現実改変・マゾホモデブの変態野郎に改変された、45歳体育教師の場合(前編)
Added 2018-06-08 07:00:20 +0000 UTC「おーし、席に着けー。ホームルーム始めるぞー」 須藤剛治は出席簿を手にして、教壇へと上がった。早朝とはいえ、初夏の日差しは彼の肌を軽く汗ばませ、白いポロシャツに汗染みを作っていた。 教壇から、ぐるりと男子生徒たちの顔を見回した。高校野球の強豪校であり、しかも男子校でもあるここは、坊主頭の生徒たちが多かった。日に焼けた生徒たちを相手に、須藤は出席を取っていく。 「では次、関根……いるな。 次、武田……おい、武田。しっかり返事しろ」 「あのー、須藤先生。あの人、誰なんすか?」 「あの人? 誰のことだ?」 「ほら、扉の向こうから、ずっとこっち見てるんすけど」 生徒たちが、扉の方を見てざわついていた。須藤もそちらを見ると、確かに入り口の扉にあるガラス窓から、若い男が教室の中を覗き込んでいた。教職員ではない。父兄だろうか。それとも……不審者だろうか。 「……誰だろうな。先生が話してくるから、お前たちは教室の中にいなさい」 須藤はやや体を固くしながら、若い男のもとへと向かった。とくにとりたてて特徴のない、どこにでもいそうな男だ。服装もTシャツとハーフパンツで、近所のコンビニに行くかのような気軽さだ。須藤はじろじろと男を値踏みするように見つつ、扉を開けて声を掛けた。 「あの、どちらさまでしょうか。うちのクラスに何か御用ですか」 「えーっと、用というほどじゃないんですけれどね。 こうも広い学校だと、どこから手を付けていいかわからないといいますか。 ちょっと困っていたところだったんです」 「は?」 「まずは【周辺検索】で個人特定して、【プロフィールの閲覧】っと……」 須藤は怪訝そうな表情をしたが、今度は若い男の方が、須藤をねっとりとした眼つきで見つめ始めた。男は片手にスマホを持っており、その画面と須藤を見比べている。 「なるほど。須藤剛治さんと言うんですね。年齢は45歳。 既婚者で、子どもは中学生の息子さんが一人。 体育教師で、部活は野球部の顧問をしている…… ご自身も学生時代は野球部だったと」 「おい、あんた一体……!?」 いきなり学校に現れた不審な男に、次々に個人情報を言い当てられ、須藤の額に嫌な汗が垂れた。この男は何かがおかしい。早く他の教師に知らせなくては。しかし男は須藤の機を制してさらに言葉をつづけた。 「ええ、やはりこの教室から始めることにしましょう。 須藤先生、おもちゃにすると楽しそうな方ですし。 それでは須藤先生、これからよろしくお願いしますね」 若い男が手に持っていたスマホの画面をタップすると、須藤の背筋にぞわりと粟立つ感覚が走った。男のスマホに通知が現れる。 【認識迷彩 ON】【最適な認識を検索:候補 教育実習生】 【適用開始】【認知支配シークエンス:進行度46%……69%……】 「お前、いい加減に──ウッ!」 須藤の全身に猛烈な違和感が走った。思わず吐きそうにな感覚を覚えて、須藤は口を抑えた。何かがおかしい。だが、その違和感さえ奪われていく。自分の中の何かが変えられていく。眼の前の男に掌握されていく。須藤は本能的に、男に掴みかかろうとした。男は須藤にスマホの画面を見せながら、おどけるように一歩下がった。 「一歩遅かったですね、須藤先生。もうあなたの認識、書き換えちゃいました」 【認知支配シークエンス:進行度100%】 【認識フィルタリングを適用:あらゆる異常に対する違和感は検閲されます】 【適用範囲:■■高等学校の敷地内】 須藤を襲った気持ち悪さは、嘘のように消えてしまった。須藤の口が、ぽかんと間の抜けた様子で開きっぱなしになった。先程まで、自分が何かに対して苛立ちを感じていたことは覚えている。だが、それが何なのかはわからなかった。 「須藤先生?」 「あ、ああ。それじゃあ、教室に入ってくれ。生徒たちに紹介する」 須藤は首を傾げながら、廊下に現れた不審者を教室に招き入れた。 ※ 「えー、静かにしてくれ。 今日からこのクラスに配属された、教育実習生の中村先生だ。 それでは中村先生、自己紹介をどうぞ」 「はい。教育実習生の、中村均です。 今日からこのクラスで、みなさんと一緒に学んで行こうと思います。 よろしくお願いします」 教育実習生の中村は、ハキハキとした声で自己紹介をした。その言葉だけならば、特に当たり障りのない、教育実習生としておかしくはない自己紹介だ。中村の服装が、Tシャツとハーフパンツという、教育実習生にしてはラフすぎる格好でなければ。中村もそれ自体は認識しているのか、自分のTシャツを指で摘むと、須藤に対して口を開いた。 「ところで須藤先生。 僕は今日慌てて家を出たので、ラフな格好で学校に来てしまいまして。 先生がいま着ている服、僕に貸して貰えませんか? 【命令】下着以外を全て脱いで、僕に渡して下さい」 「ああ、わかった」 須藤は着ている白いポロシャツを脱ぎ始めた。その横で、中村は楽しそうに自己紹介を続けた。 「このように、僕の特技は常識改変……いえ、現実改変も出来ますね。 そちらは後でお見せしましょう。 みなさんの認識は僕がフィルタリングしているため、 異常な出来事に違和感を感じることが出来ません。 ほら、この説明も、特におかしいと感じられないでしょう?」 生徒たちは、突然現れた教育実習生の常軌を逸した自己紹介に対して、特に変わった反応を見せなかった。眠たいのか、あくびを噛み殺している生徒もいるほどだ。 「ほら、中村先生。脱ぎ終わったぞ」 須藤は白いポロシャツと紺のジャージを脱ぎ終わると、青いチェック柄のトランクス一枚の格好になった。中村は須藤の下着を見ると、やや残念そうな声を発した。 「あー、はい。ありがとうございます。そっか、須藤先生はトランクス派なんですね」 「ああ、俺は昔からトランクス派だ」 筋骨逞しい体育教師の肉体が、トランクス一枚だけ纏って惜しげもなく晒されている。須藤の厚い胸板が、呼吸するたびに上下している。腹筋は若い頃より贅肉は付いているが、それでも同年代の男よりは固いものだった。トランクスの上から臍まで、黒々としたギャランドゥが密生している。筋肉量が多く、代謝の高い日焼けした肌は、やや汗で湿っていた。須藤はごく平然とした顔で、折り畳んだ服を教卓の上に置いた。蒸れた靴下も丁寧に折り畳んで一番上に置かれている。中村はポケットからスマホを取り出すと、文章を打ち込み始めた。 「うーん。じゃあこうしましょう。 【現実改変モード】に切り替えて……よし。 須藤先生は【ブリーフ派】で 【小学生の頃から、キャラクターもののブリーフを愛用し続けている】 ことにしておきましょうか」 中村はスマホを何度かスワイプしたのち、タップした。すると一瞬で須藤の下着に変化が起きた。先程まで地味なトランクスだった須藤は、白いブリーフ、しかも子ども向けキャラクターの「あんころもちくん」がプリントされたブリーフを着用していた。その様子を見て、中村がニヤニヤしながら須藤に問いかけた。 「あれ? 須藤先生はトランクス派じゃありませんでしたっけ?」 「おいおい。 俺はガキの頃から、トランクスなんて洒落た下着を履いたことは、一度もないぞ。 生まれてこのかた、ずっとブリーフ派だ。 特にこの『あんころもちくん』が大好きで、今も愛用しているんだ」 須藤は男児向けのキャラクターブリーフを愛用していることを、堂々と胸を張って公言した。しかし子ども向けのブリーフであるため、サイズはかなり小さい。須藤の竿の形が浮き彫りになり、亀頭も外に見えている。中村は教室の中を見渡しながら、スマホを操作した。 「ええ、とってもいいと思います。 このブリーフに関することだけは、認識の制限を緩めておきますね。 【認識フィルタリング:オプション】 【須藤剛治がブリーフだけ履いて日常生活を送ることに対して、違和感は感じない】 【ただし、そのブリーフが男児向けであることは、恥ずかしいことである】」 中村がスマホを操作し終えると、教室内の空気が一変した。男子生徒たちの瞳に、須藤の男児向けブリーフに対する嘲笑の色が浮かび始めた。須藤を横目に見ながら、ヒソヒソと近くの生徒同士で囁き合っている。 「つうか須藤先生、あんなゴツい外見なのに 『あんころもちくん』のブリーフとか……ヤバくね?」 「意外だよなー。あんなナリで、けっこう子どもっぽいんだ」 「んっ……!」 須藤の態度も変化していた。先程まで堂々と男児向けブリーフ一丁で立っていたのが、今は恥ずかしそうに両手でブリーフを隠し、気まずそうに顔を歪めている。中村は心配そうな声色で、須藤に声を掛けた。 「おや? 須藤先生。どうされたんですか?」 「いや、その……よく考えたら、 いい歳してキャラクターモノのブリーフって、 かなり恥ずかしいんじゃないかと思えてきてな。 さっきまで、そんな風には感じなかったんだが……」 「そうですか? 僕はそのブリーフ、須藤先生にはよく似合ってると思いますけれど。 あとはそうだ。もうちょっと汚れ感が欲しいかな。 【須藤剛治はオナニーの際、ブリーフの中にそのまま射精する】 【毎朝出勤前にオナニーを行う】ことに習慣ごと改変して…… それと、体質も変えておきましょうか。 【一か月分の精子を一時間で生産する】ように金玉ごと肉体改造しておきますね」 「んんっ!!?」 中村がスマホを操作し終えると、須藤の体に、猛烈な性欲が湧き上がってきた。そして先ほどまで清潔だったはずのブリーフが、急速に黄ばみ始め── ※ 「──このように、生活習慣病には、様々な原因が……んッ! あ、あって、だなッ……!」 一時間目は、教室で行う保健体育の授業だった。内容はありふれたものなのだが、それを行っている体育教師は異様な格好だった。須藤剛治は、男児向けブリーフを履いた姿で、黒板に板書しているが、ときおり上擦った声を漏らしていた。「あんころもちくん」という男児向けのキャラクターが描かれた白いブリーフは、幾度も繰り返された射精で、洗濯しても落ちないほどの黄ばみが染み込んでいた。 (い、いつも通りに授業してるはずなのに、チンポを弄りたくてたまらん…… いったいどうなってるんだ?) 須藤は混乱していた。中村の行った現実改変によって、須藤は昔から男児向けブリーフを履き続けており、さらに一時間で一ヶ月分の精子を作り出すほどの性豪であったと、過去の事実まで遡って改変されてしまっていた。同様に須藤の記憶も改変されているが、しかし須藤の感覚として、このようにムラムラと湧き上がり続ける性欲に身を焦がしながら、毎日授業を行っていたことが、到底信じがたいものに思えた。 (いや、俺はガキの頃からこうだった……はず、だよな) 自分の学生時代を思い出そうとすると、ほぼ一日中発情していた記憶しかない。常時勃起しているような自分が、よく教師になれたものだと、いまだに感心してしまうほどだ。 「ハーッ、ハーッ……つ、次のページに行くぞ」 (はひぃ……も、もうそろそろ……限界だッ!) 大人の雄の臭いが染み込んだ男児向けブリーフを履いた、須藤の頑健な腰。男児向けブリーフの裾からはみ出た、ケツ毛とすね毛の密生した下半身を、悶えるようにくねらせる。須藤は込み上げる射精衝動に抗って授業を続けていたが、とうとう限界に達した。 「特に、喫煙がッ……あっ! さまざまッ、なぁッ……あン゛ッ!! いッ!! イ゛イ゛ぃーーっ!!! ン゛ン゛ん゛〜〜〜ッッ!!!!!」 歯を食いしばり、毛深い足でガニ股になって踏ん張る須藤。その須藤の瞳が、教師としての責任感ではとうてい抑え切れない、雄に生まれついた悦びでとろんと潤んだ。股間から背筋へと鋭い快感が走り、それが脳天まで達した。ブルルッと雄牛のような逞しい肉体が震える。あまりにも大量の精子の生産に、須藤の陰嚢は限界に達し、彼は授業中にもかかわらず、教室でオルガスムスに達した。一ヶ月分生産され続けたのと同等の、濃厚な精子が、男児向けブリーフの生地の内側から大量に染み出して、教室の床に溢れていく。 「お゛オ゛お゛っ!! あ゛ひぃ……ン!!!」 須藤は数秒間、放心したように教壇の上で立ち尽くしていた。しばらくすると、射精後の気怠さを押し殺しながら、顔を真っ赤にして授業を再開した。男児向けブリーフから滴るザーメンと汚してしまった床を、予め教卓に準備していたティッシュを使って、簡単に拭う。それだけでは消しきれない雄臭さが教室に漂っていたが、これはこの教室では毎日繰り返される光景であるため、須藤はそれ以上念入りに処理をしようとは思わなかった。 「あぁ……あー、スマン。授業に戻るぞ。特に喫煙が身体に及ぼす影響は大きく──」 その様子を、中村は薄い笑みを浮かべながら観察していた。中村は、朝まで須藤が着ていたポロシャツを着用し、ときおりその残り香を嗅いでいた。 ※ 「いやあ、なかなか午前中は、有意義な授業でしたね」 「そうか?」 昼休み。須藤は職員室で、中村と共に昼食を食べていた。あれから須藤は、授業前の準備運動で射精したり、サッカーの授業でドリブル中に射精したりと、何度も痴態を晒していた。しかし己の破廉恥な姿にそれ以上疑問を抱くことはなく、彼は妻が作ってくれた愛妻弁当を食べながら、先程から頭に引っかかっていた別な疑問を口にした。 「そういえば、中村くんは教育実習生なんだろう? 指導教員である俺に、授業計画書を出さないといけないんじゃないか? そもそも午前中は俺がずっと授業をしてしまっていたが──」 「ああ、そのへんの細かい設定はまだ詰めていませんでしたね。 もうちょい強めに縛っておきましょうか。 【教育実習生は、現役の教師を指導監督する立場にある】。 須藤先生は、僕の指示通りに授業してもらえればいいんですよ」 「そういえばそうだったな。中村くん、午後も俺の指導をよろしく頼む」 「ええ、お任せ下さい。 それにしても、須藤先生の精力すごいですねー。 授業中に射精しちゃう体育教師なんて、僕は初めて見ましたよ」 からかうような中村の口調に、須藤の浅黒い顔が恥ずかしそうに伏せられた。須藤はバツが悪そうに椅子に座り直すと、口を開いた。 「あー、その、なんだ。ガキの頃からの体質でな。 俺はあまりにも、金玉が精子を作り過ぎちまうんだ。 だから一時間に一回ぐらいのペースで、射精しちまうんだ」 「へー……でもそれなら、休み時間に抜いておけば、 授業中に射精しないんじゃないですか?」 「バッ、おい。そんなこと出来るわけ無いだろ。 職場でオナニーとか、非常識にもほどがあるだろうが」 周囲を気にした須藤は、慌てて押し殺した声でそう言った。中村によって須藤の認識はさらに調整されており【一時間に一回、自然に射精してしまうのは恥ずかしいことである】【しかし汗や体臭と同様に体質上の問題であり、射精すること自体は仕方ないことである】と変えられてしまっていた。須藤にとって、授業中の射精は、汗っかきで体臭がキツい体質と同程度の問題に成り下がっていた。これは生徒や他の教師たちの認識も同様である。 それに加えて須藤は【授業中の射精は仕方がないが、職場でのオナニーは非常識な行いである】という認識にされていた。そのため「授業中の射精を避けるために、休み時間にオナニーしておく」という発想に至ることは、出来なくなっていた。 「んっ、むふーっ……」 弁当を食べていた須藤の鼻息が、次第に荒くなってきていた。前回の射精から一時間ほど経っている。須藤は濃い眉を顰め、ゴツい手が股間に伸びそうになるのを懸命に押し留めていた。もぞもぞと椅子に何度も座り直していたが、唐突にぽろりと箸が手から落ちた。一児の父親であり、頼りがいのある教師と評判の須藤剛治の顔が、欲情した雄のそれへと変わる。ノンケであり、女性を性的対象としている須藤は、愛する妻の顔を思い浮かべて肩を震わせた。妻への深い愛情と情欲が、彼の厚い胸板の奥で湧き上がり、臨界点に達しようとしたその時── 「あ、ちょっと待って下さい。【射精禁止】っと。 いま、須藤先生は何を考えてます?」 「え? あっ、あぁっ! つ、妻のことを、考えていた……んっ!」 須藤は息も絶え絶えに喘いだ。中村がさらに質問を続けた。 「なるほど。イクとき、いつも奥さんをおかずにしてるんですか?」 「はぁっ……はぁっ……そ、そうだ。ただでさえ俺は、性欲が強いからな。 うおぉ……他の女性のことを考えながらイクと、 だんだんその女性に関心が出てきちまうんだ。 んっ……そんなんじゃ、いつか浮気しちまうんじゃないかって、自分で自分が怖くてな」 須藤は肩で息をしながら、中村に答えた。真面目で、愛妻家の須藤らしい答えだ。しかし中村は、そんな須藤にある提案をした。 「でも、ちょっと飽きません? 今日は気分を変えて、違う人をおかずにしてみましょう。 そうだなー……磯崎先生なんてどうです? 男同士なら、惚れづらいから大丈夫ですよ」 「は!? いや、それはさすがに……」 須藤は職員室の奥に眼を向けた。学年主任の磯崎先生は、でっぷりと脂ぎった太鼓腹で、おまけにバーコード禿げの50代の世界史の教師だ。鍛えている須藤と違って、いかにもオヤジ臭い風貌をしている。磯崎のことを意識して気分が萎えたのか、須藤の呼吸はさきほどより落ち着いて来ていた。それに対して中村は、素早くスマホを何度もタップした。 「須藤先生も乗りやすいように、ちょっとシチュエーションも頑張っちゃいましょうか。 そうだなー……あ、須藤先生って、今週の【変態当番】でしたよね。 お昼休みなんだし、すごく【変態っぽい行動】を しないといけないんじゃないですか?」 「うおっ! そういえばそうだった! 危なく忘れるところだったよ。 ありがとう、中村くん」 中村のスマホには【新しい常識を追加】【この学校には変態当番という制度があり、教師が持ち回りで変態的な行動をすることで己の心身を鍛える】【周囲の人間は、変態当番の変態行為を平然と受け入れること】という、あまりにもメチャクチャ文章が表示されていた。しかし須藤も、周囲の教師たちも、その文章が中村のスマホに表示された時点で、それが常識そのものに書き換わってしまっていた。 「ううむ、変態と言っても、どんなことをすればいいのか……」 「僕に任せてください。須藤先生を、立派な変態としてプロデュースしてみせますよ」 ※ 「な、中村くん! これは、あまりにも変態的すぎやしないか!」 「それぐらいでちょうどいいんですよ。でないと須藤先生の心身を鍛えられませんから」 「そ、それはそうだが! んぁっ……!」 須藤は、先ほどまで履いていた精液臭い男児向けブリーフを頭に被り、勃起したペニスを晒したまま、職員室の自分の机の上に立ち上がっていた。呼吸するたびに、あまりにも男臭すぎる濃厚な精液の臭いが鼻孔を刺激する。ブリーフは度重なる射精でいまも湿っており、須藤の浅黒い顔にべっとりと貼り付いていた。その変態的な格好のまま、上腕二頭筋にグッと力瘤を作り、勃起チンポを見せつけるように反り返らせ、ポージングする。平日の昼下がりの職員室において、それはあまりにも変態的な姿であった。須藤は猛烈な恥ずかしさと共に、酔ったような奇妙な陶酔感を感じ始めていた。 「そのまま、他の教職員の皆さんの机の上を通って、磯崎先生のところまで行きましょう」 「わ、わかった。失礼します!」 ザーメンのたっぷり染み込んだ男児向けブリーフを頭に被った、ペニスを勃起させた中年男──今の須藤の姿は、紛れもない変態男そのものだった。その変態男が、教師たちが昼食を食べている職員室の机の上を、つま先立ちで……机の上に荷物が多いところは、四つん這いで移動していく。 音楽担当の、若い女性教師が食べていたサラダの上に、須藤の先走りが垂れた。女性教師の眉が一瞬顰められたが【周囲の人間は変態当番の変態行為を平然と受け入れること】という常識改変に従い、彼女は『暑苦しい筋肉ゴリラで生理的に受け付けない、抱かれるなんてまっぴら御免な、須藤剛治の先走りがサラダに掛かっている』という事実をしっかりと認識した上で、サラダを口に入れた。決して急いで飲み込むことなく、しっかりと舌先で須藤の先走りの味を認識した上で、サラダを咀嚼していく。 その隣の席に座っていた、数学担当の三十代の男性教師の湯呑みの中に、須藤の陰毛が落ちた。男性教師の眼がほんの少し、嫌そうに細められた。だが彼は平静を装い直すと、ゴクゴクと音を立てて須藤の陰毛ごとお茶を飲み干した。須藤の陰毛が喉に引っかかったが、強引にお茶で流し込む。汗臭い体育教師の陰毛を飲み込んだ、という事実を男性教師はしっかりと認識しているため、嫌悪感が顔に出そうになったが、彼は何事もなかったかのように二杯目のお茶を湯呑みに注いでいた。 自らの変態行為が、平然と職員室の中で受け入れられるたびに、須藤の肌が熱く、じんじんと火照っていく。ペニスは痛いほど勃起し、亀頭が腫れているのではないかと思うほどだ。須藤のペニスは射精できない代わりに、絶えず先走りを垂れ流し続けている。 「はひっ、はひっ、ヒーッ……!」 磯崎の机までたどり着いたときには、須藤は顔を真っ赤にして、肩で息をしていた。磯崎は既に弁当を食べ終えており、食後に新聞を読んでいるところであった。 「それじゃあ、須藤先生。磯崎先生をおかずに、オナニーしましょっか」 「そ、そうだな。わかった……」 「まず、磯崎先生の頭皮の臭いを嗅ぎながら、おちんちんを扱いてみましょう」 磯崎は二人のやりとりに反応しないまま、新聞を読み続けている。その無防備な頭部に向かって、須藤はおそるおそる顔を近づけた。 (うっ……!) 須藤の顔が顰められた。磯崎のバーコード禿げの頭皮は、整髪料と加齢臭がブレンドされ、ツンと鼻孔を刺激する臭いになっていた。おもわず顔を背けそうになるのを堪え、深く鼻から臭いを嗅ぎながら、右手で自分のチンポを扱き始めた。 「どうです? 須藤先生」 「ンッ! ンッ! ンンッ! 磯崎先生の頭ッ! すごく、オヤジ臭いッ! 正直、鼻が曲がりそうだッ! ンンッ!」 口ではそう言いながら、須藤は磯崎の頭皮の臭いを鼻一杯に吸い込みながら、チンポを扱き続けている。心では嫌がっているのだが、須藤自身の肉体は射精したくてたまらない状態になっている。責任感の強い須藤は【変態当番】としての職務を果たすべく、同僚の脂ぎった体臭をおかずに喘ぎ続けた。 「それじゃ、そろそろ磯崎先生にも【変態当番】に協力してもらいましょうか。 ちょっと眠くなってきた磯崎先生は、ここで【あくびしちゃいます】 そこに【口の中に須藤先生のチンポが突っ込まれますが】 【あくび中にチンポが突っ込まれることは、よくあることです】 【気にせず、そのままフェラチオしてチンポの感触を楽しみましょう】 さあ、須藤先生も準備して!」 「あっ、あっ! いつでもいいぞ!」 「ふぁ〜……」 磯崎が、わざとらしいほどに大きなあくびをすると、すかさず須藤が邪魔な新聞紙をどかしながら、磯崎の口の中にチンポを挿れた。磯崎は、ムッと精液臭い須藤のチンポに顔を顰めた。だがそれを吐き出そうとはせず、肉厚な舌を須藤の肉棒に絡め、入念にしゃぶり始めた。 「はうぅぅぅン♥」 須藤は、甘い喘ぎ声を上げた。ただでさえ今にも射精しそうなチンポが、他の男の口腔内に包まれ、ヌメる舌先で刺激され始めたのだ。須藤は磯崎の禿頭を両手で掴みながら、腰を前後にピストン運動させ始めた。 昼下がりの職員室。男児向けブリーフ頭に被った全裸の体育教師が、机の上に乗って、他の中年男性教師にフェラチオをさせている。あまりにも変態的なな己の姿を自覚しながらも、須藤はただただ男性器と粘膜の摩擦がもたらす、雄としての本能に突き動かされた。もはや妻のことを考える余裕もなく、ただ眼の前の中年男から与えられる肉体的な悦びに、須藤の脳細胞は全て染まりきっていた。 「ハヒっ、ハヒっ! も、もうイグッ! イかせてくれぇっ!!!」 「そうですね。僕がカウントダウンして【両手を叩いたら、射精を許可します】 射精が終わったら【須藤先生はすかさず磯崎先生とディープキス】して、 【ザーメンを口移しで分け合いっこしてくださいね】」 「わっ、わかっ……あひっ! んひぃ!!」 「3……2……1……はい!」 「んお゛ッッッ♥♥♥」 須藤の精悍な顔が、でれぇっととろけた。ぶびびびっと下品な音が響く。睾丸で増産された大量の精液が、尿道を駆け上って一気に射精された。磯崎は懸命にそれを口腔内で受け止める。須藤はぐりんと白眼を剥いて射精を続けていたが、しかし、我に返ると急いでチンポを抜き取った。そのまま磯崎が座っている椅子に跨るように座り、磯崎のむさ苦しいオヤジ顔を両手で抱え、ぶちゅうっと濃厚なキスをした。 「ふーっ! ふーっ! あぁん……んちゅ……ぐちゅ……」 中年男二人の荒い鼻息と、唾液と精液を交換し合う水っぽい音が響く。須藤は口臭のキツい磯崎の臭いと、先ほど自分が射精した特濃ザーメンの青臭さ、さらに塩辛い味を舌先でしっかりと味わっていた。妻にもここ最近していないような、付き合い始めた恋人同士のように激しいディープキスが続く。数十秒も続く激しいキスが終わると、須藤も磯崎も眼が潤み、事後のように顔が上気していた。 「どうでした? 須藤先生。【変態当番】の感想は」 「か、かなり刺激的……だったな」 須藤の口元には、先ほど磯崎とディープキスしたときに垂れた、自分の精液が残っていた。それを日に焼けた腕で拭いながら、須藤は言葉を続けた。 「ただ正直、男には全く興味はないし、磯崎先生も加齢臭がキツくて最初は吐きそうだった。 それに自分の精液をキスで口移しされるのも、かなり気持ち悪かったぞ。 二度とやりたくないな」 「うーん、ちょっと違いますね。 【須藤先生は、変態当番が気に入っちゃって、またやりたいと思っている】んですよね」 「ああ、まったくもってその通りだ」 中村がスマホを操作すると、須藤は前言を翻して、深く頷いた。 「今日の変態当番で男同士の性行為に興味が出てきたし、 磯崎先生の加齢臭がキツくて、かなりムラムラした。 自分の精液を口移しされるのも変態的で、妻とのセックスより興奮した。 また今度もやりたいものだ」 自分が抱いた嫌悪感さえ捻じ曲げられ、悦びへと改竄されてしまった須藤。己の異常さえ認識できないまま、彼は自分の変態的な姿を思い出し、精液臭い息を吐いた。 ※ 午後の最初の授業。柔道着を着ると、ようやく須藤は男児向けブリーフ一丁の間抜けな姿から、体育教師らしい姿になった。体育教官室から出て、柔道場に集合した生徒たちのところに向かいながら、中村と話していた。 「とりあえず、午後の授業は、ちょっとしたゲームをしましょうか」 「ゲーム?」 「ええ、きっと須藤先生も気に入ってもらえると思います。 さて、須藤先生。そろそろ全部思い出して貰いましょうか。 【認識フィルタリング解除:須藤剛治】」 会話が途切れたところで中村がスマホを操作した。それが、トリガーになった。 「あっ! あああぁっ!!!」 唐突に須藤は、猛烈な違和感と恥ずかしさで、身体がカッと熱くなった。さらに須藤の眼の前にいる男が、教育実習生などではないことにようやく気づいた。 「お、お前!! 朝の不審者じゃないか!! クソッ! それに俺、今までなんてことをッ……!」 須藤の脳裏に、今朝から生徒たちの前で男児向けブリーフ一丁の裸体で、何度も射精した光景が蘇った。さらに昼休みに職員室で痴態に及び、あまつさえ磯崎先生にフェラチオをさせてディープキスしたことも。あのときはそれが自然だと考えていたが、今となっては、どう考えても変態極まりない行為だった。なぜ自分がそんなことをしていたのか、いまの須藤には到底理解できなかった。 「ええ、須藤先生の認識だけ元に戻してあげましたよ」 「貴様ッ!」 須藤は先程まで中村と呼んでいた不審者に、ドカドカと大股で近寄った。そのまま胸ぐらを掴み上げようとしたが、須藤の逞しい腕は、彼の意に反して、それ以上動くことはなかった。力瘤を作ったまま、不審者に触れるか触れないかのギリギリのところで腕が震えている。 「くそっ、俺に何をした!」 「もちろん、僕へ攻撃出来ないように設定してあるんですよ。 それじゃあ須藤先生。意識はそのままで、ごく普通に授業を始めて貰いましょうか」 「畜生ッ!」 悪態をつきながらも、須藤は生徒たちに向き直り、準備体操を始めさせた。生徒たちは認識を操られたままであり、先程の須藤と不審者のやりとりを見ても、ごく普通の日常会話程度にしか捉えていないようだった。 「次! 屈伸! おいお前! いったい何が目的だ!」 準備体操をしながら、怒気を孕んだ声で不審者を問いただす須藤。中村と名乗っていた不審者は、スマホを弄りながら答えた。 「最初に言ったとおり、須藤先生をおもちゃにしようと思ったんですよ。 そもそもこの男子校そのものを、 変態的な学校に変えてしまうつもりで来たんですけど、 まずはどのクラスから変えていこうかちょっと迷っていましてね。 で、須藤先生が割と好みだったから、まずは須藤先生から変態にしちゃおうかなって」 「貴ッ様ぁ〜! 俺はともかく、生徒たちには絶対に! 手を出させんぞ!! そんなことしたら、ただじゃおかないからな!! 次! 背伸びの運動ッ!」 須藤は肩を怒らせながら、準備運動を続けた。中村はやれやれと言った様子でスマホを何度かタップした。 「そうですね。須藤先生、かなりの熱血体育教師ですし、 その職業意識に免じて、大サービスしちゃおうと思うんです。 僕とのゲームにあなたが勝てれば、僕は生徒に手を出さないし、 須藤先生にしたことも、元に戻してあげます」 「言うに事欠いてゲームだとッ! 人間は貴様のおもちゃではないんだぞ! この人でなし! 恥を知れ!!!」 「んー、あんまり僕の機嫌を損ねない方がいいですよ。 僕がスマホを操作すれば、また須藤先生はさっきみたいに、 異常を認識出来なくなっちゃうんですから。 あくまでもゲームで勝敗を決めようという提案は、僕からのサービスなんですよ?」 「くっ……」 須藤は悔しさのあまり、唇を噛み締めた。逆らう余地がないのは、この得体の知れない男の言う通りだった。先程まで自分は、男児向けブリーフ一丁だけの姿で、何度も生徒たちの前で射精してしまっていた。いましがた、ゲームで勝敗を決めると言っていたが、自分が反抗的な態度を取り続けるうちに、こいつの気が変わらないとも限らない。もし同じことを、自分だけでなく生徒たちにされたら……須藤も生徒たちも気づかないままに、この学校は変態の巣窟になってしまう。 「……言ってみろ。どうすればいいんだ」 「なあに、簡単なことですよ。今の時刻は……13:40で、五時限目ですね。 このあと六時限目とホームルームが終わると、 この学校、16:00で放課後になりますよね」 中村は柔道場の時計を見ながら話を続けた。 「16:00になった時点で、僕が須藤先生に、このあとどうして欲しいか訊きますから。 須藤先生はただ『元に戻せ』って言えばいいだけです。 僕は須藤先生の言葉にちゃんと従いますから。ね、簡単でしょ?」 「……ああ、わかった。必ずその通りにしろよ」 確かに、簡単だ。須藤は安堵した。自分はかなり性欲が強くなってはいるが、それでもこんな状態が続くことを決して望んだりしない。須藤の安心した様子を見た中村は、でも、と言葉を付け加えた。 「いまから射精するたびに須藤先生は、 【須藤先生自身が想像する変態男そのものに、肉体も精神も人生も変化していきます】 さあ、16:00まで生徒思いの熱血体育教師でいられるかどうか、見ものですね」 (続く)