「西山先生、おはようございます!」
「おう、おはよう」
職員室で朝礼を終えた俺は、登校してきた生徒たちと挨拶を交わしながら、担任するクラスへと向かっていた。階段を登ろうとしたところで、ダダダと勢いよく階段を駆け下りてきた坊主頭の男子生徒と、ぶつかりそうになった。俺の担任するクラスの生徒で、野球部の飯田翔吾だ。運動神経はいいものの、お調子者で、なにかと騒がしいやつだ。
「うおっ! 飯田か」
「あ! いたいた! 西山センセ〜! おはようございま〜す!」
「危ないだろ、そんな勢いで階段を降りたら」
「へへへ、すんません。でも、すっげーヤバいアプリ見つけたんで、先生に試し……見せたくて」
「俺に? というか教室で待ってりゃよかったじゃないか? あと15分でホームルームだぞ」
「まーまー。いいからこれ、見てくださいよ」
飯田がスマホの画面を俺に見せてきた。画面には「お願いアプリ」という文字が表示されている。飯田が得意げに説明を続けた。
「これは『お願いアプリ』ってやつで、このアプリの画面を見せると『誰にどんなお願いしても断られない』ってやつなんすよ。さっき野球部の朝練で試したらマジに効いたんで、西山先生にも──」
「待て待て、飯田。ちょっと待ってくれ……お前は本当に、こんなアプリを信じているのか?」
俺は頭が痛くなるのを感じながら、飯田の話を遮って質問した。どう見てもジョークアプリの類だが、飯田はどうやら本気でこのアプリを信じているように見える。高校生でこんなアプリを真に受けるなんて、情報リテラシーの観点で問題があるだろう。だが、飯田は「マジなんすよ!」と強い語気で返事をした。
「マジでヤバいんですって! 野球部の朝練もすげーことになっちゃって……てか、今から西山先生に『お願い』してみるんで、断ってみてくださいよ」
「おー、いいぞ。なんでも言ってみろ。どんな頼みでも断るからな」
俺は腕組みをして、飯田の言葉を待ち受けた。
「じゃあ……【先生が着ているポロシャツ、俺にください】」
「ん?──わかった」
なんだ? 一瞬、軽いめまいのような──心地よい酩酊感のようなものを覚えたが、すぐにそれは掻き消えた。俺は首を傾げつつも、飯田の言葉どおりに白いポロシャツを脱いで、飯田に手渡した。学生時代にラグビーで鍛えた厚い胸板が、朝の学校のひんやりとした空気に触れる。階段を登ってくる生徒たちが、上半身裸の俺をじろじろと見ながら通り過ぎていく。俺は気恥ずかしさを感じつつ、飯田に尋ねた。
「これでいいか? で、そのアプリの何がヤバいんだ?」
「うわっ! やっぱ西山先生にも効くんだ……あの、西山先生。なんでおれのお願い、聞いてくれたんすか? さっき『どんな頼みでも断る』って言いましたよね?」
「はぁ? 俺がそんなこと言うわけないだろ? あのな……【飯田のお願いには必ず従う】のは、当たり前のことじゃないか」
まったく……こいつは高校生にもなってこんな常識的なことも知らないのか? 俺は呆れつつ、飯田に説教すべく口を開いた。
「俺は【飯田のお願いに逆らえない】し、そのことを【疑問に思うこともできない】んだ。こんな当たり前のことを、朝から俺に説教させないでくれ。いいな?」
「う、うっす……やっべ……すげえよこのアプリ……先生なんもわかってねーじゃん……」
飯田は俺の言葉も上の空で、アプリを見てニヤニヤしている。まったく、こんなジョークアプリの何がそんなに面白いんだか。それ以上説教する気も失せた俺は、肌寒さを感じつつ口を開いた。
「もういいか? あー、俺は替えのシャツを着てから行くから、お前は先に教室に戻ってろ」
「あ! 西山先生!【今日は上半身裸で、授業をしてください】」
「……わかった」
ううむ……何か着たかったんだが……飯田の【お願い】なら断れない。俺は上半身裸のまま、教室へと向かった。
※
「おーし、席につけー。ホームルーム始めるぞー」
俺が教室に入ると、クラスの生徒達がざわついた。
「え? 西山先生……?!」
「なんで上半身裸!?」
「うっわ! 軽い露出狂じゃん」
「えーでも、うちのパパよりマッチョでいいかも……」
俺は教壇に立つと、前の方の席でニヤニヤしている飯田を睨みつけて、口を開いた。
「あー、静かにしてくれ。俺が上半身裸なのは、飯田に【お願い】されたからだ」
ぷつん、と糸が切れたように教室中の会話が止んだ。そして、緊張していた教室の空気が、いつも通りの和やかなものへと変わっていった。
「なーんだ」
「飯田の【お願い】ならしょうがないよな」
「さすがに西山先生が自分から脱ぐわけないし……」
「あー、そういうわけなんで、俺が脱いでる件については気にしないでくれ。それじゃ、出席とるぞー」
クラスの生徒達は落ち着いたが、その後も何かと大変だった。ホームルームを終えて教室を出ると、他のクラスの生徒達が上半身裸の俺を見てざわついたし、さらには騒ぎを聞きつけて、学年主任の八重樫先生も出てくる始末だった。そのたびに、俺は同じ説明を繰り返した。
「に、西山くん……その格好は一体……!? 校舎内でそんな格好でウロウロするのは……」
「八重樫先生、お騒がせしてすみません。うちのクラスの飯田の【お願い】で、今日は【上半身裸で授業をしなくてはいけない】んです」
「あー……ああ! そういうことでしたか! これは失敬! 西山先生が妙な趣味に目覚めたのかと、変な心配をしてしまいましたよ」
そんなこんなでグラウンドに着いたのは、授業が始まるギリギリの時間になってしまった。
「スマンスマン! さっそく始めるぞ! 前回からの続きで、サッカーの授業だ。ペアを作ってパスの練習をしたあと、5人チームでミニゲームをするからな」
「すみませーん! 西山先生!」
飯田が手を上げた。手にはスマホを持っている──スマホの所持は校則で認められているが、授業中の使用は論外だ。ましてや、体育だぞ! 俺が口を開くより先に、飯田が言った。
「やっぱ【全裸で授業して】もらっていいですか?」
「おまっ……ふざけるのもいいかげんにしろよ」
俺は飯田を睨みつけた。昨今のコンプライアンス的に、生徒を恫喝するような指導は論外なのだが……さすがに朝からこいつには、迷惑を掛けられっぱなしだ。
「だいたい、授業中にスマホを持ち込んで、いったいどういうつもりだ? それが授業を受ける態度なのか?」
俺は右手でジャージの腰のゴムに手を掛け、下着ごと膝下まで摺りおろした。左手でチンポと金玉を隠しながら、スニーカーを脱ぐ。ジャージと下着を掴んで、片足ずつ引き抜くと、靴下も脱いだ。完全に全裸でグラウンドに立つと、金玉が手からはみ出ないように隠しながら、俺は飯田に詰め寄った。
「なんでも俺に【お願い】すれば丸く収まると思ってるなら──」
「うわっ! 近い! 近いですって西山先生! あー、えっと、あれだ。【おれのこと、許してください】」
「……わかった。今回だけだからな」
俺の中で、飯田に対する怒りが引いていく……うーん、なんであんなに怒ってたんだ? ちょっとヒステリックになっていたかもしれん。まあ、授業中のスマホぐらい、飯田なら許してやってもいいか……いや、本当はよくないんだが……【お願い】されたなら、しょうがないよな。
「おーし、それじゃ。さっそくパス練習を始めるぞー。二人組作れー」
「あ、先生。全裸って言っても、靴と靴下は履いていいっすよ。さすがに裸足でグラウンドは痛いっしょ」
「お前な、そうことは先に言え」
他の生徒たちが笑う。俺は文句を言いながら靴下と靴を履き直した。そして、左手で金玉とチンポを隠しながら、がに股で不格好にサッカーの授業を始めた。
※
「で、飯田。いいかげん、服を着てもいいか? 素っ裸で授業しているせいで、朝から大変なんだよ」
昼休み。俺は購買に行こうとする飯田を呼び止めていた。グラウンドで授業をするたびに、近所の人や通行人が通報したのか、パトカーが何度も来てしまっていた。とはいえ【飯田という生徒からのお願いで、全裸になっている】ことを説明すると、警察官たちは快く俺を開放してくれた。「先生も大変ですね」「生徒さんからの【お願い】なら、仕方ないですね」と、同情までされてしまう始末だ。「あらかじめ、誤解を受けないようにしておくといいですよ」と警察官からアドバイスを受けたので、俺は「飯田からのお願いで、全裸になっています」と胸と背中に油性ペンで大きな字で書いてもらった。
「え〜! でも、西山先生が露出狂みたいになってるの、結構面白いし……あ! じゃあ……【マジで露出狂になってください】」
「は!? ……ったく、しょうがねえな」
両手で隠していたチンポが、むくむくと勃ちあがっていく。生徒たちの視線を浴びるたびに、俺の肌はむずむずと疼き、火照っていく。俺はハアハアと荒い息を吐きながら、股間を隠すのをやめて、両手を腰に当てた。勃起したチンポが、ブルンと跳ね上がり、腹筋を打った。
「うわっ!」
「西山先生、マジで変態じゃん!」
「つーかすっげーデカくね?!」
「あー! 待て待て! 誤解だ! 俺は【飯田からのお願い】で仕方なく、露出狂になっただけだ!」
朝以上の騒ぎになりそうだったので、大声を張り上げて誤解を解く。これも体に油性ペンで書いておいた方がよさそうだ。
「飯田。俺が露出狂になったことも、油性ペンで書いてもらえるか? んくっ……恥ずかしいけど、興奮しちまうな……」
「へへ……いいっすよ。あとはそうだな……【男好きで】【すっげー下ネタ好きで下品で】【ちょーエロエロな変態教師になって】もらっても……いいっすか?」
「…………」
「あれ? 西山先生?」
「ったく……お前のせいで、俺の人生ぐっちゃぐちゃじゃねえかっ♡ ホント覚えておけよっ♡」
「うおっ! 西山先生っ!」
俺は鼻息荒く飯田に抱きつき、我慢汁を垂れ流しながら勃起するチンポをぐりぐりと体に擦りつけた。
※
「おーっし♡ 今日の保健体育は、お前らの大好きな『二次性徴』についてだぞー♡」
2週間後。俺はすっかり日焼けした全裸の肉体で、教室で保健体育の授業をしていた。浅黒く日焼けした体には、飯田に【お願い】されたことがびっしりと──全裸であることや、露出狂の変態になったこと、男好きで下品な性格になったことが──書かれている。俺は日焼けした筋肉質な尻をぷりぷりと振りながら、黒板に板書した。
「思春期になると分泌される男性ホルモン、テストステロンには、男性の筋肉量を増やしたり、骨格を太くする働きがあるんだ。俺の筋肉をしっかり見とけよー♡ これがテストステロンがビンビンに分泌された結果だっ♡」
俺はそう言うと、教室を見渡して両腕に力こぶを作った。ガニ股になり、腹の下に力を入れると、勃起したチンポがペチンと腹筋を打った。生徒たちの呆れた視線や、興奮した視線、恥ずかしそうな視線が、浅黒く日焼けした、マッチョな俺の肉体に突き刺さる──んひっ♡ たまんねえっ♡ 全裸勃起授業、癖になっちまうっ♡ 飯田に【お願い】されて、露出狂の変態教師になって……本当によかったぜ♡ 今さら【お願い】を取り下げられても、もう普通の授業なんか出来る気がしないッ♡
「はひっ♡ いっ、いいぞっ♡ お前らの熱心な視線で、先生のチンポもビンビンだっ♡ テストステロンには、チンポを大きくする作用もあるからな。運動するとテストステロンの分泌が促されるから、男子はしっかりと運動して、先生みたいなエロい体を目指すんだぞ♡」
全裸で性教育をするというエロいシチュに、俺の興奮は普段の体育以上に高まっていく。あっあっ♡ やべっ♡ 授業中なのにっ♡ 抜きてえっ♡
「ふーっ♡ こっ、これから、先生が男のオナニーを特別に実演してやるからな♡ 男子も女子も、しっかりと俺がオナるところを、目に焼き付けておけよ♡」
もうどうにも我慢できなくなった俺は、教卓によじ登ると、その上でしゃがんでチンポを扱き始めた。ふーっ♡ ふーっ♡ という俺の荒い鼻息が響く。生徒たちは固唾を飲んで俺のオナニーを見つめている。嫌悪と羞恥と興奮の眼差しが、それぞれ混じって……飯田に【お願い】されて、俺同様の変態に変えられた野球部やラグビー部などの体育会系の男子生徒たちは、自分の席で俺をおかずにシコり始めていた。俺がオナる姿が、男子生徒のおかずにされている! その興奮が、より俺のチンポを熱く固くしていく。
「あーっ♡ いいっ♡ いいぞっ♡ チンポいいっ♡ 西山哲浩! 性教育の授業で射精しますっ♡ イグイグイグッ〜〜〜〜〜♡♡♡」
俺の背筋に鋭い快感が走り、唐突に俺は射精した。勢いよく飛んだ精液が、飯田の机に飛び散る。ヒクヒクと射精の余韻に浸る俺に、飯田が声を掛けた。
「うわっ、マジでエロかったっす。西山先生。ムラついちゃったんで【おれのチンポ、しゃぶってもらっていいっすか?】」
「ったく……♡ 授業中なのにしょうがねえ奴だな♡ 現役体育教師のエロい舌使いで、すぐにイカせてやっからな♡」
俺は嬉々として教壇から降りると、全身から汗と精液の匂いを立ち昇らせながら、飯田の前に跪き、学ランを下着ごと脱がせた。俺よりは小ぶりな包茎チンポに舌を這わせ、皮を剥いてチンカスを丹念に舐め取っていく……んっ♡ やっぱ高校球児のチンカス、たまねんねえ〜っ♡ 変態教師冥利に尽きるぜ♡
「んっんっんっ♡」
「あーっ♡ いいっす! いい感じっすよ、西山先生っ♡」
ほどなくして、固くなった飯田のチンポがどぷどぷと精液を吐き出した。俺はそれを夢中で舐め取りながら、チンポの中に残った精液も吸い尽くそうと舌で尿道をほじくりまわす。その感触に、飯田が嬌声を漏らす。
「あっあっあっ! 西山センセッ! それ、マジでヤバっ……んぁぁぁああっっ!!!」
「……んぐっ……ふぅぅ……」
俺がチンポから口を離し、精液臭い息を吐き出す頃には、飯田はヒクヒクと痙攣していた。机の上に置いてある飯田のスマホが目に入る。スマホには「お願いアプリ」の画面と【無料期間の終了まで、あと33分です】【利用を継続しない場合、全てのお願いは中止されますが、お願いによる心身の変化は元に戻りません。ご了承ください】という文言が表示されていた。
(終)
──────────
というわけで、今回はアプリものでした。これはあくまでも「相手にお願いをするアプリ」であって【禁則事項になった例のジャンル】のアプリではない……ことは、一読いただければご理解いただけるかと思います。
くろねこ@9605
2024-05-05 07:28:22 +0000 UTCくろねこ@9605
2024-05-05 07:27:45 +0000 UTCPrinceBeggar
2024-05-04 09:14:41 +0000 UTC黒竜Leo
2024-05-04 01:00:21 +0000 UTC