銀麗の魔剣と新米冒険者IF〜後編〜
Added 2022-09-18 10:46:39 +0000 UTC30分後…… アイシャは殴りつけた! トレントに1824のダメージ! トレントをたおした! 「ぜぇっ……ぜぇっ……」 モンスターハウスに落とされてからアイシャは休みなく戦い続けていた。 これまでの爆走と合わせて体力を消耗しきった彼女は肩で息をするほど疲れ果てているが、しかしそのかいあってハウス内のモンスターはほとんど全滅させていた。 拳で戦うのは慣れていないが、それでも元が凄まじい身体能力である。そのステータスにものを言わせればCクラス魔物程度であればまだ戦いようはあるのだ。 モンスターハウスを埋め尽くしていたキラービーやトレントをはじめとした大半の植物モンスターを倒し切り、ほっと息をつく。 「ふぅ……」 (…………あれ?でも……ここにいたのってこれだけだった?なんかもっと……なんかいたような……) 戦闘中は疲れもあって鈍っていた思考が、一息ついたことで蘇ってくる。 植物魔物で構成されたモンスターハウス。そこにいたのはキラービー、トレント、そして…… 「……っ!まさか……!!!?」 『ウふふ、つかまエタ……♡』 気づいた時にはすでに遅く、2人の周りを無数のツタが囲う。 しゅるしゅると植物の触手が疲れ果てたアイシャの身体を縛り上げ、空中に浮き上がらせる。 四肢を雁字搦めにされた彼女の前に巨大なつぼみのようなものが現れ、それが花開くと人型の植物魔物が姿を現した。 それは植物魔物の中でも特別、搦手を得意とする魔物。アルラウネ。 男性の精液と女性の尿を好むとされる、色情魔物。 「しくった……!私としたことが……」 『ずットまってタ……ナカマヲたてにシテ、つかまえルのヲ……』 『ウふ、ウふふ……あナた、ツよくテきれイ……あなタの養分、ちょうだイ……?』 「しかも相手は喋れるやつか……こりゃ参ったわねー……」 アルラウネは植物魔物であるため、その強さは生育の度合いによって変動する。 一切の意思疎通が不可能な知能の低い個体はCクラスだが、喋れるほどの知能を有する個体はB~Aクラスになることもあるのだ。 上位クラスのアルラウネともなれば人間と会話をすることも可能となり、その知能は高度な罠を設置したり人間を捕らえて養分牧場とするようなこともあるほどになる。 その魔力や毒性の強さも、本体の強さに比例するのだ。 目の前にいるこの個体は明らかに上位のものであり、剣を持つアイシャであっても注意が必要な相手である。 アルラウネのこうげき! アルラウネはきいろいこなをふりまいた! 「…………っ!!?」 そしてアルラウネの攻撃が始まった。 アルラウネはその生態から人間の体液を好み、その身体からは人間の排泄を促す成分が分泌されている。 中でもアルラウネの花粉は強力な利尿作用を誇り、吸い込んでしまうと瞬く間に恐ろしいまでの尿意に晒されることとなるのだ。 それを知っているアイシャは即座に息を止めて抵抗するが、当然それが長く続くはずもなく。 まして戦闘の疲れも残っている中である。その抵抗は一分と経たずに崩れ落ちた。 「…………っ~~~~!!!ぶっはぁ!!!!ぜはっ……!はあっ……!」 『ウふふ、いっぱイ吸っタ……♡もウこれデオしまイ……』 『ウふふ……!オシっこ、いっぱイだしテ……?』 顔を真っ赤にしながら空気を貪り、それと共に大量の利尿花粉も吸いこんでしまう。 これは非常に強力かつ即効性に優れており、吸った瞬間に腎臓の活動を尋常でないレベルに引き上げる性質を持つ。 その威力のほどは、直前に用を足した人間であっても10分経たずに限界を迎えてしまうほどだ。 全身のあらゆる個所から水分をかき集めて尿を作り出す。それほど異常な利尿作用を持つのがアルラウネの花粉なのだ。 そんなものを長時間探索した後の冒険者が飲めばひとたまりもない。それが常識だった。 「……っ、ふん……!誰が、出すもんか……!」 『アれ……?効いテなイ……?』 しかしアルラウネは知らない。目の前にいるのが誰で、どのような経験を積んできた者なのかを。 アイシャがかつて経験した地獄。それによって鍛え上げられた肉体は、ちょっとのことで追い詰められるようなものではないのだ。 『マアいいでショウ……それなラ効くよウにするだケ。ウふふ……』 「……っ!?それは……!」 アルラウネは触手をリリカの方に伸ばすと、その道具袋からある物を取り出した。 それは道具袋にあった、ありったけのポーションと飲み水。 HPポーション6本、MPポーション6本 そして水筒に納められた飲み水1本 すべて合わせれば2リットル近い水分の数々。 強化薬のような危険物は選り分けられているものの、手持ちすべての飲み水を構えたアルラウネがにじり寄る。 「の、飲み物は今はいいかなー……」 『だイじょうぶ……飲ませテあゲル……』 その言葉通り、アルラウネは触手を器用に使ってボトルを開け、アイシャの口元へ持ってくる。 当然アイシャは抵抗して口を紡ぐが、それはすぐさま崩壊することとなる。 機動性を確保するため、鎧で覆われていないアイシャの脇腹。そこを触手で優しく撫でられた瞬間、固く塞がれていたアイシャの口が大きく開かれる。 「あっひゃ!?っ、ぐむっ……!!?っぐ、んぐっ……!」 アルラウネのくすぐり攻撃により、強制的な水分摂取を余儀なくされる。 結果、携帯用ボトルに納められた水の一本目を飲み干してしまう。 事態の更なる悪化を避けるべく、次こそ耐えると意気込むアイシャ。 その我慢を突き崩そうと、無数の触手を蠢かせるアルラウネ。 普通と違う戦いがここに幕を開けた。 アイシャステータス HP 640/770 MP 75/500 状態 ふつう ??? ???/1540 2つ名 銀麗の魔剣 ドラゴンスレイヤー 百人斬り 史上最年少のAランク 黙ってれば美人 残念すぎる美人 ゴールドスプラッシュ 頭以外文句なしのAランク ひとことコメント むぐーーーーー!!!!!(絶対笑わないし水も飲んでやるもんか!!!!) そうび うで なし うで なし からだ やすもののよろい (はそん) あし ぼろいくつ(ナイススメル) あたま ぎんいろのかみ スキル 殴る ぶん殴る 蹴る 頭突き 魔法 フレイム ブリザード サンダーボルト かまいたち カイザーフェニックス エターナルフォースブリザード サンダーブレイク デッド・ロン・フーン 必殺 たこなぐり 不動亀との戦いでとうとう剣が折れてしまったA級冒険者。 当然ながら剣技はすべて使えなくなり、徒手での戦闘を余儀なくされる。 それでもそれなりに戦えるのでモンスターハウスにいた魔物の大半は仕留めたが、気を抜いたところを隠れていたアルラウネに突かれて捕まってしまう。 激烈な利尿作用を持つ花粉を浴びるが、かつて呪われた時の経験からかリリカとは比較にならないほどの「容量」を持つ彼女はアルラウネの花粉を浴びてもまだ平然としている。 そちらの強度は特Aクラスの18歳。 ______________ 『あなタ、すごいのネ……こんなたくさンのんだノニへいきだなんテ……』 「……へへ、伊達にA級やってないってのよ……!」 (とはいえ、さすがにこれ以上捕まってるのは……) 一本飲んでは口を塞ぐアイシャの口を、また無理にこじ開ける。そんな戦いは既に30分も続いていた。 あの地獄によって鍛えられたアイシャの肉体は強力極まる利尿花粉と、そこから更なる水分の摂取をしていてなお驚異的な粘りを見せていた。 とはいえこれ以上捕まっていればどうなるかわからない。なんとか打開策を講じようとするアイシャだが、しかし状況は如何ともしがたい。 無理矢理MPポーションを飲んで回復したとはいえ、元々魔法がそこまで得意でない彼女ではこの状況を魔法で打開するのは難しいだろう。 弱点である火属性魔法であっても、これほど高位の魔物に対して初期魔法ではどれだけ時間がかかるかわからない。 それに下手な攻撃をして警戒されてしまえば、逆に事態が悪化する恐れもある。慎重な行動が求められるのだ。 『あなタの養分、トテモたのシミ……けれど……おナカがすいタ……』 しかし今、事態は急変する。耐え続けるアイシャに業を煮やしたアルラウネが、それよりもっと容易な相手にその視線を向けたのだ。 すなわち元から限界間近だった者に。一緒に捕まっているリリカの方に。 両手足を縛られ、もどかしく下半身を揺する彼女の元にアルラウネが迫る。 「……!?リリカちゃんっ!!」 一変するアイシャの表情。今のリリカが利尿花粉などを浴びたらどうなるかなど想像に難くない。 そしてリリカの養分と水分を得たアルラウネがアイシャに更なる責めを与えてくれば、こちらも耐えられるかわからない。 乙女として最悪の恥を晒した挙句、ここでずっとアルラウネと暮らすような末路だって考えられる。 (クソッ……!なんとかならないの……!?) ぎりりと歯を食いしばりながら、何もできない自分を責める。 誰か、誰でもいい、誰か何とかしてほしい。柄にもなくそんな祈りを捧げさえした。 そしてその祈りは、叶った。 ズズゥゥゥゥン!!!! 『………………!!?!?!』 突然天井が崩れ落ち、開いた大穴からなにか巨大な物体が降りてきたのだ。 落とし穴のあった天井が円形にぽっかりと切り開かれ、切り抜かれた天井が落下してもうもうと埃を巻き上げる。 その埃の向こうには、とても大きな人型の影が映っていた。 その人型の影はすぐアルラウネの元に向かっていき、大きなこぶしでその本体を殴りつけた。 『ギャウッ!!?』 「…………へ?あんたは、まさか……!?」 アイシャは信じがたい想いで乱入者を見上げていた。それも無理はない。 近くに来たことではっきりと認識できたその姿。それは人型でありながら人とかけ離れた、金属の巨人。 先ほどまで戦っていた、あのギア・ゴーレムだったのだから。 いったいなぜここにいるのか、どうしてアルラウネと戦っているのか。 いくつもの疑問が脳裏を過ぎる中、ギア・ゴーレムはアルラウネの触手を引き千切った。 それによって自由になるアイシャとリリカ。そしてギア・ゴーレムは2人に対し、親指を立てたジェスチャーを送る。 『b(グッ)』 「…………え?いや、グッじゃなくて……え?助けてくれんの?なんで?」 戸惑うアイシャの前で、ギア・ゴーレムは手のひらを突き出してきた。 そこには小さなメモが乗せられていて、それにはこう書かれていた。 【またのお越しをお待ちしております。ダンジョンの主より】 『b b b (グッ グッ グッ)』 「な、なんかよくわかんないけど……助けてくれんのね?ありがと!!」 親指を何度も立てて、大丈夫だとアピールするギア・ゴーレム。メモとそのコミカルな動きからは敵意が一切感じられず、アイシャはひとまずその厚意に甘えることにした。 ギア・ゴーレムの腕にリリカと一緒に抱えられると、大きな音と共にその巨体が浮き上がる。 ゴオオ、と床に炎を吹き付け、その反動で飛び上がるギア・ゴーレム。その助けによって2人はモンスターハウスから脱出することができたのだった。 アイシャステータス HP 640/770 MP 75/500 状態 ふつう 利尿 ??? ???/1540 2つ名 銀麗の魔剣 ドラゴンスレイヤー 百人斬り 史上最年少のAランク 黙ってれば美人 残念すぎる美人 ゴールドスプラッシュ 頭以外文句なしのAランク ひとことコメント ギア公……意外といいヤツ……? そうび うで なし うで なし からだ やすもののよろい (はそん) あし ぼろいくつ(ナイススメル) あたま ぎんいろのかみ スキル 殴る ぶん殴る 蹴る 頭突き 魔法 フレイム ブリザード サンダーボルト かまいたち カイザーフェニックス エターナルフォースブリザード サンダーブレイク デッド・ロン・フーン 必殺 たこなぐり 奇妙なめぐり合わせにより、ギア・ゴーレムに助けてもらうこととなったA級冒険者。 ギア・ゴーレムとその持ち主の意図は知る由もないが、彼女に死なれては困ることは間違いない。 もし持ち主と話すことがあったなら、その目的もわかったのかもしれない。 助かったものの既に利尿花粉と大量の水分を摂取しているが、少なくとも表面上は平然としている。 とりあえず早く帰りたい18歳。 ______________ ダンジョン B15F 「ぜぇっ……はあ……っ!」 肩で息をしながら、リリカを背負ったアイシャはダンジョンのかなり浅いところにまで戻ってきていた。 武器もなく疲れ切った彼女にはもう戦うという選択肢はなく、敵に背を向けてひたすら逃げ惑い、上階を目指す。 その姿にA級の威厳は欠片もないが、そうしなければ大変な事態を招いてしまう。 背中でもぞもぞと身を捩る幼い同行者。彼女の残り時間は限られているから。 ドラゴンモドキがあらわれた! 「クソっ、こんな時に……!」 だがそんな彼女をあざ笑うように現れる魔物。行く手を塞ぐように現れた小さなドラゴンに対し、アイシャのとる行動はひとつ。 「いちいち相手になんかしてらんないわよっ……!」 アイシャはにげだした! 「…………へ?」 しかしまわりこまれてしまった! だが、疲れで本来の素早さを失った身体ではもはや逃げることさえも満足にはできず。 アイシャの逃げた先に回り込まれ、鋭い爪による攻撃を受けてしまう。 「やばっ……!」 ドラゴンモドキ。それはその名の通り、ドラゴンとよく似た姿をしたトカゲである。 身体の大きさは言うまでもなく、その強さも本物のドラゴンと比べるべくもないが、ひとつだけ厄介な特性があった。 その爪にはかなり強力な毒が含まれているのである。 そして今、その爪がアイシャに向けて突き立てられる。迫りくる鋭い毒爪を、疲れ果てたアイシャは躱しきることができなかった。 ほんの数ミリ程度だが腕を掠める毒の爪。そこから毒が全身に回ってしまえばさすがの彼女と言えど危険だ。早急に解毒をする必要がある。 (な、なにか、なんかないの!?) きょろきょろと辺りを見回し、いいものがないか探し回る。 この辺りはまだ深層と比べて人の出入りがあるため、誰かの助けを得ることができれば解毒もできるだろう。 だがアイシャは忘れていた。自分がどれだけ長い間このダンジョンに潜っているのかを。 朝方に探索を始めて、それから数時間。すっかり空も赤らむ夕暮れ時だ。 普通の冒険者はもう帰っている時間である。 ドラゴンモドキのこうげき! アイシャに125のダメージ! 「クッ……ソぉ……っ!!」 回り始めた毒により視界が揺らぎ、立っていることも覚束ない。 普段の彼女なら歯牙にもかけず瞬殺している低級魔物にこうもいいようにやられ、プライドもボロボロだった。 それでも生き残るため必死であがく彼女の前に、ある物が映った。 それはダンジョン探索半ばでこときれた冒険者の亡骸。そしてその所持品である。 一縷の望みをかけてアイシャが道具袋を漁ると、それはあった。 自然界の多くの毒を体外に排出させる、解毒薬である。 一も二もなくアイシャはそれを飲み干した。ポーションの数倍はある大容量の解毒薬を一息で。 するとすぐに効き目が現れ、みるみる身体に活力が戻ってくる。 さらに冒険者の亡骸は、本人同様に傷んでいるが剣も握っていた。それならば。 (ちょっとだけ借りるわね……!) 剣が無いことでこれまで窮地に追いやられていた彼女が、ここにきて剣を取り戻した。今こそ必殺剣復活の時である。 「よくもやってくれたなオラァァァァ!!!!!!!!」 アイシャは超必殺属性網羅カラミティソードを放った!! ドラゴンモドキに72456のダメージ! ドラゴンモドキをたおした! アイシャステータス HP 600/770 MP 325/500 状態 ふつう 利尿 ??? ???/1540 2つ名 銀麗の魔剣 ドラゴンスレイヤー 百人斬り 史上最年少のAランク 黙ってれば美人 残念すぎる美人 ゴールドスプラッシュ 頭以外文句なしのAランク ひとことコメント ありがとね。誰だか知らないけど…… そうび うで なし うで なし からだ やすもののよろい (はそん) あし ぼろいくつ(ナイススメル) あたま ぎんいろのかみ スキル 殴る ぶん殴る 蹴る 頭突き 魔法 フレイム ブリザード サンダーボルト かまいたち カイザーフェニックス エターナルフォースブリザード サンダーブレイク デッド・ロン・フーン 必殺 たこなぐり 行き倒れた冒険者の所持品により九死に一生を得たA級冒険者。 飲み干してしまった解毒薬はともかく、剣については戦闘後に墓標代わりに弔ってきた。そのためまた素手に戻っている。 彼女が生き残ることだけを考えるなら盗んだほうが良かったろうが、同じ冒険者としてきちんと弔うことを優先した。彼女にもそれなりのモラルがあったということである。 意外にまじめな18歳 ________________ ダンジョン B5F 「…………っ」 ダンジョンからの帰還もいよいよ大詰めとなってきた頃、アイシャは不意にその身をぶるりと震わせた。 ダンジョンを駆け抜ける足さばきもどこか覚束なく、落ち着きのなさが感じられる。 疲れによるものか、それとも別の理由によるものか。アイシャの走りはここに来て乱れつつあった。 「……っく、ふぁぅぅ……!?」 「……ごめんね、リリカちゃんっ……!もうすぐ帰れるからね……!」 それでも背中にいるリリカの様子は時を追うごとに悪化しており、猶予はない。アイシャのコンディションがいかに悪かろうと、歩みを止めることはならないのだ。 ダンジョン B1F 「や、やっと……出られるっ……!」 それからは特に困難もなく進むことができ、とうとうダンジョンの一番浅いところにまで戻ってきていた。 だがここで、その前に立ちふさがるものが現れる。 スライムのむれがあらわれた! コボルトのむれがあらわれた! 「ウソ……でしょ……」 視界を埋め尽くす弱小魔物の群れ。先ほどまでいた冒険者たちと入れ替わるようにダンジョン入り口に密集していた。 夕方を迎え、多くの冒険者が拠点に帰還。倒す者がいなくなった弱小魔物たちはこれ幸いとダンジョンに殺到していたのだ。 それがダンジョンを逆走するアイシャ達とぶつかるのは当然のことだった。 ざっと数えただけでも百体近くはいるであろう魔物の大群。これをどうにかしなくては帰るどころではない。 ぎゅっと拳を握り、アイシャの戦いが始まった。 アイシャステータス HP 600/770 MP 325/500 状態 そわそわ ??? ???/1540 2つ名 銀麗の魔剣 ドラゴンスレイヤー 百人斬り 史上最年少のAランク 黙ってれば美人 残念すぎる美人 ゴールドスプラッシュ 頭以外文句なしのAランク ひとことコメント こんな時にっ…………! そうび うで なし うで なし からだ やすもののよろい (はそん) あし ぼろいくつ(ナイススメル) あたま ぎんいろのかみ スキル 殴る ぶん殴る 蹴る 頭突き 魔法 フレイム ブリザード サンダーボルト かまいたち カイザーフェニックス エターナルフォースブリザード サンダーブレイク デッド・ロン・フーン 必殺 たこなぐり どことなく落ち着きがないA級冒険者。 武器がないとはいえ彼女にとってEランク魔物など敵にはならないが、貴重な時間を奪われることが一番のネック。 それはリリカのためなのか、あるいは…… 最後の最後まで運がない18歳 ______________ 「この……っ!!」 アイシャはスライムをなぐりつけた! スライムに125のダメージ! スライムをたおした! アイシャたちが魔物の群れと交戦を開始してから20分。その数は半分以下にまで減ってきていた。 それでもまだ油断はできない。未だ数は多く、取り押さえられれば厄介なことになる。 帰れるだけの余裕を確保するには、まだしばらくは倒さなくてはならないのだ。 「うじゃうじゃと、うっとうしいのよ……!!」 しかし戦いの最中にあるアイシャの動きはどこかぎこちなく、特に下半身を忙しなく動かしている。 敵を殴りつける手にもあまり力が入っておらず、最下級魔物でなければ倒せないような攻撃である。 それはひとえに、これまで積み重ねてきた「事情」にあった。 (い、いいかげんに……ヤバい……!) (もうそろそろ、オシッコがぁ……) そう。それはある意味当然の帰結。 アルラウネの利尿花粉を浴びてから何時間もダンジョンを駆けまわり、耐え続けてきたものがとうとう限界を迎えようとしていたのだ。 普通なら耐えられないだろう利尿作用を、アイシャは類まれな括約筋と容量でこれまで耐えてきていた。 しかし彼女はその後毒を受け、解毒薬を飲んでいる。これが悪いほうに作用していた。 解毒薬の主な作用は、毒の排出にある。毒の成分を分解する酵素を体内に取り込み分解し、毒素を体外に排出することで解毒するのだ。 つまるところ、解毒薬にも相当な利尿作用がある。 そして様々な毒に対応するため多種多様な成分を含んだその容量はポーションの数倍。量にして1リットルに迫るほどだ。 そんなものをアルラウネの花粉を受けた後に飲めばどうなるかなど言うまでもない。 コボルトのこうげき! アイシャに23のダメージ! 「あぐっ……!?このっ………………!!?」 びゅしゅうぅっ……! アイシャはフレイムを放とうとした! しかししっぱいした! だが尿意にばかりかまけてもいられない。今は戦闘の最中なのだから。 それを知らしめるようにコボルトのこん棒がアイシャに襲い掛かり、その身体に衝撃を与える。 ただでさえ張り詰めているところに攻撃を受け、アイシャの頭に血が上る。 かっとなり魔法で焼き尽くそうとした時、それは起こった。 魔法を使うため一瞬だけ集中をそちらに向けた瞬間、アイシャの「出口」に温かい感触が走る。 次の瞬間には、アイシャは魔法を解いて股間を抑えていた。 (や、ばい……!ちょっと出た……!) もう一刻の猶予もない。急いで帰らなければアイシャもリリカもここで恥を晒すことになりかねない。 意を決して、アイシャは魔物の群れに突っ込んでいった。 取り押さえられるリスクも取り囲まれるリスクも承知で、地面に雫をいくつも垂らしながら魔法をひたすら撃ちまくる。 コボルトがたちはだかった! 「どけっつってんでしょおぉ!!」 最後の最後、先回りして出口にたちはだかったコボルトを倒そうとアイシャは拳を振り上げる。その瞬間。 びしゅしゅうぅっ!!じゅじゅうううぅっ!! 「ひぁっ……!!?」 その瞬間地面を叩きつけるアイシャの先走り。これまでの断続的な雫とは違う、明確な水流が床を打ち付ける。 ぞくりと脳を震わせる快感と嫌な予感に、アイシャは振り上げた拳をほどいて股間にあてがう。 敵前で股間を抑えて、くねくねと我慢のダンスを踊る。その屈辱に頭が茹だってしまいそうだ。 「く……そ……くそぉっ……!」 歯牙にもかけず倒していた雑魚魔物すら倒せず、その前で屈辱的な姿を晒す。あまりの恥ずかしさに涙すら浮かぶ。 そんなアイシャに対し、コボルトはこん棒を振り上げた。今の彼女が攻撃を受ければ、どうなってしまうだろうか。 絶対的なピンチを前に、アイシャの脳裏に諦めがよぎったその時だった。 「あ、アイシャ……さん、走って……!」 背中のリリカが、尿意限界で震えるだけだった少女が後押しをしてきたのだ。 敵のいる方に突っ込む。普通に考えれば無謀としか言いようのない指示だが、アイシャはそれに従って走り出した。 「……っ、んく……んく……」 「リリカちゃん、それは……!?」 「ディバインリフレクタぁっ……!!」 アイシャが走り出すとすぐ、リリカはある物を取り出した。 それはあの時アルラウネに奪われたはずのMPポーションだった。 いつ、どこでそんなものを手に入れたのか。そんな疑問を口にするより早く、無敵の光が2人を包み込む。 わずか一秒の無敵時間。これを無駄にしないためアイシャは最後の闘志を両足に込めて踏み出した。 「うおおおおおおおおおおぉぉお!!!」 月明り差す夜の草原に、尿意ある少女2人が帰ってきた。 10時間もの時を経て、ようやく2人はダンジョンから戻ってくることができたのだった。 リリカステータス HP 52/52 MP 5/105 状態 もれそう ??? ???/500 2つ名 無敵の堅盾 ひとことコメント や、やっと……!おしっこ……! そうび うで まえおさえ うで ブレスレット(やすもの) からだ しょしんしゃのローブ あし しょしんしゃブーツ あたま くろいフード スキル 前押さえ 魔法 別のことを考える 必殺 前押さえ(出口直接) 持ち物 なし いつの間にかMPポーションを調達していた新人冒険者。 実はアイシャも世話になったあの冒険者の亡骸。あれをリリカもこっそり調べていたのである。 持っておけば役に立つかもしれないと思って拝借したものが、本当に約に立ったのだ。 とはいえそれを飲んだことでさらに尿意が危なくなったことは言うまでもない。 すぐにでも出したい11歳 アイシャステータス HP 600/770 MP 325/500 状態 もれそう ?? ???/1540 2つ名 銀麗の魔剣 ドラゴンスレイヤー 百人斬り 史上最年少のAランク 黙ってれば美人 残念すぎる美人 ゴールドスプラッシュ 頭以外文句なしのAランク ひとことコメント で、出るっ……出るぅ……っ!! そうび うで まえおさえ うで まえおさえ からだ やすもののよろい (はそん) あし ぼろいくつ(ナイススメル)(浸水) あたま ぎんいろのかみ したぎ なし スキル なぐる(成功率50%) ける(成功率30%) 前押さえ たえる 魔法 ふれいむっ……!(発動率10%) さ、さんだぁ……ぼるとぉ……!(発動率10%) かまいたちぃ……!(発動率10%) 必殺 撃てるわけないでしょばかぁっ……!! 密かに抱えていた尿意がとうとう我慢しきれないレベルになったA級冒険者。 これまで飲んできた水分量は主にアルラウネのせいでリリカレベルになり、そこへ利尿花粉、解毒薬のデトックス効果などが合わさって壮絶な尿意を生み出した。 もはや戦闘どころではなく、ほとんどの技が発動率50%を下回るギャンブルである。 発動に失敗すると盛大にちびり、その場でもじもじと身を揺するだけになる。 なお、四種ある魔法のうち氷属性だけは発動率10%でも撃てなくなっている。理由は言うまでもなく、氷属性など今の彼女が撃ったら大変なことになるためである。 すぐにでも駆け込みたい18歳 ____________ 「うあああああああぁぁあああ!!!!!」 「ぉしっこ……!おしっこ……!!」 尿意ある2人の少女が、真っ暗闇の草原をひた走る。 目的地はダンジョンの傍、冒険者たちが駐留するキャンプ。そこにあるトイレである。 目と鼻の先にあるそこへ怒涛の勢いでなだれ込み、すぐさまキャンプの長に声をかける。 「おっ、お願い!!といれっ、貸してぇっ……!!!」 だんだん、とんとん、激しく地団太を踏み鳴らす2人の少女。 その鬼気迫る姿は事情をキャンプ長にすぐ呑み込ませたが、しかし彼は首を横に振った。 『すまんね、お嬢ちゃんたち……もう今日は店じまいなんだ。魔物避けの陣も組んだ後だから、トイレも使えないんだよ……すまないが……』 「う……そ……」 「あ、あいしゃ、しゃん……!」 そう。夜は瘴気が高まるため、冒険者の多くは活動をやめる時間帯。キャンプも当然夜の間は閉めるのだ。 そして今は後片付けを終え、魔物避けの陣を組んだあと。この陣の中に人が出入りなどして陣が汚れたり消えたりしてしまうとその効力もなくなってしまう。 トイレをはじめとしたキャンプの設備は、使うことができないのだ。 簡易スクロールがあればもう一度陣を張ることもできたが、今はそれを持っていない。八方ふさがりだった。 「お、おねがい……!ぜったい汚したりしないから、だからぁ……!!」 『そう言われても無理なものは無理だ……万が一があって、このキャンプがなくなったらどうなるかわかるだろう?』 それでもなお食い下がるアイシャだが、しかしキャンプ長の言うことの方が正しかった。 いくらアイシャたちが陣のことに気を付けるとはいえ、万が一があったら冒険者たちの拠点が魔物に潰されてしまいかねないから。 ここにある数多くの装備品や回復アイテム。それらを失う損害がどれほどになるかは考えるまでもない。 『わかってくれ、嬢ちゃんたち……』 「う、くぅ……!」 結局、アイシャたちがここですることは叶わなかった。 キャンプから追い出された彼女たちは、ここから一番近い町に向かって歩くことになる。 一番近いとはいえ辺境のダンジョンである。馬車に乗るでもなく向かうなら2~3時間はかかるだろう道のりを、この状態で。 (だ、だめ……だ……ぜったい、がまんむり……!) 「あ、あの……!あの、その、あの……!」 そんな絶望的状況の中、一番長く尿意に晒されてきたリリカが口を開いた。 それは恥ずかしがり屋の彼女にとって一番したくないだろう、最終手段の提案だった。 「ごめ……なさいっ……!わたし、もう、がまんできなくて、あの……もぅ、おそとでしても、いいですかっ……?」 そう。それは乙女の最終手段。野外で恥部を晒し、限界まで高まった尿意を放つ、野外放尿の提案だった。 まさかリリカの口から、と驚くアイシャが返事をするより早く、辛抱たまらないと言わんばかりにリリカは茂みに入っていった。 「ふぁぅぅぅぅ…………!」 茂みに入ったリリカは勢いよくローブをまくり、下着を横にずらして濡れた陰部を外気に晒した。 しょろしょろと先走り溢れさすそこ。下着を取り払い、しゃがみ込んだ今遠慮することは何もない。 リリカステータス HP 52/52 MP 5/105 状態 噴射直前 ??? ???/500 2つ名 無敵の堅盾 ひとことコメント ご、ごめんなさい、ごめんなさいぃ……! そうび うで まえおさえ うで ブレスレット(やすもの) からだ しょしんしゃのローブ あし しょしんしゃブーツ あたま くろいフード スキル 前押さえ 魔法 別のことを考える 必殺 野ション 持ち物 なし _____________ びしゅうううぅぅぅぅぅうううぅうぅううううーーーーーーーーー!!!!!! 「ふあっ……!?ああぁ…………!」 じんじんと痛む尿道を熱い小便が駆け抜けた瞬間、背筋をぞくぞくとした快感が駆け巡る。 視界が白むほどの心地よさに、思わずため息すら漏れるほどだ。 そしてその心地よい大解放は、もう一人に対してクリティカルな一撃となった。 ぶしゅうううううぅうぅぅーーーーーー!!!! 「ひあぁっ……!?」 (り、リリカちゃんの、おとっ……!いまこんなの、聞かされたら……!) 茂みの向こうから聞こえる、大音量の放出音。 溜め込んできた量とその心地よさが存分にうかがえるその爆音は、ずきゅんとアイシャの下腹部を射抜いた。 大量の尿を溜め込んだ膀胱が収縮し、限度を超えた括約筋が痙攣する。 そして今、我慢の限界がやって来た。 ぶしゅじゅじゅじゅじゅっ!!びじゅじゅいっ!! 「うあああぁ!!?」 (だ、だめ、もうっ……!!) もう先走りという言葉ではごまかせない量の小便が尿口から迸り、ばちゃばちゃと地面に当たって跳ね返る。着ている鎧の下、安い生地でできた服に大きな失敗の痕跡が刻まれていく。 もう一秒も猶予はない。アイシャは茂みの中に飛び込み、リリカの横にしゃがみ込んだ。 「ひゃあっ!?あ、あああアイシャさん!!?」 「ご、ごめん!ごめんねリリカちゃんっ!!!もう、もうだめなのおおぉっ!!!」 鎧を脱ぎ捨て、その内側に来ていた衣服を捲り……剥きだされる銀色の茂みとその下でヒクつく陰部。 アルラウネの策謀に晒され、耐え続けてきた尿意が今解き放たれる。 アイシャステータス HP 600/770 MP 325/500 状態 噴射直前 ??? ???/1540 2つ名 銀麗の魔剣 ドラゴンスレイヤー 百人斬り 史上最年少のAランク 黙ってれば美人 残念すぎる美人 ゴールドスプラッシュ 頭以外文句なしのAランク ひとことコメント おしっこっ……!!おしっこおおおおっ……!!!!! そうび うで まえおさえ うで まえおさえ からだ たびびとのふく あし ぼろいくつ(ナイススメル) あたま ぎんいろのかみ スキル なぐる(成功率50%) ける(成功率30%) 前押さえ たえる 魔法 ふれいむっ……!(発動率10%) さ、さんだぁ……ぼるとぉ……!(発動率10%) かまいたちぃ……!(発動率10%) 必殺 野ション ぶっっっっっっっしゃああぁぁぁぁぁあああああああああああーーーーーーーーー!!!!!!!!!! 「……っっっっっはあああぁぁぁぁぁ………………!!!」 夜の森に、特大の放水音が響き渡る。 鍛えられた括約筋が我慢から解放に転じた、超極太の尿線が奏でる爆尿音。 大きなため息と共にすべてを解放したアイシャは、大きな解放感と心地よさに包まれていた。 (おしっこ、やっと、できたぁ……きもちぃぃ……!) 思わず頬も緩んでしまうような解放感に身をゆだねて、アイシャは横にいる幼い少女と共に尿意を放ち続ける。 リリカもまた横にアイシャがいるにも関わらず放尿を止めることができず、なおも続く放尿の快感に恥ずかしがることも忘れて浸っていた。 びしぃいぃぃぃぃいいいいぃいいーーーーーー!!!! ぶしょおおおぉぉおぉおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーー!!!!! 「はっ……ふあぁ……!!」 「あ゛ああぁぁ~~~~…………」 ダンジョンに潜り続けた少女ふたりの我慢限界野ションコーラスは、しばらくの間森を騒がせ続けるのだった。 _____________ 「……リリカちゃん、拭くもの……ない?」 「ぁぅ……すみません、持ってない……です……」 それから5分ほど経ち、すっかり落ち着いた2人は後始末に入っていた。 しかし放尿後の秘部を拭くためのものを何も持っていない2人は尿が滴るそこをどうすることもできず、やむなくその辺りの葉っぱで自身の乙女を拭きとる。 葉っぱに特有のごわついた感触が大事な部分に触れる感触に思わず身震いし、いきんだそこから出し残しが飛び出す。 「ま、まだ……出るんだね……我ながらびっくり……」 「私たち……すっごく我慢してたんですね……」 もう出ないと思っていたところからさらに出てくる。底が知れない今回の放尿に2人は好奇心を抑えることができなくなっていた。 ふとした思い付きから2人はカンテラに火をともし、先ほどまで自分たちがしていた跡を見やる。 するとそこにはリリカの方は2メートルほど離れたところに土が抉れた細長い小川が出来上がっていて、アイシャの方は優に3メートルは遠くに小型の池が出来上がっていた。 その飛距離も、量も尋常なものではない。 「リリカちゃんの、すごいね……」 「アイシャさんの方が、よっぽどですよ……」 改めて自分たちの「それ」がどれほどのものか認識した2人は、顔を赤らめながら互いの水溜まりを批評しあう。 大きな大きな2人の水溜まり。それは今回の冒険を締めくくるかのように思えて。 どことない胸の高鳴りを覚えながら、2人は町に向かって歩き出すのだった。