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ゴシック
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※ボツ作品。未完成。『チビの復讐』

未完成作品です。めちゃくちゃ短いです。 【ちびの復讐】      幼い頃から何かと舐められることが多かった。背が小さくて力もなく、顔立ちも同級生の子たちと比べてより幼かったから、馬鹿にされる様な体験も何度かあった。  中学校に入って、初めていじめというものに遭遇した。しかも自分が被害者としてだ。そのクラスの女の子たちはみんな背が高くて、150センチ以下の身長の女子は私だけだった。だから私は周りから「チビ」とか「幼稚園児」とか罵倒されて、精神的にも肉体的にも傷を負った。身体は小さいくせに胸だけは他の子たちより大きく成長しているのも、「卑猥」だと罵られた。私の顔が整っているという点も、いじめを加速されていたと思う。丸顔で目がくりっとしていた、いわゆる童顔だった私はそこそこの数の男子たちから顔が可愛いと言われていたから、それも女子たちは気に食わなかったんだろうと思う。  男子たちは私が他の女子たちからイジメられていたのを知っていたけど、誰も助けようとはしてくれなかった。私のことを可愛いと言ってくれた子でさえ、イジメは黙認されていた。結局、私に言っていた「可愛い」という言葉は、ひとりの女に対する評価ではなく、小動物とか赤ちゃんに言う時の愛玩の「可愛い」だったのだ。  そんなことがあって、私は引きこもりになった。誰も信用できなくなったのだ。私は朝から夜までずっと自室に引き籠って、自分の容姿を恨み続けた。でもしらばくして気付いた。どうして私がこんな目に遭わなくてはいけないのか。身長が低いのも童顔なのも、私のせいではない。すべてたまたまだ。それなのに私だけが被害を受けるのは、あまりにも理不尽すぎる。  そのことにようやく気付いた私は、自分の運命と向き合う覚悟を決めた。  まずは髪をバッサリと切った。丸顔を隠すために長く伸ばしていた髪をボブぐらいの長さにまで切った。そして金髪に染めた。校則なんてクソくらえだと思った。そしてメイクを勉強し始めた。弱弱しい感じではなく、少しでも気の強そうな印象になるように自分の顔を作り上げた。眉を細目に濃く描いて上まぶたには黒のラメ入りのアイシャドウを塗った。まつ毛も銀に染めてカールさせ、艶のある赤リップの唇に塗った。  これで容姿は完成。今までの可愛げのある小動物のような見た目から随分とかけ離れた。鏡で見た時、なんとなく猛禽類に似ていると思った。見違えたようだった。  でも姿だけでは意味がない。肉体的にも強くならないと、体格のいい女子たちには立ち向かえない。つまり喧嘩だ。力には力で対抗しないといけない。私はネットで喧嘩の仕方を勉強し始めた。今まで、喧嘩なんてやってもせいぜい友達との口喧嘩ぐらいで、取っ組み合いとかはしたことがなかったのだ。  色々と調べて、女の喧嘩にはいろいろな種類があることを知った。取っ組み合いや殴り合いの喧嘩はもちろん、女の秘部を弄り合う喧嘩もあることを知った。胸が大きい女性同士では、それをぶつけ合ったりもするらしい。大きくて卑猥だと罵られたこの胸も、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。  私は特訓を始めた。腕立て伏せや腹筋で身体の基礎を鍛えつつ、やはり喧嘩慣れしていないと意味が無いと思って、街中で不良の子たちを見つけては喧嘩を売りまくった。最初は緊張したけど、これも強くなるためだと思って我慢した。誰かと喧嘩するたびにボロボロに負けたけど、着実に強くなっている感覚があって嬉しかった。そして十回ほどそれを繰り返した時、初めて喧嘩に勝った。相手は隣の中学校の不良チームの子で、その子との喧嘩に勝ったことでチームの他の子たちから認められるようになった。喧嘩に強くなって復讐がしたいって話したら、その子たちは協力すると言ってくれた。初めて仲間が出来た瞬間だった。  私はそのチームの子たちと一緒に特訓することになった。私に喧嘩で負けた子でさえ、私に親身になってくれて、私が受けたイジメの話をしたら一緒に怒ってくれた。  特訓の日々が始まった。知らない間に始まっていた夏休みの間もずっと、私はそのチームの子たちや他の街中の不良たちと様々な喧嘩を積み重ね、技術と経験を得ていった。やがて勝利する回数も段々と増えていき、ついには連勝を積み重ねられるほどまでになった。  ついに復讐の時がきたのだ。


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