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藤柵かおる
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【雑記】けもフレ2を見て、自分の黒歴史を思い出した話

”色々と”話題のけもフレ2。

先日初めて初代を見て、その面白さに打ち震えたわたくし、裃左右。


ちょっとTwitterを眺めるだけで、

『まだ見てない人はそのまま一生見るな』

『平成最後の特大駄作』

と言った呟きがいやでも目に飛び込んできてしまう今日このごろ。


しかし……小説家を目指す人間としては、駄作を分析する、というのもやってみたいお年頃。

実写版デビルマンを通しで見たことがあるんだ、

ここはあえて見えている地雷原へと飛び込むのも必要なんじゃあないか……!?


というわけで、けもフレ2を(やや早送りしつつ)一気視聴してまいりました。

まぁ……ヤバいものでしたね……

ここで単なる批判や批評をしたところで、すでにレベルの高い方々による批評がYoutubeやらブログなどでたくさんされていると思うので、「なんか自分が初めて書いた小説を思い出すなぁ……」という個人的な思いを添えてみました。


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評価を見ると、「けもフレ2は脚本がおかしい」という話がよく出てきます。

1話だけ見ても大きいものから小さいものまで色々とあります。


大きいものだと、キュルルのがおうちに帰るためにスケッチブックの場所をめぐる、という流れになっていますが、そもそもスケッチブックの場所=おうち、だとは説明されていないので、スケッチブックの場所を巡ればおうちが見つかるというのがよく分かりません。

せめて「スケッチブックの中に家が書かれていて『これだ、これがぼくのおうちだ』」みたいなシーンをいれておかないと正しい理由になりません。それでも『スケッチブックの場所を順番にめぐる』という理由にはまだなっていないのですが…………。


小さいところでは、キュルルが帰りたがっているのをみたサーバル(以下2期の個体は呼び捨てとする)が「連れて行ってあげる!」と言っていますが、この時点でサーバルがそこまで関わる理由がないので、これも引っかかります。


どんないい人でも赤の他人に、見返りもなく最後まで付き合ってあげるようなことはまずありません。


1期のサーバルちゃんは、かばんちゃんと出会ったあとに「途中まで案内するよ」と言って、一緒に行動をし始めます。いくらサーバルちゃんでも、初対面の相手と遠い所まで一緒についていくようなことを最初からはしません。ついていくのはあくまでも、さばんなちほーの境界までで、そこから先はかばんちゃん一人で行ってもらうという風に考えていたはずです。


しかし道中で崖を下りたり、川を渡ったり、と少なからず一緒に行動し、ピンチの時には助けてもらうといったように同じ時間を過ごすことで、サーバルちゃんの中にかばんちゃんに対する”この子はどんな動物なんだろう”という興味と、かすかな友情が生まれてきて、一緒にいくこととなります。


2期は1期で、かばんちゃんとサーバルちゃんが親友同士だったから、

サーバルはキュルルのために色々としてくれる、という風になっているのかもしれませんが、

最初から親友になるなんてことはあり得ません。

最終回で生涯の親友となるという二人組でも、初対面の時は絶対に他人のはずです。


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さて、何度も言われてきたであろう欠点の指摘を繰り返すのはこの辺りにしておいて……。

ここからは、私の個人的な話をしていきたいと思います。

これを見て「おかしい、変だ」と言うのはある意味簡単ですが、私はこれを見てある物を思い出してしまいました。それはタイトルにある通り『自分の黒歴史』――――初めて書いた小説です。


私が初めて書いた小説は、”電撃大賞”に応募するために書いていた長編小説です。

当時は書き始めたばかりもいいところの超初心者で、書いた小説もかなりお粗末なものでした。

もちろん結果は一時落ちだったのですが、当時としては『これで大賞受賞して、バカ売れしてアニメ化だぜ

ヒャッハー!』と大層自信たっぷりだったということもありショックを受けたりしていました。


…………ですが、今読み返してみると、これがまぁひどいことひどいこと。

脚本の基本というか、物語としておかしいとしか言いようがありません。


奇しくも、けもフレ2でしょっちゅう言われている

『キャラがストーリーを動かすための装置になっている』

『キャラの行動理由と目的と結果がまるでかみ合っていない』

というのがまさしく合致するような、お粗末さだったのです。


というわけでして、自己反省と反面教師の両方を踏まえ、

過去の自分に対する苦言を呈しつつ、振り返ってみたいと思います。


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初めて書いた小説の内容としては、

『東と西で二分された国家で、全てが戦争行為に費やされるようになった世界が舞台。

兵士となった少年少女たちが、、戦争へと送り出されて行く。

戦争に、新たな技術である体を機械に入れ替える『義体化』が投入される

主人公は『義体化』を最初に受ける部隊員に任命される』

といったものでした。


設定としては悪くはないように思います。

『All You Need Is Kill』、『攻殻機動隊』、『メタルギア』、『BLAME!』とかの影響をモロに受けてますが。


ですが問題はここからです。

この世界は東と西で分断されて戦争が行われているという設定なのですが……

なんと! 『なんで戦争をしているのか』を決めてないのです!

この世界の登場人物たちは理由もなく戦争をしているのです! 当時の私! なんでだ!


当時の私はいわゆる”設定厨”だったんですねぇ……。

サイボーグ同士のバトルがめちゃくちゃ書きたかったので、その辺りの設定はめっちゃ考えてました。


『生身の人間に機械的、生物学的な改造を施した『改造人間』、機械的な四肢の増加などもサイボーグに分類される。サイボーグ化手術を行うだけであらゆる箇所に改造が可能なため基本的な戦闘力の増加に最も効果的である。戦闘、支援のどちらにも応用が効き、万能性が高い』

『改造の度合いにより『1~3』の分類、及び『支援』『攻撃』『両立』の3つの型に分類される。

分類としては「ほぼ全身に改造を行っているが肉体そのものには大きな変化はない場合2型」

「2型に加えて肉体そのものに大きな形状変化が見られる場合3型」となる』


こんな説明文が一行目から始まるんですから読む方としてはやってらんないですわ。


そのくせ、『主人公の生い立ち』『ヒロインの生い立ち』『敵サイドの生い立ち』『世界の歴史』

『主人公と部隊の仲間たちとの馴れ初め』『ヒロインがやたら強い理由』『そもそも戦争以外の経済状況はどうなっているのか』『なんで主人公が最初の部隊に選ばれたの?』

などは一切考えてないし、描写もしていませんでした。なんだこれ。


設定は無駄に凝ってるくせに脚本の基本もできてない――――

まるで『ビースト』『セルリウム』『フウチョウコンビ』『大型セルリアン』『海底火山』と意味深な設定やら伏線を大量に仕込んだあげく回収を放棄してぶん投げ、『キュルルの正体って結局なんなの?』『サーバルの記憶がないのはなぜ?』『かばんさんが同一人物だとしたら1期との間になにがあったんだ……』と、

そこが重要だろ! というところを一切描写しない、例のアニメにそっくりじゃないですかやだー。


今の自分は今はとにかく抜ける物語を書くことに全力を注いでいますが、

あのころより少しは成長できているんでしょうか……。








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