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"自動捕縛縄"
意のままに操り、ターゲットをギッチギチに拘束する縄
↑使えない
以前興味本位で触ったら一瞬で自分がギッチギチに縛られた。
"べたべたトリモチ"
同じく意のままに操り、ターゲットにベッタベタにへばり付いて拘束するトリモチ。
↑使えない
以前ゴム手袋をはめて『ぐにゅ〜』っとケースから取り出そうとしたがケースと一体化していた。
"これはマジで凄い!強烈落とし穴"
空き巣や泥棒が入って来ても安心。ターゲットを落として穴の中に閉じ込める。
↑使えない
お客さんとの区別が付かず友達を何回も落っことしてしまった。
鈴木真弓(すずきまゆみ)の母は発明家だった。発明と言っても前述したようなロクでもないガラクタばかり作っていた。そのために多額の借金を残したまま蒸発してしまったわけなのだ。
借金取りに家を追い出された真弓は今はドラキュラが住むような城に住んでいる。文明から遠く離れた山の廃墟だ。
「おつかれ、今日はどう?」
『イジョウアリマセン』
警備ロボに話しかけた真弓は泥棒が入って来ていない事を確認してから家の中に入る。門はやたらとデカい。
靴を脱いで玄関に入ると落とし穴が作動しないように『ソロ〜〜』っと抜き足差し足で壁に手を当てながら廊下の端を進み、モニタールームへと繋がる扉に入った。
「ここ最近、獲物がかからないわね」
城全体に仕掛けられた監視カメラの映像を一度に見ることが出来るモニタールームでコーヒーを啜りながら真弓は呟いた。
「ん.............ん...........」
隣の部屋から微かに音が聞こえるが真弓は気にしない。無論、監視カメラには自動捕縛縄にギチギチに縛り上げられた女性達の姿がバッチリと写っているわけなのだが。
「そうね..........あの女はそろそろ服従してくれそうかしら」
監禁されてから丸1日、最初は強気な態度だったその女も涙目でカメラに目線を送っていた。しかしその目をも捕縛縄が遮ってしまった。
真弓はマイクをオンにして語りかける。
『あーあー.....8番の女、私に従う気になりましたか?』
「うむぅううううううう!」
天の助けが来たとばかりにぶんぶんと首を縦に振る女だったが真弓は意地悪だった。
『んー......聞き取れないわ』
「むぅうううううう!」
口を捕縛縄に抑えつけられた女は意味のある言葉を発せないのだ。
「んむぅううううーーーーープツンッ」
真弓はマイクをオフにした。
澤田美穂(さわだみほ)の職業は泥棒だ。泥棒の価値は被害総額で語られるというが、彼女が世間に与えた被害総額は2億円。なかなか優秀な方である。しかし上には上がいる。
後藤綾乃
被害総額5億円。
岩井陽子
被害総額10億円。
この界隈でも類を見ない泥棒の天才だ。
そんな2人が立て続けに姿をくらませたとなれば"表沙汰"にはならないが、裏の社会ではちょっとした話題になる。
美穂は好奇心を煽られた。
聞いた話によると2人とも同じ場所で消えたそうだ。
そこはなんと田舎のドラキュラ城と呼ばれているそうだ。まさかドラキュラに襲われたと言うこともあるまいし........
そこにはどんなお宝が眠っているのだろうか。
ーーーーーーー
山に籠ること1週間、美穂はターゲットの外観を観察した。ドラキュラ城の名の通り確かに不気味な臭いが漂っている。さらに山の中にあるとはいえ異様にデカい。人の気配は全くなく警備はゼロ。代わりにおかしなロボットが周りをうろついている。しかしその警備用と思われるロボットはなんと昼寝をする。ロボットのくせに昼寝をするなんて…
文明から切り離された山の奥では第三者に目撃される心配がないので気を付ける点は家主と数体のロボットのみ。
決行日を明日に決め美穂は簡易式のテントの中に潜り込んだ。
翌日
警備ロボが昼寝を始めたところを見計らって美穂は巨大な門に飛びついた。
鍵を開けるためにピッキングを始めたのだが、なんと扉には鍵がかかっていなかったのだ。
「不用心ね」
そうつぶやきながら彼女は城の中へ入った。
まず目に飛び込んできたのは果てしなく続く廊下だ。奥のほうは暗くて見えない。靴を脱ぎ靴下も新しいものに変えた。なるべく痕跡を残さないようにするためだ。
ひと通り身支度を終えるとタイミングを見計らったかのようにブーンと音を立てて虫のようなロボットが飛んできた。
『絵画チューリップをご覧になられる方ですか?』
と聞いてきたので美穂は迷わずハイと答えた。
『ではこちらへどうぞ』
美穂は心の中でしめたと思った。
(絵画チューリップと言えばその価値は1億円は下らないはず。しかもご丁寧に場所まで案内してくれるなんて)
胸の高まりを抑え、美穂は玄関から廊下へと足を踏み入れた。
瞬間
嫌な予感に襲われた。
美穂の泥棒としてのキャリアが脳に警鐘を鳴らしている。ここは危険だ、今すぐ回れ右して帰るのだと。しかしあと一歩遅かった。浮遊感を感じてから落とし穴に落ちるまで0.5秒。間に合うわけがない。『ドシン』とお尻を打ち付けてしまった。
『どうぞ付いて来てください』
虫のようなロボットは遥か頭上で機械音声を流していた。
「痛たた........こんな事して、ひどいじゃない!引き上げて頂戴!」
落ちた拍子に打ち付けたお尻をさすりながら美穂は言った。高さはおよそ3メートル、登れない高さではないが...........
美穂の考えは甘かった。
美穂の発する熱気、音、体臭、動作、全てを敏感に感知した"生き物"が彼女を標的にした。
「だ、誰っっ!?」
気配を察知した美穂は使う予定のなかった果物ナイフを咄嗟に取り出し、相手に向けた。
「っっっ!?」
美穂は言葉を失った。蛇のように動く茶色の"縄"が波のように押し寄せて来たのだ。
「うがっ!」
落とし穴の中は狭く、逃げ場などない。大量の縄が美穂に覆い被さった
「やめっこの.......このぉおお!離れろぉおおおお!」
うじゃうじゃと集う縄で美穂の姿は完全に見えなくなった。縄の大群の中から果物ナイフがぽーんと放り出され、美穂の唯一の武器は取り上げられてしまった。
「おおおお!......ぉぉ.........」
2分ほど経ち、縄の大群らは示し合わせたように『スルスル』と美穂から離れた。するとびっくり、美穂は雁字搦めに縛り上げられていたのだ。
「うぉおおおお!解けこらぁああああ!」
美穂の両手は背中の高い位置で固定され、胸の上下に縄が巻き付き、縄抜け防止用の閂まで施されていた。下半身はというと太もも、膝、足首まできっちりと緊縛されている。極め付けは足首の縄が背中の縄に結び付けられている事だ。これにより、美穂は海老のような姿勢を強要されている。
「う.....うごっ.......動けな.........っ!」
縄を解こうと手脚を動かすが無駄な努力だった。
「うぅ......切るしかない」
美穂は自分が持ち込んだ果物ナイフを目線だけで探し始めた。すると目当ての物は直ぐ側にあったのだが......
目前で1匹の縄がナイフを器用に巻き取り『シュルシュル』と逃げようとしていたのだ。美穂の顔が『サー』っと青くなる。
「やめて......返して!」
美穂の必死の言葉も縄には届かない。
窮屈に縛り上げられたこの状況において美穂の頼みの綱とも言えるナイフが今、目の前から消えようとしていた。
「待って..........お願い!行かないでぇえええええ!」
落とし穴の中で身体をめちゃくちゃに捻るのであった。
「おつかれ、どう?」
「エモノアリデス」
「あら、久しぶりね!」
真弓は意気揚々と家に入ると確かに落とし穴が作動していた。自動捕縛縄は3メートルの高さは登って来れない。つまり、真弓が縄に襲われる心配はないのだ。
そ〜っと覗き込むと女性が1人掛かっていた。相変わらず見事な縛りっぷりだ。あの調子だと随分藻搔いたのだろう、だいぶ疲れているようだ。
「さてと!」
真弓はウキウキ気分で玄関の靴置き場を開けた。そこには発明品がいくつか入っている。その中から"どこでもクレーンゲーム"を選び、落とし穴の中に『スーーー』っと垂らした。フックの付いたそれを器用に操作して獲物に絡みついた縄に引っ掛ける。
「な、な、今度はなに!?」
穴の中の女性は何が起こったのかも分からず、あたふたしていた。しかし縛られた彼女には抵抗する術はなく、クレーンゲームの要領で簡単に釣り上げられてしまうのであった。
「ひぎぃぃいいい!痛い!痛い!!」
フックが背中の縄に引っ掛かっているので身体がさらに逆に曲がる。
「降ろして!降ろしーーー」
「降ろしてあげましょうか?」
「っっ!?」
ここで初めて女性...................."泥棒の美穂"は真弓の存在に気付く。
「いや降ろすのではなく、穴の中に落とそうかしら。今の貴女がまともに受け身を取れるとは思えないわ」
「....っ!」
「冗談よ、名前は?」
「......澤田美穂」
「年齢は?」
「26」
「職業は?」
「泥棒」
「あら、今回の獲物は素直ね」
「はやく降ろして....」
真弓はフックから女性を引っ掛ける縄を外し穴の側の床に置いた。
「さっそくだけど.........」
真弓が話を切り出そうとした瞬間、泣き喚くような大声が響いた。
「何処にあるかも分からないモノを盗めるわけ無いじゃない!!!」
真弓と美穂は声のする方を向いた。すると警備ロボが緊縛された女性を担いで歩いて来たのだ。
「離して........嫌だ!もうあの部屋は嫌だぁあああああ!!」
真弓と美穂の間を通り、廊下の奥へと消えていった。
「.........話の途中だったわね、泥棒の美穂さん」
「え.....今のは..............」
美穂には先程の女性に心当たりがあった。特徴の長い金髪に大きな胸.........1ヶ月前に突然消えた泥棒の天才ーーーーーー後藤綾乃
「貴女にはとあるモノを盗んで貰いたいの」
「え?」
真弓は話を続けた。
「指輪、とても綺麗なルビーの」
「指輪......」
「えぇ、でもただの指輪じゃ無い、私のお母さん..........鈴木里美が所有していたモノ」
「場所は.......」
「分からない」
「形をもう少し詳しく.....」
「覚えてない」
美穂は困惑した。しかし今の彼女には拒否権が無い。床に縛り伏せられたまま顔だけを縦に振った。
「分かったわ、やってみる」
「嘘付きは泥棒の始まり」
「?」
唐突に真弓が言った。
「泥棒は平気で嘘を付くわね」
「.......やるって言ってるじゃない」
「これから貴女には"とある部屋"に入ってもらうわ」
真弓は嬉しそうだった。
「ちょちょちょ!揺らさないで!もう少し優しく.......」
「ツキマシタ」
縛られたまま警備ロボに担がれた美穂は"とある部屋"とやらに連れてこられた。
「ここが.......いったい中では何が起きてーーーーーーうわわぁああっ!」
警備ロボは質問に答えずドアをぱっと開けて美穂を『ポーン』と放り込んでしまった。
『ドシン!』
「いったぁあああ!」
美穂は地面に叩きつけられてしまった。縛られているために今度はお尻をさする腕は封じられている。
「女の子の扱いが乱暴すぎ!」
首を捻って文句を言おうとしたが既にドアは閉められていた。今の身体ではドアを開ける事もましてや追いかける事などできるばずもない。美穂は普段の動きが出来ないことにストレスを感じていた。
「もう!こんな縄にーーーーっっ!?」
美穂は口にしようとした言葉を飲み込んだ。見覚えのある"生き物"が迫ってきたからだ。
「あ、あ、........いやぁああああ!」
必死で逃げようとするも既に絡みついている縄が息を取り戻したかの如く美穂を締め上げ始めた。
「うぎぎぎぎ......」
脚と背中を繋ぐ縄が力強くなったのを感じる。事実、身体は先程よりも曲がっている。そんな無力な美穂に無数の縄が襲いかかった。
「うわぁあああああああああ!」
直前に落とし穴の中で喰らった量の5倍はあるだろう。
『あーあー......美穂さん聞こえますか?』
真弓の声が天井に付くスピーカーから降り注いだ。
「聞こ...ぐもっ.......やめっ......」
縄に埋もれながら美穂は必死に呼吸した。
『まずは持ち物検査ね』
「んん.........ごもっ!.......」
30秒ほどで縄の大群は美穂から離れていった。すると驚いた事に美穂は素っ裸になっていたのだ。
「な、なんでぇえ!?」
まるで何かのマジックのようだが、実際には縄の群れが美穂の衣服を引き千切ったに過ぎない。
『この部屋の縄は衣服を狙うようになってるの』
「そんな事より危険なモノなんて持ってないから服を返して!」
『確かに危険なモノは無いみたいね、でも衛星電話があったらしいじゃない』
「くっ.......」
全ては監視カメラで見られているという事だ。これでいざという時の助けを呼ぶ手段が絶たれてしまった。
『落とし穴の中で使わなかったのはなんで?』
「...........手が届かなかったのよ」
『なるほどなるほど、それは残念ね』
「くぅ!........はやく部屋から出してよ!」
『警備ロボを向かわせたわ』
美穂は内心ほっとした。あの縄達と相部屋なんてゴメンだからだ。
「ちょいちょいちょい!だから優しくしてーーーー」
『ツキマシタ』
美穂が連れて来られたのは"玄関"では無く廊下のさらに奥の部屋だった。
「え?間違ってないーーーーーきゃああ!」
またしてもぱっとドアを開けた警備ロボは素っ裸の美穂を部屋に投げ入れた。
「ぅぅ........もうやだ..........」
酷い目にあった美穂は泣きそうだった。立ち上がる事すらできない自分が惨めになって来る。
「..............※....」
「?」
遠くで小さな声が聞こえたような気がした。美穂は期待するように声を絞り出す。
「助けて!!」
............ドアの方向には誰も居ない。なら後ろはーーーーーー
「なっっ!?」
無理矢理振り向いた美穂は愕然とした。視界に飛び込んできたのは期待した"助け"ではなく、同じように捕われた"獲物"だったからだ。
「うむむむむむ!」
逆さ吊りにされたツインテールの女の子は自分よりも厳しい姿勢を強いられていた。美穂よりも年齢はずっと若そうだ。そんな女の子にも容赦なく縄が絡みついている。しかも股の間まで..........
「んもっんもっ.......むぁ......」
こんな状況でも感じてしまっているようだった。年頃の女の子だから仕方ないが......私は女の子から目を背けた。
どうやらこの部屋では何人もの縛り上げられた女性達が転がされているらしい。
美穂が『ミチミチ』と音を立てて縄を外す手段をあれこれ考えているとまたしても真弓の声が聞こえた。
『あーあー.....気分はどうですか』
「最悪に決まってるじゃない!」
「「「むーむー!」」」
周りの女性達も助けを乞うように藻搔き出した。
『そろそろ"縄"について説明してあげようと思ったのだけど』
「いらないわよ!」
『その"縄"は私のお母さんが作ったモノなの』
美穂の声を無視して真弓は喋り出した。
『獲物を自分から縛りに行く凶悪な緊縛装置、その名も自動捕縛縄。衣服を狙うヤツの他に対象の"熱気"や"動作"を感知するヤツもいるわ』
「落とし穴の中のヤツ.....」
『そうそう、あそこには特に"動作"に反応するヤツを集めて入れておいたわ。今、貴女に巻き付いてるのもソレね』
「まんまと嵌められたわよ!慌てて藻搔いてるうちにどんどんキツくなるんだから!」
『ふふふ、さっきの部屋でも暴れようとしてぎゅうぎゅうされたわね』
「...........で、何が言いたいの」
『そうね今貴女が閉じ込められてる部屋にも数体解き放ってるんだけど........ソイツらは"水分"に敏感に反応するわ』
「だから?」
『口を閉じた方がいいんじゃない?』
「あっ...........はむぐぅううううううう!」
美穂の開いた口に縄が飛び付き、ぐるぐると顔の周りに巻きつき始めた。
「むぐぅうう!むぐぅうううう!」
舌で押し返そうとすればするほど縄は強くなって行く。
『あははは!だから言ったのに』
「うごごごごご!」
完全に口を塞がれてしまった美穂は逆海老のまま顔を左右に振りまくる。
『さて後は........"女の子"だから、分かってるわね』
「あぐぅうううううう!」
察知した美穂は太ももをぎゅっと閉じたが這い寄る縄は相変わらず強い。
「うぐぐぐぐぐぐっ.......!」
必死に力を込めて割れ目への侵入を防ぐが手脚が使えなければ赤子同然だ。太ももの間をスルッと通り抜けた縄はそのまま美穂の秘部を締め上げてしまった。
「んんんんんーーーーーっっ!!」
その後は大した時間もかからずツインテールの女の子と同様に"股縄"を施されてしまった。
『感じれば感じるほど締め上げられるわよ、あとは汗をかかないように注意ね。...........おもらしなんてした日にはそれはもう..................うふふ.......』
「んむぅうううううう!」
マイクがオフになった。
「むごっむごっ......」
あれから30分ほど経ち、美穂は自分が本格的にピンチに陥っている事を実感させられた。口の中からは涎が.......つまり水分がどうしても出てきてしまう。それを喜んだように縄が奪い取り、その力を増していく。頬にまで食い込んで来た縄は美穂の微かな呻き声をも押し返すのだった。
そして........ツインテールの女の子が感じてしまう理由が分かった。女性が股の間を責められれば嫌でも"濡れて"しまうものだ。それを感知した縄が『ぎゅう』っと締め上げる。『ビクンっ』と身体が反応してしまい、また濡れて.........後は繰り返し。際限なく食い込んでくる股縄は1番厄介かもしれない。
そして縄を解こうとあれこれ考えても藻搔くたびに"動作"を感知した身体の縄が力を増し、全身を締め上げるのだ。特に足首と背中を繋ぐ縄が『ギュウ』っとなれば海老ぞりの姿勢は余計に苦しくなってしまう。
「うくぅ.........」
美穂に出来るのは...........いやここに捕まっている女性全員に言える事だが、ただ大人しくしているしか無いのだ。
「ぅうっ!」
頭上から甘い声が聞こえて来たと思ったら例の女の子が逝ってしまったらしい。
(あぁ........可哀想に)
股縄がさらに厳しくなっているのが見てとれる。
「んぁあああっ!」
逝ったばかりで股を責められて苦しそうだ。しかも『ビクビク』と身体を動かしてしまっているので足首、太もも、手首..........全ての縄が彼女を締め上げ始めた。
「んぐぁああああああっ!」
聞くに堪えない苦痛とも甘美ともとれる呻き声が部屋中に響いた。
「可愛い......可愛い.............なんて可愛いの.........あの黒髪の子は確か絵画チューリップを盗んでもらった............あんなに派手に逝っちゃって...........」
股間に指を滑らせながら真弓はモニターに釘付けになる。
「新人の美穂とかいう女も.........いいわね...........逸材だわ.......んっ......」
真弓は根っからのサディストであった。こうして捕らえた獲物が苦痛に喘ぐ姿を見ては身体を興奮させて自慰を繰り返しているのだ。
「んっ.........んぁ........」
真弓が気持ちを昂らせている時に警備ロボがやって来た。
「ゴバン、キカンシマシタ」
「もう!いいとこなのに!」
5番と言えばなかなか頑固でしかも性格がきつい女だ。しかし信じられないほど美人なのも間違いない。
「はいはい、で指輪は?彼女は成功したのかしら」
「シッパイダトイッテマス」
「もう!またなの!.....................................ミイラの部屋にぶち込んで頂戴」
「リョウカイ」
警備ロボは真弓の命令を受けて部屋から出て行った。
「もう......これだからお母さんの発明品は.............んっ.......」
真弓は再びモニターを凝視するのだった。
1日後
「おつかれ、調子はどう?」
「んもぁぁあ.........」
美穂は警備ロボにモニタールームに連れて来られた。丸一日逆海老状態で拘束されているために呻き声も弱々しい。また、股間の縄による締め付けで何度絶頂してしまったことか.......
「あぁ、ごめんなさい。その縄を解く前にやっておく事があるの」
「んむぅ.......?」
そう言ってから真弓がモニタールームの隅にある道具箱の中から取り出したものは首に嵌める用のチョーカーだった。
「これは発信機、そして威力は小さいけどニトロが配合されているわ。つまり爆弾」
「んん!?」
「はいはい直ぐに付けてあげるから」
「んんんんんんん!!」
美穂は縛られた身体を捻り、真弓の手から逃れようとした。すると逆海老に彼女を縛る縄はこれでもかと美穂を締め上げる。
「あぐぅううううっっ!」
「もう、学習しなさいよ」
真弓は平静を装いつつも心の中ではドSの本能が煮えたぎっていた。美穂の必死な藻搔きっぷり、そして喘ぎ声、髪の蒸れ具合............どれも真弓を恍惚とさせた。真弓はそれを悟られないように事務的に美穂の後頭部、ちょうど頸のところでチョーカーを『カシャ』っと留めた。
「このチョーカー、テキトーな性格だったお母さんの発明品だから誤作動で直ぐに爆発しちゃうかも」
「んぐぅううううう!?」
美穂の耳元で囁いた真弓は彼女の慌てっぷりを見て背中がゾクゾクした。
「じゃあ縄解いてあげるわ」
真弓は今度は道具箱からねずみ花火を取り出した。
そして火をつけ、地面に解き放った。
ねずみ花火はモニタールームの中を所狭しと暴れ回る。
美穂を縛っていた縄は瞬く間に"動作"と"熱"を感知して花火に突撃した。そして燃えたぎる花火に『ジュウ』と焼かれてしまった。
「はぁはぁは.............あ」
一日ぶりに緊縛から解放された美穂だったが、うつ伏せから起きあがろうとした時に真弓に額を抑えられてしまった。その手はピストルの形を作っている。
「私の言うこと、聞いてくれるわよね?」
真弓は「ばーん」と言いながら美穂に問いかけた。
①鈴木里美が所有していたルビーの指輪を盗むこと。
②一ヶ月に一度、真弓のドラキュラ城に戻ること。
"貴女の位置は首に嵌めたチョーカー型の発信機でわかるわ。遠隔操作で起爆もできるから、いーい?私から逃げられるなんて思わないでね"
美穂は真弓の言葉を頭の中で何度も再生した。
あの子を怒らせたらヤバい、本当にヤバいーーーーーと美穂の身体には恐怖が植え付けられていた。発明品による手数の多さもさる事ながら、彼女は私を.........女達を苦しめて悦に浸っているようだった。真性のサディストだ。
「指輪、指輪、指輪!」
今は自分が所有するアジトで血眼になって情報を集めている。
「所有者は鈴木里美、生存は不明、どこの出身かも分からない.........詰んでる」
作業を進めれば進めるほど厳しい現状を突き付けられる。
「今日が7日だから.........明後日にはここを出ないと間に合わない!」
1ヶ月という期間はあっという間に過ぎようとしていた。真弓のドラキュラ城は山奥にあるため、移動にも貴重な時間を取られてしまう。指輪を盗むのは無理だと判断した美穂はせめて何かしらの情報を持ち帰ろうとしていた。
「手ぶらで帰ったら...........」
考えるだけでも恐ろしいお仕置きが待っているだろう。
「ニジュウナナバン、キカンシマシタ」
「あら、27番はたしか.........美穂じゃないかしらっ!」
真弓は弾むような声で警備ロボに命令した。
「はやく連れて来て!」
「リョウカイ」
ーーーーーーー
「................という訳で成果は.......」
「ふーん」
真弓は不機嫌そうだった。
モニタールームの中は真弓と美穂の2人っきりで部屋は静かだった。マイクはオフになっているが監視カメラの映像はおよそ20箇所を同時に映し出している。その中には美穂が拘束された場所もあった。
「では私はこれで...............」
美穂はそそくさと部屋から出て行こうとしたが
「待って」
背中に真弓の声が突き刺さった。蛇に睨まれたカエルのように..........否、威圧感はメデューサのそれだ。
そして『トコトコ』と歩いて来たかと思ったら美穂の顔を覗き込んだ。
「なーんの成果も上げなかった人がなーんのペナルティも無しに帰れると思って?」
「ち、ち、ち、違います!そ、そう!これから盗みに出るところだったんです!」
「見え見えの嘘を付かないで頂戴」
「っ!」
ミイラの部屋
この場所で最初に目に付くのは部屋のど真ん中にある奇怪なマシーンだ。そしてそれがどんな物かも分からないまま次に目に付くのはミイラのように包帯でぐるぐる巻きに拘束された女性達であった。彼女達は部屋の奥に所狭しと並べられた棺桶に入り、直立の姿勢で並べられ、右に左に上半身を捩りながら何かを訴えようとしていた。しかし、顔の大部分も包帯で覆い尽くされているため意味のある言葉は発せないようだ。
「「「んんんんーーーーーっっ!」」」
美穂と真弓が部屋に入って来た事に気付いた女性達はいっそう激しく藻搔き出した。
「そこに立って。私が直々に拘束してあげる」
真弓は奇怪なマシーンの真ん中を指差して美穂に命令する。美穂は言われるがままにちょうど真ん中に立ち、両脇のバーを見つめた。そこには包帯がセットされている。
「これはミイラ化拘束装置ね。お母さんがいつかのテレビに触発されて作った物なの」
「え、じゃあやっぱり私もあの女の子達のように.........」
「そう、ミイラになって貰うわ」
部屋の奥から『んんん!』と呻き声が聞こえてくる。見るからに厳重で苦しそうな拘束だ。
「手を背後に組んで」
「........」
美穂は真弓の指示に従った。
「一応手首は結束バンドで固定しておくの。以前暴れ出した娘がいたから」
「........」
美穂にはその娘の気持ちが身に染みるほど分かった。今からでも逃げ出したいと思うが首に爆弾チョーカーを嵌められている以上それは不可能だ。
「じゃあ作動させるわ」
『バィィィィンンン』と大きな音を立ててミイラ化拘束装置は動き始めた。両脇のバーが真ん中に立つ美穂の周りをくるくると回り出す。どうやら下半身から少しずつミイラにされてしまうらしい。
「うっ.......くっ........」
できる限り緩い拘束にしようと美穂は両脚を外に向けて踏ん張ったが、装置はそんな彼女の努力を嘲笑うかのように『ギュギュっ』と脚を閉じ直して拘束してしまう。そして包帯が太ももに差し掛かった時、真弓が装置を止めた。
「そうだ!忘れてたわ!」
美穂は何事かと慌てたが既に膝上くらいまでぐるぐる巻きなのでどうする事もできない。
「コレを太ももで挟んで貰わないとね」
「っ!?」
どこから持って来たのか真弓はワイヤレスの電マを手にしていた。
「いや、ちょっと嘘でしょ!?」
電マが『うぃーんうぃーん』と強烈な音を上げてブルブルと震えている。装置が止まった事で気が付いたのだが、棺桶の中で呻き声を上げる女の子達の股間からも確かに電マの機械音が聞こえていた。
「いや!.........っ!...........だめぇええええ!」
美穂は手首を結束バンドで固定され、ミイラ拘束も膝下にまで及んでいるので大した抵抗は出来ない。されるがままに太ももで挟むようにして急所に電マを押し付けられてしまった。
「きゃあああああ!」
「じゃあ、スタートするわ」
ミイラ化拘束装置は再び轟音を立てて動き始めた。
「やめてやめてやめてぇぇええええ!」
「暴れないで」
「そんな事言ったって.......んほぉおおおおおおお!」
装置の包帯が美穂の太もも上部に差し掛かった時、変化が起きた。太ももを拘束されてしまった事により、美穂は自ら電マを『ギュウ〜』と強く抱え込む羽目になってしまった。秘部との間にスペースが無くなってしまい、振動をモロに喰らってしまう。
「いやぁあ!無理!死ぬ!」
美穂は身体をめちゃくちゃに動かし始めたが装置が進むごとにその動きも小さくなっていく。
そして装置はお腹を通り過ぎ、腕と一緒に両胸を絡め取るとそのまま一気に肩まで進んだ。
「あぐっ!あぐっ!いぎぃいいいい!イクゥぅううううっっ!」
「うっさいわね、その口何とかならないかしら!」
真弓が自身のハンカチを美穂の口に押し込もうとした瞬間................悲劇が起きた。
「きゃあっ!」
美穂をぐるぐる巻きにするためのミイラ化拘束装置が真弓をも巻き取ってしまったのだ。
「しまった!.......うぐっ.............きつぃい......」
ミイラ拘束はいつも警備ロボに任せている作業なので真弓は完全に抜けていた。
「電マ止めでぇえええええ!」
「うるさいわね!今それどころじゃ無いでしょう!」
真弓はグルグルと回る包帯から抜け出そうと藻搔き出したがどうしても上手くいかない。美穂が電マの振動に喘ぎ、暴れているのでなおさら自分の思い通りに行かないのだ。
「逆回転..............」
装置に手を伸ばそうと思った時には真弓の腕はバーの包帯に巻き取られ、美穂と共に拘束されてしまった。
「はーーはーーー.........あ.......んっ.......」
「誰か.......誰かっ.....!」
美穂と真弓は一体化するようにミイラにされてしまった。装置は包帯が無くなった今も稼働し続け、2人を締め付ける。普段なら拘束が完了したところで警備ロボが装置を止めるのだが...........
「警備ロボ!こっちに来なさい!!」
真弓は部屋のドアに向かって怒号を飛ばしたが、生憎ロボットは昼寝中だった。
「くぅ.......ぉおお!私とした事が..........このぉおおおお!」
「出る......出ちゃ...........あんっ!」
「暴れないで...............うっ!」
美穂と真弓のミイラは1人用の装置を2人で使ったためにギチギチの仕上がりだ。装置から抜け出すことも叶わずに直立不動になってしまった。
「んぁああああっ!」
「ちょ、やめ........危なっ.....」
電マの刺激に美穂が腰を突き出すと、一緒にバランスを崩しそうになる真弓。
「はぁ.....はぁ......ん.....暑.......」
背中合わせで密着した状態、さらには包帯が全身を覆っているので体温がこもってしまう。極め付けは美穂が暴れていることだ。熱気はどんどん上がっていき、真弓をも苦しめた。
「うぐっ........くぅ!」
肩を揺すり、お尻を捻り、腕に力を込め、脚をバタつかせた。
しかし何をしても包帯から抜け出すことは出来ない。
「んぁあああ!イグぅうううう!!」
「あぁ!もう!離しなさいよ!!」
真弓は装置に向かって大声を張り上げたが、装置はなんの感情も無しにただ役割を果たすために『ゴゥン......』と鈍い音を立てて2人を拘束し続けた。
〜【次回】泥棒の仕返し編〜

. 自分の城に仕掛けた数々のトラップで女泥棒達を捕らえる真弓。 根っからのサディストである彼女は様々な発明家で女性達を弄ぶが........ ↑前編 ーーーーーーーー 「んんんーーー!」 「全く酷い目にあったわ」 昼寝を終えた警備ロボに助けられた真弓は美穂をミイラ拘束し直すと、棺桶の中に入れてしまった。包帯でぐる...