※この小説は、FANBOX運営の要請により、一部の表現を削除・変更しています。
2024年8月10日 くろねこ
「本当に須崎先生って格好良かったわね〜。お母さん、ファンになっちゃったわ」
家庭訪問が終わり、担任の須崎先生が帰っていった。母さんは男前な須崎先生と話せて大満足なようだ。そして、帰宅していく須崎先生を、僕の「弟」が呆然と見送っていた。
「ど、どうなってるんだ……? 俺は、さっきまで……!」
「弟」の健太は小◯校五年生──のはずだ。顎髭を蓄えた、三十路過ぎの精悍な男の顔つきをしていて、日焼けした筋肉質な体に、丈の短いキャラクターもののTシャツと短パンを着ているせいで、へそとギャランドゥが丸見えだけど──紛れもなく僕の「弟」だ。僕は新しい「弟」に、何をしたのか教えてあげた。
「僕、どうしても先生と家族になりたかったんです。なので、生意気な弟と先生の立場を、アプリで入れ替えちゃいました」
「なっ!? も、元に戻してくれ!」
僕はにっこりと微笑むと、アプリを操作した。「アイデンティティ」の欄にあったバーを「須崎嘉和」から「高橋健太」にスライドさせる。「弟」は急にぎょっとして、自分の筋肉質な体をまじまじと見つめて、ペタペタと触り始めた。
「あれ? おれ……別に兄ちゃんの先生じゃないよな? それよりおれの体、マッチョなおじさんにしたの兄ちゃんだろ! 早くもどせよ!」
須崎先生の認識は──「自分は高橋健太である」というものに変化し、むしろ須崎先生の肉体の方を異常だと認識したようだ。僕は「違和感の補正」にチェックを入れ、「愛情」や「反抗心」などを調整した。すると須崎先生は、精悍な顔に甘えたような笑みを浮かべて、もじもじとはにかんだ。
「あれ……なんだっけ。なあなあ、兄ちゃん。晩ごはんの前に、お風呂いっしょに入ろうよ。おれ、最近すげーチンポがデカくなってさ。兄ちゃんと比べっこしたい!」
「弟」の短パンの股間は、パパよりも太いチンポで盛り上がっていた。
(終)
大邸宅に警報が鳴り響くなか、シルクハットとタキシードを纏った狼獣人が、追手を撒いて屋根へと駆け上った。そこに待ち受けていた、マスクを被った虎獣人のヒーローが声を張り上げた。
「そこまでだ! 怪盗アンタッチャブル!」
「これはこれは、ソニックタイガー。お噂はかねがね……」
「御託はいい。獅子堂議員から奪った記憶、返してもらうぞ!」
怪盗アンタッチャブル。「触れないはずのモノ」を盗む怪盗。今夜の犯行予告は、国会議員の獅子堂議員の「恥ずかしい記憶」を盗むというものだった。
「音速機動!」
ソニックタイガーが能力を開放する。ネコ科獣人特有の、流体のようにしなやかな身体能力を強化した高速機動。縞模様のしっぽが稲光のように残像を残した。
「くっ……!」
怪盗アンタッチャブルは仕込み杖で応戦しようとしたが、初撃で杖を吹き飛ばされた。彼は悔しそうに唸り声を漏らした。
「いいでしょう。私の完敗です。獅子堂議員の記憶はお返ししましょう。ただし──あなたに直接ね!」
そして胸元から取り出したカードを、飛びかかってきたソニックタイガーに投げつけた。
「ほに゛ゃっ♥」
カードはソニックタイガーの頭に当たった途端、消えてしまった。それと同時に脳内に蘇る「獅子堂議員の恥ずかしい記憶」。ソニックタイガーはバランスを崩して地面に叩きつけられた。
「やっ♥ あっ♥」
威厳のあるライオン獣人の風貌とは逆に、幼児プレイを好んでいた獅子堂議員。おむつを穿かされ、哺乳瓶で授乳された記憶が、ソニックタイガーの脳に鮮やかに蘇る。それに伴う性的な興奮、快感さえも……。
「フフフ。すっかりいい子になりましたね」
「ほにゃぁぁぁん♥」
頭を撫でられ、まるで幼児のように扱われるソニックタイガー。その瞬間、ソニックタイガーの中で多幸感が湧き上がり、オルガスムスに達してしまった。
(終)
「はーい、次の方どうぞー」
スタッフが次々に客を捌いていく。総合格闘家の海藤将斗は厳つい顔に笑みを浮かべると、並んだ客と言葉を交わし、本にサインをして手渡していく。今日は海藤が出版した写真集のサイン会である。金髪に染めた髪と、褐色に日焼けした筋骨隆々の男の肉体美が、余すところなく収められていた。
「あっあっ、あのっ、海藤さん。ずっと前からファンでしたッ! フヒヒ……」
次にやってきたファンは、脂ぎった肥満男だった。肥満男が、卑屈な笑みを海藤に向けた。
(ウッ……結構臭うな)
太った男の、酸味のある体臭。それが海藤の鼻孔を刺激した。その瞬間、海藤将斗の総合格闘家人生は終わりを迎えた。異様な速度で太り始めたのだ。タンクトップの内側では、鍛えられた大胸筋に余分な脂肪が乗っかっていく。割れていた腹筋に贅肉が付き、ビール腹になったかと思えば、さらに太鼓腹になっていく。腕も足も太くなる。四角張った顔が丸顔になり、顎も二重顎に変わった。体臭も、ブランド物の香水では到底隠しきれないほどのデブ臭に変化し、熟れた柿のように酸味のある臭いを撒き散らした。
「う、うーん?」
一連の変化は海藤がサインをしている間に終わった。海藤は写真集を太った男に手渡したが……その表紙に違和感を覚えた。自分に似た肥満男が扇情的な眼でこちらを見つめている。写真集の帯には「デブ専御用達! ボンレスハム海藤、初の写真集!」と書いてある。海藤将斗は総合格闘家ではなく、デブ専に人気なAV男優であった──ということに、元々の事実が改変されたのである。
「これで、海藤さんもお仲間だねぇ」
「んぁあ……♥」
太った男が、にんまりと笑って写真集を受け取った。精神面も改変が及び、マゾヒストになってしまった海藤は、総合格闘家からマゾ豚AV男優に生まれ変わったことを自覚して、恥じらいのままに絶頂に達した。
(終)
牧場経営者である岩崎豊樹は、47歳。逞しい体躯と、厳ついラウンド髭を生やした中年男である。山本という二十代のスタッフに、面白いモノを見つけたと、夜の養豚場に呼び出されていた。
「この赤い紐の端を握って欲しいんです」
「ん? こうか? んあ゛っ!??」
紐の端を握った途端、岩崎は脳天に衝撃を覚えて、立ち尽くした。瞳から意思の色が消えてよろけると、ドスンと床に座り込む。そしてフゴフゴと鼻を鳴らし、四つん這いで歩き始めた。まるで──豚のように。
※
(な、何が、起きたんだ?! あれは……俺!?)
その様子を、一匹の豚が群れの中から見つめていた。その豚の前足には、先ほど岩崎が握った紐の先端が結び付けられていた。岩崎の精神は、豚と入れ替わっていた。山本が下卑た笑みを浮かべながら、岩崎のところに来て、紐を外した。
「うーっす。岩崎さん。あんたの体を、豚にあげて欲しいんですよ。豚だった俺が、この男の体を貰ったみたいにね」
「プギィッ!」
(なんだと!)
「それじゃ、記憶も定着させましょうか。放っといてもいいんすけど、イかせると早いんで」
山本は豚になった岩崎を抱き上げると、一匹だけ豚がいる柵に入れた。
「プギィ……!」
(いっ、岩崎さん……!)
「プギギ?!」
(山本……なのか?!)
発情期の雄豚と入れ替わった山本が、興奮して襲いかかってきた。岩崎は自分が入れ替わったのが発情期の雌豚だと、体の火照りで気づいた。雄豚のドリル状のチンポが、岩崎の豚まんこに侵入してくる。本能的に植え付けられた快感。6分にも及ぶ豚の射精が、岩崎の意識に豚の幸福を刷り込んでくる。
柵の向こうでは、元の自分の体がチンポを扱かれる度に、獣のような呻き声が徐々に人間に近づき「ウオッ! ウオッ! ヒトの雄のチンポ! たまんねえっ! 今日から俺のモンだぁっ!」と叫び始めていた。
(終)
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お題を元に800字で小説を書いていくチャレンジ。今回は、
「兄弟(家族)化洗◯」+「溺愛」、
「快感転移」+「ケモノ」、
「太った人の体臭」+「肥満化」、
「牧場の中年スタッフと豚」+「入れ替わり」の4本でした。
800字小説のお題のリクエストは「2つの単語」までOKです。例えば「柔道」「寄生」とリクエストすると、柔道部員や柔道家が寄生される話になりますし、「若パパ」「ハイグレ洗◯」とリクエストすると、若パパがハイグレ洗◯される話になります。
※リクエストする際のお題を「2つの単語」に絞っているのは、複雑な内容を文章でリクエストされても、800字という文字数では対応できないためです。ご了承下さい。
簡易的なリクエストとして、思いついたものがあればコメントしてみてください。リクエストしたいお題は、今まで通り800字小説のコメント欄にどうぞ。
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くろねこ@9605
2021-07-20 15:49:43 +0000 UTCkoh
2021-07-20 15:44:56 +0000 UTCくろねこ@9605
2021-07-20 14:28:18 +0000 UTC黒竜Leo
2021-07-20 13:54:36 +0000 UTCくろねこ@9605
2021-07-20 13:33:46 +0000 UTCブウ
2021-07-20 12:15:13 +0000 UTC