突如現れた怪人によって、街は混乱に陥りつつあった。
「ティ〜ピティピティピ! このTPO怪人・オーガナイザーが、皆さまにふさわしい格好をご提案させてもらうティピ〜!」
きっちりとスーツを着込んだ怪人──ただし、その頭部は縦長のクローゼットになっており、頭と体のバランスが悪そうだ。異形ではあるがふざけた外見に反して、そのクローゼットの扉が開くと次々に服が飛び出し、逃げ惑う人々の体に張り付いていく。
「うわっ! やめろぉぉっ!」
30代くらいの体格のいいサラリーマンに、赤ちゃんのよだれ掛けが取り付いた。するとみるみる彼の体格が縮み始め、顔つきが幼くなりはじめた。
「あっあっ、おれが、ちっちゃくなっちゃう……おぎゃぁぁっ! おぎゃぁぁっ!!」
あっという間にサラリーマンは赤ちゃんへと変貌した。地面に散乱したスーツの中で、よだれ掛けをした状態で──先程までサラリーマンだった男児は、おぎゃぁおぎゃぁと泣き始めた。
「そこまでだ! カオスホールの怪人!」
「私たちが相手よ!」
「何者ティピ!?」
そこに駆けつけたのは、20代前半くらいの二人の男女。日焼けした男前な青年と、巨乳だがしなやかな体躯の女性。
「「変身ッ!!」」
腕時計型の端末を掲げると、二人の体をヒーロースーツとヘルメットが包みこむ。
赤いヒーロースーツとヘルメットで身を包んだ男が叫ぶ。
「燃える太陽、コスモレッド!」
そして、ピンクのヒーロースーツとヘルメットに身を包んだ女も叫ぶ。
「きらめく流星、コスモピンク!」
「「宇宙戦隊、コスモレンジャー!!」」
二人が高らかに名乗りをあげると、周囲で爆発が起こり、怪人が出した衣服たちをまとめて吹き飛ばした。
「出たな! コスモレンジャー! けど、一人足りないみたいっピねぇ……」
「お前には関係ない。行くぞッ! サンブレード!」
レッドが腰につけていた剣を抜刀し、怪人へと向かう。本来はもうひとり、コスモブルーがいるのだが、別件の後始末があり、到着が遅れていた。
「ティ〜ピティピティピ! これでも喰らうティピ〜!」
怪人の頭部のクローゼットから、黒いブーメランパンツが大量に飛び出した。それらは鳥のように空中を旋回し、ヒーローたちに取り付こうと狙いを定める。
「させないわ! スターウィップ!」
ピンクがムチを振り抜く。ムチに当たったブーメランパンツは、ヒーローパワーで怪人の能力が解け、ただのブーメランパンツになって地面に落ちていく。
「燃え盛れ! サンブレード!!」
レッドがブレードを振ると、太陽の力が籠もった太刀風が熱風となって、ブーメランパンツを焼き払う。怪人が悔しそうな声を発する。
「ムキ〜ッ! ボクはTPOにふさわしい格好をご提案しているだけなのに〜ッ! ひどいティピ!」
「なにがTPOだ! 無理やり着せた服で、他人の心と体をもてあそぶなんて……許さないぞ!」
「ええ! ここで成敗させてもらうわ!」
次々にブーメランパンツが地に落ち、追い詰められていく怪人。レッドの刃が怪人に届きかけた、そのとき──
「でも、やっぱり勝つのは……TPOを守る側だっピね」
「なにっ!?」
「キャッ!」
地面に落ちたブーメランパンツの下から、無傷のブーメランパンツが飛び出し、レッドとピンクの股間に張り付いた。それらは形状を変化させ、ヒーロースーツの上から強引にブーメランパンツを穿かせる形になった。
「今回、ヒーローのお二人にご提案させて頂く格好は……『バルクマッチョ! 筋肉見せたがりの雄臭い変態野郎!』だっピ!」
「ぬおッ!? オオォぉッ!!?」
レッドは体の内側から急に力が湧き上がって来るのを感じた。それはヒーローとしての正義の力ではない。雄としての圧倒的な性欲と射精衝動であった。ゴキゴキと音を立てて全身の骨格が骨太になり、筋肉が肥大化していく。逞しかった体躯は、さらに過剰な筋肉でヒーロースーツがはち切れんばかりにバルクアップしていく。ヒーロースーツはコンドームのように薄く伸び、その下にある筋骨逞しい肉体が透けて見えるほどだった。
「や、やだっ! なにこれっ……!!?」
ピンクもまた、みるみる骨太になり、雄々しくなっていく肉体に悲鳴を上げた。くびれた腰が、女性らしい桃尻が、みるみる屈強な腹筋と固く引き締まった尻へと変化していく。華奢だった足が丸太のように太くなり、ガニ股になる。思わず胸を押さえたが、その柔らかな巨乳もむくつけき筋肉に飲み込まれ、厚く逞しい大胸筋へと変貌していった。
「な゛ッ! わたしの……声もッ!」
その声も、野太い男の声に変化していく。ピンク色のヒーロースーツが限界まで引き伸ばされ、レッド同様に薄く伸びたコンドームのように変わる。すると薄くなったヒーロースーツの生地越しに、へそから胸まで剛毛が生えて繋がった、雄臭い肉体が透けて見えた。
怪人の能力は「着用させた衣装にふさわしい、肉体と精神に強制的に改変する能力」であった。レッドもピンクも、己の肉体の変化に懸命に抗っているが、レッドは無意識に両腕を上げて上腕二頭筋に力を込める「フロントダブルバイセップス」のポージングをしてしまっていた。ピンクもまた無意識のうちに、両胸を押さえていた腕が徐々に下がり、脇腹の辺りで握りこぶしを作り、ぐっと大胸筋を見せつけるように強調する「フロントラットスプレッド」のポージングをしてしまっていた。
「ヒーローらしい」格好は「筋肉見せたがりの雄臭い変態野郎」にとっては不要のため、二人のヘルメットにも徐々にヒビが入っていく。黒いブーメランパンツは、それぞれのパーソナルカラーである赤色と桃色へ変化し、レッドのチンポはより巨根に、そしてピンクのクリトリスは肥大化してまんこからはみ出し、チンポへと変貌を遂げようとしていた。
「ン゛オ゙っ! んお゛ぉぉおおっ!!!」
「イッ! イ゛ヤ゙ァ〜〜〜〜ッ!!!」
レッドとピンクの逞しい背中に鋭い快感が走り、雄としてオルガスムスに達した。男として生まれついた悦びと多幸感が、レッドとピンクの脳みそを染め上げる。レッドのチンポは巨根へと改変され、ピンクのクリトリスもチンポへと改変された。ピンクはさらにまんこも消えて、たっぷりと精液が詰まった、鶏卵のような立派な金玉がぶら下がった。快楽に満ちた野太い雄たけびとともに、二人は射精した。射精と同時にヒーロースーツの限界を超えて筋肉がバルクアップし、バツンと二人のヒーロースーツが破れ、ヘルメットも砕け散った。
「フーッ……フーッ……!」
コスモレッドの正体である赤城健太郎は、24歳の若者であり、日焼けした精悍な容貌であった。だが、いまの健太郎は、全身からムンムンと男臭さが匂い立つような、ボディビルダー顔負けの体格の、暑苦しい筋肉男に変わり果てていた。24歳だった年齢も、より雄として円熟した34歳へと改変され、若く爽やかな印象は消え失せている。レッドの男前だった顔も、彫りが深くゴリラのように改変された。眉も濃くなり、鼻っ柱も太くなっているため、精悍さよりも強烈な精力と、性欲を貪る野卑さを感じさせる顔つきへと変わっていた。
「すっげ、気持ちよかッ……ンオ゛ッ……!」
レッドのチンポから、尿道に残っていた精液がどぷりと溢れた。「暑苦しい角刈りマッチョな変態日本男児」をコンセプトに改変されたレッドは、ソフトモヒカンだった髪型は角刈りへ、ヘルメットの代わりに白いねじり鉢巻をした格好に改変された。元から日焼けしていた肌は、さらにチョコレートのような艶のある茶色へと変わり、本職のボディビルダーのように、腕毛も脛毛も陰毛も、全て剃毛した滑らかな肌となって、より一層の筋肉美を強調していた。レッドはブーツから改変された地下足袋の中で、蒸れた男臭い足の指をもぞりと動かした。
「ハヒッ……ンッ、ウオォ……!」
レッドの表情筋は変態筋肉野郎にふさわしく、自身の肉体美に酔いしれた笑顔になり、白い歯をみせつけている。レッドはフロントダブルバイセップスをしたまま、荒い鼻息で射精の余韻に浸っていた。赤いブーメランパンツを突き上げる巨根からは、今もなお濃厚な精液が断続的に溢れ出し、女性器に突き立てれば一発で孕ませてしまうことは自明であった。
「ハヒッ……ンッ……あっ……わ、わたしッ……!」
元々の男らしさをより強調されたレッドに対して、女性であるピンクは女らしさを裏返されたようだった。コスモピンクの正体である早乙女桃香は、24歳のうら若き巨乳の女性であったが、改変後は彼女の女性らしい要素が、全て雄臭さへと裏返っていた。健太郎と同様に、雄として円熟した34歳の年齢へと改変され、小顔で美人だった顔は、悪役プロレスラーのように厳つく雄臭いものへと変貌した。かろうじて目元に元の早乙女桃香の面影があるが、しかし弓なりの美しい眉毛は、角度が急で濃い男らしい怒り眉になり、小鼻だった鼻も鷲鼻に、薄く可愛らしかった唇も分厚く男らしい唇に変化している。さらに口髭と顎髭も生えており、彼女の雄臭さに拍車をかけていた。桃色のブーメランパンツからは、改変によって生えてしまったチンポから濃い精液を垂れ流し続けている。ただし、元がクリトリスだったこともあり、レッドほどの巨根ではなく、バキバキに勃起してもなお太短いチンポであった。
「や、やだっ! なんなのっ……これぇ……!」
雄としての絶頂の余韻から覚めて、自分の肉体を見下ろした桃香は、野太い悲鳴を上げた。桃色のブーメランパンツから溢れ出したモジャモジャとした陰毛は、臍毛と繋がり、さらにジャングルのように生い茂る胸毛まで一直線に繋がっていた。巨乳は分厚い大胸筋へと改変されていたが、しかし乳首は女の乳首のままであり、雄臭く逞しい胸板とのギャップがあった。胸毛の密生した、しかし女らしさを乳首にだけ残した変態筋肉野郎として改変された桃香。彼女は恥じらいながらも自らの筋肉を見せつけたくてたまらない。
「ぴ、ピンクッ……!」
「み、見ないで! あぁんっ!」
そう言いつつも、ピンクはボディビルのポーズである「フロントラットスプレッド」をやめられない。胸毛の密生した雄臭い大胸筋を他人に見られたいという思いが、彼女の中に芽生えていた。ピンクは「女装癖のある変態筋肉野郎」をコンセプトに改変された。改変前は戦闘の邪魔にならないように後頭部でまとめていた髪も、今は側頭部を刈り上げた剛毛のハードモヒカンになっている。砕けたヘルメットの代わりに、レース付きの薄い桃色の女性用下着をハードモヒカンに引っ掛けるように被っており、それには桃香が女性だった頃の体臭と愛液がたっぷりと染み込んでいた。彼女が履いていたヒーローとしてのブーツは、ピンク色でヒール付きの女性向けの靴に──ただし、その巨体を支えるためにサイズもヒールも大きく太いものだが──に変貌している。この雄臭い女装筋肉男から、元の桃香を連想するのはかなり無理があった。
「ティ〜ピッピッピ! TPOにふさわしい、見事な変態筋肉野郎っぷりだっピね!」
「くっ……よくもやってくれたな……!」
「も、元に戻してもらうわよ!」
「ティ〜ピティピティピ! そう言うわりには……ポージングを楽しんでいるっピね!」
「くっ……!」
「あんっ! こんなの……したくないのにっ!」
怪人に対して威勢のいい言葉を吐きながらも、レッドもピンクも絶え間なくポージングをし続けていた。バルクマッチョな変態筋肉野郎としての嗜みとして、ボディビルの知識まで強制的にインストールされてしまった健太郎と桃香。ヒーローに助けられた一般人たちが固唾を飲んで、変態的な光景に釘付けになっているなかで、二人は上腕二頭筋の大きさを見せつけたり、腹筋の割れ具合や太腿の逞しさを披露していく。逞しい雄としてのナルシスティックな陶酔感は、健太郎と桃香の脳みそを、男に生まれついた悦びで蕩けさせていた。
「と、とりあえず……いったん……ポーズをやめるぞッ! 今は戦闘中だ!」
「そ、そうねっ! 戦いに集中しましょうっ!」
意志を総動員してポージングを止め、戦闘態勢をとるレッドとピンク。たったそれだけの動作なのに、思考回路が変態筋肉野郎に変貌してしまった二人には、かなりの苦痛が伴った。もっと筋肉を見せつけたい。俺の雄臭さを褒めてくれ──変態筋肉野郎になった二人の脳みそは、いまこの瞬間も筋肉を見せつけたくてたまらなくなっていた。そんな露出狂のマッチョとしての思考が、レッドだけでなく、元は女性だったピンクの脳内にも、下着を穿いたまま射精した後の精液染みのように、粘っこくこびりついていた。
「んっ……」
「あぁん……」
厳ついマッチョ野郎となった二人が戦闘態勢をとると、相当な迫力があったが、しかし筋肉が付きすぎて足は勝手にガニ股になってしまうし、野次馬の視線が肌に刺さるようで、戦いが終わったらどの筋肉を見せつけて勝利ポーズを取ろうかと、余計な思考が浮かんでしまう。レッドは固く引き締まった大臀筋がヒクつき、尻に食い込んだブーメランパンツの感触で、軽く喘ぎ声を漏らしてしまった。ピンクも射精直後でヌルついた亀頭がブーメランパンツの生地と擦れ、鼻息が荒くなってしまった。二人は変態筋肉野郎としての性衝動を懸命に抑え込み、武器を手に取った。
「いくぞッ! チンポブレード! ん?……なんだこれはッ!?」
レッドの剣は、赤く半透明な色合いをした、卑猥なシリコン製のディルドに改変されていた。柔らかいディルドであり、とても戦えるような得物ではない。
「行くわよ! マゾウィップ! あっ! いやぁ〜んッ!?」
ピンクのムチは、下品なピンク色をした、SM調教用の派手な音が出るムチに改変されていた。叩かれても適度に痛みを感じる程度ではあるのだが、屈強な筋肉でムチを振る加減を間違えてしまったため、ピンクの巨躯にかなりの勢いでムチが当たってしまった。逞しく雄臭い筋肉にムチの痛みが走り、ピンクは己のあまりの変態さに、鼻息が荒くなってしまうのを感じた。二人は戸惑いがちに互いの厳つい顔を見合わせた。
「ど、どうすりゃいいんだ……!?」
「武器もこんな……卑猥になってるなんて!」
レッドとピンクのブーメランパンツの股間が、再び固くなり始めていた。「変態筋肉野郎」として、変態であるのはごく当たり前の姿であり、卑猥な大人のおもちゃを武器にして怪人と戦うのは、まるで企画モノのAVを思わせ、変態野郎としての脳みそに悦びが湧き上がる。
「れ、レッド! その……武器だけじゃなくて……コッチは、どうしたらいいの?」
「こっちって?」
「これよ! コレ!」
ピンクが野太い声で自分の股間を指差していた。再び勃起したチンポが、桃色のブーメランパンツにモッコリとした膨らみを作っている。先程まで24歳の若い女性だったのが、男盛りの34歳の筋肉男になってしまったのだ。ピンクは男の性欲に戸惑いながら、レッドに助けを求めた。
「その……全然集中できないんだけど……男の人って、どうしてるの!?」
「そ、それは……」
レッドは女言葉で男の性欲に身悶えるピンクの雄々しい姿を見て、ゴクリと生唾を飲み込んだ。レッドの性格もまた「仲間思いの熱血漢」から「仲間に欲情する変態」に変わっている。本人はまだ無自覚だが、チンポと筋肉が大好きな変態の脳みそになっており、そんな変態男が女装筋肉男となったピンクの言葉に対し、どう反応するのかは明らかだった。レッドは暑苦しい角刈り筋肉男の巨躯を揺らしてガニ股で近寄ると、ピンクの股間をむんずと掴んだ。
「キャッ! れ、レッドッ! 何するのよ!」
「フーッ……フーッ……ぴ、ピンク……男のカラダは昂ぶったとき、こうするんだ……!」
「ちょっ、ダメよ! 今は戦闘中よ! あんっ!」
レッドは鼻息を荒らげ、ピンクが穿いている桃色のブーメランパンツをずり降ろした。太短いが、しかし太い血管が浮かび上がった凶悪なチンポが、ブルンと跳ね上がる。亀頭は淫水焼けして紫色をしており、使い込まれた三十路男のチンポであることが、ありありと見て取れた。
「ぴ、ピンクっ……いや、桃香ッ! 俺、ずっと前からお前のことがッ……!!」
レッドは暑苦しくなった角刈りゴリラ男の顔を情欲で歪ませ、自分の赤いブーメランパンツをずり降ろした。ピンクの倍の長さがある巨根が反り返り、割れた腹筋を打つ。レッドはそのまま巨根と太短いチンポを重ね合わせ、グチュグチュと兜合わせにして扱き始めた。
「あっあっ! イヤッ! こんなのっ! 目を覚まして! レッド!!」
口では嫌がるピンクだが、しかし脳内は雄としての興奮で沸き立っていた。己よりも巨根なレッドのチンポを太短い自分のチンポに押し付けられ、雄としてのマゾヒスティックな感情を覚えると同時に「だが、俺の方がこんなに雄臭いカラダなんだぜ?」と、胸から臍を通って股間まで体毛が密生した、雄臭いガタイを誇るように毛深い胸板をぐっと押し付ける。本気で嫌がればレッドを突き飛ばすことなど容易な筋力がありながら、ピンクは女言葉で喘ぎ、そのむさ苦しい肉体で男としての悦びを享受していた。
「ウオッ! ウオッ! い、イクぞッ! 桃香ッ! ウオオッ!!」
「アッアッアッ! アアンッ! け、健太郎ッ! ンあッ!!」
二人の変態筋肉野郎たちは、本名を隠すことも忘れ、あっという間に二度目のオルガスムスに達した。強制的に射精させられた一回目と違い、自分の意思でチンポを扱いた二度目の絶頂。搾りたての生乳のような濃厚な精液が噴き上がり、艶かしく日焼けしたレッドの裸体に白い筋を伝って流れ落ち、毛深くむさ苦しいピンクの体毛には濃い精液が塊となって引っ掛かった。ヒーローではなく二匹の雄として、睾丸が生み出す原始的な雄の快楽が二人を襲う。性欲旺盛な変態筋肉野郎の脳になってしまった二人が、チンポの快楽に勝つことは不可能であった。レッドの暑苦しいゴリラ顔はデレっとニヤけて下品そのものであり、ピンクの強面なレスラーのような悪人面も鼻の下が伸びて、好色そのものであった。
「うおっ……おぉ……オ゙゛ッ!」
「イ゛ッ……イイ゛っ……ンッ……!」
濃厚な精液をブーメランパンツの生地から垂れ流しながら、汗みずくの体を離した変態筋肉野郎たち。レッドの情欲でとろんとしていたゴリラ顔が、射精によってやや正気を取り戻した。
「な、何をしていたんだ俺たちは……ピンク! さっさとあの怪人を倒すぞ!」
しかし、ピンクはそうではなかった。脳みそも変態筋肉野郎に改変され、テストステロンを含めた男性ホルモンをドバドバと分泌するようになっている。性欲と攻撃衝動が増加したピンクの脳は、本人の理性を跳ね除けて、レッドの日焼けした逞しい肉体を後ろから抱きしめた。
「なっ! やめるんだ! ピンク!」
「だって、だってえ……チンポ、すっごく気持ちよくってぇ……!」
野太い声が、甘えるようにピンクの太い首の声帯から漏れた。レッドは背中にピンクの生い茂った胸毛や、いまだ女性のままのデカい乳首の感触を感じ、再び興奮し始めるのを感じた。ピンクが髭面でレッドの太い首に顔を埋め、塩辛い汗をレロりと舐めた。
「ンッ……わたしっ……さっきから変なのぉッ!……チンポと筋肉のことしか、考えられなくってぇ……ンッ!」
「やっやめろっ……ピンクっ! んあっ!」
しかし、ピンクに抗おうとするレッドの動きも緩慢であった。変態筋肉野郎になったレッドの脳内では、仲間への信頼が情欲にすり替わっている。射精直後のわずかな時間は、強い意志で理性を取り戻していたが、しかしこうもピンクの側から迫られては、チンポと筋肉を愛する変態になったレッドが誘いを拒めるはずもなかった。レッドはちらちらと怪人の方を見ながら、ピンクの誘いに乗ってセックスをしたい衝動に蝕まれつつあった。
「ティ〜ピピピピ! どうぞどうぞ! オイラのことは気にしなくていいッピよ! オイラはTPO怪人! 変態筋肉野郎たちがセックスを楽しんでいる間は、空気を読んでおとなしくしているッピ!」
「だ、誰が変態だとッ!」
「んもう! レッドったらぁ……ああ言ってくれてるんだし、楽しみましょうよぉ。もう一回したら、ちゃんと戦うから……ね?」
「しかたない……も、もう一回……だけだぞッ!」
「やったぁ! ねえ、レッド……お尻でセックスしたことって……ある?」
ピンクの太短いが、固くイカツいチンポが、レッドの引き締まった尻にあてがわれた。レッドのゴリラ顔が興奮と期待で再びデレデレと緩んでいく。ピンクはレッドの角ばった尻を抱きながら、ゆっくりと男根をアナルに挿入し、そして片手でレッドの巨根を扱き始めた。変態筋肉野郎にふさわしく、性感帯を開発済みに改変された肛門は、すぐさまレッドの意識を新たな雄の快楽に飲み込んでいった。
※
「なっ……何が起きたんだ!? これは!!」
別件を片付け、レッドとピンクの戦闘場所に駆けつけたコスモブルーが見たのは、雄々しく変態的に変わり果てた仲間たちの姿だった。
「おう! コスモブルーじゃねえか! オイラたちで先に楽しんでるぜ! やっぱ日本男児たる者! 白昼堂々と野外交尾する度胸がねえとな!!」
ねじり鉢巻をした角刈り頭で、赤いブーメランパンツと白い地下足袋姿で二カッと豪快に笑うコスモレッド。以前よりも日焼けが濃くなった褐色のバルクマッチョには、大量の精液が飛び散っている。あれから何度も射精し、すっかり人格も雄臭い日本男児へと変貌していた。とても24歳の精悍な若者だったとは思えない、淫蕩で雄臭い喋り方だった。そして、人格が変わってしまったのはピンクも同様だった。
「ガハハ! 違えねえや! おい見ろよ! この俺様の毛深くマッチョなガタイ! やっぱ胸毛は男の勲章だよな! こんな雄臭いガタイに生まれて、男冥利に尽きるってもんだぜ! ガッハッハ!」
ピンクの人格も変態筋肉野郎に変貌していた。ハードモヒカンに引っ掛かっていたピンク色のパンティは、さらに形状が変化し、プロレスラーが被るレスラーマスクになって、目鼻口と顎の部分を残して顔を覆っていた。形状こそレスラーマスクだが、生地や色合い、レース状の刺繍は明らかに女性向けのパンティであり、コスモピンクの変態性を浮き彫りにしている。TPO怪人の能力により、このマスクは常に女性だった頃の桃香の汗と愛液が染み込んだ状態になっており、むさ苦しくなった本人の男の体臭に対して、常に発情したメスの匂いを放ち続けていた。
「レッドとピンク……なのか?」
「おうッ! なんでい。仲間の顔を見忘れちまったのか? 薄情な奴だぜ。オイラはこんなにも……ブルーを想うだけで、チンポが勃っちまうってのによぉ!」
レッドはわざとらしく鼻を啜ると、フロントダブルパイセップスのポーズで上腕二頭筋と胸板を強調した。ブルーはこれが怪人の能力によるものだ、と自覚はしていたが、同時に「元から二人はこんな姿だったのではないか?」とも思い始めていた。今まで三人で戦ってきた記憶を思い出そうとすると、自分の横に暑苦しくむさ苦しい変態筋肉野郎二人がいたように……錯覚してしまう。
「つうか、ブルーよぉ。なんだその生っちょろいカラダは。男なら俺様ぐらい、バルクマッチョに鍛えねえとな! そんなんじゃ怪人も倒せねえぞ!! ガハハッ!!」
ピンクは両手で握りこぶしを作って脇腹の辺りに置き、フロントラットスプレッドのポーズで、その胸毛の密生した雄っぱいを強調した。これだけ全身がむくつけき男になっているにも関わらず、毛深い大胸筋の乳首だけは女性のままであり、ギャップがあまりにも卑猥である。
「ティ〜ピピピピ!! お前も変態筋肉野郎にふさわしくしてやるッピ!」
TPO怪人がブルーに対して黒いブーメランパンツを幾つも飛ばす。ブルーは即座に銃を構え、迎撃した。
「くっ、コメットシューター!!」
ブルーの銃によって、みるみる間に黒いブーメランパンツが撃ち落とされていく。ブルーはそのまま怪人を射程距離に収めようと踏み出したが──
「おい、ブルー! まずはオイラたちで楽しんでからでも、怪人は倒せるじゃねえか……ぐへへ」
脳筋で汗臭い角刈り変態日本男児へと変貌したレッドが、ブルーの背後からがっしりと組み付いていた。ピンクも筋肉が付きすぎてガニ股になった足で、のしのしと近寄ってきた。
「ったく、そんな生っちょろいカラダじゃ危ねえって、さっきも言ったじゃねえか。ここは俺様たちで、しっかりと雄臭さを分けてやらねえとな?」
ピンクも雄臭い髭面に好色な笑みを浮かべて、正面からブルーの肩をがっしりと抑え込んだ。ブルーは筋骨逞しい雄二人に拘束され、必死に仲間たちへと訴えかける。
「二人とも! 目を覚ませ! あの怪人の能力で、君たちはおかしくされてるんだ!」
「おかしいもなにも、オイラは絶好調だぜ! 今日もピンクと5発もやったが、まだビンビンだしよぉ!」
「おう! 俺様もまだまだイケるぜ! お前にもたっぷりと、俺様の濃ゆ〜い子種を分けてやるよ!」
「や、やめっ──」
レッドとピンクが、その逞しい腕で前後からブルーのヒーロースーツを引きちぎる。ヘルメットも強引に外され、四つん這いの体勢にさせられた。ブルーの素顔があらわになる。コスモブルーの正体である、藍川怜司。レッドやピンクと同じく24歳であり、サラサラとした髪と切れ長の目。細身のクールなイケメンである。ブルーの口元にピンクの怒張した太短いチンポが突きつけられ、強引に口腔内に挿入される。濃厚な男臭さに辟易としながらも、ブルーの記憶に残る可愛らしい桃香がこんなにも雄臭い男になったことに、倒錯的な興奮を感じ始めていた。それはブルーの洗脳が始まった合図でもあった。怜司の口腔内の粘膜で亀頭が擦れ、チンポを突っ込んでいる桃香は下品な声を上げた。
「オホぉ〜ッ! いいぜ! ブルー! そのまま俺様のチンポに、しっかりと奉仕しやがれ!!」
(んくっ! あのお淑やかな桃香が、こんなにも男臭いチンポで、俺をッ……!)
桃香が健太郎に恋心を抱いていることは、怜司にも察しがついていた。そのため怜司は桃香に好意を抱きながらも、それを口にせず、二人のために身を引こうと考えていた。だが今この瞬間は、愛していた女性がむくつけき変態男になって、自分の口腔にチンポを挿れて下品な雄たけびを上げている──そんな倒錯的な興奮を覚えてしまったことは否定できなかった。いつしか怜司の抵抗は鈍いものへと変わっていた。
「おう! こっちも行くぜブルー! オイラのチンポ、受け取れい!」
レッドはしばしブルーの肛門を、ヒーローの標準装備に改変されたローションを付けた指で慣らしていたが、やがてチンポを挿入し始めた。肛門に怒張した男根が侵入してくる感覚に、ブルーは苦しげなうめき声を上げた。恋敵でありながらも人格的に尊敬していたレッドが、自分の肉体に発情してチンポを挿入しようとしている──倒錯的な興奮が、ブルーの尻から脳髄へと及んでいく。
「オッ! オッオッ! そうそう! もっと舌使えッ!」
「ウオッ! ウオッ! ウオオ゙ッ! たまんねえぜ! ブルーのケツ!!」
変態男たちの興奮が高まっていく。口腔内と肛門の粘膜から彼らの我慢汁を摂取したブルーの肉体に、異変が起こり始める。骨格が厳ついものに変わり始め、筋繊維が太くなっていく。爽やかなイケメン顔が、徐々に男臭くなっていく。
「っく! イクイクイクっ! 全部飲めよッ! ブルーッ!! グオオッ!!」
「ウオッウオッ! ウオオッ!!! ブルー!! 中に出すぞ!!!」
二人の変態男から、濃厚な子種を口腔と肛門に注がれてしまったブルー。ブルーの肉体と精神も、変態筋肉野郎へと書き換えられていった。
(か、身体が……熱いッ!!)
肛門からレッドの濃い種汁を注がれるほどに、ゴリッ、ゴリゴリッ! と細身の筋肉質だったブルーの肉体が、ゴリマッチョな体格へと変わり、どんどんバルクアップしていく。ピンクほどではないが、胸毛の生えたむさ苦しい肉体。そして顔つきも変貌していく。
(ンオッ! おおぅ……!)
ピンクの濃厚な種汁を飲み干すほどに、ブルーのクールなイケメンだった容姿は、むさ苦しくなっていった。サラサラだった髪は、整髪料でガチガチに固めたリーゼントに変わり、もみあげも長くなる。顎も角張り、さらにケツアゴに変わる。男にしては美肌だった肌は、髭の剃り跡が青々しくなり、口髭も生えた。リーゼントとケツアゴ、口髭と青々しい髭の剃り跡もあって、かなり暑苦しい。目元に藍川怜司の面影があるにはあるが、そのむさ苦しい容姿からは、かつてクール系イケメンだったことを想像するのは難しい。
「イケメンとは真逆の雄臭い変態筋肉野郎」をコンセプトに改変されたブルーは、体臭が三人の中で最もキツくなった。全身からはスパイスを思わせる強烈な体臭が漂い、代謝がよくなったことでチンカスも溜まりやすくなっている。チンポは巨根になったが、同時に包皮も分厚く、さらに伸びており、仮性包茎の巨根になっている。毎日包皮を洗わないとチンカスが貯まる体質になり、さらに体臭もキツいため、以前と違って清潔感がまるでない。ブルーの体に残っていたスーツは青いブーメランパンツに改変され、外されたヘルメットは男臭いミラーサングラスに、ブーツは蒸れた革のブーツに改変された。
(おっ、俺っ……こんな、下品なッ……男にッ……!)
ブルーの脳内の記憶も汚されていく。自分は元から清潔感のないむさ苦しいマッチョだったと、記憶が改変されていく。それが怪人の能力であることを自覚しながらも、ブルーはかつての自分とのギャップに倒錯的な悦びを感じていた。
「おう! どうでい! ブルー! すっかり見違えたじゃねえか!」
レッドが嬉しそうに言う。ピンクも豪快に笑った。
「ガッハッハ! 俺様に似た男前になったじゃねえか! やっぱ俺様たち三人は、雄臭いマッチョでねえとな!!」
「あぁ……ありがとう、二人とも……」
一度に大量の精液を口腔と肛門から摂取したため、ブルーの精神的な抵抗は大幅に削がれ、彼は諦念と興奮の中で、自分の変態マッチョ化を受け入れていた。
「これでオイラたち三人とも万全だ! 行くぞ! 怪人ッ!」
「ティ〜ピピピ! 面白い見世物ありがとうッピ〜! そろそろバイバイだッピ!」
しかし怪人は、三人のヒーローが変態筋肉野郎に堕ちたことを見届けると、すぐさま逃げ始めていた。慌ててそれを追おうとする三人だが──
「オイッ! 待ちやがれ! チンポブレード!!」
「俺様から逃げるんじゃねえ! マゾウィップ!!」
「ンヒッ、ろ、ローションシューター!!」
ドタドタとガニ股で怪人を追おうとした変態男たちの攻撃は、まるで精細を欠いていた。筋肉が付きすぎて身体の動きを阻害している。それどころか互いの攻撃が当たってしまい、血気盛んな変態男たちは、互いにギロリと睨み合った。
「おうおう! ピンクよぉ! テメエのムチがオイラに当たったじゃねえか! この肉体美に傷を付けるなんて、どういう了見でい!」
「何だとッ! 俺様の前に出るからじゃねえか! どんくせえんだよ! この脳筋野郎!」
「お、落ち着けッ! ピンクッ!」
「つうかブルーこそよぉ、俺様の体にローションが掛かったんだよッ! 舐めて綺麗にしやがれッ!」
互いに喧嘩腰の変態男たちだが、次第に鼻息が荒くなってくる。チンポと筋肉が好きで好きでたまらない変態男たちなのだ。睨み合う目に籠もった怒気が、次第に情欲に変わっていく。不意に三人の脳内に「改変前」の記憶がフラッシュバックした。三人の変態筋肉野郎たちはチンポを勃起させたまま、雄臭い悲鳴を上げた。
「ぬおおおっ!? そ、そういや……お、オイラたち、なんでこんな格好になっちまってるんだ!?」
「つうか、レッドが俺様のチンポを扱いたせいじゃねえか! 俺様をこんなに雄臭い野郎にしやがって!! 責任とりやがれ!!」
「なんだとおッ! ピンク! テメエもノリノリでオイラのケツに挿れてきたじゃねえか! この淫乱野郎ッ! オイラよりチンポ小せえくせに、デケえ態度取りやがって!」
「聞き捨てならねえなァ! ちょっとチンポがデケえからって、調子に乗りやがって!」
「ふ、二人とも! 怪人を追わないと!」
「ブルーは黙ってろ! つーかブルーもよぉ……だいたいなんだよそのエロい匂いは! 細っこいイケメンだったテメエが、汗臭え淫乱リーゼント野郎になりやがって! 俺様を誘ってやがんのかァッ!?」
記憶が戻ったにも関わらず、淫乱で雄臭い人格はそのままであるため、口論を続ける変態男たち。ガンを飛ばし合い、一触即発の状態から──
──ブチュッ。レッドとピンクが厳つい顔同士を近づけ、唇を乱暴に重ね合った。
「んくっ……毛むくじゃらの、スケベなガタイしやがってッ……! ホントに元は女なのかァ!?」
「うっせえ! つんつるてんのボディビルダー野郎! 男ならムダ毛の処理なんざしねえで、俺様みてえに堂々としやがれッ!」
「ぴ、ピンク……すげえ、雄臭えッ……!」
「おう、ブルー! ボサッと見てねえで、テメエのチンポも貸せッ! 三人で扱き合って、最後までイカなかった奴がリーダーな!!」」
「おいおい! チンカス臭えぞ! ブルー! お前さん、ちゃんと洗ってんのか!?」
三人がギャーギャーと騒いでいる間に、怪人はすっかり逃げ去っていた。三人でチンポを押し付け合い、扱き合ってほぼ同時に絶頂に達してしまう変態男たち。
「イグッ!!」
「ぬおッ!!」
「イ゛イッ!!」
雄の圧倒的な快感が背筋を鋭く貫き、射精の余韻に浸る三匹の雄。彼らの脳内からは、せっかく蘇った改変前の記憶も、すっかりと消え失せてしまっていた。彼らの目に、ヒーローたちの痴態に目が釘付けになっている野次馬たちが映った。レッドが口を開く。
「ンッ……怪人も逃げちまったし……あとはあれだな。市民の皆様にも、オイラたちの雄臭さをお裾分けしようじゃねえか」
「おう! 俺様のようにマッチョになれば、市民の皆様も自衛できるしな! ガハハ!」
「フーッ……フーッ……お、俺もッ! は、早くやりてぇっ!」
ブルーの人格も雄臭くなり始め、三人はチンポを固くしながら、周囲の市民に向かってガニ股で襲いかかった。
※
──数日後。駅のホームに電車が到着すると、車両の中からはブーメランパンツを穿いたマッチョな男たちが、鼻息荒くホームに溢れ出した。その中からのしのしと歩いてくる、赤いブーメランパンツを穿いた変態男。コスモレッド改め、バルクレッドである。
「ヘヘッ! 今日もボランティアで、オイラの雄臭さを市民にお裾分けしちまったぜ」
あくまでも善行を積んでいる感覚で、バルクレッドは市民を襲い、自分と同じ変態マッチョに改変していた。電車に乗る前は背広を着ていた50代のサラリーマンが、今は30代のマッチョに改変されていた。上半身は裸体に首からネクタイを下げた格好で、下半身はブーメランパンツと靴下、革靴だけだ。バーコードハゲだった髪は雄臭いツーブロックに変わり、ややオヤジ臭さの残る顔で、鼻息荒く改札へと向かう。女子高生からマッチョに変えられた筋肉男は、かつて制服だった白い女物のシャツの切れ端を太い上腕三頭筋に巻き、スマホで自分の雄臭いガタイを撮影し、SNSにあげていた。
※
「ローションシューターを喰らえッ!」
コスモブルー改め、バルクブルーは警察官を相手に銃撃戦を繰り広げていた。ヒーローが市民を変態筋肉野郎に変えるという異常事態に、警察は威信を掛けて挑んだのだが──
「んほぉうッ!」
パトカーの影からバルクブルーを狙い撃とうとしていた40代の警察官の顔に、バルクブルーが撃ったローションが命中した。40代の精悍な警察官の顔が、雄臭く好色なものに改変されていく。年齢が20代になり、まるで不良のような金髪のパンチパーマに変わっていく。服装は警察官の制服を思わせる紺のブーメランパンツのみになり、股間の部分に警察のマークが浮かび上がる。苦み走った男前な40代の警察官が、ヤンキーのような派手な金髪に変わり、若返った好色そうな顔で、変わり果てた自分のマッチョな胸板を揉んだ。
「おうッ! オレッ! さっきまでオッサンの警察官だったのにッ! くぅぅ〜ッ! 筋肉最高ッ! バルクブルー、バンザイッ!!」
40代の警察官だった男は、すぐさまバルクブルーの部下になってしまった。拳銃からバルクブルーのように変態化ローションを射出するようになった水鉄砲を、他の警察官たちに向けて構える。警察が変態男の集団になるのは、時間の問題であった。
※
「ふう〜ッ! 今日も俺様の雄臭さを、存分に晒すことができたな!!」
コスモピンク改め、バルクピンクはヒーロー基地の自室でヒール付きの靴を脱ぎ、巨体をベッドに横たえた。ヒーロー基地も当然既に陥落しており、職員全員が暑苦しいマッチョ男に成り果てている。ヒーローたちは日夜市民の変態化を推し進めており、さらに変態化した市民も変態化を伝染させることができるため、急速に社会全体が変態筋肉野郎に変わりつつあった。
「おっと、こっちも脱ぐか……」
バルクピンクは頭部に被っていたパンティ生地のレスラーマスクを脱いだ。どれだけバルクピンクの男臭い汗を吸おうとも、女だった頃の桃香の汗と愛液で常に濡れているそれは、粘っこい愛液の糸を引きながらバルクピンクの悪人面から離れた。バルクピンクが怪訝そうな顔をする。
「つうか……なんで俺様が被ってんのに、このマスクはいつも女臭いんだ?」
クンクンと匂いを嗅ぐ。チンポと筋肉にしか勃起しなくなった太短いチンポが、例外的にこの女臭いパンティ生地のレスラーマスクに勃起してしまう。
「んあっ……俺様ッ……野郎にしか勃たねえはずなのにッ……! くぅ〜っ! なんか無性にムラムラするぜッ……! こんな女臭いレスラーマスクなのにッ!」
バルクピンクは、何かを忘れているような苛立ちを感じつつも、桃色のブーメランパンツを脱ぎ、チンポを扱こうとした。そのとき、不意に「改変前」の記憶が蘇った。ガツンと強烈な衝撃が後頭部に走り、現状を認識する。
「ン゙あっ!? お、俺様ッ……元は女だったじゃねえか!? こ、こんな雄臭い野郎になっちまって……市民も変態化させて……何やってんだ!?!?」
勃起したチンポを揺らしながら、ブーメランパンツも穿かずに慌てて部屋を出ようとして、改めて自分の雄臭いガタイを見下ろした。太い首で、ゴクリと生唾を飲み込む。
「つ、つうか、すげえガタイだよな、俺様……」
モジャモジャと濃く生い茂る胸毛。分厚く盛り上がった大胸筋。女のままの乳首。記憶が一時的に戻ったとはいえ、性格はスケベな変態男のままであり、桃香は肩で息をしながら呟いた。
「いっ、一発だけ……いいよな? 元に戻っちまったら、射精もできなくなるし……。一発だけヌイたら、レッドとブルーんとこに行くか……」
そのままベッドに戻り、ドスンと腰掛けると、自分の乳首をコリコリと弄り始めた。むくつけき男の肉体に、男になってしまった脳みそに、女の快楽が蘇る。桃香は口髭と顎髭を蓄えた悪役レスラーのような厳つい顔を快感で歪め、雄叫びを上げ始めた。
「おうッ! おうッ! いいぜ! こんなに雄臭えのにッ! 乳首は昔のまんまじゃねえかッ!」
興奮のまま、女だった頃の体臭と愛液の染み付いたパンティ生地のレスラーマスクを顔に押し当てる。桃香の興奮はさらに高まっていく。
「おっ、女臭えッ! 俺様ッ! あんなに可愛い女だったのにッ! こんな雄臭え野郎になっちまってッ! 乳首でオナってやがるッ! ンオォウッ!」
胸毛から陰毛まで生い茂った男臭いマッチョなガタイが、女の乳首がもたらす快感に、背筋を仰け反らせて喘いだ。性欲旺盛な男の脳が、女の快感で塗りつぶされる。やがてその逞しい広背筋に、男の鋭い快感が走った。太短いチンポから濃い精液が一気に噴き出し、割れた腹筋とその上に生い茂る臍毛にべっとりとこびり付いた。バルクピンクはヒクヒクと痙攣し、乳首から味わう女の快感と、チンポから味わう男の快感のマリアージュの余韻を楽しんでいた。
「さあて……んあ? 俺様……なにしようとしてたんだ?」
バルクピンクは太い首を傾げた。何か大切なことを思い出したような気がするのだが──ヌイた途端にすっかり忘れてしまっていた。とりあえず体毛に付いた精液を拭き取る。するとそこに、血相を変えたバルクブルーが駆け込んできた。
「おい、ピンク! 大変だ。俺、思い出したんだ! 俺たち、元はこんなマッチョな姿じゃなくて! ピンクも、元は女でッ!」
「おいおい! 何言ってやがんだ? ブルー。俺様たちは最初から『淫乱戦隊・バルクレンジャー』で、ゴリッゴリに汗臭い変態筋肉野郎じゃねえか。確かに俺様は桃香っつう女っぽい名前だがよぉ……この雄臭さを見ろよ。女には出せねえ、男の色香がムンムンだろ?」
二カッと男臭い笑みを浮かべ、胸毛の生えた大胸筋を見せつけるバルクピンク。ブルーも一時的に記憶を取り戻したとはいえ、性格は変態筋肉男のままである。ブルーは好きだった女性の雄臭い姿に倒錯した興奮を覚え、鼻の下をデレっと伸ばした。
「んおおぅ……え、エロっ……エロすぎる……あの桃香が……」
「おうおう! どうしたんでい、二人とも!」
そこにやってきたバルクレッド。昨日は彼も一時的に記憶を取り戻したのだが、やはり桃香同様、自室でオナニーをすると忘れてしまい、何事もなかったかのように過ごしていた。バルクピンクが呆れたような声でバルクレッドに説明した。
「それがよぉ、ブルーの野郎が妙なことを言い出してよ。俺様たちが元はマッチョじゃないとか、俺様が女だったとか」
「おう、ブルー! 相変わらず汗臭えカラダしやがって。そんな妙な冗談言ってねえで、今日も三人で楽しもうや」
「れ、レッドッ! 待ってくれ、本当に俺は……ンオッ!」
バルクレッドの褐色の肉体美にも見惚れてしまったブルー。そのまま背中を押され、ベッドに座っているバルクピンクの元へ押し倒される。バルクピンクの毛深いマッチョな肉体と、バルクレッドの剃毛した、滑らかなチョコレート色に日焼けした肉体とに挟まれてしまったブルーの脳みそが、変態男としての興奮に染まっていく。
(も、もう……どうでもいいっ! チンポチンポチンポッ! 桃香も毛深い野郎でエロいし、レッドの日焼けしたガタイもエロいし……俺っ! こんなエロい仲間とヤリ合えて、すっげえ……幸せだッ!!)
髭の剃り跡が青々しく、口髭を蓄えたケツアゴのブルーの表情が、デレっと緩む。ブルーは改変前の記憶がまだ残っていたが、すまなさそうに二人に謝った。
「す、スマン。寝ぼけて変なこと言っちまったみたいだ」
「だろぉ? オラッ! とっととケツ出せ! 俺様のチンポで、二度と俺様が女だったなんて言えないようにしてやらあ!」
「ヘヘッ! オイラのチンポもしゃぶってくれよ。ブルーは昔っからフェラがうめえからなァ。今日もたっぷり頼むぜ」
汗臭く、男臭い肉体で、ヒーローとしての職務を放棄し、互いに絡み合う変態筋肉野郎たち。やがて人類全てが変態筋肉野郎に変わり、悪の組織カオスホールが男の性欲を利用した洗脳装置を発明したことで、全人類が性奴隷化したのは、それからしばらくたった後だった。
(終)
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というわけで、コミッションで依頼のあったヒーローの淫乱筋肉野郎化です。女性ヒーローも込みでという珍しいリクエストでしたが、全員がそれぞれ方向性の違う雄臭い野郎になっていくのが、書いていて楽しかったです。納品時はちょっと時間的余裕がなかったので推敲できなかったのですが、今回の掲載にあたって推敲が出来てよかったです(書きそびれましたが、前回のコミッションの入れ替わり銭湯の話も、FANBOX掲載にあたって推敲しております)。
くろねこ@9605
2024-01-03 02:32:55 +0000 UTCもちうめえ
2024-01-02 15:08:33 +0000 UTCくろねこ@9605
2023-11-26 11:52:21 +0000 UTC黒竜Leo
2023-11-26 10:36:34 +0000 UTC