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決闘記録 【桜花学園】

〈1〉 3 第二体育館の倉庫は、決して広くはない。基本的に使用される第一体育館の予備的な目的で建てられた建物なので、体育館自体も第一より一回り小さく、同じように倉庫も簡易的な造りになっている。 明かりもなく、窓から入る日光のみが光源。埃っぽい密室の中で、私と田村は互いの右足を持ちながら自分の秘部を擦り、押し付け合うようにして腰を振る。 パンパンパンパンパンパンッ そんな私たちの姿を、少し離れたところに立て掛けられた田村のスマホが今も撮影をしている。私たちの淫乱な闘いの果てを、確実な証拠として残すために。 「はぁ・・・・ふぅ・・・・んむっ」 「ふぅ・・・・んぐぅ・・・・んっ」 始めてから十分近くが経過していた。最初の方は相手より心理的優位に立つために平然な顔をしながら腰を振るっていたが、今ではそんなことをする余裕すらない。呼吸を乱し、身体を高揚させ、蕩けそうになる脳を必死に動かしながら、私たちは犯し合っていた。 ヌチュヌチュ・・・・クチュクチャ 秘部から漏れ出た愛液がお互いの股間を濡らし、ぶつけ合うごとに淫猥な音を鳴らす。お互いに、次第に限界は着実に近づいている。あとは、どちらの門が先に決壊するかの勝負だ。 「はぅ・・・・くう・・・・いけよっ、はやく」 田村が息も絶え絶えに言う。私とこれだけやり合っているのにまだ話せる余裕があるとは、さすがといったところか。でも私を睨みつけているつもりのその瞳には、先ほどよりも確実に闘志の光が減っていた。快楽に溺れる寸前の瞳だ。 「あぐっ・・・・んんっ・・・・そんなんじゃ・・・・いけないよっ」 その程度じゃ、私をイカせることはできない。私は体勢を微妙にずらし、今までとは別の角度から秘部を田村の秘部に擦り付けた。陰毛が交わり、その下に顔を覗かせていた陰核がせめぎ合う。全身に走る快楽を歯を食いしばって堪え、腰を小刻みに震わせた。 「んあああああああっっ」 田村の嬌声が倉庫に響く。しかしまだイカない。我慢強い女だ。でももう私の優勢に傾いた。あとはゆっくりと着実に、追い詰めていけばいいだけだ。 「はぁ・・・・はぁ・・・・ほらっ・・・・ほらほらっ・・・・さっさといけよっこのメス豚っ」 尻を浮かし、激しく股間をぶつける。もはや田村は私の猛攻に耐えるしかない。じりじりと田村の秘部から溢れる愛液は量を増し、そしてやがて・・・・ ブシャアアアアアアッッ 田村は全身を震わせ、快楽へと落ちた。 〈1〉 4 果てた田村をマットの上に放置し、私は立ち上がって田村のスマホを取りに行く。撮影を終わらせて動画を確認し、ちゃんと撮れていたことをチェックすると、その動画を『桜花学園裏掲示板アプリ』の私のアカウントに送信した。 脱ぎ捨てられた田村の制服で身体の愛液を拭き取り、私は自分の制服を身に付ける。田村はまだマットの上からぴくりとも動かないが、まあすぐに目覚めるだろう。熱中症になるといけないので、倉庫の扉を開けたまま私はその場を離れた。ステージを見ると、さきほどまで殴り合っていた二人はすでにいなかった。 体育館の外に出る。心地の良い風が火照った身体を撫で、私は大きく深呼吸をした。二時間目の授業はまるまるサボると決めていたので、残りの時間は近くのベンチに座りながらスマホでも触ることにした。 『桜花学園裏掲示板アプリ』を立ち上げ、私のアカウントに届いていた田村からの動画を見る。動画の時間は二十三分。私にしては少し時間をかけ過ぎた。 動画を一通り見終えると、私はそれを「決闘記録」の掲示板に投稿した。「決闘記録」は『桜花学園裏掲示板アプリ』に実装されている機能の一つで、その名の通り、私的に行った決闘の動画や写真を投稿できる掲示板だ。他のユーザーはこの投稿にコメントを打つこともでき、そこで喧嘩の売買が発生することも多い。 授業中だというのに、投稿したばかりの私と田村のイカせ合い動画の再生数はどんどんと上昇していく。それに合わせてコメントも寄せられてきて、「どっちも弱そう」とか「雑魚同士の喧嘩なんか載せるな」みたいな、挑発的なコメントばかりだ。私の動画に限らず、「決闘記録」に投稿されるコメントのほとんどが、こんな感じの挑発的なものばかりだ。そういうコメントを打つ奴に限って、動画や写真の一つも投稿したことのない口だけの連中が多いので、私は雑魚の遠吠えだと判断して無視している。こんな挑発にいちいち反応していては、身体がいくつあっても足らない。 「決闘記録」に投稿されていた、名前も学年も知らない女たちの喧嘩動画や写真を眺めていると、あっという間に授業終了の五分前になっていた。そろそろ戻るかとベンチから腰を上げると、ちょうどそのタイミングで、私のアカウント宛てにメッセージの通知が入る。 送ってきたアカウントは、二年生の持田三久(もちだみく)という女だ。メッセージを開き、私は眉をひそめた。 『動画を拝見させてもらったよ。あなた強いね。もしよかったら、今日会わない?』


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