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くろねこ@9605
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就活強者の高学歴ラガーマン・増岡雅典が変態就活生にされるまで

 その日、増岡雅典が就職活動の最終面接に臨んだのは、ある総合商社だった。    書類選考、グループ面接、二次面接をつつがなく終え、とうとう最終面接の日へと辿り着いた。雅典の大学は偏差値ランキングでも上位の私立大であり、さらにラグビーの強豪校でもあるW大学だ。雅典はそこでラグビー部の主将を勤めている。これは就活でもかなりのアドバンテージだ。この商社にはラグビー部のOBも多く就職しているし、これまでの面接でも手応えは感じている。このまま普段通りに面接に望めば、確実に内定を取れる。そう意気込んで、増岡雅典は筋骨逞しい肉体をピシリとスーツに包み込み、面接会場へと望んだのだが──   ※    「増岡くん。おーい、増岡くん。起きてる?」   「あ……え? はい。もちろん、起きています」  気が付くと、増岡雅典は口から涎を垂れ流しながら椅子に座っていた。面接が始まって以降の記憶がない。面接場所である会議室に入室し、若い人事部長と、いかにも体育会系の快活そうな壮年の社長の二人に、挨拶したのは覚えている。だがそれ以降、何も覚えていない。  身体は激しい運動をした後のように汗ばみ、ワイシャツが汗で臭っていた。身体の芯が疼いて、日焼けした肌はむず痒さを覚えるほどに火照っていた。口の中に妙な青臭さと粘つきがあり、雅典は顔を歪めそうになったのを我慢した。何か粘ついたものが口の中にあったが、吐き出すわけにもいかず、それを強引に飲み込む。鼻の奥へ、夏の草むらのような青臭さがツンと抜ける。いったい今まで、自分は面接中に何をしていたのだろうか? 雅典は熱っぽい頭で、面接の流れを思い出そうとしたが、やはり記憶は抜け落ちたままだった。その上……ひどく淫らな気分だった。 「安心して、気が抜けちゃったかな?」  まだ恍惚とした表情の雅典の様子を、安堵と捉えたのか、若い人事部長が苦笑した。雅典が何のことか尋ねるよりも前に、彼はさらに続けた。 「大切なことなので、もう一度お伝えしますね。増岡くんに内定を出すことは、もう確定しています。ここから先は形式的に確認事項があるだけだから、気楽に答えてください」 「それは・・・・・・はい。ありがとうございます!」  雅典は椅子から立ち上がって一礼しようとした。しかし、異物がぬるりと肛門内の粘膜を擦り、喘ぎ声を上げて再び腰を降ろした。雅典は、自分が今まで座っているのが、椅子などではないことにようやく気づいた。 「え、なんで。社長さんが・・・・・・」  雅典の身体の下には、社長の身体があった。雅典はスラックスと下着を脱いだ状態で、面接部屋の床に全裸で寝そべった社長の男根を、騎乗位で犯していた。雅典は心臓がバクバク脈打つのを感じながら、社長の顔をまじまじと見つめた。年齢は50歳過ぎぐらいで、社長としてはまだ若く精悍な男が、瞳を潤ませて喘いでいる。社長は雅典がアナルからペニスを抜こうとした刺激によって、低い声を漏らした。事前に業界研究の一環で読んだ業界誌に載っていた、やり手の経営者という印象はどこにもなかった。自分の身体の下にいるのは、快楽に酔いしれる、変態男の表情だった。社長が、媚びるような目線を雅典に向けた。 「ああん・・・・・・もっとしてくれぇ、就活生さまぁ。私のことを、むちゃくちゃに・・・・・・さっきみたいに・・・・・・」  雅典の記憶が、唐突にフラッシュバックした。面接が始まってすぐ、この社長のチンポをフェラチオし、精液を口に入れたまま面接の受け答えをしばらくしていたことを思い出した。そのときはそれが異常だという認識はなかったが、今考えるとどうかしていたとしか思えない。 「いい仕上がりでしょ? 我が社自慢の肉便器なんですよ。こいつ」  人事部長が椅子から立ち上がると、社長の頭を革靴で軽くこづいた。その痛みに、社長は苦悶の声を上げたが、しかしその顔には明らかに、マゾヒスティックな悦びがあった。 「ほら、就活生が戸惑ってますよ、社長。自己紹介してあげて」 「はい。私は武田修一郎。年齢は54歳。趣味はジムトレーニングとサーフィン、そして【ホモセックス】です。その趣味を生かして、ヒュプノ商事の代表取締役だけでなく、【肉便器係】を拝命させて頂いております!」  武田社長は恍惚とした声で宣言した。酔ったように頬が紅潮している。人事部長が社長を冷たく見下ろしながら補足した。 「まあ、うちの会社ってちょっと前まで体育会系が幅を利かせてて、割と暑苦しかったんだよね。だから社長を筆頭に、僕の方で役職や人格を【訂正】させて貰いました」 「な、なんなんですか? あなたは!?」  雅典は驚きと、ここから逃げなければという恐怖で立ち上がった。社長のチンポが肛門内でぬるりと動き、情けない声を上げてしまう。それでも強引に社長から離れ、脱ぎ捨てたスラックスを拾い、とにかく廊下へ逃げ出そうとしたのだが。 「えーっと。増岡くんは【非常に粘り強い性格であり、どのような形の面接であれ、それが終わるまでは離席しない】んだよね」 「あ、あああっ!!?」  廊下へ向かっていた雅典の足が止まり、再び人事部長の前へと戻ってしまった。人事部長は舌なめずりをしながら、雅典の履歴書をこちらに見せてきた。雅典の履歴書の自己PR欄には【非常に粘り強い性格であり、どのような形の面接であれ、それが終わるまでは離席しません】と、他人の筆跡で書き加えられていた。しかし雅典はそれを見ると、確かにそれが自分の性格だ、と認識し始めていた。 「な、なんで。それを書いたのは俺じゃないのに、こんな……」 「まあ、びっくりするよね。僕もある日、あとで元に戻すつもりで、社内のデータベースをふざけ半分に弄ったら、本当にその通りになっちゃってさ。こんな風に、僕は他人の経歴について【訂正】出来るみたいなんだよね。そして誰も逆らえない。社長も、君も」  人事部長が右足の革靴を脱ぐと、蒸れたソックスを社長の顔面に押し付けた。途端に社長は深い溜め息を吐き出し、切なげな声ですすり泣き始めた。雅典にもわかるほどに、それは悲しみではなく、喜悦ゆえの泣き声であった。   「あん、あぁ〜ん。た、たまらん……人事部長さまの……蒸れきったおみ足が、私の顔に……」 「ね? さて、そろそろ増岡くんも、我が社の社風に相応しいように【訂正】していこうか」  人事部長は、雅典の履歴書を猛烈な勢いで【訂正】し始めた。二重線を引き、内容を書き換えていく。雅典の身体が熱くなり、悶えるような快感が湧き上がってくる。頭がくらくらし、訂正内容に応じて記憶が改変されていく。別人のような経歴と人生へと変わっていく── 「や、やめろっ! 俺に何を・・・・・・!」 「こんなものかな? それじゃ、面接を再開しよっか。最初に言ったとおり、この面接は形式的なものだから、気楽に答えて貰っていいからね。じゃ、改めて自己紹介をお願いします」 「あれ……? は、はい」  人事部長の言葉に、雅典は急に落ち着きを取り戻した。不自然なほどに不安感が取り払われ、面接を続けなければいけない、という義務感が心の底から湧き上がってくる。雅典は下半身を露出させた姿で気をつけの姿勢をとると、大きな声で自己紹介を始めた。   「名前は増岡 珍太郎です。え!? い、いや、違います。俺はこんな変な名前じゃない……!」 「でも、履歴書にはちゃんとそう書いてあるよ?」  人事部長が訂正済みの履歴書を珍太郎に見せつけてきた。そこには二重線を引かれた「増岡 雅典」という名前の横に「増岡 珍太郎」という名前があった。しかし珍太郎は「増岡 雅典」という名前を見ても、自分の名前という実感がまるで湧いてこなかった。口では否定したものの、どちらかというと、珍太郎の方が自分の名前だという感覚に陥ってしまう。 「まあいいや。で、珍太郎くん。出身大学は?」 「はい。御場賀(おばか)大学です。あれ? 待ってください! 俺……」 「違くないでしょ。ダメだよ〜珍太郎くん。御場賀大なのに、W大学って嘘書いちゃ。いくらなんでも、ちょっと学歴盛りすぎ。僕が気がついて訂正したからよかったけど、普通に学歴詐称だよ?」 「えっ、あー……あれ? そうだったかも。うーん……そうっすね。俺、御場賀大学でした。すんません」  御場賀大学といえば、偏差値の低い典型的なFランク大学として有名なところだ。自分はもっと頭のいい大学に通っていたはず……と珍太郎は一瞬迷ったが、しかし、急に頭の中に浮かび上がってきた、中学や高校でも赤点ばかりとっていて、御場賀大学ぐらいしか進学先のなかった記憶が正しいと思ってしまう。中学と高校でも成績優秀で、W大学に通っていたのは、ただの妄想なのではと感じ始めてしまう。引き締まっていたはずの珍太郎の顔つきも、どこか愚鈍なものへと変わりつつあった。敬語も崩れ、だらしない喋り方になっている。 「それじゃ、気を取り直して次の質問。学生時代に力を入れていたことを教えてください」 「うっす。自分はラグビー部で雑用係として……い、いや、おかしいぞ! 俺、主将だったはずなのに……!」 「そう? 履歴書には【運動音痴の自分がラグビー部の為に出来るのは、雑用と性処理だけだったため、その二つに力を入れていました】って書いてあるけど?」 「そ、それは人事部長さんが書き込んだんじゃないすか!」  とうとう珍太郎は声を荒げたが、人事部長は涼しい顔で受け流した。   「でも、事実でしょ?」 「うっ……そうっす。俺、先輩たちのチンポばっかり咥えてました」  肉体こそ筋肉質で立派な珍太郎だが、しかし【運動が苦手であり、ラグビー部に勧誘されたのはいいものの、万年雑用係】であった。さらに【部員たちの性処理も一任された】ため、常に精液臭いラガーマンとして大学生活を送っていた──そういうことに、本人の記憶だけでなく、事実関係が改変されてしまった。以前の記憶も一応思い出すことは出来るのだが、どこか不自然で現実感がなく、何かの間違いだったのではと思ってしまう始末だった。    「さすが御場賀大学の学生さんだね。面接で性処理自慢を始めちゃうなんて。SNSだったら炎上モノだよ? それじゃ、次は自分の性格を分析すると、どんなふうなのか教えてくれるかな?」 「う、うす。【俺は下ネタ大好きな、ドスケベラガーマン】っす。【男同士のスキンシップに抵抗ないんで、フェラチオもアナルもイケる】っす。でもって【男の体臭嗅ぐのが大好き】なんすけど、ホモってわけじゃないんで、一応彼女もいます」 「あれえ? 彼女いるんだ。でも、履歴書の健康状態のところには【童貞】って書いてあるけど?」  面接官がわざとらしく珍太郎に問いかけた。珍太郎はその理由を、恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら説明した。説明をしない、という選択肢は彼にはない。【面接官の質問には、全て正直にお答えします】と、自己PR欄にはっきりと書き加えられていた。 「うっす。その……【彼女にペニスバンドを着けてもらって、俺のアナルを掘ってもらってます】。なので【俺はセックスで一度もチンポを使ったことない童貞】っす。ラグビー部の性処理でもそうでした」 「なるほどね。そんなに立派なガタイしてるけど、だから童貞なんだ。それじゃ、君を採用することで我が社にどんなメリットがあるのか、教えてくれるかい?」 「うす。【ラグビー部で性処理係をしていた経験を活かして、他の社員さまの性欲のはけ口として貢献】させて頂きます。あと、その……【裸踊りが得意】なんで、宴会芸は任せて欲しいっす」 「なるほどね。勉強もスポーツも出来ないうえに、チンポ以外に自慢するところがない、脳筋ラガーマンらしい貢献の仕方だね。さっそく、裸踊りを見せてくれるかい?」 「うっす!」  珍太郎は、そこで満面の笑みになった。【露出癖があり、自分の逞しい肉体を他人に見られることが何よりも大好きな性格です】【宴席では自分から積極的に服を脱いで、裸踊りをします】という内容が履歴書に書かれていたためだ。珍太郎は自分でも理由のわからない興奮に突き動かされるまま、上着を脱ぎ始めた。全裸になると、常にカバンに入れてある扇子も二つ取り出し、スマホを操作して裸踊り用の曲を再生した。   「増岡 珍太郎、裸踊りをさせて頂きます! あ、そ〜れ!」  スマホから流れる祭り囃子の賑やかな音色に乗って、珍太郎はガニ股になって踊り始めた。常に片方の扇子で股間を隠し、リズミカルに身体を揺らす。処理していない陰毛が見苦しかったが、彼は気にもしなかった。日焼け跡が鮮やかな肉体で、会議室で裸踊りをしていく。    「あ、そ〜れ! えらいやっちゃ! えらいやっちゃ! よいよいよい! あ、そ〜れ! えらいやっちゃ! えらいやっちゃ! よいよいよい!」  珍太郎は自身を改変されてしまった恐怖を忘れ、下品な格好で裸踊りを続けた。間抜けな姿を晒して踊れば踊るほど、心の底から楽しくなってくる。【裸踊りをするほどに、変態な自分が大好きな、ナルシストになっていきます】と、自己アピール欄に書き足された一文が、珍太郎の脳みそを変質させていく。もともと自分の筋肉質な肉体に自信はあったほうだが、それを他人に見られることが何よりも大好きな、露出狂へと変質していく。チンポは既に勃起して反り返り、扇子の裏にあたって先走りをこぼしている。精悍な瞳は、あまりの恍惚感で潤んでしまっていた。人事部長はそんな珍太郎の様子を見て、満足そうに頷いた。   「いいでしょう。我が社にふさわしい、下品な脳筋体育会系ですね。社内での性処理だけでは勿体無いほどの逸材です。増岡珍太郎くんには、枕営業を担当してもらいます。取引先でも、存分にその間抜け面を晒してください。性処理と宴会芸しか取り柄がないんだから、それでいいですよね?」  面接官は珍太郎の自己アピール欄の最後に、もうひとつ文章を書き込んだ。【裸踊りの最後には性的興奮が高まり、チンポを見せつけながら、必ず射精してしまいます】 「う、うーっす! ありがとうございます!! あ、そーれ! えらいやっちゃ! えらいやっちゃ! よいよいよい!! イ゛ッ! イ゛イ〜っ!!!!」  珍太郎は曲が終わると同時に、扇子を頭部の辺りに掲げ、ガニ股で勃起チンポを晒した。人事部長の視線が彼の股間に注がれている。それを意識するだけで、触れていないのに珍太郎の睾丸がせり上がり、精液が輪精管を駆け巡る。彼女に何度も挿入したはずのチンポが、童貞チンポへと逆戻りし、それが興奮で跳ね上がるようにヒクついている。面接の場で裸踊りをし、そんな童貞チンポを晒している自分が、あまりにも変態的で……たまらなく誇らしい。ナルシスティックな興奮が、珍太郎の脳みそを余すところなく満たしていく。珍太郎はでれぇっと間抜け面で絶頂に達した。   「ま、増岡珍太郎、誠心誠意、枕営業マンとして!!!  おっ、御社の為に尽くさせて頂きますッ!!  押ッッ忍ッ!!!!」  ぶびびびっと濃厚な精液が噴き出し、会議室の床を汚した。   ※     こうして、頭脳明晰で有名私立大学出身、運動神経抜群でラグビー部主将、文武両道の就活強者であった体育会系の若者は──枕営業と宴会芸しか取り柄のない、下品な変態ラガーマンに変わり果てた。 「もしもし、真由美か? ああ、さっき面接終わった。社長も人事部長も、すげーいい人でさ。チンポにしか取り柄のない俺を、即戦力だってすげー褒めてくれた。その場で内定取れたよ。やっぱあれだな。お前に、童貞のままアナル開発されたのが、すげー評価されてさ。この会社、童貞手当も出るらしいから、このまま童貞でいようかと思ってる。うん。わかった。今日も頼むわ。俺の身体、全身の性感帯を開発してくれ」  雅典は──珍太郎は、商社ビルを出ると、携帯で彼女に面接の結果を報告した。珍太郎の改変に伴い、彼女もまた【自分の彼氏を童貞のままアナル開発する変態女】に成り果てていたが、珍太郎がそれを悲しいと思うことはなかった。なんだか、生まれ変わったような気分だった。先ほども射精したばかりだが、猛烈にオナニーがしたくてたまらない。以前はそこまで性欲が強くなかったはずだが【オナニーが趣味】で【暇な時はいつもオナニーしているオナ猿】であると、履歴書にもしっかり書いてあるのだから、そちらの方が正しいのだろう。    珍太郎は熱っぽい眼で周囲を見回すと、雑居ビルの間の路地へと入っていった。もどかしげに、ゴツゴツした右手をスラックスのポケットに忍ばせ、あるものを取り出した。採用の記念にと、社長が履いていたグレーのブリーフを貰ったのだ。人事部長に顔を踏まれたときに、社長が射精した染みのあるそれを、珍太郎は顔に押し当て、深く息を吸った。中年男の、濃い体臭と精液の臭いがむわりと鼻孔に広がる。思わず声が漏れ、頬が緩んでしまう。彼女もいてノンケであるはずの、珍太郎の頑健な肉体が発情していく。あまりにも男相手の性処理をしすぎて、チンポが大好きになってしまった変態ラガーマンとして、情欲で肌が灼けていく。チンポにしか価値のない、脳筋野郎と成り果てた肉体が、男を求めて昂ぶっていく。 「はひん。た、たまんねえ……すげえ精液くせえし、濃いめの加齢臭もするし……おっ、俺ぇ、面接の前は、こんな変態じゃ、なかったはずなのにぃ……うひひ」    でれっと珍太郎の口元が緩み、涎が顎に垂れる。履歴書の備考欄に【履歴書を訂正されたことは覚えていますが、訂正後の方が本来の自分であると感じ、御社への一層の忠誠心を抱くようになります】としっかりと人事部長に書かれてしまったため、珍太郎は自身が変態化した自覚がありながら、それに抵抗しようとする意思を根こそぎ摘み取られていた。   「最初は、やべえ面接官だと思ったけど……ふひっ……すげえ変態にしてもらえたし、面接受けてマジでよかったぜ……はぁん……社長のザーメン、まだぷりぷりしてやがる……」    珍太郎は片手でブリーフを顔に押し当てると、肉厚な舌で社長の精液を舐め取り、口の中で丹念に味わい始めた。反対の手でスラックスのチャックを開け、堅く反り返ったイチモツを取り出した。太い腰をくねくねと悶えさせながら路地裏にしゃがみ込むと、肉茎を扱き、何度も何度もブリーフの臭いを嗅ぎ取る。面接を受ける前は尊敬していた──今では別の意味で尊敬するようになってしまった、業界でも大手企業の社長の体臭を、胸いっぱいに吸い込む。   「あーっ! やっべ! ああっ! や、野外オナニー最高ッ!! 社長のザー汁ブリーフでシコるの、サイコーっす!!!!」  人気のない路地裏に、変態就活生の野太い喘ぎがこだまする。やがて、鋭い快感が珍太郎の背筋を走り、今日三度目の射精が行われるのを感じた。掌の中で精液が噴き上がり、スラックスを汚したが、彼は気にも留めなかった。路地裏のゴミ箱の生臭さと、精液の青臭さが混じった臭いが、珍太郎の鼻につく。珍太郎はムフリと鼻の穴を広げ、好色そうな顔でその臭いを吸い込むと、立ち上がってガニ股で歩き出した。チャックからペニスは露出させたままだ。射精してもなお、珍太郎のペニスはヒクつき、次の愛撫を求めていた。 「今日は……んへへぇ……就職先もキマるし、俺もド変態ラガーマンになれたし……人生最高の日だぜ。普通に就活してたら、男同士の気持ちよさに、一生気づけなかったもんなぁ。んひひ……」  すっかり下品な脳筋ラガーマンになってしまった珍太郎は、己の変態性を完全に受け入れ、この企業の最終面接を受けることが出来た、自身の幸運さに感謝した。 (終) ──────────  初期構想では「体育系系の就活生が面接を終えて自宅に帰ると、身体の一部にバーコードが印字されている」「自分の意志で奇怪な行動をしてしまう(アナル開発、自宅への監視カメラの設置と、映像を他所に送信する等)」というものだったのですが、「就活を扱うなら、やっぱり面接の場面を書きたい!」と途中で方針転換しました。その過程でバーコードの要素はなくなりましたが、これはこれでかなり美味しい要素だと思うので、別な小説で活用したいです。    設定の上では、雅典くんがOB訪問した際の先輩社員もいます。同じ大学のラグビー部OBで、親身になって後輩の相談に乗ってくれる、頼りがいのある既婚子持ちマッチョだったのですが、もちろん【訂正】済みです。敏腕営業マンだった彼は、新たに【ニューハーフ秘書課】に配属され、理解のある奥さんと子どもたちの応援もあり、立派なニューハーフ秘書としての業務に勤しんでいるはずです。色々設定は作ったのですが、同じ小説の中で語るには長くなりそうなので、今回の出番は削りました。またどこかで彼の活躍も書きたいところです。

Comments

感想ありがとうございます! 洗脳されてることに気づけない話も好きなんですけど、洗脳されてることを自覚した上で、それを受け入れてしまう話も好きなんです。 珍太郎くんにはしっかりと変態ラガーマンになった自分を認識して貰った上で、立派な枕営業マンになって貰いました。 バーコードの印字、スポーツマンにとても良く似合うと思うので、いずれ何らかの形でピックアップしたいです!

くろねこ@9605

初めまして。くろねこさんの新作、ご馳走様でした。 価値観を強制的に奪われ洗脳されている珍太郎にとても興奮しました! ラガーマンにバーコードの印字、洗脳好きとしてはたまらん設定ですね。そっちも読みたかったです笑 次回作も楽しみにしてます!


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