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くろねこ@9605
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不良学校のお嬢様学校化【未完成】

「つーか集会とかマジだるいんスけどぉ」 「これさぁ、何の集会なワケ? ワケわかんねーし」 「なんかやらかした奴がいたんじゃん? 俺らまで関係ねーっつうの」 「終わったらさぁ、フケてカラオケ行かねー?」  底辺不良高校である羅漢高校の体育館は、今日も騒々しい話し声で満ちていた。強面の生徒指導が怒鳴ろうが一向に静かにならないため、いつも全校集会は、大音量のマイクで校長や教師が進行し強引に終わらせていた。今日もそうなると思われたのだが。 「あ? 見ろよ、アレ」 「誰だよ」 「知らねー」  体育館の壇上に登ってきたのは、スーツ姿の見慣れない男だった。割りと若い。不良たちはチラッとそいつを見たが、再びお喋りを再開した。どうせ新任の教師か何かだろう。だがよく見れば、その男の異常性に気づけたかも知れない。不自然なほどその男の顔は印象に残らず、しかし妙にその姿が意識の片隅に残るような、矛盾した存在感があることに。男がマイクを手に取り、演説を始めた。 「えーっと、羅漢高校の皆さん。こんにちは。つい先程この高校の校長になった■■■■です」  その男の声は聞き心地がよく、妙に不良たちの心に入り込んできた。ざわつきが半減し、不良たちが壇上を見上げた。男が言葉を続ける。 「突然ですが、羅漢高校はこの瞬間から【大和撫子を育成するお嬢様学校】として少しずつ変わっていきます。皆さんもその周囲の人たちも、変化に戸惑うことなく、ごく自然にそれを受け入れて下さいね」 ※  羅漢高校3年生である城島兵吾は、全校集会の最中、ガムを噛みながらスマホを弄っていた。髪はワックスでガチガチに固めたモヒカン寄りのリーゼントで、リーゼント部分は金髪に染めている。肌は日サロでこんがりと焼いており、顎鬚を蓄えたゴリラ顔と相まってかなりの雄臭さだ。性欲も旺盛で、複数の彼女と毎日ズコバコヤッている。 (あ゛ー、溜まってきた。さっさと帰ってヤりてえな)  ムラムラと性欲を持て余しながらエロサイトを堂々と見ていた城島。だが、校長の言葉が体育館に響いた途端、ガツンと頭を殴られたかのような衝撃が彼に走った。 ──羅漢高校はこの瞬間から【大和撫子を育成するお嬢様学校】として少しずつ変わっていきます。 「きゃっ」  城島は厳つい顔を恥じらいで染め、内股になった。今まで眺めていたスマホを、恐る恐る見つめる。 (私ったら、公共の場でなんて破廉恥なものを見ていたのかしら。やだ……恥ずかしいわ!)  周囲の不良たちも、急に女々しい仕草をし始めていた。そしてお喋りを中断すると、乱れていた列を自分たちで整え、着崩していた学ランのボタンをきちんと留めていく。数十秒もしないうちに、底辺男子校の全校集会とは思えない、規律正しい整列をした生徒たちの姿があった。城島もガムを口から出すと、後で捨てようと学ランのポケットに仕舞った。そして彼も、真剣な表情で校長先生の言葉を聞き始めた。そんな城島たちの姿を見て、校長は満足げに笑った。 「ええ、それでこそ羅漢高校の生徒として相応しい態度ですね。今日のところは、この辺にしておきましょう。これから少しずつ、あなたたちは変わっていきますよ」 ※ 「城島さん。貴方、新しい校長先生をどう思いまして?」  体育館から教室へと戻る途中、城島に話しかけてきたのは同じクラスの番場剛一であった。パンチパーマを掛けたヤクザ顔で、厳つい体躯と相まってとても高校生には見えない。生徒指導の教師たちも手を焼いている不良の一人である。城島とはあまり仲が良くないため、しょっちゅう喧嘩ばかりしていた。そんな彼も、当然のようにお嬢様口調で話していた。城島もごく自然にお嬢様口調で応えた。 「ええ、素晴らしい教育理念をお持ちの方だと思いますわ。私、恥ずかしながらひどく感銘を受けまして……今までの生活態度、改めようと思いますの」 「まあ……私も同感ですわ」 番場もゴツい顎で頷いた。そして、なにやら恥ずかしそうにもじもじとしながら城島に囁いた。 「その……城島さん。改めて私と、お友達になってくれませんこと?」 (未完) ──────────  立場交換というか、立場の上書きみたいなものですね。このあとは下着が女性モノになったり、高校内で下級生が上級生を「お姉さま」と呼んで慕う、百合モノっぽい雰囲気になったりとか……を構想しているのですが、うまくまとまらないため保留になっています。

不良学校のお嬢様学校化【未完成】

Comments

あけましておめでとうございます。確かに教師陣の変化も書きたいところですね。お嬢様学校に野球部があるわけないから、野球部顧問だった厳つい中年教師も、変化後は女物の着物を着て、茶道や華道を教えることになりそうです。

くろねこ@9605

あけましておめでとうございます。これ、とても興味深いお話ですねえ。生徒たちの変化も楽しみですが、お嬢様学校ということは、教師陣にも作法の授業を担当する者が出てきたり、今まで存在しなかった茶道部とか華道部ができたりするのかなあと、学校の変化が楽しみになってきます。

羊谷 日辻(ひつじたにひつじ)


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