昨年以来のお絵描きメモとなりました。
今回はSkebやコミッションでの個人依頼を請け始めて2年、その中で苦悩してきたことを解決する糸口をひとつ見つけた話です。
個人依頼に限らず自主制作においても有用な考えだと思います。
概ね自主制作や商業の絵仕事でも当てはまることですが
これまでリクエストを消化していく中で、
うまくイメージができないもの・なかなか形に起こせないもの・主題への深い思い入れが湧きにくいものが少なからずありました。
しかし本当はそういった状態で描くことは精神衛生上に良くなく、力も発揮しにくいものです。
つまりその中でいくら頑張ろうとしても見返りは薄い。
ではどういったものなら力を発揮できるのか?
その鍵を握る考えの一つが、
「何の洗礼を受けたか」にかかっていると思います。
自分の制作物の中で、うまくいった絵のパターンは大きく3つあります。
そしてそれぞれに、自分が特定の作品やジャンルの洗礼を受けてきた背景があります。
それぞれを見ていきます。
■パターン1
色彩やポーズや表情が元気よく、不敵に自信に満ち溢れているイラスト作風。
これらに共通しているのは格闘ゲームのキャラ紹介のような、強さも押し出している点です。
その背景にはズバリ、自分がゲームや格闘ゲームのキャライラストに強く受けた影響があり、憧れがあるからと言えます。
「ゲームキャライラスト」の洗礼を受けてきたからそう描けるのだと思います。
■パターン2
これは少しカテゴリー分けや判断が難しい、曖昧で繊細なパターンです。
そこにいながらも触れられそうで触れられない。
でも確かに見つめられている。そんな距離感を表したパターンです。
その背景の決定的な作品は出てきませんが、
漫画の表紙やアニメのOPに映し出されるお姉さんキャラ。
たとえば「きまぐれオレンジ☆ロード」の表紙にいるおねえさんの視線や
「魔法の天使クリィミーマミ」のOPのヒロインの妖艶な視線。(いずれも内容は見た記憶がありませんが。)
末っ子気質の自分には、そういったおねえさんに見せつけられつつ見つめられる幸福感が洗礼になったのかもしれません。
そこで完結しているので、「それ以上の展開」(触れられることなど)にはそこまで思い入れはないみたいです。
人物ではないのですが犬や猫がこちらを気にかけてそばにいる、そんな状況にも幸福感を感じていてそれにも似ています。
このパターンの難しいところは、視線・表情・空気感などでそう当てはまるか、
もしくは形ばかりでそう感じられないか変わってくる点であり、今のところ明確な前提や定義付けができません(確かなイメージを作り上げるにはテンプレに簡易に当てはめるよりも、より創造的な解決が要求される気がします)。
■パターン3
マツダ名義での一連の創作イラストのパターンです。
その背景には幼少期に見たフランスの漫画の躍動感ある自由でコミカルなタッチ、
パリの風景、パリの建物や石畳の重さ・暗さなどの洗礼があるように思います。
実はその冷たい石の建物の暗さには、自分には嫌なものはなく懐かしさがあります。
絵によっては洗礼の楽しい面と暗さがミックスされたりしていると思います。
自分が確認できたパターンでは以上になります。
本当はこれに加えてエッチな絵におけるパターンと洗礼についても見たかったですが、
まだ具体的な成功例が少なく確立されていない部分ではあります。
そこもカバーできればR‐18絵も強化される期待感はあります。
今思いつくもので挙げればこの二枚かな…とは思います。
いずれも「見せつけている」魅力では共通しています。
これらの絵の各パターンを見るに、自分の力を発揮できる局面では洗礼を受けてきたもの・テーマしか描けないという考えが日に日に強まっていきました。
描けない・ピンとこないと感じたものは過去に洗礼を受けたようなジャンルではなかったと言えます。
自分の持っている引き出しで表現するということは、受けてきた洗礼を踏襲するという事だと思います。
そしてそれをする資格のある者は、その準備(練習等)をしてきた者だけだと考えさせられます。
小さい頃や思春期に憧れたり心に残ったものを、今度は自分も作っていく。
「次はお前の番だ」と言われているような、「さあ俺ならどうしようか」というような高揚感があります。
それは歩くための足元を照らしてくれている光明のようでもあります。
同じ絵でも、ただ漠然と描くよりこういった前提を持つ方が現実味を帯びる気がしますし、
そういった高揚感や光明で創作・制作していけば作品の深みが違ってくるのかなと思います。
まだその意識での実践はこれからですが、その効果を確かめていきたいです。
もっちり
2022-08-30 12:53:09 +0000 UTC