ヒーロー・ブルーサイクロンと、オナラ怪人・ブヒモルタスの戦力差は圧倒的だった。
「グヘヘ……おいらの必殺技を喰らえ! 握りっ屁ボム!」
「ウインドエッジ!」
悪臭をまとった豚型怪人を近寄らせる隙もなく、青いヒーロースウツに身を包んだヒーローは攻撃を重ねていく。四十代半ばだが、鍛え抜いた体躯はまるで彫像。猛禽類を思わせる理知的な瞳と、刈り込まれた口髭が印象的だった。
「これで……終わりだ! バスターサイクロン!」
強烈なつむじ風が怪人を包み込み、切り刻んで消滅させた。ヒーローは周囲を見渡した。怪人による銀行強盗は防いだが、周囲には客や銀行員が倒れていた。近くに倒れていた白髪の老人がうめき声を上げた。
「う、うーん……」
「大丈夫ですか?」
ヒーローはしゃがみこんで声を掛けた。老人が伸ばしてきた手を、ヒーローはがっしりと掴んだ。
「すぐに救助が──」
「……油断したブヒねぇ」
「なにっ!?」
周囲の客や銀行員たちが立ち上がり、ヒーローめがけて殺到した。能力を使って吹き飛ばすのは容易だが、若い女性や老人も混じっている。
「グッ……なぜだ。怪人の本体は倒したはず……!」
「プギーッ! とんだマヌケブヒ!」
周囲の客や銀行員たちが、下品な表情でブヒブヒと笑い声を上げた。床に組み敷かれたヒーローの顔に、偉そうな中年の銀行員が馬乗りになった。
「おいらはオナラ怪人……オナラこそが本体の、ガス型怪人ブヒ!」
ブモワァァァッ!
中年男がヒーローの顔の上で、盛大な放屁をした。
「ブヒッ」
オナラを吸い込んだヒーローの表情が、一瞬で下品な表情に変わった。まるで豚のように鼻を鳴らす。中年男が顔面から降りると、立ち上がったヒーローは恥じらいながら腰をくねらせた。
「ブヒッ! おいら、ヒーローだったのに……オナラ怪人になっちまったブヒぃ!」
(終)
怪人のアジトに潜入した高校生ヒーロー、ヒートナックル。彼は行方不明になっていた熟練ヒーロー、キャプテン・オーシャンを発見した。が、既に手遅れであった。
「きゃ、キャプテン……? 嘘だろ……?」
「くっ……早く、逃げろ」
キャプテンは怪人の能力によって、人間の体格のまま陰茎化されていた。両足は巨大な睾丸に、胴体は太短い陰茎に変えられ、頭部は淫水焼けした亀頭になっている。亀頭には顔があり、中年ヒーローの濃い眉が悩ましげに歪んでいた。
「俺は、もう駄目だ……あっ、くうっ……!」
「キャプテン!」
動揺しているヒートナックルの背中に、陰茎化光線が直撃する。彼は亀頭の色が初々しい桃色の、童貞チンポへと変化した。
※
「くうぅぅっ!」
「しっかりしろ。意識を保ち続けるんだ。くっ……!」
巨大な睾丸が生み出す膨大な性欲に、飲まれそうになるヒートナックル。キャプテンが彼を叱咤した。しかし周囲に現れた戦闘員たちが、二本のチンポになった彼らの竿を密着させた。
「むおっ♥」
「んひっ♥」
そして戦闘員たちは、彼らを兜合わせのように一緒に扱き上げ始めた。全身が性感帯であり、人間だった頃とは段違いの快感である。
「や、やめっ♥ んほおうっ♥」
「いっ、イイっす! キャプテンッ♥ はぁ〜っ♥」
亀頭同士がコツンと触れ合う。先に快楽に呑まれたヒートナックルが、キャプテンの唇に何度もキスをした。快楽に抗っているキャプテンの鼻息が、次第に荒くなってくる。やがて、二本のチンポ達は絶頂に達した。
「ぬぅぅん♥」
「おほぉっ♥」
唾液の代わりに、口腔内に精液が溢れ出す。すると、キャプテンの顔がデレッと緩んだ。
「ハァン……んちゅっ♥」
そして彼は中年男の精液でヌメる肉厚な舌を、男子高校生の唇にねじり込んだ。そして妻にするような、濃密なディープキスを始めた。
(終)
柔道部の部活が終わり、更衣室で着替える部員たち。三年生の岩谷先輩の周りに人だかりが出来ていた。他の部員たちとチンポの大きさで勝負をしているらしい。岩谷先輩は中学3年生とは思えないほど骨太で逞しく、体毛も毛深い。一見すると高校生に見えるほどだ。
(おれも、岩谷先輩みたいにデカかったらなぁ……)
新入部員の倉田直也は、自分のチンポを見下ろしてため息を吐いた。まるでらっきょうのような短小包茎のチンポが鎮座していた。
「倉田もこっちこいよ!」
「せんぱーい! 倉田が挑戦するそうでーす。えいっ」
「や、やめろよぉ!」
同じ一年生の福崎と田部に無理やり連れ出され、脱ぎかけだった柔道着を刷り降ろされた。縮こまった短小包茎チンポが露わになる。岩谷先輩は、中学生とは思えない男臭い顔でニカッと笑うと、声変わりの終わった低い声で喋った。
「おし! 次は倉田だな。さっそく比べるか!」
「ああっ!」
岩谷先輩のデカマラが、倉田の短小包茎チンポに押し当てられた。勃起し、太い血管が浮き出たそれは、倉田が風呂場で見た父親のチンポよりも太かった。
その時何かが──ぐにゃりと歪む気がした。
「よし、俺の勝ち……あっ……アレっ?! んひっ!? み、見るなっ!」
余裕ぶった態度だった岩谷先輩が、急に恥ずかしがりながら体を離した。両手で必死に股間を隠している。そして、倉田の股間が急に重くなった気がした。
「えっ」
倉田の股間には、完全勃起を遂げたデカマラが生えていた。
(おれのチンポ……こんなにデカかったっけ?)
「ホント、岩谷ってチンポ小さいよな〜」
「おらっ、ちゃんと一年生に見てもらえよ!」
「やめっ! ああっ!」
他の先輩たちに腕を引き剥がされ、股間が丸出しになった岩谷先輩。毛深い陰毛の中に包茎チンポが鎮座し、恥ずかしさと興奮でピクピクと痙攣していた。
(終)
桜が咲く頃になると、毎年N市の自衛隊駐屯地では、自衛隊の広報も兼ねて一般開放のイベントが行われていた。売店も出店し、模擬戦闘訓練も行われて賑わう会場の一角で、河村省吾一等陸曹は、自衛隊の制服の試着体験と記念撮影のブースを担当していた。
「おっ、なかなか似合ってるじゃないか。カッコいいぞ」
「えへへ……ありがとうございます」
太めの男子中学生が、自衛隊の制服を着てポラロイドカメラの前に立った。装甲車の前でポーズを取ってもらい、その場で撮影して写真を手渡した。すると彼が河村にお願いをしてきた。
「あのー、最後に僕のスマホで、オジサンも一緒に写真を撮って欲しいんです」
「もちろんいいぞ。それじゃ、一緒に写ろうか」
河村はそれを快諾して、装甲車の前で男の子と一緒に写真を撮った。
パシャリ
(ん?)
何か──違和感を感じて、河村がふと隣の男の子を見た。そして顔を赤らめた。
(か、カッコいい……頼りがいがあって、逞しくて……)
屈強な自衛官であるはずの河村が、太めの男子中学生に見惚れてしまっていた。すると、男の子が口を開いた。
「それじゃ、撮影は終わりだ。あっちで制服を脱いでもらえるかな?」
「あっ、えっと……はい。ありがとうございました」
男の子と河村の口調が、逆転していた。河村は言われるまま自衛隊の制服を脱ぎ──男の子が着ていたネルシャツとジーンズに着替えた。河村はスマホを見てため息を吐いた。
(うーん……「相手に成り代わるアプリ」って、やっぱりニセモノかぁ。でも、さっきの自衛隊のオジサン、すっごく好みだったし……家で抜こうっと♥)
妻子持ちだった河村省吾の脳内は、自衛官好きの男子中学生の思考に塗り替わっていた。男子中学生の家に帰宅した河村は、自分の人生を奪った太めの男子中学生の写真で鼻息を荒げながら、淫水焼けしたチンポを扱き始めた。
(終)
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というわけで、様々なお題で800字小説を書いていくシリーズです。今回の更新は「放屁」+「人格汚染」、「ヒーロー」+「陰茎化」、「性器交換」+「先輩後輩」、「立場略奪」+「J官」の4本でした。「立場略奪」に関しては、立場交換とどう差別化するか迷ったので、今回は立場交換と同じ内容で書いてみました。今後何か思いついたら、別な形で書いてみたいですね。
800字小説のお題のリクエストは「2つの単語」までOKです。例えば「金的」「体育教師」とリクエストすると、体育教師が金的される小説になりますし、「ヒーロー」「露出狂」とリクエストすると、ヒーローが露出狂になる話になります。
簡易的なリクエストとして、どうぞ気軽にコメントしてみてください。リクエストしたいお題は、今まで通り800字小説のコメント欄にどうぞ
くろねこ@9605
2021-05-10 07:54:25 +0000 UTCブウ
2021-05-10 02:55:08 +0000 UTCフジトモ
2021-04-13 08:42:14 +0000 UTCフジトモ
2021-04-13 08:40:46 +0000 UTCくろねこ@9605
2021-04-13 04:29:36 +0000 UTCくろねこ@9605
2021-04-13 04:06:59 +0000 UTCくろねこ@9605
2021-04-13 04:03:29 +0000 UTCフジトモ
2021-04-12 10:36:17 +0000 UTCフジトモ
2021-04-09 17:06:39 +0000 UTC小葉
2021-04-09 17:05:21 +0000 UTCフジトモ
2021-04-04 12:00:29 +0000 UTCくろねこ@9605
2021-04-04 09:21:49 +0000 UTCフジトモ
2021-04-04 02:48:13 +0000 UTCくろねこ@9605
2021-03-30 04:54:08 +0000 UTCくろねこ@9605
2021-03-30 04:51:56 +0000 UTC黒竜Leo
2021-03-29 15:43:18 +0000 UTC甘党
2021-03-29 12:56:18 +0000 UTC