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「あっはーーー!また私の勝ち、100円いただきます」
「強すぎるよ梓(あずさ)」
「次、私に挑ませて!」
放課後の教室で私は荒稼ぎしていた。実は私の母親はプロのマジシャン。これは誰にも話してない秘密。現在その母親に教わった縄抜けのテクニックで自分のお小遣いを増やしていた。
「お!次はお嬢さんですか、期待してますよぉ〜」
おどけた口調で手を背後に回す。
「何で簡単に解けちゃうんだろ...?」
「もっと結び目をキツくすれば?」
「縄の量を増やしてみればいいんじゃない?」
ふふふ、みんなナンセンスだよ。緊縛はそんな簡単なもんじゃないって事よ。この女子達じゃ相手にならないね〜...
「よいしょっ!」
ものの3分でパッと縄から抜けて両手を上にあげてバンザイのポーズをとる。
「えぇ!?これ解けるの!」
「ギチギチだったのに...」
「やり方教えてよ!」
ふふふ、マジシャンが種明かしをするのは御法度。まぁちょっとした工夫で非力な女の子でも抜けられるとだけ言っておこう。
「悔しい!あと一回やらせて!」
「何度でもどうぞ〜」
(いひひ、最近金欠だったからなぁ、何買おうかな〜...)
「どうすれば手首抜けなくなるかな...?」
「あれじゃない?腕を固定すれば?」
「あぁ、だったらお胸に巻いて...」
「むむ!この子達、学習してきましたね...」
確かに胸縄は緊縛の常識だけれども、それだけじゃダメなんだなぁ〜。
「足首にも巻いちゃおうよ」
「そうだね、下半身を封じれば...」
「力が入りにくくなる!」
あっ、ちょっと待ってそれは結構やばい。実は足の力ってなかなか重要で、踏ん張れなくなると或は...。まだ大丈夫、他にもやり方はある。
「あの、そろそろ...」
「ねぇこの胸の縄既にズレかけてない?」
「ほんとだ!これどうやったら動かなくなるかな?」
「別の縄で縛ればいいんじゃない?」
「!?」
まずい!閂だ!!
胸縄が上下にズレることを防止するために身体と腕の間に縄を通すテクニック。何でこの短時間でそこに辿り着けるのよ!
「梓、制限時間は5分ね」
「う、うん...」
私の持って来た砂時計を友達の1人が逆さまにして本気の縄抜け勝負が始まった。
「...んっ.....くぅ...ふぅ!」
ダメだ、胸縄が邪魔で手首の縄が抜けない。その胸縄は閂のせいでピクリともしない。
「このぉ!」
つい大きな声が出てしまった。
「あれ?梓なかなかピンチじゃない?」
「いやぁ...これは演出だから...」
「うぐぅぅぅ!ぬぅぅ!!」
教室の床に転がって力を込める。まずい!砂時計を見るに残り3分くらいだ。正直解ける気配すらなくて泣きそう...。
「痛ぁあ!」
身体を床に激しく擦り付けるようにもがいていたら机に足をぶつけてしまった。ゴツンと大きな音がして机は椅子もろとも倒れる。
(こうなったら隠し持ってるハサミで...あれ?...無い!?)
確かに制服の袖の中にハサミを隠してたはずなのに!何で無いの!?
「梓、ギブアップする...?」
「なんのぉぉぉおお!!」
変なプライドが出てしまった。顔を赤くして巻きつく縄を引きちぎろうとする。もはや縄抜けというより囚人の抵抗だ。
「タイムアップ!!」
「やった初勝利!」
「さすがに解けなかったね〜」
「くっそぅ...」
転がされた私は妖艶に縛られた身体を見下ろされ、屈辱感をこれでもかと味わっていた。
「...解いて」
「あれ?梓、約束忘れちゃったの?」
「あっ...!」
〜ちょっと前〜
私に勝ったら猿轡噛ませた上で放置して帰っちゃっていいよ〜!ふふふ、どうせ負けないもんね!!
「私のバカぁああああ......はむぅうう!」
「それ、梓のパンツだよ」
「んぐぅうう!?」
「猿轡はただ布を噛ませるだけじゃダメなの、口の中に別の布を押し込まないと声出せちゃうからね」
「うぐぅぅぅ(まさか...)」
「閂は縄抜け防止の基本だからね」
「ズルはいけないよ〜」
女の子の1人がハサミをくるくると回す。
(私のハサミ!?)
「巻かれる縄に夢中でパンツの紐、切られちゃったの気付かなかったんだね」
「ふぐぅゔゔゔ!!」
「自分の下着だからね、よ〜く味わえるわね」
そう言って口に押し込められた私の下着を吐き出せないように別の布を噛まされ、後頭部で結ばれてしまった。
「じゃあ約束通り帰るわね」
「見つけるのが男子じゃないといいね」
「縛られて自分のパンツ咥えてる変態だもんね」
「うむぅゔゔゔゔゔゔ!!」
必死に暴れて引き留めようとするが彼女達は談笑しながら教室を出て行ってしまった。
〜終〜