私は彼らが本物の警察である事を判別する事ができない。疑い深い私は簡単に人を信用できないタチだった。
「警察手帳を見せてください」
「慎重ですね、良い事です」
しっかりと家のモニターで確認してから玄関のドアを開けた。
「ングゥウウウウ!」
「どわはは!馬鹿だなお前は!」
「ちょろかったですね」
「ンムゥ!」
「いいか、本物を判別する方法は1つ、俺達の名前を聞く事だ。それから110番に掛けてその名前の警察が家に来た事を伝えるしか無いんだよ!」
車を運転しながら男達は愉快そうに話す。
「ンンンンン!」
「今となっては俺の有り難い話も無意味だけどな!」
くそう!私とした事が!
手帳を見て安心してしまった。両腕、両足の拘束がキツくて動けない。もがく度に柔肌にザラザラした縄が容赦なく食い込む。
「無駄ですよお嬢さん」
「その拘束は忍者でも縄抜け出来ないからな!」
ご機嫌な男達は皮肉な言葉を無力な私に投げかける。
「ンムゥウウウウ(解いて!)」
「あ?なんて言ってるのか分からねぇなぁ!」
「ちゃんと人間の言葉で話してください」
屈辱だった。パンパンに口に詰め込まれたのはコイツらの汚いハンカチだった。今にも吐き出したいが、上から貼られたガムテープがそれを阻止する。私の舌の力では押し出すのは無理だった。
「次の機会までにベロの筋トレでもしておくんだな!」
口をモゴモゴしている私をからかうように男は言った。
途中、何回かチャンスはあった。赤信号で止まった車から身を投げ出して外へ転がる事はできたかもしれない。だが
「やはり女の子ですね」
「ンン...」
あと一歩の勇気が無かった。恥辱の感情は捨てて無様に縛られた下着姿を晒す。それが合理的な判断だ。しかし窮地に陥った時の判断能力は著しく低下するようで身体は動かなかった。
「あそこで逃げ出さなかったのが運の尽きだぜ?」
男はベリっと音を立ててガムテープを乱暴に剥がした。頬が持っていかれるほど強力なものだった。
「おぇええ....」
吐き出したハンカチは私の唾液を吸収してビチャビチャになっていた。
「...はぁはぁ.......ふぅ......おい!お前らこれ解け!」
身体を捩りぐるぐるに巻かれた縄を男達の方へ向けて怒鳴った。
「解いたら逃げるだろ?お前は俺達より足が速いから、逃げるお前に俺達は追いつけないんだよ」
「縄を解く事は何の得にもならないのです」
「!?......なんで知ってるんだ!」
「お前の俊足は近所じゃ有名だぜ?ガキの頃からすばしっこい奴だったが今では桁違いな速さだ」
「この前の大会、優勝おめでとうございます」
「!?」
言葉にできない不気味さがそこにはあった。私の事を知り尽くす男達。縄がなければ逃げられるのも事実だ。長時間縛られていて足が痺れていなければの話だが。
「何が目的なんだよ!」
「俺たちに協力しろ」
「ーーーーーーという事だ。この計画にはお前が必要だ。俺達に手を貸せ。」
信じられるだろうか。彼等の企む事は紛れもなく記憶に残される大犯罪だ。
「断る」
「お前は今の状況を分かっているのか」
「分かった上で断る」
「なら仕方ないな...」
「やめろぉ!くそ!脚が....」
「伸ばせないだろ」
「このぉ...ぐっ!」
私は仰向けに転がされた後、膝をそれぞれ曲げるように太ももに結び付けられてしまった。
「いくら記録級の脚を持っていても、数本の縄でお前は自力で立ち上がる事すらできなくなるんだよ」
「....くぅ!」
男の言っている事をただ聞くしかない私は悔しさで唇を噛んでいた。
「最後にコレだ」
「何だよそれは!」
「マッサージ器です。貴女は知らないでしょうがこの手の物は色々な使い方があるのです」
「どういう......!!?」
あろう事か男は私の秘部にあてがうように縄でマッサージ器を固定し始めた。この先は私でも予想できる。
「お願い、やめて!」
私の言葉が聞こえないかのように黙々と縛り付けて行く。そして
「後はスイッチを入れるだけだが」
「最後のチャンスです。我々に協力する気はありませんか?」
「....屈するもんか!」
「強情なお嬢さんですね」
『ビィィィィィン』
「んぁああ!くぅううう!」
ダメだ、どう頑張っても縄は解けない。転がっても転がってもマッサージ器は付いてくる。
「.....ああぁ....っ!?」
これでもかと身体をのけぞらせてビクンと反応してしまった。
「うぐぅ.....このぉおおお!」
脚力には絶対的な自信を持っている私だが膝と太ももが一緒に縛られてマッサージ器は腰の縄と連結され隙間なくピッタリと秘部に押し付けられている。
「くぅうううう!」
自由に動かせるのは足の指先と、かかとだけなのだ。辛うじて触ることはできるが、それだけではマッサージ器を外す事は愚か秘部から少しも離す事ができない。加えて強烈な振動のせいで力が抜けてしまう。
「うるせぇ!」
「はぐっ....ンムゥウウウウ!」
「その布には媚薬を染み込ませてあります」
「これからが本番だぞ」
「ンンゥ.....フゥ...」
「フグゥゥウウウウ!!」
頭がおかしくなっちゃう!?
口内の布から分泌される甘い汁が徐々に浸透してきて私の身体はさらに敏感になってしまった。
誰か来てぇ!助けて!
全身縛られて倉庫に閉じ込められてるの!
お願い.....誰か....
「ングゥゥウウウウウウ!!!」
今は使われていない倉庫の中で1人の少女が必死に暴れていた。
ぷよ
2020-06-29 13:17:00 +0000 UTCセノジ
2020-06-29 12:06:10 +0000 UTC