「べほまぁぁぁ!!べほまぁぁぁぁ!!」 賢者ユメピーナは泣きながら必死に呪文を叫んでいた。 しかし光らない。音もしない。
※ユメピーナは みならいなので まほうが つかえない!
「み”〜〜っ!!ゆうしゃさまぁ〜!しんじゃうよぉ……!」 胸にしがみつかれ、ふわふわの尻尾をぴるぴる動かしながら大声で泣くユメピーナに、瀕死の勇者は思った。 (ユメピーナ…!私のせいでこんな…、こんなに泣いて…ッッッ!可哀想にッ!) 「……大丈夫、だ…ッ!」 勇者はゆっくり起き上がる。
「え!?だめ!!うごいたらしんじゃう!!」 「安心して」 彼は親指を立てた。 「ユメピーナのためなら…」 ぐいっと傷を押さえ、 「ウォオオオ!!なんとかなれー!!!HP! かい、ふく!!!」
みるみるうちに勇者の傷が癒えていく。
勇者ヒトマー=サンに回復魔法は使えない。
ならばなぜ?
それはなんと、とんでもない早さの自然治癒だったのだッッッ! 「治ったーーー!!!」 「み!?!?」 「ユメピーナに泣かれると謎のバフがかかるんだ」 「え、ばふ…?なにそれこわい……」
「見ての通り自力で治すことができたよ」 しゅん、とユメピーナの耳が垂れる。 「……じゃあ、ぼく、いらない……?」 「いらなくない!!」 当然即答だ。何を言うんだユメピーナ!
「これはユメピーナがいないと成し得ない技なのだ!ユメピーナのおかげで、できることなんだよ!」
「みへ、みへへ…そっか……そっかぁ…!」 「それに、私はユメピーナがいないと生きられない」 「……それは、ゆうしゃさまとしてどうなのかな……」 「最高だろう?」 頭を撫でられて、ユメピーナは思わず「み……」と笑う。 その様子を見て、あまりのバカバカしさに魔物は静かに撤退していた。 このパーティの最強スキルは、回復魔法でも剣でもない。
ユメピーナ溺愛スキルである。
夜夢ウツツ
2026-01-19 02:57:31 +0000 UTCザック
2026-01-18 05:35:11 +0000 UTC夜夢ウツツ
2026-01-17 16:48:00 +0000 UTC夜夢ウツツ
2026-01-17 16:47:10 +0000 UTC夜夢ウツツ
2026-01-17 16:46:21 +0000 UTCkoron
2026-01-17 14:41:03 +0000 UTCむそう
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2026-01-17 06:50:00 +0000 UTC高樹
2026-01-17 03:20:00 +0000 UTC