田崎課長が左手に包帯を巻いているのを見て、ピンときた俺は、トイレに行った課長を追いかけ、声を掛けた。
「ん? なんだね、中島くん」
田崎課長が、日焼けした精悍な顔で振り返った。学生時代にアメフトで鍛えた課長の肉体は、いまも筋肉質で逞しい。そんな課長が、まさか──
「課長、その左手の包帯……どうしたんですか?」
「い、いや。これはその……何でもないんだ。気にしないでくれ」
課長は、こわばった表情で左手を体の後ろに隠した。額には脂汗が浮かんでいる。
「もしかして──【強大な破壊の力を、拘束具で押さえ込んでいる】……のでは?」
「ふひっ♡ ち、ちがっ……んむぅ……」
精悍な課長の表情が、一瞬デレッと緩んだ。課長は必死に表情筋を引き締めようとしているが、口元に笑みが浮かんでいる。
「あるいは【左手に魔王を封印している】とか?」
「んっ♡ 惜しいっ♡ ち、違うんだ!」
課長は小鼻を膨らませ、恍惚とした笑みを浮かべた。やはりそうだ。田崎課長は「中二病」に感染している。中●二年生の男子を感染源とするこの病気は、罹患するとあれな妄想に興奮するようになってしまうのだ。
「こ、この左手は【善神と邪神の両方を封印することで世界の均衡を保っている】のであって……♡ ああっ! 何を言っているんだ! 俺は!」
課長は溢れ出す妄想にハアハアと息を荒げながら、包帯を巻いた左手を右手で抑えていた。俺は自分のワイシャツの裾をたくし上げ、腹筋を課長に見せた。先日貼ったタトゥーシールが、俺の腹に六芒星を描いている。
「実は俺も【腹に悪魔を封印】していまして……課長の異能をお借りしたいんです……♡」
俺の鼻息も荒くなっていく。俺も先日、中●生の息子から「中二病」に感染してしまったのだ。
「んあっ♡ ま、任せてくれっ!」
課長は鼻息を荒くして、左手の包帯を外し始めた。
(終)
「やっぱおっちゃんと融合してよかったー。宿題がすげーラクだもん」
「そ、そうか……はぁ……」
夕方。ある住宅の子ども部屋では、奇妙な風体の男が、小●生向けの算数ドリルを解き終えて独り言を呟いていた。日焼けした筋肉質で逞しい肉体を、子どもっぽい柄のTシャツに包み、短パンには巨根の輪郭が浮かび上がっている。逞しい筋肉にも関わらず、体毛がほとんど生えていない。声もボーイソプラノだ。顔も髭が生えておらず童顔だが、精悍さも感じられる。
35歳の精強な自衛官、武村健司と、男子小●生の後藤翔太は、ある日受け取った「融合メール」によって、肉体が融合してしまった。現在は男子小●生として学校に通っているが、周囲の人間は違和感を抱いていないようだ。
「んーっ! 宿題終わってきもちいー!」
健司/翔太は、逞しい体躯でどさっとベッドに倒れ込む。そしてもそもそと短パンとブリーフを脱ぐと、陰毛の生えていない股間にそびえ立つ巨根を、ゆっくりと扱き始めた。
「しょ、翔太くん……こういうの、やめないか?」
「えー? いーじゃん! おっちゃんのチンポ、おれのより気持ちいいんだし」
未精通ではあるが、以前からチンポを弄る癖のあった翔太は、性感帯の発達した健司のチンポに夢中になった。とはいえ、健司のチンポにも翔太の特徴は現れていた。太さも長さも健司の巨根のままだが、包皮は仮性包茎になり、ピンク色の小●生チンポの亀頭を包み込んでいた。翔太は包茎の巨根を慣れた手つきで──健司の肉体が覚えている手つきで扱いていく。
「んっ! なんか……出るっ!」
びくんびくんと逞しい小●生自衛官の肉体が跳ね上がる。精悍さと幼さが混じった顔が、でれっとした笑みを浮かべる。包茎チンポからどぷどぷと黄ばんだ濃厚な精液が溢れ出す。
「えひっ♡ えひひ……」
こうして翔太は初めての/健司は二度目の精通を迎えた。
(終)
26歳の体育教師である、寺崎克典はヒーローだ。今日も休日のショッピングモールで、ダークネビュラの襲撃に巻き込まれたのだが……
(ううっ……どうしても変身しないと……だめか?)
寺崎は「マッスルキング」というヒーローに変身するのだが、変身すると人格まで変わってしまう。それがどうしても苦手だった。
「うわあぁぁっ!」
「誰か! 助けて!! パパが!」
子どもを守ろうとした父親が襲われている! 寺崎は意を決して、物陰で変身ポーズを取った。
「くっ……マッスルパワー! バルクアップ! んひぃっ♡」
寺崎が両腕の上腕二頭筋に力こぶを作る。すると寺崎の日焼けした精悍な顔に、下品な笑みが浮かんだ──細身の筋肉質だった寺崎の筋肉がムキムキと肥大化し、漫画のスーパーヒーローを思わせる逆三角形の肉体へと変貌していく。金玉が野球ボール大になり、チンポもフランクフルトのような巨根になっていく。顔の彫りが深くなり、眉も濃く、髭の剃り跡も青々しく、ケツアゴになって男臭い顔立ちになっていく。口髭も生え、胸毛も剛毛のように生い茂っていく──ポロシャツとハーフパンツだった寺崎の私服が、ぴっちりとしたラバー状の赤と青のヒーロースーツに変わると、変身が完了した。寺崎は、野太くなった声で高らかに宣言した。
「おう! 俺さまが来たぜ! マッスルキングの参上だ! とうっ! 『フェロモンバズーカ』!」
寺崎は自身の男性フェロモンを凝縮させ、戦闘員に打ち出した。
「ギエーッ!」
戦闘員は消滅! 濃厚な男臭さが周囲一帯に広がる……
「ま、マッスルキングさま……♡」
「か、かっこいぃ……♡」
助けられた若パパが、男子小○生が、マッスルキングのフェロモンに魅了され、ガチ恋ファンに変わってしまう──もはやマッスルキングでしかオナニーできない体になってしまったが、正義に犠牲は付き物だ。
(終)
──────────
お題を元に800字で小説を書いていくチャレンジ。今回は、
①「中二病」+「伝染病化」
②「自衛官と小○生」+「肉体融合後の精神同居生活」
③「ノンケ若体育教師」+「ホモマッチョヒーロー化」
の3本でした。
800字小説のお題のリクエストは、基本的には「2つの単語」までOKです。具体的には「○眠」+「体育教師」などですね。ただ、入れ替わりや立場交換の場合は、単語2つだけだとリクエストの幅が狭くなってしまうので、交換したい組み合わせまで書いて大丈夫ですよ。例:「入れ替わり」+「水泳部と野球部」
簡易的なリクエストとして、思いついたものがあればコメントしてみてください。リクエストしたいお題は、今まで通り800字小説のコメント欄にどうぞ。
それと、どんなリクエストしたのか他の人に知られたくないときは、どうしたらいいですか?という問い合わせも頂きました。その場合は、TwitterのDMやpixivのメッセージでリクエストを下さい。それ以外の通常のリクエストは、今まで通り800字小説のコメント欄にコメントを下さい。
※リクエストする際のお題を「2つの単語」に絞っているのは、複雑な内容を文章でリクエストされても、800字という文字数では対応できないためです。ご了承下さい。
くろねこ@9605
2024-05-09 12:21:27 +0000 UTCなの
2024-05-08 14:19:58 +0000 UTCくろねこ@9605
2024-05-07 13:54:46 +0000 UTC久我山
2024-05-06 06:06:23 +0000 UTCくろねこ@9605
2024-05-05 11:47:14 +0000 UTCゆきの
2024-05-05 11:08:21 +0000 UTCくろねこ@9605
2024-05-05 07:40:32 +0000 UTCくろねこ@9605
2024-05-05 07:36:15 +0000 UTCPrinceBeggar
2024-05-04 09:14:14 +0000 UTCゆきの
2024-05-04 04:17:55 +0000 UTCくろねこ@9605
2024-05-02 13:58:50 +0000 UTCくろねこ@9605
2024-05-02 13:52:08 +0000 UTC黒竜Leo
2024-04-30 15:29:42 +0000 UTCスキマチオ
2024-04-30 15:12:42 +0000 UTC