桜が咲く頃になると、毎年N市の自衛隊駐屯地では、自衛隊の広報も兼ねて一般開放のイベントが行われていた。売店も出店し、模擬戦闘訓練も行われて賑わっている。松久保正雄 陸曹長は、小学校高学年くらいの男の子に呼び止められた。
「あっあのっ、すみませんっ!」
「どうしたのかな?」
「これ、ちょっと見てほしくて……」
今年で41歳になる松久保は、顔つきも厳つく、子どもからは怖がられる傾向にあったが、眼の前のぽっちゃりした男子小学生は、キラキラした眼で松久保を見つめてくる。それが嬉しくて、彼は男の子が差し出したスマホの画面を見た。
──入れ替わり承認。開始。
「んいっ!?」
気がつくと、松久保は自分とそっくりな自衛官を見上げていた。その男は、ニヤッと笑いながら、迷彩服を着た逞しい肉体を触っていた。
「おおっ! これはすごいな……ありがとう。坊や。この体はもらっていくからね」
「あっあのっ、そ、それっ、オジサンの体……ぼくの体、だよねっ! 返してよっ!」
松久保は緊張でどもりながら、声変わり前の声で喋った。口調がいつの間にか変化していることに彼は気づいていない。松久保の肉体を盗んだ男の子は、ハハハと笑いながら答えた。
「悪い悪い。冗談だよ。オジサンにスマホを貸してごらん」
「うん」
松久保は疑うことなく、素直にスマホを貸してしまった。眼の前の男がスマホの画面をスワイプし「入れ替わりを受け入れる」の欄にチェックを入れた。途端に、男子小学生になった松久保の表情がとろんとしたものに変化した。
「どうだい?」
「あ、えっと……すごく、興奮……します。ぼく……さっきまで、マッチョなオジサンだったのに……」
肥えた男子小学生のむっちりとしたTシャツの胸を揉みながら、松久保は喘いだ。自衛官時代の記憶全てが、ませたオスガキの脳内では、彼を興奮させる材料にしかなっていなかった。
「じゃあ……元に戻らなくていいね?」
「はいっ……ぼ、ぼくを入れ替えてくれて、ありがとうございましたっ!」
松久保は包茎チンポを勃起させながら、肥えた小学生の体でお辞儀をした。
(未完)
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以前800字小説で「J官」+「立場略奪」を書いた時に「これって入れ替わりで書くとどうなるだろう?」と思い、書いてみた小説です。元々800字小説から発想したので、かなり分量が短いです。これを中編や長編にするには、登場人物を増やす(この小学生の友達や兄弟、松久保の部下など)を出して、入れ替わり後に立場がそれぞれ逆になる(松久保が小学生弟、部下が小学生兄になる)などの展開が欲しいなと思います。
あるいは松久保だけじっくりと描写して、徐々に中年自衛官の人格が男子小学生に変化していくのを書くのもアリですね。
くろねこ@9605
2021-05-01 17:09:59 +0000 UTC黒竜Leo
2021-04-30 14:44:28 +0000 UTC