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くろねこ@9605
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魅了された騎士団長

「きっ、貴様ぁっ♥ 俺に何をしたぁッ♥♥」  捕虜にした敵国の騎士団長がこちらを睨む。ただしその瞳はハートが浮かびそうなほど蕩けていた。剥ぎ取られた下履きからはチンポが露出し、この男がいかに性的に興奮しているのかを、熱く固く示していた。 「魅了呪文の亜種ですよ。効果は永続です」 「なんだとぉっ♥♥ 俺は絶対に、魅了なんぞに屈しないぞッ♥♥♥」  騎士団長は肩で息をしながらそう言った。魅了や恐怖といった精神系の呪文は、普通ならそう長続きするものではないし、対象の精神力次第で打破できる。それに一度打ち破られると、二度目以降は抵抗力がついてしまい、同じ術者からはほとんど掛からなくなる。本人もそう考えて、魅了から抜けだそうとしているのだろう。  だが、私が掛けた呪文は、古代遺跡から発掘した石版に記されていた、遥か太古の呪文だ。肉体ではなく魂そのものに魅了の呪文を刻みこみ、たとえ来世に転生したとしてもその魂は永久に魅了されたまま、という恐るべき禁呪なのだ。 「本当に素晴らしい精神力ですね、流石は帝国の騎士団長殿だ。この呪文に抗える人間は、そういませんよ」  私がそう褒めると、騎士団長の髭面が奇妙に歪んだ。肩を震わせ、拳を握って唸っている。悔しさを堪えている表情ではない。私に褒められたことに対する悦びを、この男は必死に押し殺していた。 「……だ、黙れッ♥ お前たち♥♥ 早くこの男を捕らえろッ♥♥♥」 「無駄ですよ。彼らはあなたよりもずっと前に、私のモノになっているんですからね」  私の後ろに控える、二人の帝国騎士。浅黒く男前な若手騎士と、歴戦の強者といった風の中年騎士。彼らの裏切りがあったからこそ、戦場で騎士団長を捕らえて砦へと連行し、呪文を掛ける機会が出来たのだ。私が彼らにねぎらいの言葉を掛けると、彼らの四角張った顎が震えた。泣く子も黙る鉄血の帝国騎士である彼らの瞳のもまた、私に対する恒久的な愛情が浮かび上がり、とろりと潤んでいた。 「も……もったいないお言葉です♥♥」 「オウッ♥♥ ご命令とあらば、ちょろいもんだぜ♥♥」 「き、貴様らッ♥♥ それでも誇りある帝国騎士かッ♥♥♥ 恥を知れ恥をッ♥♥♥♥♥」  自分の部下たちの、私への深い献身が嬉しくてたまらないのか、騎士団長は言葉とは裏腹に、でれでれと笑みを浮かべながら部下たちを罵倒した。私はそんな騎士団長に優しく声を掛けた。 「まあまあ、そう邪険にしないであげてください。彼らはこれから英雄になるんですよ? 敵の砦に囚われた騎士団長を、たった二人で救出した英雄です。あなたも彼らと共に陣地へと帰ったら、口裏を合わせてくださいね?」 「そ、そんな馬鹿なことするものかッ♥♥♥ コイツらのような売国奴になるなど、俺は断じて……♥♥♥ ハァン♥♥」  騎士団長がぶるりと震えた。口の端から涎が垂れ、鼻息もだいぶ荒い。大方自分が私の傀儡に成り果てた挙句、帝都へと帰還する姿を想像してしまったに違いない。そろそろ本題に入ろうか。 「さて。お帰り頂く前に、騎士団長殿には訊いておくことがあります。王城への地下通路──その在処を、あなたは知っているはずだ」 「なっ……♥♥」  私が顔を近づけて問いかけると、騎士団長のむさ苦しい髭面が、真っ赤に染まった。雄々しい両眉は悩ましげに寄せられ、敵を睨むはずの双眸は私の姿を視姦するのに忙しく、鼻の穴は私の体臭を少しでも嗅ぎ取ろうと、懸命に開いたり閉じたりを繰り返していた。 「調べはついているんですよ、騎士団長殿。皇帝と同い年であるあなたは、少年時代から彼と親交があり、今も親密な友人関係にあるということを。あなたほど皇帝に近い武人は、近衛隊を除けばそうはいない。あなたなら、王城への地下通路の秘密を知っているはずだ」 「くっ♥ そんなものはないッ♥♥♥ 俺は陛下の剣であり、そして陛下の友だッ♥♥♥ たとえあったとしても、貴様に教えたりはしないッ♥♥♥♥♥」 「おやおや。せっかくご褒美も用意したというのに」 「んほぉっ♥♥♥♥♥♥♥♥♥」  私はチンポを露出した。するとこの男は発情した犬のように舌を出し、荒い呼吸で私に掴みかかろうとしてきた。私は背後に控えていた帝国騎士二名に騎士団長を押さえさせ、その顔の前にチンポを突きつけた。 「さて、正直に地下通路の在り処を話したなら、私のモノをしゃぶることを許可しましょう。いかがですかな? 騎士団長殿?」  私の問いかけにも反応せず、騎士団長は私のチンポを食い入るように見つめていた。厚い唇を尖らせ、既に口を半開きにしている。傍から見たら、とても敵に囚われて尋問されている男の顔には見えない。チンポが好きで好きでたまらない、ただの変態の顔だ。私が騎士団長の、脂ぎった頭髪を撫でてやると、ようやく彼は自分が選択を迫られていることに気づいたようだった。 「んあぁ……♥ ほ、本当に俺が通路のことを喋ったら、それをくれるんだなッ♥♥♥ い、いやっ♥ ち、地下通路などないぞッ♥♥♥ いかんいかん♥♥ 地下通路など……んんっ♥  しかしチンポも捨てがたいッ♥♥♥♥」 「ゆっくり考えていいんですよ。皇帝とチンポ、どちらを選ぶのかよく考えて下さいね」  そう言いながら、私は亀頭を騎士団長の鼻先にグリグリと擦りつけた。その途端、騎士団長の雄々しい顔に、ドスケベな笑みがべっとりと張り付いた。忠義を尽くしてきた皇帝と、敵国の魔術師のチンポ。その二つを天秤に掛けて抵抗していた男が、あっさりと敗北した瞬間だった。 「すっ、すまぬ、陛下ぁっ♥♥♥♥♥ チンポ♥♥ チンポ♥♥ おほぉっ♥♥ チンポくれぇッ♥♥♥ 早くしゃぶらせてくれッ♥♥♥♥♥ 地下通路のこと、全部話すからッ♥♥♥♥♥」  騎士団長は地下通路の出入り口がある場所と、通路を開く仕掛けの動かし方を私に全て喋ると、勢い良くチンポにむしゃぶりついた。 ※ 「よもや、お前が裏切るとはな」  数日後の深夜。私は精鋭の部下とともに、秘密の地下通路を通って皇帝の寝所へと忍び込んだ。そのまま眠っている皇帝に魅了呪文を掛けるつもりだったが、私たちが近づくと皇帝は眼を覚ました。いくつもの蛮族を平定し、今の帝国を作り上げた現皇帝は、武人としての才覚も高い。皇帝の座についてもなお、筋骨隆々とした体躯を保っている。その皇帝が傍らにあった剣を抜こうとしたところを、私と共に来た男が腕ずくで止めた。帝国の騎士団長だ。その姿を認めると、皇帝は唸るような声を発した。 「なぜだ。この権謀術数渦巻く帝都においても、お前だけは……お前だけは、余の友であると信じていた」 「……陛下」  騎士団長は皇帝の手から剣を取り上げると、それを寝台の横に立て掛けた。そのまま、どこか酔ったような表情で口を開いた。   「申し訳ありませんッ♥ 私は、栄えある帝国騎士でありながらッ♥♥ チンポの誘惑に負けて、地下通路の秘密を話してしまいましたッ♥♥♥♥」 「なっ……!」  信頼していた騎士団長の変態的な告白に、絶句する皇帝。私は皇帝の頭に右手をかざしながら、彼に告げた。右手を中心に、魔力が渦巻いていく。毒々しい紫色の魔力が、皇帝の寝所を妖しく照らし出す。   「あなたもすぐに、この騎士団長と同じになりますよ。チンポ一つで帝国を売り渡す、破廉恥な売国奴皇帝として、歴史に名が残るのです。嬉しいでしょう?」 「……余を侮るなよ、魔術師。我が臣下、我が友の心を穢したこと、必ず後悔させてやる」 「はいはい。それでは始めさせて頂きますね──恐れよ。崇めよ。我は汝が魂に楔を穿つ者。時が砂に変われども、城が石へと崩れども、変わらぬ契りを結ぶ者……」 「貴様の一族郎党を調べ上げ、全員を処刑してやる」  皇帝は肩を怒らせ、唸るように吐き捨てた。猛々しい獅子のように厳つい風貌と相まって、怒りを湛えた皇帝はかなり迫力がある。それも、あと少しで台無しになるのだが。 「──東からの使者を伴い、井戸に水は満たされる。熟れた実は地に落ち、晴れた霧は天に還る。歓喜せよ、失楽せよ。ここに我が愛を刻み込み、新たな傀儡の生誕を祝福せん」 「帝国を回した恐ろしさを、貴様に──いイ゛ッ♥」  太古の魅了呪文の詠唱が終わると、皇帝の身体が暗く濁った紫色の光に包み込まれた。その瞬間、彼の言葉が不自然に途切れた。光が皇帝の身体に染み込むように消えていくと、皇帝の様子は一変していた。瞳が幸福そうに潤み、肉厚な舌を出して、犬のようにハッハッと荒い息を吐いている。   「どうですか? 皇帝陛下。私の呪文のご感想は」 「んっ……♥」  皇帝は私と目が合うと、恥ずかしそうに目を伏せた。先ほどまで、殺意を持って睨みつけていたとは思えないほどの態度の変化だった。   「あぁ……いい……♥」  皇帝はうっとりとした声を漏らした。騎士団長たちが皇帝の拘束を解いたが、皇帝は抵抗する様子もみせず、ゆっくりと立ち上がった。   「素晴らしい気分だ♥ 皇帝として、余は贅と快楽の限りを味わったと思っていたが……ああ、この呪文の昂ぶりとは比べ物にならぬ♥♥」  皇帝はそう言うと、自ら寝間着の帯をほどき、一枚一枚服を脱ぎ始めた。媚を含んだ、悩ましい顔でこちらの様子を伺っている。   「そなたは、帝国が欲しいのであろう……? 帝国とは余そのもの。であれば、余の身体が欲しいと……そういうことなのだろう?」  裸身になった皇帝の身体は、鍛えられた男のそれであった。さすがに現役の騎士団長には及ばないが、それでも並の兵士よりは精強な体躯である。すっかり魅了呪文に掛かった皇帝は、私とセックスしたくてたまらないらしく、あの手この手で誘惑しようとしている。私は意地悪な答えを返すことにした。   「いえ、単に帝国の領土が欲しいだけなので。特に皇帝を抱きたいわけではないですね」 「そ、そんなっ♥ うあぁ……」  皇帝の厳つい相貌に、みるみる涙が溜まっていく。やがて彼は、静かにしゃくりあげながら、寝台に腰掛けて泣き始めた。とても皇帝とは思えない姿だ。私は皇帝の横に座ると、その広い背中を撫でながら囁いた。   「とはいえ、あなたには色々と仕事を頼みたいことがあります。それが全て終われば、ご褒美として抱いてあげますよ。いきなり領土割譲の書類に署名させても、反乱が起きそうですし。ある程度の貴族や兵士にも、呪文を掛けておかないといけないですから。もちろん、全面的に協力してくださいますよね?」 「む、無論だッ♥♥ 帝国全土をそなたに献上するために、余はなんでもするぞ♥♥♥ だ、だから余に、そなたの夜伽をどうか……♥ させてくれぇ♥♥♥♥ んはぁん♥♥♥♥」  皇帝は、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった雄々しい顔に笑みを浮かべ、私に抱きついてきた。     ※    翌日から、皇帝の自室に一人ずつ、近衛兵や家臣、貴族たちが呼ばれるようになった。彼らに共通しているのは、部屋から出てくると、どこか幸福そうな、締まりのない顔をしていることだ。やがて宮殿のほとんどの人間を部屋に招き終わると、皇帝は地方巡幸を取り決め、帝国の各地を周り、現地の有力者や役人と会い始めた。彼らも一人ずつ、部屋に招かれていく。やはり部屋を出る頃には、どこかうっとりとした表情をしていた。    巡幸が終わってほどなくして、帝国が隣国に領土を全て譲り渡すという、あまりにも唐突な声明を発表したが、それは驚くほどスムーズに行われた。地方で小規模な反乱は起こったが、首謀者が突然に皇帝派に寝返るなど、不可解な形で反乱は消滅していった。    隣国の人間が新たな皇帝として即位し、前皇帝はどこかへと姿を消した。後に書かれた歴史書にも、その消息は書かれていない。帝国の後宮からは、前皇帝に似た男の喘ぎ声がしばしば聞こえたという噂もあるが、その真偽は定かではなかった。 (終) ──────────  今回は魅了モノです。ファンタジー小説やゲームに出てくる魅了呪文って、掛けられている側はどんな風に感じているのか興味があるんですよね。抗おうとしているのか、気持ちよさにすっかり染められているのか。こういう状態異常系、もっと書いていきたいですね。

魅了された騎士団長

Comments

MCは基本的にハッピーエンドです♥(MCされた本人は幸せだと思っているため)

くろねこ@9605

ハーレムになって良かったですw

黒竜Leo


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