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王様ゲーム【DID】



「王様ゲーム?」

「そう!私が王様になってお姉さん達は私の指示に従ってもらうゲーム!」

「は?」









"王様ゲーム"

私の知る限りではそのゲームは5人くらいで行われる。王様になった人は残りの4人を好き放題できるというなんとも理不尽なゲームだ。


そこにさらに理不尽な要素が加わった。

この女の子はくじを引いたわけでもなく王様になり、私達2人を好き放題するというのか。これにはマリー・アントワネットも驚きだ。






「まぁまぁ、いいじゃない」

「優子...」





「じゃあまず、優子お姉ちゃんはかえでお姉ちゃんを縛ります!」

「はぁ!?」

「かえで!」

両手に縄を持ち、笑っている優子を見て驚いた。

「え、やるの?」







「あぁ...」

身体の前でキュッと結ばれてしまった手首を見てため息をつく。

「もうちょっと楽しみなよ」

「私は子供が苦手なの!」

「そんな大きな声で言わなくても...」

そう、私は子供が嫌いなのだ。子供というのは時に天才的発想で大人を出し抜き、弄ぶ節がある。私の経験では最近の子供は特にそうなのだ。

「子供が嫌いなかえでお姉ちゃんは罰を受けます」

聞こえてたのか!いや、聞こえるボリュームだったろうけど!

「かーえーでー」

ガムテープを持った優子がニコニコしながら近づいてきた。







「かえでお姉ちゃんは王様に反抗したのでそのままです」

「いや、これ喋れるよ」

貼られたガムテープごと口を動かして見せる。

まぁその場の雰囲気が大事なのだろう。

「優子お姉ちゃんはかえでお姉ちゃんの共謀者という事で私に縛られちゃいます」

「いやーーん!」

優子が1番輝くのは子供と遊ぶ時だ。

私からしたらとても恥ずかしい事を難なくやってのける。







こうして優子も手を縛られてしまった。

「王様ぁ〜〜お許しください〜」

優子は女の子に頭を下げて解放してもらうようにお願いする。

「え、ダメだよ」


悪魔か!!

なにこの子、高校生のお姉さんがこんな姿で頭を下げた渾身のお願いを間髪入れずに断るなんて将来は本当に女王様だよ!





「王様ぁ〜お命だけはお許しを〜〜」

「そこまで言うなら仕方ない」


こうして優子の縄は解かれた。


すると2人の視線がグッと私に向く。


「えと...解いて...?」








「連帯責任で優子お姉ちゃんはかえでお姉ちゃんと一緒に縛られてしまいます」

「かえで〜〜」

「仕方ないでしょ!」

私達2人は王様不敬罪で罰を受けることとなってしまった。

「どうするの?」

優子が女の子に聞くと

「じゃあ、かえでお姉ちゃんの手の輪っかの中に入って!」

「え、こう?」

「ゆ、優子!?」

前手で縛られた事によってできた私の腕の輪っかに優子が潜り込んできた。

「で、優子お姉ちゃんはかえでお姉ちゃんの背中側に腕を回して...そうそうそんな感じ!」







私と優子はお互いに抱っこするような形で立たされ、縛られてしまった。

「じゃあ、お尻から下も縛るね」

「助けてぇ〜〜!」

優子は呑気な声を出しているが私達、割とピンチなんじゃ...?

「それじゃあコレを咥えてもらいます」

女の子が取り出したのは赤いボールギャグだった。

「え、嘘でしょ!?」

嘘じゃないよ〜と言いながら女の子は椅子を取りに行ってしまった。








「ゴメンかえで、やられた」

「優子!?」

「この体勢、座ることもできないよね」

「...え?」

試しに座ろうとしてみるが、密着した優子が邪魔で座れない。

「お尻から下、縛られてから気付いた」

「やばいよ!早く解かなきゃ!!」

優子の背後に回された手首を動かす。

「かえで!あんまり暴れないで...」

優子の言いたい事はすぐに分かった。このまま2人、バランスを崩して倒れてしまったら危ない。







椅子に乗った女の子が顔の目の前に来る。

「かえでお姉ちゃん、お口あーん」

「やだよ...んっ!」

鼻をつままれてしまった。


30秒ほどして...


「ぷはっ!んむぅ!!」

息を吸うために口を開けた瞬間、ボールギャグを噛まされてまった。頭の後ろでベルトが固定される。

「はい、優子お姉ちゃん」

「えっ、同じの咥えるの?」

「そうだよ、これ2人用だから」

「んむぅうう!!」

よく見るとベルトが2つ付いている。

「はぁ〜あむぅ...」

(優子!?)

私の咥えているボールギャグを一緒に咥える形になってしまった。そして優子も頭の後ろでベルトを固定される。






「んむぅうう!」

「んぐぅう...」

(かえで、暴れないでぇ!)

(優子の吐息のせいでしょ!)

「お姉ちゃん達はこのまま放置されてしまいます」

「「むぅううううう!?」」

(ちょっと待て!解いて!)

(かえで!危ないって!)

危うく転びそうになったが優子が踏ん張ってくれたおかげで助かった。


「それでは王様はランチの時間です」







「んんぅ?(優子、スマホは?)」

「んぐぅ...(ごめん、床に置いてある)」

目線だけ下に持っていくと床には私達のスマホが並べて置いてあった。

しかし、縛りの構造上しゃがめないので手にする事はできない。

「んんんんん...!」

足が疲れてきた。


私が小刻みに震えていると優子も苦しそうに私を見つめる。






こうして私達は王様のお許しが出るまで弄ばれてしまった。


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