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「せ、先輩…どうすれば良いんでしょうか?」
「どうするもこうするも、不時着するしかないでしょうね」
「そ、そんな…」
私と先輩を乗せたヘリはエンジンの不調により、不時着を余儀なくされた。
高度100メートルほどの位置をフラフラと飛行する頼りないヘリはもはや制御不可能だった。
真下に広がるのは身の毛もよだつような……密林。
「……嫌です……怖い……」
「安心して良いわ、あの巨大な森の中に突っ込めば命は助かる………運が良ければ」
最後にとんでもないことを言ってさらに私を不安にさせる先輩は意地悪だと思ったが、彼女も私を気遣う心の余裕が無いのだろう。
「行くわよ……どこでも良いから捕まって!」
「ひゃんっ!!」
ヘリの中はガクッと揺れたかと思うと上下逆さまになった。
揺れは止まるところを知らず、エンジンの悲鳴音と共にぐるぐると回転する。
あまりの衝撃に私は叫び声を上げることも忘れて意識を飛ばした。
目を覚ますと目の前には暗い密林が広がっていた。
上から見て密林だったものは地上で見ても密林だった。
むしろ俯瞰的に見ていた時より脅威の度合いは圧倒的に高い。
想像を遥かに超える大木が私の前に立ち塞がる。
「え……あ…先輩…………?」
呆然とした中でも曖昧な記憶を何とか手繰り寄せてやっと出た一言だった。
しかし返事はない。
「マリン……さん…どこなの……?」
彼女の名前を読んでみるが、結果は同じだった。
最早わかり切っている事だが受け入れがたい現実だった。
私はこの広大な密林の中で先輩とはぐれたのだ。
「いやああああ!せんぱぁいいいいいい!!」
孤独である不安に襲われて叫んだ。
森の中は陽の光がほとんど届かない。
私の必死の叫び声も簡単に飲み込んでいった。
「うわぁぁぁんんんんん!!」
これから先に待つ密林の脅威はどれくらい続くか分からない。
流す涙一粒だって勿体無いと頭では分かっていても泣きじゃくった。
私は臆病で弱い。
「ぐすんっ………ぅぅ……」
そんな弱い私を格好の獲物として感知する捕食者が突然現れても何ら不思議なことではない。
ここは密林なのだから。
「あの子は……きっと今頃泣いているのでしょうね……全くどうしようも無いんだから……」
私の想像は彼女が生きていることを前提とした希望的観測だった。
こんな事なら機内で2人の体を縛っておくべきだった。
そこまで気が回らなかったのだ。
物音一つ聞こえない静かな密林は私をやっと冷静にした。
「さてと……迷子のマリアちゃんを探しに行こうかしら」
独り言のように呟いた時にこの密林の中で私とマリアは果たしてどちらが迷子なのか、少なくとも私には分からなかった。
だが、ヘリの残骸がここにある以上私が彼女を探しに行くべきだ。
そうでなくとも私はマリアの頼れる先輩で、動ける状態にあるのだから。
「ふぅ………はぁ……………」
体力だけでなく精神力が必要な時だった。
おおよそ武器と呼べるものは小型ナイフ一本。
熊にでも出くわしたらその時点でアウトだ。
「はっ……はっ……」
『ギギギ……』とナイフで大木に傷を入れる。
あわよくば樹液でも流れてくれないかと期待したが、そんな甘い事は無かった。
しかし、やらなければならない作業だった。
マーキングを怠るといざと言う時に元の場所に戻れない。
「マリア………いたら返事して………」
草を掻き分け、ぬかるんだ地面を歩き続けた。
「!」
ヘリのある場所から概算200メートル、唐突に足跡を見つけた。
私のものと比べるとひと回り小さい。
確信した。
「マリア!!」
この歩幅の狭く頼りない小さな足跡を辿った先に彼女はいる筈だ。
自然と私の歩くスピードも速くなる。
「今行くから待ってて!」
一寸先にどんな獣が待ち構えているかも分からない道を突き進む。
しかし
一筋の希望である足跡はいきなり途切れた。
「!?」
化かされた気分だった。
足跡の終点、その周りには他に何の痕跡もなく、ぬかるんだ地面があるだけだった。
「どういうこと……?」
鳥にでも連れ去られたとしか考えられないが、ここは上から陽の光も届かない八方を大木に囲まれた密林だ。
空から襲撃されたとは考えられない。そもそも女の子とは言え人ひとりを咥えて飛べる鳥など聞いたことが無い。
「……」
私は途方に暮れ、その場に立ち尽くした。
その後ろ姿はさぞ無防備に見えた事だろう。
この時を待っていたと言わんばかりに背後の草がガサガサと揺れた。
完全に油断していた。
(まずい!)
咄嗟にナイフを構えて振り向くが
間に合わーーーー
「!?」
音の正体はマリアだった。
「はぁ………ぁぁん………んぁっ…」
お風呂上がり、のぼせたような真っ赤な顔。
可愛らしいくりくりの目は焦点が合ってないし、口はだらしなく半開きになっている。
?
それに宙に浮いている……?
顔は確かにマリアなのだが、その身体は彼女のものでは無い………?
首から下がツヤのある緑色の壺のような物で覆われていた。
「ん…ぁ………んはぁっ………せんぱ…い……?」
私を認識したらしいマリアは閉じかけた目を少しだけ開いた。
顔は相変わらず火照っている。
「にげ…………んぃぃいいい!!」
彼女の嬌声が響いたかと思うとそれと同時に覆われている部分もグニグニと動いた。
壺の中で何かに襲われているのか、マリアが抵抗しているのか、或いはその両方かーーー
「んぎぃぃぃいいいいい!?」
マリアは白目を剥いて顔を左右にぶんぶんと振った。首から下すべてを使って暴れているのが覆われた壺の外からでも分かる。
抜け出そうと必死だったに違いない。
しかしどれだけ暴れようと彼女は柔らかそうな壺に入ったまま宙に浮かされて振り子のように揺れるだけだった。
ウツボカズラの変異種…………食人植物
コイツは危険だ
「その子を離せぇぇえええ!!」
『シュルルルッ』
「!」
飛びかかった先には新しい壺が用意されていた。
マリアは囮に使われたらしい。
まだ沢山の空きがあった。
どれも私1人を包み込むには十分な大きさだった。
〜30分前〜
「ぅぅ……お腹減ったよぉ………」
先輩とはぐれてしまった私は暗い密林の中をとぼとぼと歩いていた。
思えばもう丸一日何も食べていない。
空腹は限界を迎えていた。
「せんぱい……」
マリン先輩を呼ぶ私の声にも力が入らなくなって来た。
そんな私を見かねてか、それは突然現れた。
「何だろうこれ………?」
緑色の大きな壺が宙に浮かんでいた。
いや、よく見ると壺はお尻の方から蔓が伸びていて本体に繋がっていた。
どうやら頑丈な蔓に支えられているだけで宙に浮いているなどという怪奇現象では無いようだ。
それよりも
「甘い匂い………」
壺の中からは甘ったるい匂いが立ち込めていた。
『ぐぅぅ…』
とお腹が鳴る。
見たことも聞いたことも無い植物だったが、生き延びるためにはどこかで危険を犯さなければならないと思った。
このままではお腹が減って歩けなくなってしまう。
「少しだけ……」
私は壺に足を掛けてよじ登った。
触ってみると意外に弾力があって壺というより水をパンパンに入れたビニール袋といった感じだった。
そして恐る恐る中を覗いてみたが、私の頭が影になって何も見えない。
元から暗い密林の中でさらにはこのような狭い場所では当然だ。
どうしようか悩んでいると急に壺の中は発光し始めた。
「うっ!」
驚いた私は反射的にのけ反ってしまったが、それでも目を開けて再度覗いてみると壺の底で獲物を待ち構える膨大な数の触手が躍り狂っていた。
「!?」
身の危険を感じた私は瞬時に手を離し、壺から飛び降りようとした。
『シュルシュル…ギチィ!』
「きゃああああああ!!」
地面に着地する前に触手は私の腰を捉えて高々と持ち上げた。
「きゃあああ!やめて!離して!」
手足をバタバタと動かしたが振り解けない。
腰に巻きつく触手はヌルヌルしていて掴めなかった。
「助けてぇえ!せんぱ……もがぁおおおお!!」
触手は両手両足を絡めとり私の口をこじ開けて口内にまで侵入して来た。
頬がパンパンに膨らみ、声が出せない。
「んん!んぉおおお!!」
助けを乞うように涙ながらに壺を見つめたが、相手は感情のない植物だ。
触手は勢いよく壺の中に戻り『スポンっ』と私は壺の中に閉じ込められてしまった。
「出してぇえええ!!」
ぴょこっと頭だけ出した状態で壺の中に拘束され、吊り下げられた私は密林の中で当てもなく叫んだ。
首から下は壺の中で触手の餌食となった。
きつく巻き付かれていて動かせない。
「ひぃぃぃぃ!」
身体の至る所を弄る触手に鳥肌が立つ。
そして
「!?」
身体から衣服の感覚が消えていった。
『シュウウウ』という音も聞こえ始める。
間違いない、溶かされている。
「いやだ、食べないでぇえ!!」
このままでは私の身体も溶かされてコイツの餌にされてしまう。
焦った私は必死に藻搔いたが触手は依然として頑丈だった。
「ぬぅぅうううう!!」
それでも諦めずに力を振り絞って触手に抗った。
壺の中で感覚を頼りに足を蹴り上げ、一瞬触手が身を引いたのが分かった。
チャンスとばかりに私は壺の内側の壁に手を伸ばし、思いのほか柔らかいそれを引き裂こうとしたが……
「うっ!くぅううう!!」
壺の内壁は粘液でぬるぬるしており、手が滑って掴むことすら出来ない。
「はっ!はぁあ!!」
身体を目一杯広げて内側から破こうとした。
しかし弾力性に富んだ壁はぐにぐにと広がって私の力を逃してしまう。
『シュウウウウウ!』
音が大きくなった。
「せんぱぁああい!!」
顔だけは外に出ているので声は静かな森に響く。
「助けてぇええええ!!」
どこにいるかも分からない先輩に助けを求めていた。
〜現在〜
「アヒッ!ヒィィィィィッ!?」
「ぅぅ……せんぱい…ごめんなさい……」
私はマリン先輩を捕まえる餌にされてしまった。
溶かす事なく生かされていたのは先輩を捕まえるためだったのかも知れない。
「ヒィィィィ!フゥウ!」
私と同じように顔だけ出されて身体は壺の中だ。
凛々しい顔がすごいことになっている。
先輩が収納された方の壺が活発になっている分私の方は放置されていた。
束の間の休みを与えられた私だったが先輩が触手に犯され続けるのを見ている事しかできない。
触手の力が弱まったところで壺の中から出る事は出来ないのだ。
「はぁはぁ……ううっ!」
念のために試してみたがやはり無駄だった。
首元の赤い部分が『きゅっ』と閉まっていて抜け出せない。
まるで首輪でもはめられている気分だ。
「ンァアアアア!」
「せんぱい……なんとか…耐えてください……」
もしコイツが私にしたのと同じことを先輩にもしているならば………
壺の中の触手は先輩の服を溶かした後で丸出しになった乳首を摘み締め上げて、股の間ををしゅるしゅると擦っているはずだ。
どういうわけか服を溶かした後に触手がとった行動は私を逝かせ続けるというものだった。
壺の中で素っ裸にされた身体を這いずり回る触手は始めこそ不快感を与えたが、ある時からそれは快感に変わった。
四肢を拘束されているが故に女の子の性感帯を自分の手で守る事は愚か、大股開きのまま足を閉じることすら許されないのだ。
そんな抵抗の術がない状態で乳首や股の間といった弱点を執拗に責められれば感じてしまうのは必然だった。
「ンヒィィィイイイ!!」
「あぁ……ダメです……せんぱい……」
身体が覆われていても先輩の顔を見れば逝ってしまったのが分かる。
『シュルルルル』
「「!?」」
途端に触手が活発に動き始めた。
「はああんん!」
放置されていた私の方の壺も再び活動し始めた。
触手は秘部を速く細かく『くりくりくり』と刺激する。
すでにぷっくりと勃ってしまった乳首の方も執拗に舐めまわして来た。
「やめて……そこは……弱いの……」
肩にぐっと力が入り、腰がヒクつく。
すでに幾度となく達していた私はもう寸前だった。
我慢しなきゃ……我慢しなきゃ………
逝ったらまた辛くなる。
あぁ………ダメ!
「分かってるのにぃぃぃぃぃいい!!」
身体が波打って愛液が吹き出したのが分かった。
また私はこの植物に捧げてしまった。
わずか30分ほどの知識だがコイツの狙いは恐らくこれだ。
『シュルルルルルル!』
「「いやぁあああああ!!」」
滑りも増して、より速く身体を這いずるようになった。
私から搾り取ったモノをエネルギーにしているのだ。
「ぐふぅうううううっ!?」
耐えきれなかったのか、またしても先輩が矯正をあげる。
そして触手の動きはまた一段階あがった。
身体中を壺の中で拘束されて動けない、首元が閉まっていて抜け出すことなど不可能な状態で私たちができる唯一の抵抗は”逝かずに耐えること”だけだった。
皮肉なことに逝けば逝くほど私達のエネルギーを吸収した触手は強くなる。
「ぅぅ……………くっ!」
先輩もその構造に気づいたらしく眉間にシワを寄せて必死に堪えていた。
「「はぁあ……………はぁ……」」
すぐに先輩ものぼせたようなトロンとした顔になり、私に関しては頭から湯気が出そうだった。
そして私達はある選択を迫られている。
「せんぱい……どうしましょう……」
「齧るしか……ないでしょ……」
すぐ目の前に甘い匂いのする果実があるのだ。
このオバケ植物の本体が蔓を器用に使って私達の元へ持って来たものだ。
依然として壺に閉じ込められて宙に浮かされている私達にとってこのような代物は調達不可能だ。
「しゃりしゃり……あ……甘い………」
先輩が食べるのを見て私も恐る恐る齧った。
「ダメ……ダメ……止まらないのぉおおおおお!!」
「我慢……してぇ!」
そう言っている先輩だって壺の中でしてるに決まっている。
顔が丸出しだから分かるよ!
嵌められた。
あの果実は強力な催淫効果があったらしく自慰行為が止まらなくなってしまったのだ。
壺の中、不意に触手から自由になった手で反射的に秘部を隠そうと手をあてがった瞬間にスイッチが入ってしまった。
手で触れた瞬間、神経が集まってしまい気づいた時には指でクリを押していた。
次第に、こねくり回したり指でギュッと摘んで振動させたり……
「うくっ!?」
「んはぁっ!」
植物からすれば自分は何もしなくても勝手に逝ってくれるのだからこんなに楽な事はない。
『くりくり……くちゅくちゅ……』
「痒いの…止まらないのぉおおおおお!!」
「んむぅぅう……」
「うっうっ……ふぅ……」
蔓で口に蓋をされ、私達は壺の中で強制的に休まされていた。
今は四肢を触手に縛られ、両手は性感帯からほど遠い位置にある。
「「んんぅ…ふぅ!」」
指を乳首やクリに近付けようとするとそれを邪魔するように『ぎゅうっ』と触手に引っ張られてしまう。
どう頑張っても指は空をかすめるだけだった。
もうコイツはお腹いっぱいらしい。
今やあの果実のせいで発情が止まらない私と先輩はめちゃくちゃに焦らされていた。
「んぉんぉおおおお!」
「もごごぉおおお!」
口にビシッと巻き付いた蔓のせいで会話すらできない。
「おふぅうう!んんん!!」
「おぇあああ!むぉおおおん! 」
私達から搾り取ったモノで一先ず満足したらしいオバケ植物の本体はたくさんの果実を実らせていた。
〜終〜