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藤柵かおる
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小説の得意なジャンル・苦手なジャンルについて

こんにちは。裃左右です。

先日、ツイッターの呟きが、フォロワーさんとの間でちょっとだけ話題となりました。

→ https://twitter.com/sou_kamishimo/status/1149315246831484930

”ロリはかなり視覚情報優位のエロなので、小説で書くのはなかなか難しいジャンルだと思う”

これについて思ったことを、もうちょっと詳しく書いていこうと思います。


【1.小説という媒体の難しさ】

【2.エロいってどういうこと?】

【3.視覚優位のエロについて】

【4.小説の得意なジャンルとは】

【5.終わり】


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【1.小説という媒体の難しさ】

基本的に、小説というのは表現が難しい媒体だと思います。

マンガやイラストなどと比べると、とっつきづらいというありますし、読むのにも時間がかかります。

文字しかないので、読み手の想像力によっておぎなってもらうという部分がほとんどです。


では、この”想像”というのがどこから来ているのでしょう?

ぼくは、想像の源は視覚情報の媒体からきているのだと思っています。

『ピンクローター』『バイブ』『オナホ』――――この辺りを、一から説明するとなると、かなり冗長になります。なので、オナホを小説に出す時には、『オナホを取り出した』という風に、詳しく説明をせずに、そのままの名前で出します。


しかし、オナホ、という文字だけでは別にエロくもなんともありません。

オナホというものがどういうものなのか。本物でもイラストでもいいので、形・色・大きさなどを知っている人が見ると、オナホ=エロい、という認識が出てきます。

つまり、オナホという視覚情報が頭の中にあるから、エロいと思えるようになるのです。


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【2.そもそもエロい、というのはどういうことなのか?】

エロい、とはなんなのか?

ぼくは『ギャップによって引き起こされるもの』だと思います。

特に『形のあるものに強烈なギャップが起きる』ほどエロくなります。


”発情ドスケベエルフ”

”オナニー中毒JK”

”性処理奴隷の姫騎士”


上の3つは、文字だけでもエロい、という感情を引き起こします。これは『エルフ』『JK』『姫騎士』という文字に、高貴・可憐・崇高・高潔――といった、形・色・大きさのイメージがあるからです。

ゆえにその後ろに『発情』『ドスケベ』『オナニー中毒』『性処理奴隷』などの、全く違った形・色・大きさのイメージを持つ単語がくっつくことで、ギャップが生まれ、エロいという感情を引き起こします。


つまり、エロいというものを出すためには、初めに対象が高貴・可憐・崇高・高潔な存在である、ということをしっかりとアピールしておく必要があります。


ドスケベになる前のエルフは、男嫌いで、純潔はだた一人ために守り抜く決意を持ち。

オナ中になる前のJKは、初心で性的なことに対する知識も経験も浅く。

性奴隷になる前の姫騎士は、美貌と才気にあふれ、民のためなら命をも捨てる覚悟がある。

――――そういったことをしっかりと描写するほど、後の堕ちた時とのギャップが激しくなり、

いっそう”エロい”という感情が沸き立ってくるというわけです。



ここでまた”描写”が出てきました。

前述のように小説の描写は、読み手の想像力によっておぎなってもらうという部分がほとんどです。

想像は、頭の中のイメージだけなので、形としてしっかりと成り立っている部分がありません。

なので”小説はイメージが持ちにくく、ゆえにギャップも感じにくく、エロいという感情も得にくい”

ということが起きるのではないか? とぼくは感じました。


この点においてイラストの場合との差はかなり大きくなります。

イラストの場合は、画面における情報量が小説よりはるかに多いです。

『金糸のような美しい髪』も『宝石のように美しい瞳』も一瞬で視聴者に届きます。

見た瞬間に、高貴・可憐・崇高・高潔――といった、形・色・大きさのイメージが固定化されます。


これは小説では不可能です。むしろ、小説の場合は逆にマイナスに働く可能性すらあります。

『宝石のように美しい瞳』なんて言われても、普通の人はイメージなんて出来ません。

だって、本物の宝石ですらろくに見たことないんですから。


同じく、堕ちた後のイメージも素早く届きます。

『彼女に以前の面影はなかった――――』なんてまどろっこしいことをしている間に、

イラストでは、使用済みゴム・ぶっかけられたザーメン・アヘ顔などで速攻ギャップを見せつけてきます。


イラストの場合は、速攻でプラスのイメージが届き、同時にマイナスのイメージも速攻で届く。

ゆえに、イラストならば即落ち二コマを書くことが出来るのです。

即落ち二コマを小説で再現するのは多分無理です。

描写はできるかもしれませんが、あのスピード感は絶対に出せません。


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【3.視覚優位のエロについて】


イラストなどと比べると、小説はイメージを固定しにくいので視覚優位のジャンルは難しい。

では、具体的にはどのようなジャンルが難しいのか?

まずは、冒頭でお話したように、ロリがあてはまると思います。

(二次元の話ですよ!)


二次ロリは、特に視覚優位のジャンルです。

もともと二次ロリの状況説明を、文字で表現するというのがかなり難しいということもありますが、

とにかく視覚として見た時の、二次ロリのイメージというのはあまりにも強すぎるのです!


詳しくは書きませんが……二次ロリ絵を見た時の、現実では絶対に不可能(というか犯罪です)な絵面をド正面から叩き付けられた時のことを思い出してください。その胸中に抱いているイメージは、文字だけではぜっっっったいに勝てません。『触れれば溶けてしまうバニラアイスのような肌――』とか書いたところで、二次ロリ絵そのものをぶつけられたら負けます。


二次ロリというのは、ある意味で二次元における王道的な立ち位置を持っていますが、それはイラストという存在があるからで、文章単体では小説はロリとの相性はかなり悪い――――とぼくは思っています。



他に相性の悪いジャンルは『淫紋』『時間停止』『壁尻』などがあると思います。

いずれも、一目見ただけで全てが理解できるという共通点があります。


『彼女の下腹部にはハートをかたどったような模様が浮かんでいた』

『クラスメイトの女子は、片足を踏み出して、重心的に絶対不可能な体勢で止まっている』

『女性の下半身だけが壁から飛び出ている』


――いずれも小説としての描写にはなっていますが、

イラストで描いた場合はこれよりもはるかに多い情報が一気にやって来ます。

例えば淫紋の光の加減だったり、飛び出ている下半身のお尻の大きさなどが一瞬で届きます。

太ももの太さや照りなど、自然現象に近い部分の表現も、イラストでは行えるため、文章だけではどうしても情報量に差がでてしまうのです。


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【4.小説の得意なジャンルとは】


では逆に、エロ小説が得意とするジャンルはなんなのでしょうか?

これはズバリ、情報量が多すぎると逆に引いてしまうようなジャンルではないか? と思います。


小説はイメージとしての情報を伝えるのが苦手な代わりに、イメージの周囲の情報を伝えることを得意としています。つまり、小説は情報としてのイメージを伝えるのが得意、ということです。


これは個人的なフェチなのですが、ぼくはエロとは直接は関係ない部分で、無駄に科学的要素や生物学的な考察などが入っていると、一層「エロい!」と感じる人間です。

小説はこのような人間に対しては、かなり有効に働きます。


『催眠アプリで催眠術をかける』ではなく、

『超高速の光の点滅によるサブリミナル効果を利用することによって、潜在意識に暗示をかける』

と、した方がぼくはエロいと感じます。


『エルフがオークにレイプされる話』ならば、

『オークの精子には媚薬作用があり、例えエルフは逃げたとしても、疼きに耐えられずに自ら戻って来る』

と、いうような設定をうまく入れてくれた方がエロいと感じます。


小説をエロくするなら、この部分を徹底的に盛り込むのです。


”エロ特有の超展開に(例え無茶苦茶だろうと)情報を入れることでエロに深みを持たせられる”


これこそがエロ小説の最大の武器なのではないのでしょうか……🤔



逆に、小説はイメージの固定がイラストよりも弱い、というのを利用して、

イラストだとグロに近くなってしまうようなジャンル、というのも相性がいいかもしれません。


例えばぼくの個人的代表作である。

『ふたなりヒトイヌ種付け鬼ごっこ』

→ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10260901

では、”ヒトイヌ拘束をされたふたなり娘”というものが登場します。

ヒトイヌというのは、手足を折り畳んだ状態で拘束し、肘と膝で歩かせるというSMなのですが、

ハッキリ言うと、結構見た目のインパクトは良くも悪くも大きいです。


高貴・可憐・崇高・高潔――な存在が、そのような格好にさせられる、というギャップは確かにあるのですが、やはり恰好はかなり特殊な状態と言えます。

肘と膝のところで折ったままにするということは、外見としては手足が短くなっているという状態になるので、人体の構造的に違和感の大きい恰好となり、ともすればグロテスクにも近くなります。


実際にヒトイヌ拘束というものを、はっきりとした形で見てしまうと、どうしてものその”異質さ”や”グロテスクさ”というものが固定されてしまって、エロいという感覚よりも、固定された忌避の感情のほうが先行してしまうということも起きてしまうかもしれません。


そこで小説はイメージを固定しにくい、というのを利用します。

文章でヒトイヌ拘束の描写をすると、読んだ人の頭の中には『ヒトイヌ拘束された女の子』というイメージがおぼろげに作られて行きます。


しかし、そのイメージはあくまでもイメージであり、確定したものではありません。


この時、読んでいる人の頭の中では”都合の悪いところは見えない”という現象が起こります。

ヒトイヌ拘束という屈辱的な格好をさせられている――という想像だけはどんどん膨らんでいく一方で、

「膝だけで歩くとか擦れて痛そう……」と言った感情は浮かばなくなります。


イメージが弱いため、膝だけで歩いている、と書かれていても、頭の中の想像では四つん這いとあまり変わらないような感じになってくるからです。描写が弱いせいで、逆にイメージはエロの方に自動的に保管されるような感じになっていくのです。


イラストではこのようなことは恐らく起きません。

常に『ヒトイヌ拘束をされている』というハッキリとした姿が描かれるため、

(四つん這いなんて生易しいものじゃないんだ……)と常に思わされることになるからです。


どうでしょうか?


【5.終わり】

……と、言った感じに書かせて頂きましたが、もちろん捉え方は千差万別なので、人それぞれな部分も多いと思います。でも『自分の考えはこれだ!』というのを、一度考えてみるのもいいかな、と思ってこうしてまとめてみた次第です。


何か意見などありましたら、コメントなどしてくれたら嬉しいです。


以上、裃左右からでした。  ( 一一)ノシ



小説の得意なジャンル・苦手なジャンルについて

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