「それでは、教育実習生の刈屋先生とは、今日をもってお別れとなります。それでは刈屋先生、一言お願いします」
「はい。1年2組の皆さんと過ごした2週間は、長かったようで、あっという間でした──」
教育実習生としてやってきた俺が、このクラスで過ごすのも、今日が最後だ。話しているうちに感情が込み上げて来るものがあった。生徒たちの中には、うっすらと涙ぐんでいるやつもいる。ヤバい。俺もつられて泣きそうだ。俺がどうにか挨拶を終えると、担任の三宅先生が続けて口を開いた。
「刈屋先生、2週間お疲れ様でした。最後に生徒たちから、花束と寄せ書きをお送りしますので、クラス委員は前へ……」
「はい。刈屋先生、2週間ありがとうございました!」
「おぉ! ありがとう! 俺の方こそ……うっ、ううっ!」
花束と寄せ書きを受け取った瞬間に、堰を切ったように感情が溢れ出して、俺自身も泣いてしまった。生徒たちや三宅先生が温かく拍手をしてくれる。これで俺の教育実習は終わり、大学へと戻って残りの単位を取得することになる──はずだった。
「あ、すみませーん! ちょっといいですか?」
俺が涙ぐみながら顔を上げると、中野という男子生徒が手を挙げていた。三宅先生の顔が、引き攣ったようにぎこちない表情になっている。俺は教育実習の初日に、三宅先生から言われた言葉を思い出した。「絶対に、中野という生徒と関わってはいけない」「優しくするのも邪険にするのも駄目だ」「なぜだって? 言っても信じられないようなことを、毎回引き起こすんだが……とにかく、興味を持つのも駄目だ。理由は訊かないでくれ」……と。
頑なに口を閉ざす三宅先生から、それ以上は聞き出せなかったが、この中野という生徒は、クラスの中心……というか、台風の目のような位置にいる生徒のようだった。取り立てて人気者というわけでもなく、いじめられているわけでもない。周りの生徒達は媚びへつらっているわけでもないが、無視しているわけでもない。一見すると普通なのだが……俺にはそれが「普通の対応をしようと心掛けている」ようにも見えて、奇妙に感じた。中野自身は特に派手なファッションをしているわけではないし、部活にも所属していない。どちらかといえば文化部寄りの、大人しそうな外見の生徒だ。
(なんだろうな……本人に問題がないとすると、親の方か? 例えば、親がヤクザだとか……)
それならば三宅先生や他の生徒たちの反応も納得がいく。俺自身、中野が孤立しているようなら手を差し伸べたい気持ちもあったのだが……表面上は、中野の周りには何も問題が起きず、実習の終了日を迎えてしまっていた。
中野の挙手によって、教室の空気が一変していた。先程までの和やかなムードはどこへ行ったのか、普段はおちゃらけている男子生徒も、髪を茶髪に染めた不良も、物静かな女子生徒も、ハキハキした女子生徒も……皆が息を潜めて、成行きを見守っていた。そんな中、一人の女子生徒が悲鳴を上げた。
「も、もういやっ! 中野くん、先月みたいなの、わたし絶対に嫌だからね!」
「先月? ああ……クラスごと異世界転移したこと? さすがにもうしないよー。あれは一ヶ月もやれば充分だったし。それよりも、今日はいいこと思いついちゃったので」
「な、中野!」
三宅先生が切迫した声を出した。
「刈屋先生は、今日が実習の最終日なんだ。いつものような、その……妙なことは無しにして、普通に送り出してやってくれないか?」
「いえいえ。その刈屋先生のことで、名案がありましてね。実は僕、資格を取得したんです。ちょうど昨日、免許が送られてきていて。それを使うのに、うってつけかと」
「め、免許?」
三宅先生の目がぎょろぎょろと動いた。俺はというと、あまりの異様な雰囲気に呑まれて、完全に涙が乾いてしまっていた。いったいぜんたい、このクラスで何が起ころうとしているんだ……? 中野が言葉を続けた。
「ええ。【現実改変免許】です。刈屋先生は、まだ教育実習が終わったばっかりで、これから大学に戻るんですよね? そこから大学を卒業して、どこかの学校に就職して、教師として経験を積んで……となると、かなり時間が掛かるじゃないですか。そのあたり、僕がお手伝いできるんじゃないかな? と思うんです」
中野は、得意満面な笑みを浮かべている。そして、決定的な言葉を口にした。俺自身の──教育実習生、刈屋憲児の人生を決定的に変えてしまう、一言を。
「【刈屋先生は、勤続20年以上のベテラン体育教師である】ことに、現実改変しちゃいますね? 【容姿も強面。男性ホルモンギンギンで筋骨隆々な、典型的な体育教師】にしちゃいましょう。【改変された自分を大人しく受け入れて】くださいね」
※
「ん゛あ?」
改変はいつの間にか終わっていた。俺の喉から、渋みのある低音が漏れた。思わず喉を手で抑える。自分の腕とは思えないほどに太く、毛深い腕が視界に入った。よく見ると、服装も変わっていた。先程まで俺は、ワイシャツにネクタイ、スラックスという教育実習生としての格好をしていたはずなのだが……今は白のタンクトップと赤のジャージ、サンダルというラフな格好だった。元々陸上をしていて細身で筋肉質な体型だったのだが、今はやたら発達した大胸筋が盛り上がり、逆三角形の厳つい体格になっていた。濃い胸毛がタンクトップの胸元からはみ出ている。胸元から漂ってくる、香ばしい加齢臭が鼻腔を刺激した。といっても不快な匂いではなく、玄米を炒ったかのような匂いだった。濃厚な男臭さを孕んだそれは、自分の体臭でありながら、惚れ惚れするような色気を感じさせた。男としての自信と精力が全身に満ち満ちてくる。俺はジャージの股間が、次第に固くなり始めるのを感じていた。
「それでは刈屋先生。どのように改変されたのか、自己紹介をお願いします」
「ん? ああ……そうだな」
自分の声とは思えない、渋い男の声に恍惚とした俺は、熱に浮かされたように言葉を続けた。自分でも何を話そうとしているのか理解しないまま、脳内に刷り込まれた言葉を口にした。
「さっきまで俺は、22歳の教育実習生、刈屋憲児としてここに立っていたはずなんだが……中野に改変されて、48歳の体育教師になっちまった。俺は22歳の大学生としての人生も、48歳の体育教師としての人生も、両方憶えているんだが……俺自身、それが異常なことだとは、認識出来ないようになっちまってる。皆もそうだろ? いや、正直言うと、違和感を全く感じていないわけじゃない。だが【改変された自分を大人しく受け入れるように】心も変えられちまったんで、全く抵抗できん。これを話している間も、かなり興奮しちまってる始末だ。これからは心も体も入れ替えて、教師人生を送っていこうと思う。よろしくな」
俺は苦笑いしながら、固くそそり勃っている自分の股間を両手で隠した。バナナでも入っているかのように右斜めに反り返った膨らみが、ジャージの股間を押し上げている。三宅が困惑したような声を漏らした。
「中野……今回はいったい、何をしたんだ? 刈屋先生の姿がいきなり変わっただけで……何も起きていない……よな?」
「はい。その認識であっていますよ。刈屋先生が【さっきまで22歳の教育実習生だったこと】と【今は48歳のベテラン体育教師であること】は、矛盾なく成立するように……みんなの認知ごと弄っていますから」
「なあんだ、びっくりしたー」
「ホントホント。中野がいつもみたいに、とんでもないことするのかと思ったじゃん」
教室の空気が弛緩し、生徒たちがほっと息を吐いた。そう。俺の身に起きた改変は【ごく当たり前な出来事】であり、特に不自然に考えるようなことではないのだから。
※
「おーし! 今日の練習はそこまで」
数日後。放課後の柔道場で、俺は胴間声を張り上げていた。改変されちまった俺は、学生時代は陸上ではなく柔道に打ち込んでおり、教師になって以降もずっと柔道部の顧問をしている……ということになってしまった。確かにこれまでのことを思い出そうとすると、20年以上ずっと柔道部の顧問をしてきた記憶を、ありありと思い出すことができた。改変前のことも思い出せるのだが、まるで夢で見た光景のように、どこか現実感がないものとして感じられた。
「来週の部活は、中間試験前で休みになるからな。それと、来月にある他校との練習試合だが──」
俺は柔道部員たちを整列させ、いくつか連絡事項を話すと、解散させた。柔道場から部員たちが引き上げていく。自分の柔道着の胸元を見ると、じっとりと汗ばんだ毛深い胸板から、加齢臭が薫っていた。その匂いを鼻腔に焼き付けるように嗅ぎながら、俺は柔道着の上から、ぐりっと股間を弄った。
「んっ……」
新しい俺の肉体は、かなり性欲が強かった。すれ違いざまに女子生徒の髪の匂いを嗅いだだけで、勃起してしまう。寝る前に射精しておかないと、翌日夢精してしまうことがたびたびあった。こんなオヤジに改変されちまった後も、以前から付き合っていた大学生の彼女、博子との関係は続いており、週末は俺か彼女の家でセックスに及んでいた。だが、三〜四発出した辺りで博子の体力が保たなくなり、俺はベッドサイドで自慰に耽ることがたびたびあった。
余談だが、俺が改変されたことは博子も認識している。だが、それが異常だとは思っていないようだった。彼女も俺の変化をむしろ、喜んでくれていた。これは俺同様に、博子の性癖がオヤジ好きに改変されたのだと思う。
俺はというと、自分の娘ほどの年齢の若い女と交際していることに、かなり興奮していた。こんな脂ぎったオヤジのチンポでヒイヒイ言わされている博子を見ていると、まるで彼女が寝盗られちまったようで……。ああくそっ! また勃起してきやがった。俺は悶々としながら、体育教官室で柔道着からジャージへと着替えていった。
「あれ? 刈屋先生じゃないですか」
「中野か」
体育教官室から職員室へと戻る道すがら、中野と出くわした。聞くと、図書室で勉強していたのだという。
「勉強なら、お前なら例の改変? とかで何とでもなるんじゃないか?」
「うーん、それがそうもいかなくて。この間、僕が取得した【現実改変免許】は第一種という区分で、個人や小規模なコミュニティを対象にした免許なんですけど、今度は第二種の免許を取りたいんです。国家レベルでの改変が可能になるので。実技試験では改変が使えるんですけど、筆記試験だと、使えないことになっているんで、自力で勉強しないといけなくて」
「うん? あー、よくわからんが……大変みたいだな」
「ええ。それはそうと、刈屋先生。何か悩みごとですか? 浮かない顔ですね。ぜひ僕に教えて下さい。そうだ。【僕の言葉には、全て従ってくださいね】」
「……ああ」
気づいたら、俺は性欲に関する悩みを、全て中野に話してしまっていた。生徒に話すような内容じゃない、と頭で思ってはいるのだが【中野の言葉には従わなければならない】ため、隠すことは出来なかった。
「そうだったんですね。でしたら、僕がなんとかしましょう」
「本当か?」
「ええ。男の性欲が強すぎるということでしたら……【刈屋先生の男性器を、女性器に改変】しますね」
「んぁっ!?」
ビクッ! と俺の肩が震えた。股間が妙にスースーする。俺はジャージの股間を抑えてみたが、そこにさっきまであったはずの膨らみがなくなっていた。どうやら本当に、俺の股間は男性器から女性器へと変わった……らしい。
「どんな風になったのか、見せてください」
「ここでか?! いや……わかった」
正直、廊下のど真ん中で生徒に自分の性器を見せたくない。ものすごく恥ずかしい……のだが、【中野の言葉には従わなければならない】。体の奥からそんな衝動が湧き上がってくる。中野の言葉に背くことを想像すると、ぞわっと罪悪感が背筋に走った。俺は辺りを見渡して、誰もいないことを確認すると、下着をジャージごと、勢いよく膝下までずり降ろした。
「うわ〜! すごい毛むくじゃらなおまんこですね。ちょっと指挿れてみますね。【おとなしくしていてください】」
「おい……うおっ!」
中野の指が、俺の股ぐらに……まんこの中に入っていく。コリッとしたモノが中野の指と触れた途端、俺はヒクヒクと肩を震わせていた。体の芯が濡れそぼり、股ぐらが濡れ始める。もじもじと腰が悩ましげに動いてしまっていた。
「はっ、あ……」
「どうです? 刈屋先生。まんこ男になった感想を教えて下さい」
「そ、そうだな……男のときよりずっと……はうっ! き、気持ちいいぞ……」
俺のまんこの中で、くちゅくちゅと助平な音を立てて、中野の指先が動いていた。俺は中野に愛撫されるまま、感じたことをそのまま報告させられていた。
「やっ、あっ……気持ちはいいんだが、俺自身……男として、チンポが生えている体の方がいいな。んくっ!……も、もちろん【改変された自分を大人しく受け入れるように】中野から言われているし、この体も好きになるように、努力していくつもりだが……んっ!」
「なるほど。改変前の自分を覚えていますし、どうしても比べちゃうんですね。なら【現実改変前の記憶を全て消去】しておきましょう。【刈屋先生は最初から、その姿でこれまでの人生を歩んできた】ということに、先生自身も周囲の人間の記憶も、変えておきますね」
「あっ! やめ──」
なにか、大切な何かが──俺の中からすうっと消えていくのを感じた。
(あれ? 俺はなにを──嫌がってたんだっけ?)
開きっぱなしになっている俺の口の端から、涎が垂れていくのを感じた。俺はそれを拭うこともせず、呆然と廊下に立ち尽くしていた。
「刈屋先生?」
「んあ? ああ、俺の悩みの話……だったよな」
俺は中野から訊かれたことを答え始めた。
「まんこ男とはいえ、俺は結構、性欲が強い方でな。彼女にもペニスバンドを使って、がっつりセックスして貰っているんだが……昼間もムラムラしちまうことが多くて、参ってるんだ。男子生徒の汗臭い匂いを嗅ぐと、まんこが濡れてきちまうし……副担任の三宅先生も、俺としては好みでな。彼女もいるし、教師としてイカンとは思っているのだが……」
俺は熱い溜め息を吐きながら、顔を伏せた。生徒の模範たる教師が、こんな破廉恥なことばかり考えてしまうだなんて。俺の悩みを聞き終えた中野は、口を開いた。
「なるほど。性欲は強いままなんですね」
中野の指が、一際、激しく動いた。俺はガニ股になって踏ん張りながら、天を仰いだ。
「んうっ! な、中野ッ!」
「つまり、性的なことに対する忌避感、抵抗感があるから苦しいんですよね。でしたら【刈屋先生は男とセックスすることが大好きな、ヤリマン体育教師】ということにしましょう。それに伴って、いくつかさらに改変を加えて──」
「ああッ! うおお゛……ッ!」
俺の毛深いまんこから快感の波が広がり、全身を甘く包み込んだ。俺はそれに抗うことが出来ず、野太い喘ぎ声で吠えた。
※
「おーす! おはよう! みんな今日も元気にシコってきたか〜? 先生は今朝も、彼女とズコバコやって来たぞー! お前らも性欲の処理はしっかりするんだぞ? ダハハ!」
翌朝。出席簿を片手に教室に入った俺は、卑猥な冗談を飛ばしながら、教壇へ歩いていった。【俺がスケベな言動をすればするほど、相手は俺のことを好きになってしまう】ため、生徒たちはキラキラした眼で俺のことを見つめていた。出席を取り、今日の連絡事項を話していくうちに、またムラムラしてきた。
「ンッ……あとは……そうだな。家庭訪問の希望日の用紙だが──」
喋りながら、俺の手は下半身の赤いジャージへと伸びていく。鼻息が荒くなるのを自覚しながら、俺の右手はジャージの中へ、下着の内側へと入っていく。俺の節くれだった指が、濃い陰毛を掻き分けていく。そして、愛液で湿ったまんこへと辿り着くと、俺は指先を、ゆっくりと挿れていった。コリッとした肉の突起を指先が押し潰すと、俺の肩がビクビクンッ!と大きく震えた。
「はぁ〜ン゛ッ゛!」
俺は情けない声を上げ、教壇で身悶えた。48歳になるむさ苦しいオヤジが、生徒たちの前でクリトリスをおっ勃てている。まんこに指突っ込んで、愛液ぐちゅぐちゅに垂らしながら、シコっている姿を生徒たちに視られている。俺は右手でまんこを愛撫しながら、さらに左手で、肥大した乳首を弄り始めた。背筋にゾクゾクっとした快感が走り、俺は濁声で喘いだ。
「ん゛イ゛ッ! き、金曜日に回収……す、するからなッ! おっ! おうッ!」
生徒たちの視線が、俺の痴態に注がれている。俺のあまりの変態っぷりに【生徒たちからの好感度が、どんどん高まっている】。
「刈屋先生、変態すぎじゃない?」
「最初はマジかよって引いたけど、逆にカッコいいよね……」
「あたし、刈屋先生がまんこ男じゃなかったら、彼氏にしたいのに」
「ヤバっ。刈屋先生エロすぎっしょ。露出狂でオナ猿とか、ポイント高すぎ」
「俺、刈屋先生で童貞捨ててえなぁ……」
「ほんと、このクラスで当たりだったよな」
生徒たちの囁きが聞こえる。頭の片隅に、何か引っかかるものを感じながら、俺は連絡事項を語り終えた。手短に済ませたので、当初の予定よりも時間が余っていた。
「い、以上! 日直! 号令!」
「はい。起立、礼」
俺は快感で腰を揺らしながら、朝礼を終えた。まだだ。まだ、絶頂に達していない。はやく、アレが欲しい。太く、固く、熱い──アレが。
「ちょっ、ちょっといいか? 先生にチンポをぶち込みたい男子! いるなら、授業が始まる前に来てくれ!」
俺が上擦った声でそう言うやいなや、男子生徒が次々に席を立った。俺は荒い息を吐きながら、一番最初に来た生徒を見た。野球部の沢辺だ。沢辺が俺の身体をジロジロと見つめ、ごくりと生唾を飲み込む音が聞こえた。
「はぁぁぁ……刈屋先生、マジでエロいっすよね」
「おう……沢辺もなかなか、いい体つきじゃないか。下半身がしっかりとした男子、先生は大好物だぞ」
俺は沢辺の学ランのベルトを緩め、ズボンをずり降ろした。沢辺が足を引き抜くと、野球で鍛えられた、沢辺の引き締まった足がさらけ出された。俺の股ぐらは、早く沢辺のモノを咥え込みたくて、ピクピクと震えている。期待に胸を高鳴らせながら、俺自身もジャージのズボンを下着ごと脱いでいく。その間に、沢辺が言葉を続けた。
「俺、このクラスになるまで、女の子が好きだったんすよ。なのに、刈屋先生がシコってるところ、毎日見てたら……先生が、すげーエロく見えてきちゃって……」
「沢辺……」
瞳を潤ませて発情している沢辺を抱き寄せると、俺は奴の唇に舌を入れた。沢辺は濃い眉根を寄せ、ぎこちない動きで舌を絡め返してきた。俺の両手は、沢辺の鍛えられた大臀筋を撫で回している。ああ……いい……高校球児の、引き締まった固い尻……朝練で汗臭くなった沢辺の体臭が、俺の鼻腔を刺激した。俺は沢辺の腰に手を宛てがうと、奴の太短いチンポを俺の股ぐらに重ね合わせていった。そして俺の膣へと、導き入れていった。
ぬちゅっ。
俺の膣内に沢辺のチンポが入った。その粘膜の感触に、キスで恍惚としていた沢辺はビクッと肩を震わせた。思わず唇同士が離れ、俺の唇と高校球児の唇の間で、唾液が糸を引いた。
「ああっ! やっ、やべえっす! まんこって、こんな……! すっげ! 俺、初めて……!」
「んっ……沢辺、お前童貞か?」
「うっす! あー! 先生、マジヤバいって! 腰ッ! そんな動いたら……! ひああっ!」
俺が腰を動かすと、沢辺は上擦った声を上げて、背をのけ反らせた。沢辺の芋臭い顔にキスを浴びせながら、俺はまんこ男に生まれついた幸福を感じていた。はぁぁあん……男子生徒の童貞食いたまらん……男子生徒とのセックスが目当てで、俺は教師になったようなものだしな。ん?
(あれっ? 本当にそうだったっけ……?)
また、何かが頭の片隅に引っかかる気がした。俺が教育実習生だった頃は、もっと違う思いがあったような……教育実習をしたのは20年以上も前のはずなのに、なぜか数日前のようにも感じた。
しかし俺の疑念とはうらはらに、俺の肉体はリズミカルに腰を振り続けている。ジュポッ、ジュポッと水音を立てて、沢辺のチンポと俺のまんこの肉壁が絡み合う。次第に頭が熱に浮かされたようになり、俺の脳内で疑念が徐々に小さく、薄くなっていく。
(でもまあ、どうでもいいか……うおっ!)
「せ、先生ッ! おれっ! もう……イクッ! イクイクッ!」
沢辺が悶えながら、俺の腕の中でオルガスムスに達した。沢辺のチンポが痙攣し、膣内に熱いモノが放っていく。俺はというと、沢辺を強く抱きしめながら、腰の動きを早めて小刻みに動かしていた。沢辺は射精中の鋭敏なチンポへの刺激に、濁った喘ぎ声を漏らしながら、目尻に涙を浮かべていた。沢辺のチンポがクリトリスを断続的に刺激し、俺自身も絶頂に達した。
「ンッ! んあぁッ! いっ、いいッ……!」
とろーんと甘ったるい快感が、俺の毛深い身体を包み込んでいった。俺は加齢臭をプンプン全身から振りまきながら、汗みずくになった身体を沢辺から引き離した。沢辺は唇から涎を垂れ流しながら、口を開いた。
「はー……まじで……すっげ……。あざっした、刈屋先生……」
沢辺はふらふらとした足取りで、机に手を付きながら自分の席へと戻っていった。俺は時計を見た。朝礼を早めに終えたので、まだ時間はありそうだ。
「よし、次は誰だ?」
何か、気にかかっていたことがさっきまであったはずだが──次の男子生徒のズボンを脱がしているうちに、俺はそれ以上考えるのを止めていた。
(終)
──────────
今回は現実改変による年齢変化と、まんこ男化でした。こういう「異常を異常と認識できない異常」は大好物なので、これからも書いていきたいですね。色々な性癖と組み合わせることで、さらに味わいが変わるところも好みです。今回とは逆に、ベテラン教師が教育実習生に変えられたり、あるいは生徒に変えられてしまう展開もいいですね。
くろねこ@9605
2020-05-31 11:49:28 +0000 UTC黒竜Leo
2020-05-31 11:36:53 +0000 UTC