しかいないから。……でもね、私にはぜーんぶ見えてるよ。怒って、悔しくて、でもどうしようもなくて――って藻掻いてる、里香の全部」


ぞくりと背筋に冷たいものが走る。

その笑みは愛情ではなく、からかいと優越感に満ちた残酷なものだった。

縄の中でもがき続けるしかできない自分の姿を、こうして観察されている――その羞恥と無力感が、胸をさらに締めつけた。








メグミは立ち上がると、里香の肩をつま先で軽く押した。

「ほら、こうやって……」


ごろん、と里香の体は床の上を転がる。背中に当たる硬い感触が痛く、きつく縛られた胸や太ももに縄が食い込む。

【んぐぅっ! んんんっ……!】

必死に踏ん張ろうとするが、下半身は棒のように固定されているため、抵抗にならない。


「ふふっ、転がるしかできないなんて。……ほら、もう一回」

今度は反対側に押され、ごろりと横転させられる。視界がぐるぐると揺れて、埃っぽい床が近づいたり離れたりする。


【むぐぅううっ! ふぐっ……!】

情けない呻き声がテープ越しに漏れ、里香は涙交じりに目をぎゅっと閉じた。


「どう? こんなことされても、手も足も出ない気分は」

メグミは覗き込み、にやりと笑った。

「悔しい? 怒ってる? それとも……もう諦めちゃった?」


必死に首を振る里香。しかしその仕草すら転がされた勢いで床に叩きつけられるように変わってしまう。

「ふふっ、いい顔するじゃない。ほら、もうちょっと転がしてあげる」


再びごろり、ごろりと、倉庫の中を無様に転がされていく。体育マットの端にぶつかり、空気の抜けかけたバスケットボールが弾んで転がる音が響く。

【んぐぅうっ! んんんっ!】


そのすべてを見下ろしながら、メグミは楽しげに言葉を重ねた。

「いいよ、その声。その必死さ。……でもね、どんなに藻掻いても結果は同じ。里香はこうして転がされるだけの人形なんだから」


羞恥と怒りに顔を真っ赤にしながらも、里香にはもう逃げ場がなかった。








メグミはしゃがみ込み、銀色のテープの端を指でつまんだ。

「……ちょっとだけ、声を聞いてあげようかな」


ビリビリ、と音を立ててテープが剥がされる。

「んぐっ……はぁっ、はぁっ……っけほっ……!」

同時に口の中に押し込まれていた布が引き抜かれ、里香は咳き込みながら必死に酸素を吸い込んだ。


「な、なにするのよ、この変態! 今すぐほどきなさいよ!」

荒い息を吐きながらも、里香は強気に叫ぶ。頬には涙と汗が混じって光っていたが、瞳には怒りの火が宿っている。


メグミはそんな姿を見て、わざと肩をすくめて笑った。

「変態? ひどいなぁ。私はただ、里香の“本当の顔”が見たいだけなのに」


「ふざけないで! 私をこんな目に遭わせて……絶対に許さないから!」

縄に捕らわれた体を必死に捩じり、声だけで抵抗する。


「へぇ~。許さないって? でも――」メグミは指で里香の頬をつつきながら言った。

「今のあなた、無様に転がされて、涙まで浮かべて……誰が見ても可愛い人質にしか見えないよ?」


「っ……!」

言葉を突きつけられた里香は、顔を赤くしてさらに強気に反論した。

「私は絶対に負けない! こんな縄、すぐに解いてやるんだから!」


メグミは大げさに笑い声を上げた。

「ははっ、いいねぇ! そういう強気なセリフ、もっと聞かせてよ。だって――」

里香の耳元に顔を近づけて囁く。

「どうせ動けないんだから、口だけは元気にしてないとね?」


「うるさいっ! 調子に乗らないでよ!」

怒鳴り声と同時に、縄に縛られた体を精一杯捩じらせる。だがその動きは床に軋む音を立てるだけで、何ひとつ自由を取り戻すことはできない。


「そうそう、その顔。その必死な抵抗、最高にそそるよ」

メグミは満足げに頷き、再びにやりと笑った。

「でも――調子に乗ってるのはどっちかな?」


「なに……?」

問い返す里香の声を遮るように、メグミは手にしていた布切れをひらひらと振ってみせた。

「さっき口に詰めてたやつ。……また戻してあげようか?」


里香は顔を真っ赤にして、必死に首を横に振った。

「や、やめなさい! もうそんなの、絶対イヤ!」


メグミは楽しそうに笑いながら、その声を堪能するように聞き入った。

「やっぱり里香は、声を出してるときが一番可愛いな」








「じゃあ、私はここで座って見てるから。……ほら、縄抜けしてみなよ」

メグミは倉庫の端に丸椅子を引きずり出すと、どすッと音を立てて腰を下ろした。

足を組み、余裕たっぷりにこちらを眺めながら、にやにやと笑みを浮かべている。


「……っ!」

里香は顔を真っ赤にし、悔しさを噛み殺しながら声を張り上げた。

「見てなさいよ……絶対に抜けてやるんだから!」


背中に回された両手をぐいぐいと引っ張り、縄を擦り合わせようとする。けれども何度力を込めても、しっかり編み込まれた縄は微動だにしない。

「くっ……はぁっ……!」


体を左右にねじり、胸を締めつける縄を軋ませる。呼吸が荒くなっても、里香は全力でもがき続ける。

下半身は太ももから足首まで一本の棒のように縛り上げられていて、動かそうとしても転がるだけ。ごろん、ごろんと体育倉庫の床を横転するたび、散らばった埃や古いマットの匂いが鼻をついた。


「んんっ……! はぁっ……はぁっ……!」

息は次第に荒くなり、髪は乱れて頬に貼りつく。

それでも里香は、何度も身をよじらせては転がり、縄の隙を探そうとした。


胸を大きく反らせて力を込めたり、腕を引き絞るように振ったり――だがどの動きも無駄に終わる。縄はただ軋む音を立てるばかりで、抜け出せる気配はない。


床に響くのは、里香の荒い呼吸と体を転がす音。

その必死な姿を、メグミは丸椅子に腰かけたまま、まるで観客のように楽しげに見つめていた。

「ふふ……いいねぇ、その顔。その必死さ。……もっと頑張ってよ、里香。私はここから全部、見ててあげるから」


挑発的な声が飛ぶたびに、里香は悔しさで顔を赤らめ、なおも縄の中で全力でもがき続けた。





拘束され無様に藻掻く姿、うめき声だけが倉庫に響く【完結】


つづきはこちら






暗い体育倉庫に一人取り残された少女・里香。

気がつけば全身を縄で固められ、ギチギチに縛られていた。

声をあげようにも口は詰め物とテープで塞がれ、必死の呻きだけが虚しく響く。


そこに現れたのは――かつての友人メグミ。

助けを求めた相手は、実は仕掛け人だった。

煽り、からかい、さらに追加されていく拘束。

やがて鼻を塞がれ、呼吸すら奪われた里香は……。


強気な少女が必死にもがき、無様に崩れていく姿を丁寧に描いた、緊張と羞恥のドラマ。

反響するうめき声、届かない叫び、そして放置された無力感――。

読者の想像力を掻き立てる一編。



本作のポイント


体育倉庫:閉ざされた空間で繰り広げられる緊張感


追加拘束の段階描写:棒縛り → 猿轡 → ホッグタイへと強化される絶望感


羞恥の煽り:写真・動画撮影や言葉責めで精神的に追い込む展開


息を奪う描写:鼻を塞がれる緊迫シーンでリアルな恐怖を演出


無力なフィニッシュ:力尽き、心の声だけが響く余韻あるラスト


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