下記リンク先に掲載した、有料プラン限定作品を機械翻訳用に書き起こしたテキストです。
翻訳を行いやすいよう、一部文章を変更しております。
The following is a transcription of a work posted on the link below, which is limited to paid plans, for machine translation.
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いつもご支援、応援誠にありがとうございます。緒嵜です。 『ユメオチ』第四回。前回少しだけ登場した男の子、青山唯織のお話です。 宜しければご感想など、お待ちしております。 次回、最終回を予定しています。
p1.
案内人「―さて、いよいよ次が最後の記録になります」
案内人「次は今まで見てきた記録では最も古い。…いや、この世界の記録の中で最も古い記録です」
案内人「この世界を訪れた人間達の物語、最後まで楽しんで頂けますと幸いです」
p.2
幼い頃のイオリ「クラスの皆…先生…どこにいるの……」
遊園地の人ごみの中、クラスメイト達の背中を探す僕。
とぼとぼと歩いていると、突然背中をちょんちょんと触られる感覚。
驚いて振り返ると、同じくらいの年の見知らぬ少年が立っていた。
少年「…ねぇ、キミも迷子?」
―それが、彼との初めての出会いだった。
p.3
イオリ「…また、あの時の夢…」
時々、思い出したかのように見る夢。その夢は僕が小学生の頃に実際に起こった出来事だ。
僕…『アオヤマ イオリ』は両親の仕事の都合で引越しをすることが多かった。
だから色んな学校を転々としていたうえ、生来の人見知りもあって友達らしい人もいなかった。
p.4
転校して間もない頃、遠足でとある遊園地に行ったことがある。
クラスにも馴染めていない僕は、その日行動を共にするチームの中でも浮いてしまっていた。
そんな中―あの出来事が起こった。
多分、仲の良い友達と遊園地で遊ぶことが楽しくて、一緒にいたクラスメイトは僕のことなんて忘れてしまったのだろう。
…気が付いたら、僕は同じチームのメンバーとはぐれてしまっていた。
見知らぬ人たちが行き交う中、ただ泣きじゃくりながら必死に同じチームメンバーを探していた僕。
そんな時に、彼と出会った。
p.5
少年の名前は『フジムラユウ』くん。
彼は同じ学校の生徒ではないけれど、たまたま家族で遊びに来ていたがはぐれてしまったそうだ。
最初こそ二人でそれぞれの知り合いを探していたものの、当時は子どもだったので、気が付けば二人して遊びに夢中になっていた。
彼は何度かこの遊園地に来ているらしく、色んな場所に僕を案内してくれた。
僕も僕で同世代の子とこんなに楽しく遊んだのは初めてで、自分が迷子になっていたことなど忘れてしまっていた。
…数時間後、僕は引率の先生に、彼は母親に怒られたことは言うまでもない。
p.6
イオリ「…あの少年、元気にしてるかな」
たった数時間の出来事だったが、今も僕の中に温かい思い出として残っていた。
イオリ「…さて、そろそろ支度しないと。学校に遅れちゃう」
もう会うことのない人に思いを馳せるのはやめて前に進もうと思った。
―今日までは。
p.7
イオリ「…本当に?」
学校の玄関に貼り出されていた新生徒会役員の発表。そのうち一人の名前に釘付けになる。
『生徒会副会長―藤村悠』
全くの偶然であったが、僕は彼と同じ学校に進学していたのだ。
それから僕も生徒会に所属することになった。
近くで見ると、記憶にある少年と彼の顔が一致する。
同姓同名の別人なんかではなく、あの時の少年だと確信した。
どうやら彼は僕の先輩にあたるらしかった。
p.8
イオリ「あの!フジムラ先輩!」
生徒会の会議が終わった後、勇気を振り絞って声を掛けてみた。
ユウ「…ん?君…確かアオヤマ君だっけ?どうしたの?」
イオリ「…僕のこと、覚えてませんか?」
自分でも突然何を聞いているんだと思った。けれど、情けないことにこれしか絞り出せなかった。
ユウ「…ごめん、どこかで会ったっけ?」
彼は、あの時のことを覚えていない様子だった。もう何年も前で、しかもたった数時間程度の出来事。当たり前だ。
p.9
マオ「フジムラ君、この資料のことで聞きたいことがあるんだけど」
カンナ「お兄ちゃん、今日家にスマートフォン忘れていったでしょ。届けに来たよ」
ユウ「ごめん。また今度話そう」
イオリ「あ…はい……」
そう言って、生徒会長と女子生徒の方に去っていく藤村先輩。
僕は心にモヤモヤしたものを感じながら、楽しそうに話す先輩達から離れた。
p.10
家に帰った後も、僕の心はモヤモヤしていた。
…僕は何をやってるんだ。いい加減前に進もうって決めたじゃないか。
このまま生徒会の一員として、フジムラ先輩を近くで支えられるだけでいいじゃないか。
そう自分に言い聞かせているが、どうにも治まらない。
イオリ「…女の子だったら、良かったのかな」
ふと、彼と一緒に話していた女子生徒たちのことを思い出す。
彼は男女関係なく色んな人に慕われているようだったが、特別な関係の人がいるわけではなさそうだった。
もしも僕が女の子だったら…。
イオリ「…はぁ、ホントに何考えてるんだろ、僕」
あまりに考えが飛躍しすぎた。今日の僕は本当にどうかしてる。
イオリ「…もう寝よう」
p.11
イオリ「あれ…?」
僕は夢で見慣れた遊園地にいた。だけど、何かがおかしい。
子供しては目線が随分と高い。それになんだか股間も違和感があるし、おっぱいもある…。
…おっぱい?
p.12
イオリ「…まさか」
僕…女の子になってる?
いつもと違う夢の内容に戸惑っていると、後ろから声を掛けられた。
男の声「あ、ここにいたのか。まったく、俺から離れるなって言ったのに」
p.13
イオリ「フジムラ先輩…?」
目の前にいる男性。それは現在と同じくらいの背格好になった藤村先輩だった。
ユウ「なんだよその水臭い呼び方。普段はユウくんって呼んでるじゃないか」
イオリ「え…?」
p.14
ユウ「俺たち付き合ってるんだからさ、もう先輩後輩とか気にしなくていいんだぜ、イオリ」
付き合ってるって……どういうこと???
ユウ「とにかく、早く行こう。あのアトラクションは人気だから、すごく並ぶことになるぞ」
イオリ「あの…ちょっと―きゃっ!?」
そう言って僕の腕を引っ張る彼。
何が何だかわからず混乱している僕は、成すすべもなく引きずられていった。
p.15
そして、いつも通り彼と遊園地で遊んだ。
―いや、いつも通りではない。
それは友達同士の単なる『遊び』ではなく、まさしく恋人同士の『デート』だったのだから。
お化け屋敷を腕を組みながら進み、
カフェで楽しい話をたくさんして、
肩を寄せ合いながらショーを鑑賞する…。
いつもと同じはずの遊園地が、全く違うものに思えた。
p.16
ユウ「今日は楽しかったな」
イオリ「…はい」
夜になり、一通りアトラクション楽しんだ僕たちは解散のムードになっていた。
…そのはずだった。いつもの夢では。
いつもは満足感で満たされているはずなのに、今回だけは何か物足りなさを感じる。
そんな僕の心を見通したように、彼が声を掛けてきた。
ユウ「イオリ…。この後、まだ時間あるか?」
p.17
遊園地を後にして、僕たちは近くのホテルに入ることになった。
ホテルと言っても、恋人同士が利用するような施設だった。
イオリ「まさかこんなことになるとは…」
フジムラ先輩は今シャワーを浴びている。
僕は広い部屋の中で独り言を言いながら彼を待っていた。
「夢の中とはいえ、男同士でこんなことをするなんて……」
男……男?
p.18
あれ…僕は…私は……男?
でも僕は女の子の姿をしているし、彼氏もいる……。
なんで自分のことを男だなんて思ったんだっけ?
ユウ「…おまたせ、待たせてごめんな」
ユウくんがシャワールームから裸で出てきた。整った身体に思わずドキドキする。
イオリ「ううん、大丈夫だよ」
私は悠くんの彼女だから、大切な悠くんを…気持ちよくさせてあげなきゃ。
イオリ「-じゃ、始めるね」
p.19
イオリ「…わ、ユウくんのおちんちん、大きいね…」
私は初めて見るおちんちんの大きさに驚いた。
…初めてだったっけ…?いつも間近で見てた気もしたけど……。
p.20
恐る恐るおちんちんを擦りあげる。ムクムクと手の中で広がっていく感覚が何だか面白い。
イオリ(私の手で…ドキドキしてくれてるんだ)
ちゃんと興奮させてあげられている…その事実がとても嬉しい。
p.21
ユウ「う…!イオリ、ちょっと待って…!」
イオリ「どうしたの?もしかして痛かった…?」
何かいけないことをしてしまったんじゃないかと慌てる。でも、そうではなかったみたいだ。
ユウ「いや、すごく気持ちいいよ、でもここから先は、口を使ってほしいんだ」
イオリ「口で…えぇっ!?」
これを…おちんちんを咥えるってこと…?
ちょっと抵抗がある。でも、彼には喜んで欲しいし…。
イオリ「うぅ…わかったよ。それじゃ…」
p.22
イオリ「…どう?気持ちいい…?」
ペロペロと亀頭や裏筋を舐めながら、彼に聞く。
…なんで私は、おちんちんについて詳しいんだろうか。
ユウ「あぁ…すごく気持ちいいよ」
イオリ「良かった…えへへ……」
上手くやれているようで安心した。
最初は抵抗感があったけど、慣れてきたのかだんだん面白くなってきた。
p.23
思い切っておちんちんを咥えてみる。
(フェラチオをする音)
手淫を止めないまま、ちゅぱちゅぱとおちんちんを責め立てる
イオリ(ぴくぴくしてて…ちょっとかわいいかも…)
ユウ「あぁッ!気持ちイイよイオリ!もう限界だ…!」
p.24
(射精)
p.25
ユウ「はぁ…はぁ…ごめん、汚いものを口に出しちゃって」
イオリ「ううん、汚くなんてないよ」
むしろ匂いも味も…なんだかクセになっちゃいそう。
イオリ「…まだおちんちん元気だね。私も気分が昂ってきたし、気持ち良くしてほしい…」
p.26
イオリ「それじゃ、おちんちんを挿入して…?」
そういって、彼はおちんちんを私のおまんこに密着させて。
p.27
イオリ「はぁんッ…!」
一気に、挿入した。
「イオリ…大丈夫か?」
イオリ「すごく気持ちいいよっ!」
処女のはずなのに、全然痛くない。
むしろ、多幸感と快感で頭が弾けそうになる。
p.28
イオリ「ユウくんは、気持ちいい?」
ユウ「あぁ…すごく気持ちいいよ」
イオリ「あはっ♥よかったぁ…♥」
彼は腰を動かしながら答える。
彼も喜んでくれているようで、より幸せを感じる。
p.29
ユウ「イオリ!そろそろ…!」
彼はそろそろ限界のようだ。
私も、絶頂が近いことを身体が教えてくれている。
イオリ「いいよっ!それじゃ、一緒に絶頂しよ!」
スパートに向けて、彼も腰の速度をあげる。
そして―
p.30
(射精)
二人一緒に、絶頂した。
p.31
イオリ「えへへ…ユウくんの、温かい…」
精液の優しい温もりは、まるで彼自身を表すようだった。
やっぱり私は彼が大好き…。このままいつまでも彼とこうしていたい。
イオリ「今日はこのまま一緒に寝たいな」
そうして私たちは二人で抱き合いながら、眠りについた。
p.32
イオリ「……はッ!!」
慌てて飛び起きると、そこはホテルなどではなく、自室だった。
イオリ「そうか、夢だったんだっけ…」
遊園地に行く夢自体は何度も見ていたこともあり、最初のうちは夢と認識できていた。
しかし、イレギュラーが重なるたびにどんどん夢に飲み込まれていき、最終的には夢だと認識できなくなっていた。
イオリ「自分を本物の女の子だと思っていて…それに先輩とあんなことを……」
急に恥ずかしさと変な罪悪感が襲い掛かってきて、布団を被ってうずくまる。
結局、その夜は激しい胸の高鳴りと股間の怒張がなかなか治まらず、寝付くことができなかった。
p.33
それ以来、以前から見ていた子供の頃の記憶の夢は、大人の夢へと完全に塗り替えられてしまった。
女の子の身体になって、遊園地でフジムラ先輩と遊び、最後にはホテルで……。
同じ遊園地。同じ相手、けれど、不思議なことにいつも新鮮な気持ちでデートもその後の性行為も楽しんでいた。
しかし、起きてしまえばいつもの日常。
僕の体は女の子ではなく、フジムラ先輩とも付き合っていない現実に、ひどくもどかしさを感じてしまった。
そして、しばらく時が経過したある日―。
p.34
イオリ「……とうとうやってしまった」
僕は現実で、女装するようになっていた。
最初は、ただの興味本位。夢の中の気分を自室でひそかに味わいたかっただけだったんだけど…。
…気が付いたら、すっかりはまってしまっていた。
そして今日、思い切って女装したまま外に出てみることにした。
服も夢の中の僕が着ていたものに似たのを選んだ。
だけど、もし学校の知り合いにでも会ったら…。
イオリ「せめて髪型は、もう少し変えた方がいいよね」
p.35
イオリ「…よし。これでいいかな?」
前髪の分け目を変え、ウィッグで髪の長さを調整した。
これでマスクをしたらすぐには僕だってわからないはず。
イオリ「この格好で外に出るんだ……」
ドキドキする。胸が張り裂けそうなくらい高鳴っている。
勇気を振り絞り、階下に親がいないことを再確認して、いよいよ街に繰り出した。
p.36
(イオリが息を荒げている音)
家の近くの住宅街を歩く。
人通りは決して多くはないが、全くいないわけではない。
でも、誰も僕のことを奇異の目で見ている様子はない…
イオリ(少なくとも男だってバレてはない?)
少しだけ気持ちに余裕が生まれると同時に、さらに挑戦したくなってきた。
イオリ(もう少し人通りの多いところに行ってみようかな)
p.37
少し離れた商店街まで歩いてきた。
さらに人は増え、視線の先には必ず誰かしらがいる。
休日ということもあり、同じ学校の生徒もいるかもしれない。
イオリ(もしも、近くに知り合いでもいたらどうしよう…!)
そう思ったら胸の鼓動は最高潮になった。
その時―。
男の声「……すみません」
p.38
(イオリが驚く声)
比喩でもなんでもなく、心臓が飛び出るかと思った。
聞き覚えのある声。振り向いてみると…。
イオリ(フジムラ…先輩……!?)
ユウ「急に呼び止めてすみません…ハンカチを落としたみたいだったので。どうぞ」
イオリ「あ…ありがとうございます……」
…僕の正体に気付いていない?
僕は震えた手でハンカチを受け取った。
フジムラ先輩は去ろうとする。しかし―。
p.39
イオリ「待ってくださいっ!!」
彼を呼び止めてしまった。一体僕は何をやっているんだろう。
でも、あの時の夢のように、もう少しだけ彼と一緒にいたいと思ってしまった。
イオリ「あの…近くの駅に行きたいんですが道に迷ってしまいまして」
僕はとっさに嘘をついた。駅なんて何度も使っているし、なんならスマートフォンだってある。
p.40
ユウ「駅?それならここの突きあたりを―」
イオリ「えぇっと…私、すごく方向オンチでなので、もし宜しければ、直接道案内してもらえたら嬉しいです…」
ユウ「あぁ、そういうことなら、別に構いませんよ」
どう考えても不審な僕のお願いを笑顔で快諾してくれる先輩。
彼を騙している罪悪感を感じる。けれど、今さら止められなかった。
イオリ「ありがとうございます。それでは、よろしくお願いします」
p.41
これは、本当に現実なのだろうか。
女の子の恰好をした僕と、先輩が一緒に歩いている。
しかも遊園地ではないにしろ、昔と同じように先輩が案内をしてくれている…。
イオリ(夢の時と同じシチュエーション……)
まさか現実でこんなことになるなんて、思いもしなかった。
二人きりで、それに、こんなに近くで先輩を感じるなんて……。
p.42
イオリ(……あ)
意識しだしたらおちんちんがムクムクと膨れ上がってきた。
気付かれたら彼との人間関係が崩れる…!そう思いとっさに前かがみになる。
ユウ「…どうかしました?」
イオリ「いえ、何も…あはは……」
何とか誤魔化すが、姿勢は変なまま。
バレないことを祈りながら、何とか駅までの道を歩いて行った。
p.43
ユウ「はい、着きましたよ」
イオリ「え…?」
長かったような、短かったような、良くわからない感覚を抱えたまま歩いていたら、いつの間にか目的地に着いていたようだ。
ユウ「それじゃ、俺はここで」
イオリ「あ…あの…!」
ユウ「なんでしょうか?」
夢と同じであれば、このあとは…。
「…いえ。道案内、本当にありがとうございました」
…流石に、そんなことはあり得ない。
僕は、一礼して去っていく彼の背中を見送ることしかできなかった。
p.44
(イオリが息を荒げている音)
僕は駅のトイレの中に飛び込み、スカートを下ろす。
露わになったおちんちんは、今にも爆発しそうなほどに大きくなっていた。
僕はおちんちんを強く握り、夢中でしごきだす。
p.45
イオリ「ちくしょう……!!」
興奮と共に、とてつもない悔しさが溢れてくる。
女の子の恰好をしたところで、このおちんちんは存在し、おっぱいやおまんこはない。決して女にはなれない。
夢の中ではあんなに甘いセックスまでしたのに。現実では友人にすらなれず、こんな卑怯な手段でしか近づけない。
そんな自分がもどかしく、憎らしい。
イオリ「このおちんちんさえなければ。こんな思いをしなくていいのに……!」
そんな気持ちを、男の象徴のくせに男に欲情して浅ましく勃起する自分のおちんちんにぶつける。
p.46
イオリ「はぁ…!出るッ…!」
イオリ「この精液と共に、男であることを捨て去りたい!」
女になりたい。フジムラ先輩の恋人になりたい。
男である自分は憎い。そんな思いと共に、徐々に上がってきて―。
p.47
(射精)
p.48
(イオリが息を荒げている音)
駅のトイレで達した後、僕は自室に戻ってきていた。
家にどうやって帰ったかも覚えていないほどに身も心も精魂尽き果て、ベッドに横たわった。
(あぁ…やっと、また夢の中に入れる)
男である現実から逃げるように、僕の意識は夢の中へと墜ちていった。
p.49
イオリ「…あは、やっぱりこっちの方が落ち着くなぁ…」
夢の中で、私は歓喜の声をあげる。
おっぱいがあり、おちんちんの感覚がないことにもはや安堵感すら覚える。
おまけに、いつもとは違い今日の髪型も反映されているようだった。
そして、いつものようにフジムラ先輩が…ユウくんが来る。
イオリ「今日もデート楽しもうね、ユウくん♪」
p.50
それはいつもと同じ、楽しいデートのはずだった。
しかし、何かがおかしい。
いつも感じていた胸の高鳴りを全然感じない。
どんなアトラクションに乗っても、どんなショーを見ても、彼とどんな話をしても、彼の身体に触れてみても。全然感じない。
イオリ(…つまらない)
夢の中のデートで、そんな感想になったのは初めてだった。
p.51
結局何も心が動かないまま、夜になってしまった。
いつも通りのパターンなら、この後は…。
イオリ(彼との性行為はいつも通り楽しいはず…!)
そう自分に言い聞かせ、彼とホテルに向かった。
p.52
(イオリの喘ぎ声)
しかし、期待通りではなかった。
気持ちいいのだが、何か物足りない。
イオリ(どうして…?)
何をやっても満たされない感覚が付きまとってしまう。
p.53
イオリ(そうか…本物のユウくん…フジムラ先輩は、夢ではなく現実にいるから……)
それは今まで考えないようにしていたこと。
叶わないことだと、そう思い込んで夢の中の偽物で満たされようとしていた。
でも、現実世界にいる本物のフジムラ先輩と一緒にいる時のドキドキを私は知ってしまった。
それを知ってしまったら、もう……。
p.54
イオリ(でも、それじゃどうしたらいいの?)
現実では決してなれない関係。けれど、夢でも満足は出来ない。
…自分の望みは、現実でも夢でも叶わないのか。
イオリ(ひどいよ…。ここまで経験させたくせに、ここで終わらせるなんて)
p.55
イオリ(欲しい…夢でも現実でもない、自分の理想の世界が……)
イオリ(…本物のユウ先輩と、ずっと一緒にいれる世界が欲しい……!)
p.56
女の声『フフ…、なんて強くて暗い願い…。アナタに決めた』
イオリ「…え?」
突如、頭の中に響いてくる声。
その声を認識した瞬間―。
p.57
イオリ「うわっ…なに……!?」
突如、私を囲い込むように紫の霧に覆われる。
その霧は私を包み込み、そして…
…私の意識は、その霧に融けていった。
p.58
※no text
p.59
イオリ「う……ここは……?」
気が付くと、辺り一面霧に包まれた空間に私はいた。
夢の中とは違い、現実の男の姿になっている。
女の声「ようこそ、夢と現実の狭間の世界へ」
p.60
突如、周囲の霧が人の形を成す。この姿は…。
イオリ「夢の中の僕に似ている…。どうして…」
イオリの姿をした女「ここは人間が住む現実と、その人間願望が集まる夢の間に生まれたもう一つの夢の世界。
そして私はこの世界そのものであり、この姿は貴方と対話するために作った仮初の姿よ。」
イオリ「はぁ……?」
畳みかける情報に対して理解が追いつかず、思わず間の抜けた返事をしてしまう。
p.61
イオリの姿をした女「私はずっと探していた。現実でも夢でも満たされない強い願いを持った人間を。…それが貴方」
イオリの姿をした女「貴方にはこの世界の導き手になってもらいたい。多くの人間をこの世界に招き住人になってもらうために」
イオリ「導き手……?」
p.62
イオリの姿をした女「この世界が存在し続けるためには、この世界の住人が必要なの。住人を増やして世界を広げていくのが私の望み」
イオリの姿をした女「この世界を訪れた人間達はみんな自分の望みを叶えて幸せになれるし、いいことづくめじゃない?…もちろん、アナタ自身の望みも叶えられる」
イオリ「僕の望み…?」
イオリの姿をした女「現実にいる本物の彼をこの世界に連れて来れば、貴方はこの世界でずっとその人と一緒になれる。それが、貴方が叶えたい望みでしょ?」
p.63
イオリ「本当にそんなことが出来るの?」
本当に僕は悠先輩とずっと一緒にいられるの?
イオリの姿をした女「えぇ。私ならその力を与えられる。」
イオリ「そんなの決まってるよ」
p.64
イオリ「僕は…ユウ先輩と一緒にいたい。自分が作り出した偽物なんかじゃなく、本物のユウ先輩と!」
イオリの姿をした女「…いい返事ね。それじゃ、始めましょうか」
イオリ「始めるって、何を…?」
イオリの姿をした女「決まってるじゃない。貴方をこの世界の最初の住人―『サキュバス』へと転生させる儀式よ」
p.65
イオリの姿をした女「ふふっ、これが人間の欲望の象徴…。その意味が示す通り、歪な形をしているわね」
そういって、彼女は僕のおちんちんを手で優しく包む。
イオリ「な…なにをして…」
イオリの姿をした女「人間を夢魔に変えるためには、まず人間のことを知らなければいけない。貴方の精子から人間の情報をもらうの」
p.66
イオリの姿をした女「これを擦ると、人間は気持ちよくなっちゃうんでしょう?たくさんの男が夢で見るから、覚えちゃった♪」
そういって彼女はさらに手淫を始める。
イオリの姿をした女「切なそうな顔して、可愛い。それじゃ、こういうのはどうかしら」
p.67
彼女は舌を伸ばして僕のおちんちんに巻き付け、そのまま上下に擦りあげた。
(イオリの喘ぎ声)
ヌルヌルで、あったかくて、柔らかい。体験したことのないような不思議な感覚に思わず声が出る。
p.68
イオリの姿をした女「驚いた?サキュバスになれば、こんなことも出来るの」
舌での行為をやめないまま、頭の中に彼女の声が響いてくる。
イオリの姿をした女「自分の思ったことが思った通りにできる。それがたとえ、人間には不可能なことであっても」
もしかして、僕がサキュバスになればユウ先輩にも同じことが出来るの?
脳で快感が弾ける中でも、思い出すのは悠先輩の気持ちよさそうな顔だった。
イオリの姿をした女「あはッ!さらにおちんちんが大きくなった。もうそろそろ射精しそうなのね。いいわよ…そのまま射精しなさい」
p.69
(射精)
p.70
イオリの姿をした女「これが人間の精液…。確かに受け取ったわ」
そう言って、伸ばした舌で飛び散った精液を綺麗に舐めとる。
(イオリが息を荒げている音)
イオリの姿をした女「これで貴方をサキュバスに生まれ変わらせる準備ができた。ここからが本番よ」
p.71
イオリの姿をした女「これで、貴方の体内に世界を制御する力を注いであげる。その力を受け入れれば、貴方はサキュバスとして生まれ変わるの」
彼女の股間には、とても大きいおちんちんがそそり立っていた。
イオリ「体内ってもしかして……!」
イオリの姿をした女「貴方は男なんだから、ここしかないでしょ?」
そういって、彼女はおちんちんを僕のおしりの穴に近づけた。
p.72
イオリ「あああぁぁぁぁあぁぁッ!」
ゆっくりと、おちんちんが入ってくる。
女の子の穴とはまた違う、不思議な感覚だ。
イオリの姿をした女「どう?私のおちんちんは気持ちいいかしら…?」
声にならないくらい、気持ちがいい。
サキュバスになったらこっちの穴でも楽しんでみたいと思った。
p.73
イオリの姿をした女「サキュバスになれば、貴方はどんなことでも出来る。女の体で彼に快感を与えてあげることも、逆に彼を女にして、こうして犯すことも。素敵だと思わない?」
イオリ「うん…うんっ!」
ユウ先輩にも、いっぱい幸せになってもらいたい。
僕の心は期待で満ちていた。
p.74
イオリの姿をした女「だったら貴方の手で、彼をこの世界へ導いてあげなさい。私を受け入れて、人間たちの願いを叶える存在となりなさい!」
イオリ「僕が彼を導く……!」
あぁ、そうか。
子供の頃のあの日、遊園地でユウ先輩は迷子になっていた僕に、色々な場所を案内してくれた。
今度は、この幸せに満ちた世界を僕が案内してあげる。
p.75
(絶頂)
p.76
(イオリの脱力した声)
イオリの姿をした女「これで儀式は完了。ほら、サキュバスへの変化がもう始まってる」
イオリ「え…?」
その瞬間、全身にぞわぞわとした妙な感覚が走る。
p.77
イオリ「あ…あぁぁあぁぁぁッ!!!」
僕の中に何かが入り、混ざろうとしてくる。
僕の体と心が、根本的なところから変わっていく感覚。
気持ち良い、気持ち悪い、怖い、嬉しい。
あらゆる快感と不快感が同時に脳に信号を与えてくる。
p.78
イオリ「ああああぁあぁぁぁぁあぁッッッ!!!!」
―そうして、僕の意識は途切れた。
p.79
―全身の感覚が戻ってくる。そして確信する。
もう自分は、人間ではないのだと。
私はもうひとつの夢の世界の存在。
夢のようであり、しかし現実のような確かな感覚もある不思議な世界。―『Hypnagosia』の住人。
そして、私はこの世界に人間を導き、欲望を満たしサキュバスへと変える者。
そう、私は―。
p.80
―案内人のイオリ。
p.81
イオリ「ふふ…あはは…あははははははッ!」
生まれ変わった私の心は、全能感に満ちていた。
この世界でならなんだって出来る。
しかし、出来ないことが一つだけあった。
それは、強い望みを持たない人間をこの世界に連れてくること。
p.82
ユウ先輩は現実の世界で満足な日々を過ごしている。
分不相応な望みはきっと今は持ってない。
イオリ「―だったら、持たせてあげたらいいよね」
彼がこの夢の世界を望むようになるきっかけを持たせればいい。
彼にとって現実の平穏が乱され、満たされぬ望みを得た時、彼はこの世界を訪れてくれるはず。
p.83
けど、その前に。
イオリ「生まれ変わったこの体を楽しまないとね」
目の前にあるユウ先輩の形を模したこの偽物を使って。
今のうちに力の使い方を覚えておけば、きっと本物のユウ先輩にも気持ちよくなってもらえるはず。
p.84
イオリ(イオリの喘ぎ声)
私は偽物を動かし、性行為を再開した。ほんとに自在に夢を操れるんだと感心した。
それに、性行為の感覚もニンゲンだった頃と全然違い、比べ物にならない快感が押し寄せる。
イオリ(これが本物のユウ先輩だったら、どれだけ気持ちが良いんだろう)
人間だった時に抱えていた虚しさは将来への期待へと変わり、性行為を楽しむスパイスとなっていた。
p.85
イオリ「さて、そろそろ満喫したし、終わらせようかな」
自分が生み出したものだから、射精のタイミングも操作できる。
イオリ「私がイくタイミングに合わせて射精してね♪『ユウくん』♥」
そして、私も自分の感度を上げ、自らを絶頂へといざなう。
イオリ「それじゃイくよっ!3、2、1-…」
p.86
(射精)
p.87
イオリ「はぁぁぁ…、この体…最高…」
イオリ「早くあの人にも、この気持ちよさを味わってもらいたい」
イオリ「待っててね、ユウ先輩」
p.88
※no text
p.89
イオリ「―以上が、この世界を訪れた人間達の結末です。お楽しみ頂けましたでしょうか?」
イオリ「…どうしたんです?そんな青白い顔をして。そんな顔をしていたら、端正なお顔が台無しですよ?」
p.90
イオリ「―ねぇ、悠先輩」