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藤柵かおる
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ふたなりヒトイヌビーチフラッグ(前編)

有料プラン限定の小説第三弾です。 予定よりも長くなってしまいましたので、 前後編として、2つに分けて投稿させて頂きます。 後編は5月中には投稿する予定ですので、もうしばらくお待ちください……。 ■内容 とある場所で行われているふたなり改造を受けた少女たちによる種付け競技。本日行われているのは、総勢10名のふたなり少女たちによるビーチフラッグ――――。 ■内訳 約1万3000字 【ふたなり】【ヒトイヌ】【射精管理】【淫語】などが含まれています ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 以下本文 ◆  ここはご存知、ふたなり娘たちによる競技が行われている地下施設。  今日も観客の嗜好を満たすべく様々な競技が行われています。  本日行われる競技の中で、最も注目を集めているのは、施設の一角に設けられたとあるフィールドです。  フィールドは長さが50メートル、幅が25メートルという長方形。イメージとしては競技用の50メートルプールを想像するのが分かりやすいでしょうか。片側には合計で10つのゲートが取り付けられており、反対側には30センチほどの長さの、4本の棒が立てられています。  今からここで行われる競技は、ゲートが置かれている側をスタート地点として、合図と共に一斉に出場者たちが走り始め、反対側にあるフラッグを取る順位を競うという競技。いうなれば『ビーチフラッグ』です。 “ビーチ”といっても、フィールドに砂が撒かれているわけではありませんが、競技のルールとしてはビーチフラッグという名称を使っても差し支えないと言えるでしょう。  むろん、走者は『ヒトイヌ拘束をされているふたなり娘』ということは、大きな違いと言えますが、この地下施設ではそれは今さら言うまでもないことでしょう。  ◆◆◆ 「それでは、出場者たちの登場です!」  会場が観戦客で埋め尽くされたところで、主催者の男のアナウンスが響きました。  観客たちの注目が集まる中、少女たちが入場してきます。  現れたのは、ピンク・白・黒・赤・橙・黄・緑・青・藍・紫――――と、色とりどりの衣装に身を包んだ10人の少女たちです。両手足は拘束具によって折りたたまれ、口にはギャグまで噛まされています。  しかし、それ以外の部分は極力身体を隠さない作りとなっており、胸部や臀部などの女性としての部分は隠すことなくさらけだしています。女性としてのなめらかな曲線を描いている裸体の下には、金属光沢を放つ貞操帯に包まれたちんぽがぶら下がっているのが見え、観客たちの注目を集めています。  そのほかにも、ご丁寧に頭には犬耳のカチューシャがつけられ、アナルには尻尾を模した装飾具まで取り付けられていました。耳を尻尾を付けられ、ひじとひざを使って歩いている少女たちはまさに“犬”そのものといったところです。  どの少女たちもドレスを着せて、バイオリンでも持たせれば、それだけで一人のご令嬢が完成してしまうような美貌を持っていますが、顔全体を締めつけるベルトでギャグボールを噛まされている今の恰好では、美貌も歪んでしまっています。 「「「ふっ……ふっ ぐぅうっ……!」」」  列をなして歩いてくる10人のなかでも、最前列を歩いていく三人の少女たちは目に見えてこなれたような動きを見せています。  ピンク衣装を着た長い金髪のレナ。  白衣装を着た短い茶髪のハルカ。  黒衣装を着た長い黒髪のリサ。  先頭を歩くこの三人は、十分な調教を受けており、羞恥心というものはすでに失われています。観客席から投げられかれる卑猥な言葉も、その言葉を投げかけられるに相応しいような自分達の姿も彼女たちによってはどうでもいいことです。  競技に勝って射精する。  それだけが彼女たちを突き動かしています。  三人にくらべると、後ろに続く七名の少女たちは、まだ抵抗心を残している様子が見えます。ぱっと見ただけでもくぐもったような泣き声のような声を漏らすもの、顔を真っ赤に染めているものと自意識のなごりが垣間見えるようです。  地下施設においては、射精するための権利を求めた血みどろの争いを見たいという客には完全に羞恥心を失ったふたなり娘の競技。羞恥心に顔を染めているのを見るのが好きという客には入りたての新人を使った競技。といったように、各々の調教の具合の調節を行っています。  その点から見ると、この『ビーチフラッグ』という競技では、ベテランから入りたてまでが入り交じった参加となっているので、やや珍しい競技ともいえるかもしれません。  ◆◆◆ 「ぐっ! がっ! んがぎぃがぁぁっ!」  突然一番後ろを歩いていた、紫色の衣装の少女が突然声を上げました。  キャメルベージュの髪は丁寧にシニヨンヘアにまとめられ、起伏にとぼしい体つきをしていましたが、すらりとした腰つきはふくよかさとは別の方向で女性的ななめらかさを持っているのが見えています。 「ぐっ! うぐがぁっ! ふがぁっ! ふ、がぎぐっうっ! ふごっふぐぎうぐぅっ!」  ギャグを噛まされているにも関わらず、あたりに噛み付きまくるかのように周囲にむかって吠えています。羞恥心に赤く染まった赤い顔をしながらも、視線は周囲をにらみつけるようにしており、10人の中でもひときわ反抗的といった態度です。  その噛み付きっぷりに、ざわざわと盛り上がりを見せていた会場が一瞬しんと静まり返りました。  と、そこで事態を冷静に見ていた主催者の男が、いつもの様に手元のボタンを操作しました。押したのはアナルに仕込まれている尻尾バイブの威力を操作するボタンです。 「「「「ふごあゃぁぁぁぁぁぁっ!!」」」」  押すと同時に、しんと静まり返っていた会場にとどろかんばかりの悲鳴が響き渡ります。  いつもならば、反抗的な態度をみせた娘にだけお仕置きとしてアナルバイブのレベルを引き上げるのですが、会場の冷えっぷりを解消するため、主催者の男はあえて十人全員に振動を響かせたのです。 「えー、皆様。出場者が大変失礼な態度をお見せしましたことを深くお詫びいたします」  美少女十人が、アナルへの刺激に悶える声によって、会場の盛り上がりが徐々に回復していきます。 「今しがた不遜な態度をとりました、最後尾の紫の衣装を着た彼女は、ツェツィーリア・シュロフシュテインという名前でございます。ここにいらっしゃる皆さま方ならばご存知と思われますが、先日仕手戦の失敗による多額の損失により破産いたしました、シュロフシュテイン家の娘の一人でございます」  男が説明すると、群衆の中から失笑や、せせら笑うような声が聞こえてきます。  シュロフシュテイン家とは、半世紀ほど前の大戦後から株式の取引などによって台頭をなしてきた某国の資産家一族です。今まで堅実な足取りを取ってきた一族でしたが、数か月前に、株取引による欲がたたりすぎたのか、突如として破産という結末となりました。  資産家が“破産”した、ともなると大騒ぎになっていそうにも思われますが、表向きには破産したという事実は公表されてはいません。  シュロフシュテイン家は、表の世界でも不動産経営や、都市開発事業などを手掛けているため、“破産”ともなれば、世界中の投資家は当然として、一般人レベルにまで混乱が起こることは必然となります。  『資産家』としての地位に立ち続けてきたシュロフシュテイン家にとって、破産者のレッテルを貼られることをなによりも避けたいと思うのは言うまでもないことです地位を失うことを恐れたシュロフシュテイン家の家長は、繋がりのあるほうぼうへと取引を持ち掛け、その最悪の事態を避けることに成功しました。  その結果、裏社会では『なにごともなかった』という現象が、 表社会では『娘が相次いで亡くなる』という現象が起こることとなりました。  ◆◆◆  ツェツィーリア・シュロフシュテインこと、ツェリアは耳に聞こえてくる嘲笑を聞いて、わなわなと怒りがこみあげてくるのを感じました。しかし、アナルから響いてくる快感とギャグのせいで言い返すことはできません。 「ふぅっ……ふぅ、うううぅぅぅうぅぅぅ……」  シュロフシュテイン家二女であるツェツィーリア・シュロフシュテインは、女子新体操の選手として活動をしていました。厳しい練習によって作られたしなやかな体つきとそこから発揮される演技は観客を魅了し、容姿端麗な姿も合わさって将来を期待されていました。  今ごろ表の世界では『女子新体操期待の星・突然の訃報』といった具合で、悲しみが広がっていることでしょう。シュロフシュテイン家が、娘の身柄を売って、借金を返済したという真実を知るものはいません。  やがてアナルバイブの振動が止まります。周囲からの嘲笑は未だにやんではいませんでしたが、ツェリアの表情は先ほどよりはいくらか変わりつつありました。 (お。おちんちんっ、おちんちんがっ…………)  貞操帯に包まれているので外見からは分かりませんが、ツェリアのちんぽは、入場してくる時には反抗的な態度にのっとったような半立ち状態でした。しかし今はしっかりと固さを持って屹立した姿へと変わり、貞操帯の中で締め付けられるほどの大きさと固さを持って存在を主張してきています。  アナルバイブという性感を刺激してくる存在によって興奮が高まり、抑え込もうとしていたはずの肉欲が静かに姿を見せようとしていました。貞操帯の先端のスリットからは、それを証明するかのようにたらたらと透明な液体も漏れ始めて来ています。 (しゃ、しゃせい……勝ったら、射精……)  沸き立ち始めた肉欲の中で、ツェリアは何度も聞かさせてきたそのことを思い出します。  勝って勝者となれば“ごほうび”が貰える。  順位が高いほど上等な“ごほうび”が貰える。  調教の最中に味わった“ごほうび”で射精する快感。  そして敗者となった時にされる“おしおき”という地獄。 (射精……射精したい……勝って、ごほうび欲しい……)  幾度となく繰り返されてきた調教によってツェリアの中に植え付けられてきた思考が顔を出し、本能的にそれを求めはじめていきます。  抵抗心を見せていたほかのふたなり娘たちも同じようなプロセスに至ったのか、のろのろと立ち上がると、スタート地点へと向かって足を進め始めました。その顔はすでに射精という快感を求めているメスの表情そのものでした。  ◆◆◆  コースの片側に備えられたゲートの中に、10人のふたなり娘たちが並びます。並び順は入場してきた順番の通りで、奥から手前に来るにつれて調教の度合いが低くなるように調整がされています。  今から行われる『ビーチフラッグ』のルールは、普通のビーチフラッグと特に大きな違いはありません。しいて言うならば、参加者が10名で、フラッグの数が4本という少し規模の大きなものになっているということぐらいでしょうか。  あとは『フラッグを取った後、ゴールまで行ったところで初めて“取った”ということになる』ということと『順位は速さではなく、取ったフラッグの種類によって決まる』というのが、この競技のキモであり、見どころといったところです。 「それでは――――」  主催者の男は言ったあと、手元のボタンでアナルバイブの威力を一気に上げました。 「「「んああああぁぁぁぁぁつ!」」」 「「あびゃぁぁぁぁぁっ!」」 「「ああぁあぁぁぁっ!」」 「「「おぉぉぉぉおぉぉぉぉおっっ!」」」  アナルをえぐるような衝撃が加わると同時に、10人のふたなり娘たちが一斉にギャグボール越しの嬌声をあげ始めました。肛門に突き刺さって振動するバイブは尻肉をゆらし、貞操帯の下でギチギチに収められているちんぽを、裏側から容赦なく突きあげてきます。 「――スタートです!」  ゲートが開くと同時に、ギャグボールと貞操帯のベルトが遠隔操作によって解除され床へと落下、バイブも一旦停止状態となります。  激しいアナルバイブの振動と、金属の包みから、自由の身となったイチモツを振りかざしながら、ふたなり娘たちが駆け出しました。  その頭にあるのはただ、射精するという性欲のみ。寸止め調教によって凝り固まったザーメンによって理性を奪い取られたふたなり娘たちは、快楽を求めてフラッグへむかってひたすら走ります。  陰部を強調させるような衣装を身にまとった美少女が、10人も同時に、姿に似合わないチンポをぶら下げながらひじとひざだけで走るという様子は滑稽であり、異様であり、観客たちの興奮を煽っていきます。 「「「ふ゛っ! ぅあ゛ぁぁぁぁっ!」」」  走り出した10人の中で最も俊敏な動きを見せているのは、白・黒・ピンクの衣装に身を包んだレナ・ハルカ・リサの三人です。他の7人より数馬身以上抜きんでた速さを見せた三人は、一斉に左端のフラッグへと向かって、突き進んでいきます。  フラッグは4本あるのになぜ三人とも同じところへと向かって行くのか。答えは一番左端のフラッグが【1】のフラッグだからです。  先ほど、『順位は速さではなく、取ったフラッグの種類によって決まる』ということを説明しました。4本のフラッグにはそれぞれ左から順番に【1】~【4】までの番号がつけられており、それぞれで得られる“ごほうび”が異なってきます。  取ったフラッグによる“ごほうび”はそれぞれ、 【1】なら生餌の美少女との性行為。 【2】なら生餌の美少女による口淫。 【3】ならオナホールの使用。 【4】は手の拘束の解除。  となっており、小さい数字を取れればそれだけ、快楽の強いものを享受することができるという仕掛けが施されています。自分の欲望と競争率を把握して、どのフラッグを目指していくのか、という高度な駆け引きが競争の裏には隠されています。  と、言ってもしっかりと調教が身に沁み切っているふたなり娘たちともなると、生のまんこで射精するという快感に完全に魅了されてしまっているので、【1】以外のフラッグはまったく目に入っていません。  実質的に【1】のフラッグは、恥も外聞もかなぐり捨てたふたなり娘による欲望のぶつけ合いのようなデッドヒートが繰り広げられる、というのが常で、今回もその通りにことが進みつつありました。  ◆◆◆ 「ハァッ……! ハァッ、ハァッ……!」  50メートル先にあるフラッグに向けて、レナ・ハルカ・リサの三人が飛び抜けた速さで迫っていきます。三人のいる位置からすると、【1】にフラッグの位置はちょうど対角線の位置に当たります。 (どいてっ! 邪魔っ!) (こっちに譲れっ!) (邪魔っ! させないっ!)  そうなれば、全員が最短距離で走っていき、体がぶつかり合う状況が生まれていくのは必然です。ぶつかり合いが始まってからは、相手よりも少しでも前に出ようとする激しい進路争いが繰り広げられていきます。 (邪魔っ! 邪魔だって言ってるでしょッ!)  レナが肩で押しのけるようにして、二人より少しでも前に体を入れようとします。 (どくのはそっちッ! ひっこんでろッ!)  レナに前を取られたハルカは、すぐに肩を入れなおして、有利な場所を取り返します。 (させないっ! させないッ!)  リサもまた体やひじをぶつけるようにして、相手を蹴落とそうと躍起にやっていきます。  一対一だったら相手を転ばせればそれで勝つチャンスが生まれてきますが、相手が二人いる状況では、足をかけることは自分の速度を落としてしまうことに繋がりかねません。スタートからフラッグまでの40メートルはひたすらに、体をぶつけ合いながらの激しい進路争いが主になっていきます。  他の七人が、のんびりとした動きでようやく10メートルも進んだあたりになって、三人はすでにフラッグの辺りにまで到達しました。 「ハァ、ッ……! あっ……!」  僅差ながらも一番最初にたどり着いたのはハルカでした。 目の前には赤い色で【1】と書かれたゴム製の棒が突き立っています。あとは、これを取って、さらに10メートル先にあるゴールまで運べば、ハルカはみごと“勝者”となることができます。しかし、両手両足をヒトイヌ拘束されている少女たちでは、『手に持ってゴールまで運ぶ』という動作をすることは不可能です。 「んぅあっ……!」  よって少女たちは必然的に口を使ってフラッグを運ばされることを強いられます。  ハルカにとって、この程度はなんの躊躇もする必要はなく、あぐ、とゴム製の棒に歯を突き立てると、そのままゴールに向かって走り抜けようとしました。 「「ダメえっ!!!」」  しかしそううまくことは運びません。レナとリサが、ハルカに向かって同時に飛び掛かってきたかと思うと、ハルカを地面に横倒しにします。  少女二人分の体重をかけられて、受け身も取れなかったハルカは、くぐもった声を漏らすと同時に口を離してしまい、棒はころころと転がって離れていきます。 「ぅああああっ!」  転がっていく棒へと、三人が殺到します。  レナもハルカもリサも、ほかの二人を押しのけて口に咥えようとしますが、咥えるためにはどうしても立ち止まる必要があるので、咥えられてもすぐにほかの二人に邪魔されてしまい、口から離れていってしまいます。 「んっ! ぐ、がぁぁぁぁぁっ!」 「う、がっ、ああああぁ!」  時には棒の両端を二人が同時に咥え、引っ張り合うような状態にもなりました。  少しするとどちらかが顎の力をゆるめて、口を離してしまいますが、その時には残る一人がすぐに飛び掛かって来るので、またしても棒は口を離れてころころと床を逃げ回ります。  結局先行した三人はいったり来たりの追いかけっこをしているばかりで、ちっとも進展がみられないまま、痴態を観客に見せつけてばかりいるのでした。  ◆◆◆  三人が血みどろの戦いを繰り広げている一方、後ろのほうを進んできていた第二陣も少しずつフラッグのところへとたどり着いてきます。  やがて橙色の衣装を着た少女が【2】のフラッグへとたどり着きました。 「うっ……ぅつ……くっ……」  ところが、最初にたどり着いた橙色の衣装を着た少女――オリアーナ・グリゼンディは、ここにきてまだ羞恥心が残っていたのか、躊躇なく棒を咥えるようなことはなく、手で持って運ぼうとし始めていました。  折りたたまれた手では掴むことができないので、どうにかひじで挟んで持ち上げようとしています。どうみても無理なのですが、本人は一生懸命に何度も繰り返しています。 「どいてっ! 邪魔っ!」  当然そんなことをしていれば他の娘に先を越されてしまいます。  ひじで挟もうとしてぽろりとこぼれ、ころころ転がっていく棒のところに向かって走ってきたのは赤い衣装を着た娘――シーラ・グルーバーです。羞恥心をかなぐりすて、顔を衣装と変わらないほどに紅潮させながらやってきたシーラは、一気に顔を床へと近づけて、あぐりと棒を噛み締めました。 「んぐふぅっ!」  そしてそのままゴールに向かって全力疾走していきます。  全力といっても、歩くよりも遅いのろのろとしたものですが。 「あ……あ、あ……」  それの様子を見たオリアーナは、 「だっ、だっ! だめぇぇぇぇぇっ!」  悲鳴のような声を上げ、シーラを追いかけ始めます。 「だめっ! だめっ! だめっ! 止まって! 止まって! 行っちゃダメっ!」 (だ、だれがっ……! 止まるかっての……! こちとらさっさとザーメン出せればそれでいいのよっ! 止まれなんて言ってる暇があったら最初っから咥えて走ってりゃいいのよ!)  オリアーナの悲痛な懇願など一切無視して、シーラは走り続けます。他の子たちは、一番近い子でも一馬身以上は遅れており、【2】の勝ちを得るのはシーラかオリアーナのどちらかでほぼ決まったといえるでしょう。 「止まって! おいっ! お前っ! 止まれっ! 止まれっつってんでしょ!」  あと一歩届かない距離で追いかけるオリアーナの口調が、だんだんと怒りに満ちたものにへと変わり始めます。 「聞こえてんでしょ!? 止まれっつってんの!」 「おいっ! そこの赤! お前だよおまえ! お前に言ってんだよ!」  やがてほとんど罵声と変わらない感情を丸出しにした怒声へと変わり果ててしまいます。 「ははははっ! これは酷いものですな!」 「まったく! 少しは恥じらいを見せたらどうなんでしょうかね?」  会場ではオリアーナの口から放たれた口汚い罵声に対する嘲笑が生まれていきます。 「あの橙の娘は何者でしたかな?」 「オリアーナ・グリゼンディ……確か……さるお方の私生児だとか」 「ほう……それはまた、厄介な……」 「大方、摘子家との間にひと悶着あったのでしょう。文字通り厄介払いということですな」 「ということは、それなりの地位の娘ということで?」 「おそらく」 「なるほど……しかし、それほどの娘もあのようなことを口にするものですな」 「ええ、全く、おなごというものは怖いものです」  観客の間での情報が伝達していくうちに一層二人へと注目が集まっていきます。 「で、もう一人のほうは?」 「さあ……? シーラ・グルーバー、と言われましても、ありふれた苗字に名前ですし……恐らく、そのありふれたところからきたただの庶民の娘でしょう」 「なるほど……高貴な血筋の方が罵声をあげ、庶民を追いかける――面白いものですな」 「はは、なるほど、そう思えば確かに面白い」  観客席で二人に対する卑下たやり取りが行われていく一方、 「だから止まれっていってんだよッ!」  フィールドではその卑下たやりとりに油を注ぐかのような勢いを見せながら、オリアーナが少しずつシーラの方に迫り始めていました。  そして、 「捕まえたぁッ!」 「あっ!? ぐ、ぐぃぅうっ!」  ついに追いついたオリアーナがシーラの上にのしかかっていきました。 「口ッ! 口離してッ! ほらっ! 早くっ!」 (だ、誰がっ……! 離すもんか……ッ)  オリアーナがにしがみ付いて叫びますが、シーラは口を開きません。棒に跡が残るぐらい力を込めて、がっしりと咥え続けています。 「もう限界なのっ! ザーメンが溜まりすぎておかしくなりそうなのっ! 分かるでしょ?! だから口離してっ! 寄越しなさいってのっ! ほらっ! はやくっ! 離せッ! 離せつっってんだよッ!」 (このっ……限界なのはこっちだって同じだっての……自分勝手なことほざいてんじゃないわよっ……!)  二人は重なりあったまま、お互いに相手を蹴落とそうと躍起になります。シーラは背中に乗っているオリアーナを振り落とそうと体をゆらし、オリアーナのほうもなんとか口から棒を取り落とさせようと試行錯誤を繰り返します。  そしてついに、 「らぁっ!」 オリアーナがひじを振り下ろしたことで事態が動きます。 「ぅ゛!!?! あ゛っ!」  固い蹄がちょうど脇腹にめり込んでしまい、シーラは粘ついた唾液とともに、口から棒を取り落としてしまいます (やったっ! やったやったやった、やったぁっ!)  それをすかさず咥え上げたオリアーナの表情は歓喜に満ちていました。最初の躊躇っぷりはもう完全になくなっていて、チャンスを再び手中におさめたことに対する歓喜に溢れています。  あとはそのままゴールまでいけば勝てる、オリアーナはそう確信していました。 「――――あ゛っ!??!??!」  しかし、そこでオリアーナは体の奥底から底冷えするような鈍痛を感じ、体を折り曲げました。それでも痛みは治まることはなく、オリアーナはその場でうずくまります。 「ぃ゛ぎっ゛?! がっ?!! あ゛っあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」  さらには身を丸めた後も、悶えるような声を上げ続け、床でうずくまったまま動かなくなります。ようやく手に入れて、絶対に離すもんかと思っていたはずの棒は、あっさりと口から離れ、また地面を転がっていくのが見えます。 「ったく……痛かったなぁ……」  悶えるオリアーナを横目にシーラは棒を咥え上げました。冷笑に満ちた表情でオリアーナを一見すると、そのままゴールへと向かって行きます。  脇腹に一撃を食らったシーラはその直後、食らわされた痛みと怒りをそのままにひじの蹄を振り上げたのです。その先には、ゴールのことしか目に見えていないオリアーナ足の間にあった睾丸がありました。 「ぅ゛ぅ゛う゛う゛う゛ッ! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!」  固い蹄で打ち上げられたオリアーナは、冷や汗を流し、うずくまったまま床を転げ回っています。相当の痛みがオリアーナの中で反響していることでしょう。 (余計なことするなっての)  しばらく起き上がることすらできないであろうオリアーナのことを一瞥したシーラは、見事に【2】のフラッグを咥えてゴールしていくのでした。  ◆◆◆  さて、その間にも後方では【3】の取り合いが行われています。  しかし、遅れているふたなり娘たちは調教の度合いが弱いということもあり、他人を蹴落してでも奪い取る、というような激しい争いをみせることは少なく、純粋な足の速さの競争といったていどに落ち着いていました。 「あっ、あっああっ……」  ツェリアもまたそんな後方組の一人です。  紫の衣装に包まれたひじとひざを使って一生懸命に走っていきましたが、慣れていないと言うこともあって遅れをとってしまい、結局は他の少女に先にフラッグを咥えられてしまいます。  それでも取り返そうと追いかけては行くのですが、追いつくこともできず、結局は緑色の衣装の少女に【3】のフラッグは取られてしまいました。 「あああ……」  途中で無理だと判断して、そうそうに足取りをおさえる少女もいる一方で、律儀にゴールの前まで追いかけていったツェリアはがっくりと首を落とします。  この競技は4本のフラッグが全てゴールまで運ばれたのちに、順位の確定が行われ、それから“ごほうび”の『授与式』となります。  ごほうびを受け取ることができる勝者以外は、寸止め調教を受けながら、ただそれを見ているだけの時間を過ごすと言う“おしおき”を受けることになっています。  調教が軽い娘たちならともかく、調教が進んでいる娘にとっては、他人が気持ちよくなっているのを見せつけられながら、お預けを食らうというのは大層苦しい時間となります。  ツェリアでさえも、入場してきた時に食らったアナルバイブの振動を延々と繰り返されると想像するだけで身震いしそうになるほどです。  いま残っているのは【1】のフラッグだけ。  【4】のフラッグは、上位勢が【1】と【2】で争っている間に、わき目もふらずに一目散に走っていった黄色の衣装の少女――メリアがすでにかっさらっています。  この時点で遅れて取り残されている4人が射精するためには、【1】のフラッグを取る以外に道はありません。しかし【1】のフラッグは、上位三人が未だに血みどろの争いを続けている最中であり、そこに飛び込んでいって奪い取るなんてことは、ほとんど不可能です。 「うう……射精……射精……したい……」 「ぐっ、うううぅ……」  そのことを理解している少女たちは、自ら敗北を認めて、この後行われる寸止め調教の地獄を目の前にしながら泣く泣くスタート地点へ戻る、という選択しか残っていません。 「うっ……うっ……うっ……」 「やだっ……やだぁっ……」  とぼとぼとスタート地点へと戻っていく少女たちの間には嗚咽が広がっていきます。  調教師による寸止め地獄を思いだすだけで、少女たちは無意識に顔を青ざめさせてしまいます。  技術を持った調教師による徹底した寸止めは、まさに地獄としか言いようがないほどのものであり、どんなに泣き叫んでも止まることはなく既定の時間がくるまで、延々と続けられます。  それでも、残された少女たちは、あの鬼気迫る争いの中に飛び込むということはできませんでした。自分というものを捨てればまだ出来るのかもしれませんが、調教が弱い少女たちに残っている人間としての尊厳が受け入れるということを拒んでいます。 (…………戻ろう)  ゴール前まで律儀にきていたツェリアも、くるりと体を返してスタート地点の方へと戻っていくことを決めました。きっと、その間には観客席からは敗北者に向けての嘲笑の声が浴びせられることでしょう。  ツェリアはその光景を想像しながらも、唇をかみしめ歩き出そうとしました。  と、その時。 「「「ああっ!!!」」」  ひときわ大きな少女の声がフィールドに響き渡りました。ツェリアが顔を上げると、目の前に【1】と書かれた棒が転がってきて、止まっています。 「えっ、えっ、えっ……?」  突然のことにツェリアは目をぱちくりとさせました。  ちらりと転がってきた方へと目を向けると、 「「「××××――――!!!」」」  意味不明な言葉を叫びながら、レナ・ハルカ・リサの三人が一斉に向かってきているのが見えました。全員が鬼気迫った表情をしていて、ツェリアの方を射抜かんばかりの目つきをしています。 「あっ、えっ、あっ……」  ツェリアが困惑する間にも周りでは次々と動きが巻き起こっていきます。  三人は変わらずツェリアの方に向かってきて、観客席からは興奮したような歓声があがります。血みどろの争いから一転、外野にチャンス到来といった場面に、会場の人間全てが酔いしれているようでした。 「取れーっ!」 「おっと! これは予想外の展開です!」 「××××――――!!!」 「ほら、やっちまえー!」 「×△◆×○×――!!!」 「いけ、おらーっ!」  あらゆる声が周囲から聞こえてくるのを耳にしながら、ツェリアは決断にいたります。 「ぁうむっぐっ!」  足元に落ちていた棒を咥えると、振り向いて一気にゴールに向いはじめました。ゴールはすぐそこなので、ほんの数歩進むだけです。さすがに上位三人であっても、ゴールの目の前にいるツェリアにはかないません。  やがて 赤いラインを通過しきった瞬間、会場には轟くアナウンスが流れ、ざわざわとした観客たちの興奮した声に包まれて行きます。 (か、勝った……? 勝ったの……?)  ツェリアはぽかんとした表情であたりを見回しながら、あらわれた職員によって、奥の部屋へと連れていかれていくのでした。  そしてツェリアの後方の三人ははというと、 「や、や、や、やぁっ! いやぁっ!!!」 「ひっ、ひっ、いっひっ、ひっひっ!!!」 「ふっ! ふっ! うううぅあああああうぅっ!!!」  散々争ったあげく結局全員負けるという結果になってしまった三人が、顔を青く染めて必死に腰を動かし、床オナを始めていました。 「しゃっ、射精ッ! 射精射精射精いいいッ!」 「は、はやくっ! はやく射精っっっ!」 「い、イッてっ! はやくイッて! おちんぽイッてッ!」)  竿全体を床に擦りつけて、一秒でも早く射精へと移ろうと必死になっています。  敗者となってしまった三人には、射精するためのチャンスは与えられません。やがてやってくる職員によってとらえられ、授与式はおろか、次の競技の順番が巡ってくるまで再びの射精管理生活を送ることになります。  三人とも、職員が来る前に射精しようと、何かにとりつかれたかのように、必死の床オナを繰り返します。折りたたまれた両手足を四方にめいっぱい伸ばして、勃起したちんぽを床にこすりつけてる光景を観客たちに見せつけてしまっていますが、そんなことは三人にはどうでもいいことです。 「ぐる゛っ! ざーめ゛ん゛っ゛! ぐるぅ! いぐっいぐい゛っ゛―――」 「きたっ! きたっ! 精液のぼってきてるっ! でるっ! でるっ!でっ――――」 「で、でるっ! でる、でるでるでるっ! ぶっ濃いザーメンでるぅっ!」  やがて、ペニスの奥底からぐつぐつとした熱い白濁が昇ってくる感覚が三人に湧き上がり始めます。長い寸止め調教による射精管理から、ようやく解放されると確信した瞬間、 「――――押さえてっ!」  フィールドに現れた職員たちによって、三人は取り押さえられてしまいました。  敗者となった少女たちがどのような行動に出るのかは職員たちもとっくに把握済みです。いつものように仰向けにされた三人は、手足をめちゃくちゃにして暴れますが、逃れることはできず、貞操帯を装着されてしまいます。  ふたなり娘たちのちんぽは、どんなに寸止めをされたとしても、三十秒以上は刺激が継続して与えられなければ射精することはできないような仕組みになっています。  たとえ尿道を駆けあがってくる精液のザーメンを感じたとしても、最後の一歩手前で刺激が止められれば、絶対に射精にはいたらないのです。 「だーかーらー、勝手にシコシコし始めちゃダメだって言ってるでしょ~?」  暴れる三人と共に、敗者の少女たちはスタート地点へと戻されて行きます。  ここからは、勝者となった少女たちのごほうびの授与式へと移っていきます。その間、敗者となってしまったふたなり少女たちは、寸止め調教と共に、その光景を見せつけられるという地獄を味わうことになることでしょう――――。

Comments

心にしみわたるようなご感想をありがとうございます。 作者ですら書けない素晴らしいご感想です。公式の解説文として取り入れたいぐらい嬉しいです。

藤柵かおる

敗北者たちの必死の床オナが物凄くエロい……射精を得られなかった絶望、一刻も早く射精しなければいけない焦燥感、あと一歩で射精できるという期待と湧き上がる快感、そしてそんな期待はあっさり打ち砕かれる…… この後涙を流しながら、貞操帯で勃起を封印されたおちんぽを疼かせながら、勝者が味わう極上の快楽を見せつけられるんだと思うと、女の子への嗜虐心と共に、自身の射精欲と重ね合わせて被虐心をくすぐられる。

飛高あのん


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