初めましての方もいつもお世話になっている方も、今月もご支援いただきありがとうございます!
月初に雑記更新したかったのですが、
Skeb等の依頼絵に関する諸々の試みで潜行してしまい、更新や作業が遅れました。
それらの近況報告も兼ねて振り返ったり取り留めのない雑記を書き連ねていきます。
長々と書いてるので、(ラフ2枚のみですが)進捗だけ見たい方は下の方まで読み飛ばしちゃってください。
■自己紹介
ありがたいことに毎月、新規に支援開始してくださる方もいらっしゃるので
改めて近況を兼ねた自己紹介をしたいと思います。
基本的にどこにも所属しておらず勤めておらず、商業向けのイラスト仕事も請けずに
fantia、FANBOXでのご支援とSkeb等での個人依頼で生活しております。
実のところ生活はぎりぎりのところにあり、家賃も2ヶ月滞納したまま毎月なんとか一か月分の支払いを継続しているといった状態です
(今のところ月初のご支援+依頼数件の料金でなんとか現状維持できる計算です)。
また、コロナ禍において実家や兄弟との確執(という名のマウンティング)が決定的になり、まさに孤立した状態とも言えます。
会社専属イラストレーターというのは様々なしがらみがきつくて続けられなかったのと、フリーランスで請けるにしてもほとんど企業側の有利な条件を吞まざるを得ないという点から苦しいと感じました。
何より、絵を描くというのは自分自身が持つテーマや命題を探求し続けたりそれに則って創作することだと思っているので、会社に入ることでその時間と成長性を一時的に手放してしまったと痛感してしまいました。
(もちろん会社で描くことの意義は人それぞれですので、あくまで自分の考えから見た経験での話です)
結果的に「イップス」という、意識の葛藤により思うような成果が出し切れていないことが昨年判明し、ひたすらその解決への道を日々探っています。
そんな背景もあり近年普及し始めた支援とコミッションの文化・プラットフォームに
物凄く救われています。
これらのタイミングが数年ズレていたとしたら…
時代に救われ、つくづく運がいいと感じます。
今はその時代の中で既存の方法とは違う生き方を模索して、どうにかして「その先」にある道を拓いていきたいと考えている次第です。
そういった現状から冷静に考えればやべー状況なんですが、
支援や依頼や差し入れで支えてくださる方がいること、見てくれたり応援してくださる方がいること、そして絵を描くことを楽しめる環境・心行くまで試行と模索ができる環境ができていることが非常に嬉しいことこの上ないです…。
今思えば、数年前の自分からするとそれこそ求めていたことだったとも言えます。
■10月振り返り
遅くなりましたが先月描いたものを振り返っていきます。
依頼絵が3枚、そして新たに思いついて始めた 差し入れへの御礼絵があとの2枚でした。
依頼絵はオリキャラの既存衣装を自分の絵で再現するのに苦労してしまい、日数を余計にかけてしまいました。
各部の整合性を持たせるためにも動きのあるポーズに制限されてしまった感があります。商業キャラとは違う難しさがありましたが、またこういうケースに遭遇して時間をかける恐れがあったらどうすべきか考える必要が出てきます。
先月の依頼絵のペースは本当に良くないんですが、差し入れへの御礼絵が描けるようになったのはいい成果でした。
それらについて下で解説・総括していきます。
■形をなぞるのではなく魂をなぞる
依頼絵で良くなかった点・御礼絵で良かった点、この二つには大きな共通項があります。
それは「形を描くのではなく、魂の形をなぞる」ことがいかに自分にとって大事かということです。
「魂」という単語は曖昧な表現に見えますが、これには2種類のカテゴリがあります。
1、【依頼絵】においては「キャラそのものの魂」。
そのキャラが何者なのか、どういった意志を持っているのか。それがわかれば構図やポーズや方向性がごく自然にわかります。
(ウマ娘のキャラも、そのサラブレッドの偉大なる魂が背景にあるとも言えます)
依頼者のオリキャラになると、どうしてもその姿かたちをなぞることに腐心してしまうケースもあります。
だけどキャラの本質を見抜くという点を考えれば、もっと大事なものがあると思うようになりました。
特定の「シチュ」もそうと言えます。リクエストでそのシチュの形をなぞるのでなく、依頼者目線でその本質を見抜かなくては本当に描けたとは言えないのかもしれません。
それらのことから11月1日~12日頃のこの潜行している期間は、依頼者と本質を見抜くためのヒアリングをしていました。メソッドも自分流で固めて、相手に試行していました。
不幸なことに合わない相手もいて、胃を痛くする苦しい日もありました。
ですが試した甲斐があり、9割以上は想像以上の手応えがあります。自分にも合っている方法です。あとはそれがどう絵に活きてくるか…直近の制作にかかっています。
今は自己流で試している技術を安売りすることに危惧を覚えたので、そのヒアリングのメソッドは詳しくは書かないです。
2、【御礼絵】においては「自分の感謝の魂」。
これは非常に単純です。差し入れという物質は送り主への感謝が実感しやすく、
それが魂となって絵に込めやすくなります。
感謝を表面的な形でなぞらないという点でも、無理に笑顔にしたり品物を嬉しそうに持たせるということはしていません。
自分にとってそれはどうしてもウソの表現になってしまうので、もっと自然体なものを心がけています(感謝したいという動機で描くことさえできれば、それだけで本物だと思っています)。
毎月のご支援も簡単な御礼絵ができたらなあと思っています。
まだ実行できていないので確実な約束はできないですが…。
■絵における「サーブ」と「レシーブ」
自分が悩まされている「イップス」ですが、それはスポーツに多い症状とされ、
精神的な要因で特定の動作において本来のパフォーマンスを発揮できない状態を言います。
その中でも特徴的なのが、ゴルフやテニスなどでの「サーブ」ができないケースが多く、対して相手の球を返す「レシーブ」は支障が少ないとされます。
「サーブ」は自分のタイミングで仕掛けますが、「レシーブ」は非常に反射的かつ精神的負担も少ない特徴があります。
この性質は絵を描くこととそのまま一緒で、上に挙げた「差し入れへの御礼絵」はいわば感謝が生んだ「レシーブ」と言えます。それもありすんなり描けました。
では依頼絵は、オーダーがあるからそれへのレシーブがあるかというと実はそうでなく、一度立ち止まってキャラ設定などを咀嚼した上で、イチから絵を構築し始める「サーブ」の性質が強くあります。
(ついでに二次創作の話をすれば、それはキャラへの「感謝」からくるレシーブと言えます)
自分のイップスもすべて「サーブ」の絵に問題があります。
ならばいっそ、「サーブ」に該当する絵は描くのをやめ、「レシーブ」になる状態に持っていけばいいだろうと気づきました。
依頼絵においては、「感謝」に代わる何が「レシーブ」になるだろうと考えた時、それは依頼者への「感銘」かなと考えました。
ここ数日、その感銘を得るためにヒアリングをしていたとも言えます。
個別に丁寧な説明文を打ち込む作業だったので正直疲れはしましたし日数もかなり使いましたが、今後のことを思えばそれだけ…いやそれ以上の価値はありました。
以下は自分のスタイルを見直すにあたっての所感をまとめてみました。
■学生時代からある「否定」の思想
思えば近年は周囲の絵に対し肯定的になりすぎていた自分がいた気がします。
極点なことを言えば周りと似たような絵を描く必要がなく、
その考えの根底には、学生時代から流行の絵などに対しては「否定」の精神があったことを思い出します。
それは決して悪意を込めた考えではなく、周囲に絵がある中で「では自分はどうする(どう描く)か」という、自分のアイデンティティを見つめ直す強い動機の考えではありました。
大学時の恩師はデザインにおいて「認識」を深めることを説いておりそれは今でも根底にありますが、当時は演習中に同期生が見ている前で先生に「でも、否定するのもありですよね?」と大真面目に質問していた記憶があります。
このときも、自分の言う「否定」のニュアンスが負の感情であるように捉えられていました。
別の言い方をすれば、学生時は「アイデンティティ」を凄く意識していた時期でもあります。「絵はアイデンティティ」であると。
周囲を見渡すと相対的に自分は何者であるか認識できる、そういう意味合いでの否定でした。
最近はSNS等での環境の変化と年齢(?)のせいもあり、その考えが薄まっていたことを思い出させられました。
絵を描く上ではそういった青臭い精神を改めて大事にしていきたいです。
■やるべきエロティックな表現
自分の好きなフェチとしてはハイレグ衣装など鼠径部を強調したものがあるんですが、どうも自分で絵にするとがっついているだけで説得力に欠ける恥ずかしい出来になるケースもあり、それがスベっている原因にも感じます。
R-18絵もしかり、無理に何かの様式の真似をしているような時もあります。
一方で、自分で感じるエロティックな表現の成功例としては大きく2通りあると感じます。
【1】戦う女性や強い女性の威風堂々とした中にある魅力や健康美
これは以前からも認識している非常にわかりやすくやりやすいパターンと言えます。
そのかわり、キャラに対しなんらかの強さの背景に後押しされたいのでどのキャラでもできる、というものではないようです。
ゲームなどの「キャラクター」としての側面が強いパターンです。
【2】全体的なムードの影に潜む妖しい魅力
このパターンは今回新たに認識したものです。
どのパーツともいわず全体的に醸し出すエロスが自分でもいいと感じるものがあります。
このパターンで自分に向いている表現はカラダのパーツを強調したものではなく、
「官能的・倒錯的・耽美的」といったムードから醸し出されるエロスが本当の強みなのかなと思います。
特定の手法があるというより、自分の感覚がその方向性に導いた結果と言えます。
こちらは「キャラクター」というより、「人」を描くのが好きである自分の性質(人を見たり実際に似顔絵を描いた経験)が強いと思います。
一見日常的でもあるシチュにある影、その影にちらつくエロスの魔力といったところでしょうか。
■最近あった嬉しい事
ちょっと変わった話になりますが、最近ではウマ娘をプレイされている新日本プロレスのエル・デスペラード選手に自分の描いたファンアートがtwitterでいいねされました。
相手からすればtwitter上に数あるファンアートをいいねしたものの1つに過ぎないかもしれませんが、自分にとって新日本プロレスのレスラーというのは常に特別な存在であります。
彼らを「表現者」と思っていますし、絵描きよりも最上級の表現者とも思っています。
極端なことを言えば、絵描きである自分からは表現者としての指標でもあり、常にそういう存在でした。
彼らもまた、自らを表現することに苦心しながらも観客はそこに説得力を感じなければブーイングをし、批判をします。
しかしレスラーはひとたびその苦難の壁を越えた時には自らの存在感を確立し、観客からも認められ、会場の空気を支配してガラリと変えます。
その道のりは、まさに自分の求めるプロセスでもあります。
最近の試合後コメントでは、表現者としての言葉が刺さりました。
4:15から。(英語字幕も付いています)
コメントにある通り、長らくどうしたいのかわからないような時期がありましたが、今ではその存在感に色気すらあります。
ちなみに初登場時はこんな雰囲気でした。
試合はライブ配信で追っていますが、今後はますます応援に力が入ります!
■進捗
Skeb絵の進捗ラフ。
まだラフの段階ですがそれぞれのキャラを以前より深く理解することができたので
方向性も打ち出しやすくなった気がします。ここから変わる可能性もありますが、心なしか気持ちも保守的にならず前より自信が出ているような気もします。
以上です。
自分への再確認も兼ねて色々振り返ってみました。
だいぶ間が空きましたがSkeb絵の制作を再開して、もう一段上の成果を目指したいところです。
改めて今月もどうぞよろしくお願いします。
気に入りましたらいいねやご感想コメント、リツイートご協力等よろしくお願いします!
松吉 C105(日)東T-01b
2021-11-13 15:01:59 +0000 UTC松吉 C105(日)東T-01b
2021-11-13 14:38:21 +0000 UTC木葉夢氏
2021-11-13 12:34:40 +0000 UTC