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"しっこ"う猶予と断罪の蓋〜若手OL地獄変〜

持続可能社会 それは人間がこの地球上において、今後も末永く暮らしていくためにするべきことを綴った概念である。 例えば犯罪に塗れた社会で人がつつがなく暮らせるだろうか? 例えば貧困が当たり前の社会で、人が幸せに暮らせるだろうか? 例えば異常気象が多発する世界で人が安全に暮らせるだろうか? 例えば世界的食糧難の中で、人が満足に暮らせるだろうか? それらの問題に対し、国の枠組みを超えて取り組んでいこう。そうした概念が叫ばれるようになってからはや30年。 その理念と裏腹に、世界は危機を迎えていた。 21世紀も半ばに刺しかかろうかという時になってもなお地球環境は人が住むには厳しい状態が続いていたのだ。 大型台風の大発生、大地震の発生、そして全地球規模での温暖化。 かかる天災の数々に対し、人間は抗う術を持たなかった。 だが何より人々を苦しめたのは、水の不足である。 温暖化による水資源の喪失。 気候変動による貯水施設の倒壊も相次ぎ、生活や産業に用いることの出来る真水の供給は先細る一方。 海水はその塩分量の多さから生活や産業での利用に適さず、使えるようにするためには多額のコストを必要とする。そのため雨水や湧き水をこれまでは使用してきていた。 しかしその最たるものであるダムや濾過施設が異常気象により破壊されればそれも不可能となる。 さらにそこへ温暖化による水需要の増加も重なり、その危険は世界規模のものとなっていった。 進行した温暖化により大地は干上がり、恵みの雨も減少。もはや破壊されたダム施設を再建しようとどうにもならないところにまで来ていた。 そして迎えた2050年。21世紀の半分を迎える記念すべき年に、新たな国際機関が発足した。 新国際連合。 旧来の国連組織とは異なる、全地球規模全国家規模の組織が発足したのである。 この組織が旧国連と異なるのはその規模もさることながら、最大の違いは各国に対する命令権の存在である。 これまでは各国の主権を脅かさないよう、勧告以上のことはできなかった。しかしもはやそのような方法では地球が滅ぶと判断され、この新国連では各国への強制的な命令権を持つに至ったのである。 これにより、世界は新国連による実質的な統一国家として束ねられることとなった。 新国連による強制権を持った国際法。その第1号となる法案が議会にて決議された。 その内容は、あらゆる水資源の徹底的再利用。 生活排水も、産業排水も、汚水も 海水を除くあらゆる全ての水を濾過しうる施設を世界中に設置し、それを以て社会を回す。水ロスが一切ない社会の構築。 使った分の全てを再利用すれば、理論上は雨が一切降らなかろうと社会を回すことは可能だ。 それを実践するべく、係る法案が次々に決定されていく。 水資源濾過施設の最新化、保守点検への優先的な予算権の付与。 水に関する新技術への予算投入。 そして水の無駄に対する徹底的な厳罰の実施。 濾過施設。すなわち下水以外への水の投棄を行った場合、理由の如何を問わず極刑とする案が可決されたのである。 人権面での憂慮も、人類存亡を前にして議論の余地はなく。 あるいは首脳陣の中にも、人類の数そのものを減らして水不足に抗おうという向きがあったのかもしれない。 この厳しすぎる刑の実施によって、口減らしをしようという向きが。 この法の前ではたとえひとすくいの水であろうと、飲み切れなかったボトルの水ひと口程度であろうと、その辺りの道端に捨てたなら即座に極刑となるのだ。 飲み物でも、スープの残りといったものでも、再利用しうるものは全てが水資源となるのだ。 たとえそれが、人間の排泄物であっても。 この法案が施行されてから半年も経たず、各国の刑務所は満員状態となった。 ポイ捨て常習犯は言わずもがな。しかし1番多く収容されているのは、これまでならせいぜい軽犯罪レベルで済んだ者たちである。 例えば酒を飲みすぎて前後不覚になり、道端で「水資源」を出してしまった者 例えば朝に済ませることができず、不幸が続いて学校の授業中に「水資源」を撒き散らしてしまった者 これら可哀想な刑務者は、牢獄の中で最期を迎えることとなるのだ。 極東の島国にある女性刑務所。ここもまた例外ではなく、数多くの可哀想な女性がここに収監される。 そこに、とびきり哀れな新入りがやってきた。 「ちがうんですっ!あれは、あれはちがうんですゥゥっ!わたしっ、まだ、一滴も出してませんんんん!!」 後ろ手に繋がれた手錠を揺らしながら牢に放り込まれる若い女性。 下半身を忙しなく揺らす彼女の様子はどう見ても尋常ではない。 彼女はこの国の首都近郊にて、つい最近働き始めた新社会人。 人懐こい性格とその溌剌とした外見から、営業担当として活躍が期待されていた。 若さと才能を持ち、希望に満ちていたはずのその人生。そこからの理不尽ともいえる急激な転落ぶりは、ある種この新しい制度の象徴ともいえた。 しかし彼女とそれ以外の受刑者とで、決定的に違う点が一つあった。 周りで泣き叫ぶ彼女を遠巻きに見つめる受刑者たちと彼女。大きな違いは、彼女だけ異様に落ち着きがないことである。 くねくねと下半身を絶え間なく揺らす、あからさまな尿意我慢の様子。そんな様子を他の受刑者は見せていない。 それはなぜか。それはここにいる受刑者たちの中で、彼女だけが唯一「未遂」のまま逮捕されたからである。 例えばいじめの被害に遭った受刑者や酒の飲みすぎで判断力が落ち、庭に出してしまった受刑者などがここに収監されているが、理由は数あれど全員が一致しているのは「事後」に逮捕されていることだ。 全員が全員とも出し終わったところで捕まり、ここに収監されている。その中にあって彼女の様子は異例である。 なぜこの新入りだけが違うのか。それは彼女が捕まるまでの経緯にある。 彼女は営業として活動しており、車に乗って移動することが多い。 そのため今日も車で移動していたのだが、その際不運にも渋滞に巻き込まれてしまったのだ。 事故により発生したそれは後処理が終わるまでビクとも動くことなく、ただ時間のみが過ぎ去っていく。 それだけなら他の渋滞に巻き込まれた面々も同様であったろうが、しかしここで彼女だけ更なる不運が重なる。 普通なら家を出る前に済ませているであろう朝のそれ。しかし今日は不幸にも水道が詰まってしまっており、出勤時間が迫る中での解消は不可能と判断。泣く泣くそのまま家を出て、道中にあるサービスエリアに期待を寄せていたのだ。 そんな中で渋滞に捕まれば、それは大変な事態である。 当然ながら間もなく彼女の尿意は切迫。まともにハンドルを握ることすら困難となり…… そして彼女は運転席に置いていたレモネードのコップを手に取った。 そうすることのリスクは重々承知していながら、しかし他に方法が無いと思って。 だが彼女がすることは叶わなかった。下着を脱いでいざ出そうとした時、一緒に渋滞に巻き込まれていたパトカーに見つかってしまったから。 彼女はまだ出していなかったが、しかし車内で下半身裸になっている異様さとそこにあてがわれた紙コップ。状況証拠は十分である。 さらにはコップに残っていたのがよりにもよってレモネードだったことも重なり、彼女は過去に例のない未遂での現行犯逮捕と相成った。 「ご、誤解です!誤解なんですゥゥ!!ほらこれっ!コップのなかみ、ほらっ、におい、嗅いでみてください!ほら、レモンの匂いです!これ、レモネードなんですっ!だから、だからぁぁっ……!」 『ええい、うるさいぞ!!その中身がレモネードであろうと、貴様がそこにしようとしていたことは紛れもない事実だろうが!』 「でっ、でもぉっ……!!」 『ふむ、だが……この刑にも一応は執行猶予が存在するのは知っているか?限りなく不可能に近いだろうが、もしそれを果たすことができれば刑は免除。晴れて自由の身だ。どうする?』 「し、執行猶予……?そんなのが……」 いかにこの法案が口減らしも兼ねたものであれ、過剰に人口を減らしすぎることは好ましくない。 条件が厳しすぎることから瞬く間に刑務所がいっぱいになってしまうこともあり、この刑には執行猶予が存在している。 その内容とは、翌日7:00時点までに同様の犯罪を犯さなければ無罪放免というもの。 条文を見るだけならかなり緩い条件にも思えるが、しかしこれには大きな落とし穴があった。 『どうするんだ?やるのか、やらないのか?』 「やっ、やります!やらせていただきます!」 『フン、いい返事だ。ならばお前に命ずる』 『明日の朝7時まで、小便は禁止だ』 「…………え?」 女性刑務官から告げられる、今の彼女には辛すぎる条件。 目を丸くする彼女をよそに、刑務官は彼女を独房へと連れていく。 簡素な布団とトイレだけが存在する、粗悪な独房。 ここで彼女は残る一日、尿意と戦うことになるのだ。 もうすでに限界を通り越した尿意を抱えて。 15:00 ​─────── 19:00 『特別囚人ナンバー:5640番。気分は……聞くまでもないな。ほかのやつより遥かに辛い中よくやっているよ。一応褒めてやる』 『食事を持ってきたから気が向いたら喰うと良い。喰えたらな』 「はっ……ひ、はひっ……!」 一日だけの収監であるため、囚人服には着替えずにいる新入り。 スーツ姿のまま狭い独房で身を捩る姿は、異様とも言えた。 もはや見た目を繕う余裕もなく、汚れた床に這いつくばり出口を押さえつける。 彼女と同じく執行猶予に耐えている他の受刑者と比べてもなお異常な様子。 それも無理はない。ほかの受刑者と異なり、彼女はここに来るまでの間一滴たりとも出していないのだから。 そんな彼女に出された食事はパンとサラダとスープ。そして……コップ一杯のレモネード。 まるで嫌がらせのように、コップの中で揺らめく薄黄色の飲料水。 「……っ!!?ふぎぃぃぃぃゥゥっっ!!!」 ビクビクと限界を超えた膀胱が収縮し、中身を押し出そうと律動する。 それを感じ取り、即座に出口を押さえつけてなんとか事なきを得た。 しかし彼女はまだこの先、12時間もの間耐えなくてはならないのだ。 新入りの夜は、まだ長い。 24:00 「ぃぎ……ぎ……ぅ……」 日付が変わる、深夜の時間。 狭い特別収監室に、多くの受刑者たちの寝息が響く時間。 ほかの受刑者ならば、人によるがまだ寝られる余裕があることが多い。 もちろん目が覚めた時に大変なことになるケースもあるのだが、それでも起きたままでいるのはつらいものだ。そのため多くの受刑者はここで寝ることを選択する。 しかしそれは、追い詰められていない人間に限った話である。 (ね……ねた……ら……) (寝たら、で、出ちゃ……う……) ガクガクと身体を揺らし、決死の思いであふれ出そうなほとばしりを抑えつける。 もう何時間こうしているだろうか。出口の感覚も痺れてきているが、それでもなお死にたくない一心で耐え続ける。 ずっと力を籠め続けて変色した指先に、痛みを訴える指先に活を入れ、無理に出口を押さえつけて。 彼女は耐える。長い夜の時間を、とうに漏らしてもおかしくない尿意に耐えながら。 __________ 4:00 「……っ、あっ、あっ、あっ……!」 翌日を迎え、少し空が白み始める頃。深夜と早朝の境目のような夏の夜更け。 時間の感覚がない独房の中で、一人の女性が人生の終わりを迎えようとしていた。 ぱく、ぱくと口を開いては閉じ、焦点の定まらない瞳を虚空に向けて。 いくつも血管を浮き立たせながら両手で股間を押さえつける様子を、無数の刑務官の前に晒しながら 力尽きた両の手を、あるいは括約筋を、それでもなお酷使し続けたその果てに迎えるべきものを 我慢に我慢を重ねて、さらにその上に無茶を塗りたくったような所業の果て。本来ならとうの昔に出しているべきだった、膀胱を押し広げる超大量の小便を。 「あっ、あっ、あっ!?」 「あっ、ぁぁ……!」 彼女の様子を見に来た無数の刑務官。彼女がもう持たないことを悟り、この後の処理のため集まった刑務官。そのいくつもの視線の前で。 彼女は溜まりに溜まったそれを、我慢することができなくなった。 ぶじゅうううぅっ!! びゅじゅじょじょじょじょじょじょじょ!!!!!!ブシュゥゥッ!!!!ぶじゅうっじゅいいいいいいいいいいいいいいいぃいぃぃぃいぃーーーーーーーーーー!!!!!! 「は…………かはっ……!」 「み……な……ぃれ……みな……いれ……!」 履いている下着も、ストッキングも突き抜けて、押さえた手のすき間からまるでスプリンクラーのごとく飛沫を散らす、すさまじい勢いの奔流。 我慢に我慢を重ねた膀胱内のオシッコが、熱く湯気を立てながら独房内に放たれる。 そしてその超級の「おもらし」を、無線片手に眺める幾人もの刑務官たち。耐えがたい恥辱が彼女の胸に突き刺さる。 それでもなお感じられるびりびりとした感覚に顎を反らし、排尿の快感に浸る中でも彼女は、確かにその言葉を聞いていた。 『特別囚人ナンバー:5640、執行猶予期間中の再犯を確認。刑の執行に向けた手続きの進行を求めます』 それは他でもない、彼女の死が確定したことを示す言葉。 その言葉を聞いた瞬間、疲れと尿意で鈍っていた生への執着が蘇った。そして…… 「……っっぎいいいいいいぃぃぃ!!!!!!」 びゅじゅいいっ!!じゅっ、ぶじゅっ…… 彼女は勢いよく小便を放つ出口を、強引に力づくで抑え込んだ。 骨が軋むほど強く強く強く、その指先で小さな穴を押さえつけて。 その成果あってか、完全に溢れ出した流れはどうにかせき止められた。 「……っは、はひっ、はあっ……!」 『……ほう、これは驚いた。完全に漏らしていたのを気合で止めるとは』 「……っ、だ、だひ、て……まひぇん……!も、もらひ、て、なんて……」 『だが、いいのか?このまま全部出してしまわなくて。後悔しても知らんぞ?』 刑務官の言葉に疑問符を浮かべるが、しかしそれでもせっかく止められた「おもらし」をまた始めるなど言語道断である。 確かに膀胱内の半分くらい出してしまいはしたが、それでも止めたことは事実。うまくすれば「おもらし」ではなく「おちびり」となるかもしれないし、そもそもこれほどの人前でもう一度出すなど人間としてあり得ない。 不可抗力ならまだともかく、自分の意志でそれをするなど。 『……ふむ。まあそれが貴様の意思ならば仕方あるまいな。それではこれより死刑を執行する』 「し、しけ……!?あの、まって、いったいなにを……!」 しかしそんな、もしかしたら許されるかもしれないという彼女の甘い思惑を裏切って、この場で死刑の執行が告げられる。 いったいなにをされるのかと怯える彼女に突きつけられたのは、小さな棒状のプラグだった。 それを手にした刑務官が彼女ににじり寄り、濡れた下着の中に手を突き入れる。 「ひいぃっ!?な、なかに、はいってぇ……!?」 『これで完了だ。さて、それでは貴様にこれからのことを説明しよう』 『まず今、貴様の尿道に挿入したものが何かだが……これは尿道を塞ぐための栓だ。以後、貴様には一滴たりと排泄が許されることはない』 『それ以外に特段貴様に何かするようなことはない。すなわち排泄をさせないこと自体が刑であるのだ』 「は、排泄を……させないって……!?」 『ではな。ナンバー:5640。貴様のがんばり様は見ていて楽しかったよ』 尿道プラグを挿入された彼女を置いて去ってゆく女性刑務官。 その後ろ姿を見送りながら、彼女はこれからのことに思いを馳せる。 これから自分がどうなるのか。どのようにして死刑が執行されるのか。 刑務官の残した意味深な言葉。「これ自体が刑」という言葉の意味に彼女が気づくのはかなり後のことになる。 ​─────── それから2日の時が過ぎた。 尿道に栓をされてからの彼女の日常は、苦痛に満ちたものになった。 「お、おねがい゛、じま……!!おぢっご、さ゛せてえええぇ……!!!」 着ていたスーツも取り上げられ、薄手の囚人服を身にまとう彼女の姿は異様なものとなっていた。 薄手ゆえ、身体のラインがわかりやすい服装の中、歪に膨らんだ下腹部が存在感を放つ。 それは彼女の排泄が、尿道プラグによって塞がれているがため。 尿道に栓をされ、出すことのできない尿意が膀胱を異常に膨らませているがため。 「お゛、おぢっご、おぢっごぉぉぉおぉぉぉ…………!!!!」 かりかり、かりかり、出すことのできない出口をかきむしる。彼女の牢獄内での日常。 尿道に挿入されたプラグはとても短く、外から引き抜くことはとてもではないができそうにない。 さりとて内圧だけで抜くことはまた難しい。なぜなら先端が傘のように開き、それが膀胱内に引っかかっているから。 汗と尿の蒸発した匂いをむわむわと漂わす、フェロモン塗れの股間を剥きだしてまる一日。かりかり、かりかり、絶えることなく。 ただ無心に、お腹の中のものを出したい一心で。 さらに2日後 「…………っひゅ……!がひゅ……!」 それからさらに時を重ねた彼女の様子は、凄惨極まるものとなっていた。 もはや呼吸することさえまともにはできなくなるほどの尿意。 膀胱を満たし、腎臓に逆流し、それでもなお行き場のない超超々大量のオシッコ。 それがもたらすこの世のものとは思えない激痛が、一瞬も休まる間なく彼女を襲う。 (ぉ……シッコ……) (オシッコ……オシッコ……オシッコ……くるしい……だれか……だれか……わたしを……) (わたしを……ころして……) もう彼女は、限界だった。 出口をかきむしる体力ももはや消え果て、臨むのはただただ己の死だけ。 はやく、はやく、死刑を。ただそれだけ。 死刑になって、首が飛んだら、もしかしたらできるかもしれないから。 死んだあとでなら、この出したくて仕方のないオシッコを、すべて出せるかもしれないから。 己の内にある、認めたくない恐怖に蓋をして、彼女はそれだけを祈り続ける。 しかし、彼女の祈りが届くことはない。 彼女の抱く恐怖が。彼女の「もしかしたら」という疑念が、紛れもなく正しいものであるから。 彼女の抱く恐れ、疑念。それは死刑の内容がオシッコをさせないことそのものにあるのでは、ということ。 このまま彼女を追い詰めて追い詰めて、まともに出口から出させることなど死んでからもなく、膀胱が破裂することで惨めに悪臭を漂わせながら死んでいくのではないか。 その疑念が、紛れもなく正解であるのだから。 だから彼女はこれからも排泄をすることはない。生きている間も、死んでからも、一度たりとそれが許されることはないのだ。 収監7日目 「おしっこ……しっこ……しっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこしっこ」 収監14日目 「っっっっっガああああぁぁああぁあああああ!!!!!!!!しっこ!!!!!しっこしっこしっこしーしーしーしーしーしー!!!!おしっこしーしー!!!しーしいいぃいぃいぃいぃ!!!!!」 どんなに叫ぼうと、狂おうと、彼女にそれが許されることはなく。 命の灯尽きるまで、彼女はここでこうして暮らすのだ。 永劫に等しい地獄の中を、これからも。 収監??日目 「…………し……し………………しぃ……し………………」 「し…………し…………」 「………………………………あ」 END


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