私は主に手を引かれてとある隠された部屋に連れてこられた、この前は同じ部屋の子が連れていかれてたがその日以降まだ会っていないので詳しいことは聞けていない
そしてその部屋に入った瞬間、目の前の異様な光景に悪寒が走った
だがそんな私を置き去りにして主は当然の様に"それら"を紹介してくれた
それぞれは
四つん這いの姿のまま固められて今は作業場のイスと化している子。
両手を差し出した膝立ちの状態で固まって燭台のように使われている子。
お尻にパイプを繋がれた彼女は体内までコーティングされているのか、今やイキ姿の噴水となり得体のしれない液体を口から止めどなく吐き出している。
不気味な置物の間を通り抜けて部屋の一番奥まで連れられてきた、そこには水が溜まっているだけのバスタブしかないが
「その水でコレを作ってるのよ」
主のその言葉を聞いた後で見るとこれほど怖い液体はない、でも私にこの水を見せる意味は?と思い主の方を見ると……そこに主の姿はなかった
ドンッ
と背中を力強く押された私は抵抗する間もなく不気味な水へ頭から飛び込んでしまった、少しトロミのある液体の中でなんとか体を起こして一気に水面から顔を出した、急な出来事に少し溺れかけた私がしばらく息を整えていると
「あらあら大変、全身びしょ濡れね?」
主が笑いながら言葉をかける
その言葉にハッとした私は自分が今何に浸かっているのかを理解して慌ててバスタブから飛び出した
「ほらほら、早く洗い流さないと大変よ?」
慌てふためく私を主は楽しそうに見ている、このままではどうなってしまうのかは周りの"それ"が嫌でも理解させてくる
とにかくこの部屋から出ないと、それだけを考えて前に進んだ…はずだったが、すでに脚がほとんど動かなくなっていた
「あら?外に行きたかったんじゃないの?ほら、扉はもう少し先よ」
事情をすべて知っているだろう主がわざとらしく話す
動けない私の体からミシミシと軋む音が鳴る
「ふふ、動けないのなら手伝ってあげるわよ」
主は私の体をまるで人形にポーズを付けて遊ぶかのように弄り始めた
主がなぜ今日だけラバースーツを身につけていたのか理解した、固まりかけの液体に触れても平気なようにだ
つまり最初から私は…
「スカートは広げて…手はここね、脚もちょっと調節してっと、顔の向きはこうして表情も……」
もはや声すら出すことができない私は勝手に動かされる体を認識することしかできない
前を向いたまま動かなくなっていく私にできることはもう…
「できたわ、ステキな挨拶ね」
私の体はどうなってしまったのか…両手を少し広げたポーズになっている事しかわからない、視線も固まってしまい前しか見えないので鏡を見ることも叶わない
そして聞こえるのは嬉しそうな主の声とミシミシという耳障りな音だけだ
私は主の部屋の装飾として置かれている、ここに運ばれる時に久しぶりにあの子が見えた…でも今はテーブルになっていた、服を着れているだけ私はまだマシなのかな…
今日も主の楽しそうな声が聞こえる
終