全てのスギ花粉を、生まれる前に消し去りたい……こんにちは、くろねこです。今日のコラムは「ミーム汚染」についてです。 そもそもミームって何なの??という点を簡単に説明しておくと、「情報」を遺伝子と同じように捉える考え方のことです。 遺伝子は自分の複製を増やそうとします。遺伝子が精子や卵子に乗り、受精すると、元の身体の外で複製(赤ちゃん)が生まれます。人間よりも小さい単位だと、インフルエンザなどのウイルスも、感染を広げて自分の遺伝子を増やそうとしますよね。 同じように、ミーム(情報)は人間の文化を通じて、他の人間に広まっていきます。遺伝子が自分の複製を作るように、ミーム(情報)も、自分の複製を作ります。わかりやすい例だと、噂話や世間の流行などがそうですね。人から人へ、文章や映像、会話などの方法で、情報は伝播していきます。情報それ自体が遺伝子のように、複製を作りたがっている……と考えると、噂話や世間の流行は、インフルエンザのパンデミックと構造が似ているのがわかるかと思います。 (これ以上解説しようとすると、丸々コラムを使い切っても足りないので、より深く知りたい方は「ミーム」「利己的な遺伝子」などで検索してみて下さい) ※ そして、今回のテーマのミーム汚染。これは遺伝子におけるウイルスのようなものです。ウイルスが、感染することで人間の細胞に影響を与えるものならば……ミーム汚染はその情報を認識してしまうことで、人間の行動に影響を与えるものです。 害のないミーム汚染だと「車道を横断するときは、横断歩道を渡る」がそうですね。これは「横断歩道」の外見だけでなく、その役割が何なのか、という情報……つまり「車道を渡るために存在する白線であり、この上を歩行する」という情報(ミーム)を知っていないと、そもそも横断歩道を使おうという発想に至れません。 そして、害のあるミーム汚染。これはFANBOXに投稿した僕の作品だと「挿げ替え団地」が該当しています。主人公とその妻は、団地内で出会った隣の夫婦から、このように声を掛けられてしまいます。 「ところで君たちは──【首を挿げ替えずに出歩いて】【恥ずかしくないのかな?】」 それを聞いた途端、主人公と妻は、自分たちが首を挿げ替えていないことが、恥ずかしくてたまらなくなってしまいます。「首を挿げ替えないことは、恥ずかしいことだ」というミームに感染してしまったのです。 ミーム汚染は非常に強力です。なにせ「認識する=感染する」であり「人間から人間へ、何らかの方法でミームを伝達すると、相手も感染する」ため、ほぼほぼ防ぐことが難しいです。そのまま書くと、かなり感染が大規模になり、収拾をつけるのが難しくなるので、挿げ替え団地の場合は「団地の中でしか挿げ替えできない」という制限を設けました。 特筆すべきは、ミーム汚染は催眠や洗脳と違って、「MCする人間が存在しない」という小説も書けることです。ミームだけがどんどん人間に感染していって、人格や肉体に何らかの影響が出ていく……という構図です。 まだちょっとアイデアの段階なのですが、ミーム汚染を使った小説で「男根崇拝部」というネタを温めています。見た人間をミーム汚染によって、チンポが大好きにしてしまう男根像と、それを中心に生徒たちが「男根崇拝部」を立ち上げ、さらにそれを止めようとした体育教師もまた、ミーム汚染によって熱狂的な男根崇拝者となり、嬉々として生徒のチンポをしゃぶるようになる……というものです。 ミーム汚染、まだジャンルとして未開拓な部分も多いので、自分で書くのも楽しみですし、他の人が書いた作品を読むのも楽しみです(というか、商業、非商業問わず、ミーム汚染をテーマにしたMCモノの情報があったら、ぜひ教えて下さい。ぜひ読みたいです) それでは、また。
くろねこ@9605
2019-02-28 21:06:26 +0000 UTC黒竜Leo
2019-02-28 14:32:47 +0000 UTC