「へへへ……いいモン貰っちまったぜ」
N大学ラグビー部4年、中島一雄は自宅アパートに勢いよく上がり込んだ。その手には、街で配られていた試供品のオナホが握られている。
「うっし! さっそく一発抜くか!」
下着ごとハーフパンツを脱いだ。敷きっぱなしの布団の上にドカッと座り込み、オナホの包装を解く。
「ん~……? コレ、小さくねえか?」
一雄は浅黒く日焼けした厳つい顔を、訝しげに歪めた。オナホは半透明のシリコン状の素材でできており、中にローションが入っているのが外からでも見える。ただ、それでも一雄のデカマラを受け入れるには、小さいように見受けられた。
「ま。先っちょだけでも入ればいっか」
一雄はそう考え、適当なエロ画像をスマホで見ながら、デカマラをオナホに宛がった。
「ぬうぉっ♡」
デレッと、一雄の雄臭い顔に卑猥な笑みが浮かんだ。入らないと思われたデカマラが、なぜかオナホに全て挿入できている──半透明のオナホの中には、まるで別人のような「短小チンポ」が入っているのが見えた。
「あ、あれぇっ♡ なっ、なんだこれっ♡ おっ、俺のチンポがっ♡ ひうっ♡」
一雄はチンポを引き抜こうとしたが、その刺激で勝手に腰が動いてしまい、ずちゅんとピストン運動をしてしまう。
「ぬ゛おっ♡ ぬっ、抜けねえっ♡」
濁った喘ぎ声を上げながら、もう一度引き抜こうとしたが、そのたびに腰や手が勝手に動き、自然とオナニーの挙動になってしまう。
「イグッ♡ イッグゥゥゥ~~~♡♡」
どぷっどぷっどぷっどぷっ……大量射精と共に記憶が上書きされ「最初から短小チンポだった」ことになってしまった。一雄はようやくオナホを引き抜き、涎を垂らしそうな顔で呟いた。
「んひ♡ すっげぇよかったぁ……俺の粗チンにもぴったりじゃねえか♡ ラグビー部の連中にも勧めねえとな♡」
(終)
──どんな代償を支払っても、この駅伝で優勝したい。
山の神は、その願いを聞き届けた。
※
(おいおい、もう来たのか!? かなり早くねえか!?)
とある駅伝。●●大学3年生である長岡雅也は驚いた。前の走者は想定より5分も早く、長岡へと辿り着こうとしている。前の走者、石井仁志が荒い呼吸で走ってくる。
(よし! 俺も次に繋げていくぞ!)
石井から襷を受け取るべく、小走りし始めた長岡。石井の視線が舐めるように自分の体を視姦していることに気づかないまま襷を受け取り、長岡は走りながら襷を体に掛けた。その瞬間、長岡も「祝福」された。
(んいっ!?)
山の神からの祝福──駅伝を走り抜くに足るスタミナ、すなわち精力が増強される。長岡の睾丸が下着の中でぐりぐりと発達していく。長岡の鼻息が荒くなる。
(なっなんっ!? なんだっ! これっ!!)
脳内で多量の興奮物質が分泌され、疲労感を感じにくくなった。さらに長距離を走るのに適切なよう、全身の筋肉の質や量が、事細かに作り替えられていく。
「あっ、おっ、おれっ、んおっ!」
口から涎を垂らしながらも、長岡は走ることをやめない。山の神から祝福を授かっておきながら立ち止まるなど、許されない。一歩一歩踏み出すごとに、男性機能と肉体が逞しくなっていく──しかし走ることを邪魔しないよう、肉体は筋肉質ではあるが精緻さを失わなかった。
そして、山の神は祝福の対価を求めた。この駅伝で優勝した際は、●●駅伝大学部員たちによる乱交を執り行い、その雄臭さに満ち満ちる宴を奉納せよと──長岡の性的な関心が男性のみに塗り変わっていく。
(はっ、はやくっ! 次のアイツにも、この襷ッ……渡さねえとッ!)
「祝福」が完了すると、長岡は瞬間的に射精してしまった。だが、長岡はべとつく下着の感覚を気にせずに、鼻息荒く走り続けた。
(終)
「う~っし! 現国の高田のものまねやりま~っす!『飯島クぅン? 貴方、また提出物をお忘れになったの?』」
「ギャハハハ! クオリティエグいって!」
ある高校の休み時間。柔道部で太めの生徒、飯島健介が、教室の前の方の席で国語教師のものまねをすると、周りの男子生徒たちがゲラゲラと笑った。飯島はお調子者で、クラスのムードメーカーだ。髪型は角刈りで、顔は芋臭い感じだが、いつも元気で、なにかと周りに友人が多い。
(ったく、うるせえなぁ……)
その騒がしさに、教室の後ろの席でふて寝していた男子生徒、佐竹征司が不機嫌そうに顔を上げた。佐竹は髪を金髪に染めたツーブロックで、ガタイもよく、学ランも着崩して下に着た紫色のシャツが見えている。顔つきも強面だが、男前な方だと言えるだろう。
佐竹が苛立ったとき、机の上のスマホに通知が来ているのに気付いた。気怠げにスマホを手に取る。
──この通知を確認後、最初に見た人物とあなたは融合します。
「は?」
異常な文章に思わず声が出て、そしてなんとなく顔を上げてしまい──教室の前の方にいた、飯島健介を見てしまった。途端に、空間ごと体がぎゅぅんと飯島の方へと圧縮される感覚に包まれた。
(んいっ!?)
いつの間にか佐竹は教室の前の方の席に移動していた。さっきまで不機嫌だったはずなのに、急にウキウキと楽しい気分になっている。
「つ、次はッ!? あっ、えっ、俺っ! 世界史のごっ、後藤のマネやりま~っす!」
髪型も金髪の角刈りに変わり、強面だが男前だった顔つきにも、芋臭い印象が加わっている。そして、硬派な一匹狼だった性格も、おちゃらけるのが好きな性格に染まってしまった。
(なっ、なんで俺っ! はひっ、融合って何だよっ!? んひっ!)
佐竹は混乱しながらも、渾身のギャグで友人が爆笑すると、芋臭くなった顔に笑みを浮かべた。
(終)
「親方? どうしたんすか?」
「ん? おっ、おう。ちょっくら、しょんべん行ってくらぁ!」
「うっす」
道路舗装の工事現場で現場監督をしている黒沢源一郎は、そそくさと簡易トイレのドアを閉めた。スマホを取り出し、ごくりと生唾を飲み込む。
「もっ、もう……我慢できねえ!」
節くれ立った指が「LIFE SWAP」というアプリを立ち上げる。いつの間にか入っていたこのアプリは「他人と立場を交換する」というマッチングアプリであり、アプリを起動した時点で「熱烈な立場交換フェチになってしまう」という代物であった。既に黒沢もこのアプリの虜になっており、何度も立場交換を繰り返していた。52歳の厳つい中年男の髭面が、にんまりと好色そうに緩む。
「こないだの商社マン、よかったよなぁ……くそ高いスーツ着て、英語ぺらっぺらになって、商談まとめたときはイキそうだったぜ……」
他人になった興奮を黒沢が思い出していると、マッチング候補の中に気になる奴を見つけた。
「なになに……高校生で……應援團團長!? へへっ、良さそうじゃねえか!」
黒沢は立場交換を申し込んだ。
※
「●●高校野球部のォ~~~~!! 勝利を祈願してェ~~~~!! 校歌ァ~~~~!! 斉唱ゥ~~~~~~ッ!!!」
高校のグラウンドで、應援團團長である高校3年生・松山亮一郎が、應援團の練習を取り仕切り、野太い声を発していた。とても高校生には見えない、厳つい風貌──それもそのはず、先ほど立場交換アプリによって、52歳の黒沢源一郎が、肉体はそのままで松山に成り代わっていたのだった。髪型も変化し、黒沢は白髪交じりの髪を整髪料でリーゼントに固め、男子高校生として振る舞っている。
(はひっ!應援團團長の立場、たまんねぇ~~ッ!ぬおっ!イッちまうッ!!)
黒沢は應援團團長の立場に酔いしれ、校歌を歌いながら絶頂に達した。
(終)
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お題を元に800字で小説を書いていくチャレンジ。今回は、
①「マッチョ短小化」+「男子大○生」
②「駅伝の襷」+「連鎖ホモ堕ち」
③「一匹狼の不良とムードメーカー」+「融合」
④「土方と應援團團長」+「立場入れ替え」
の4本でした。
800字小説のお題のリクエストは、基本的には「2つの単語」までOKです。具体的には「◯眠」+「ラガーマン」などですね。ただ、入れ替わりや立場交換の場合は、単語2つだけだとリクエストの幅が狭くなってしまうので、交換したい組み合わせまで書いて大丈夫ですよ。例:「立場交換」+「水泳部員と体育教師」
簡易的なリクエストとして、思いついたものがあればコメントしてみてください。リクエストしたいお題は、今まで通り800字小説のコメント欄にどうぞ。
それと、どんなリクエストしたのか他の人に知られたくないときは、どうしたらいいですか?という問い合わせも頂きました。その場合は、TwitterのDMやpixivのメッセージでリクエストを下さい。それ以外の通常のリクエストは、今まで通り800字小説のコメント欄にコメントを下さい。
※リクエストする際のお題を「2つの単語」に絞っているのは、複雑な内容を文章でリクエストされても、800字という文字数では対応できないためです。ご了承下さい。
くろねこ@9605
2024-07-03 12:25:44 +0000 UTCくろねこ@9605
2024-07-03 12:22:16 +0000 UTCくろねこ@9605
2024-07-03 12:20:13 +0000 UTCスキマチオ
2024-06-30 16:57:53 +0000 UTC思兼
2024-06-30 09:20:25 +0000 UTC黒竜Leo
2024-06-30 08:28:51 +0000 UTC