【尿意ゲージ付】隠密見習い少女の不運
Added 2022-05-03 08:42:22 +0000 UTC今よりほんの少しだけ未来のこと。 日本政府は自国の諜報能力の弱さを鑑み、あるプロジェクトの推進を決定した。 それは日本の伝統的隠密、忍者の復活である。 防衛学校をはじめとして、日本各地に忍者専門学校、学部を設置。諜報弱国から世界有数の隠密部隊を所有する国へ生まれ変わろうとしていた。 キーンコーンカーンコーン…… そしてここ、服部忍術高校はその中でも非常に規模の大きな忍者学校である。 かの有名な服部半蔵の名を冠し、厳しい上に半ば治外法権的な教育法で知られるこの学校では、色事も含めたあらゆる忍者の作法が教えられる。 未成年の少年少女たちに色事を教え込むのは通常なら違法にあたるが、しかし国家プロジェクトとして推進された忍者養成の中で行うなら、保健体育と同様の扱いとなり不問である。 それほどの肝いり事業なのだ。 ある程度の法的便宜が図られるここでは、それだけ自由な教育が可能となる。 隠密としての能力はもちろん、荒事に色事、あらゆる事態への適応力を磨くカリキュラムに基づく教育が行われる。 「い、急がないと……!」 そのあらゆる事態への適応力を磨くため、学内には様々な仕掛けが施されている。 床や壁から飛び出すトラップはもちろん、扉の先をからくり部屋に入れ替えたりなどは日常的に行われる。 教室、職員室、トイレの個室に至るまで、あらゆる扉も例外なく。 「ああ、やっと……!」 そして今、慌ててトイレに駆け込んできた少女の個室でそれが起きた。 扉を開けば白い便器がある。そう信じて扉を開いた少女の眼前には、机といくつかの棚のある部屋が広がっていた。 その机の上にはタブレットとメモ書きが置いてあり、メモ書きにはこう書かれていた。 「パスワードを入力せよ」と。 入ってきた扉はあやめの通過後、電子ロックの為された扉に入れ替わっており、そこからの脱出は不可能。扉以外の脱出口も見受けられず…… 現状、パスワードを探す以外に脱出の方法は考えられない。 (なんでこんな時にぃっ……!) 渦中の少女は、突然の事態に混乱を隠せずにいた。 学校の噂としてからくり部屋の存在は聞いていたが、よりにもよってこんなタイミングで、こんな場所にまで来るとは想像もしていなかったのだ。 もちろんこれは少女の想定が甘かったということであり、事前の情報収集が足りなかったことを示しているのだが…… しかしそれもやむを得ないことである。なにしろ忍者育成計画が始まったのはここ1年や2年のことであり、この学校にいるのは多くが忍者という存在の格好良さに惹かれて集まってきただけの普通の少年少女たちなのだ。 そんな子らに、いきなり忍者として完璧な振る舞いをしろというのはそもそもが無茶なことである。 だが、それでも3年間の教育である程度までは隠密としての技能を高めることは可能だ。そしてその後は忍者高校からしか入ることの出来ない忍者大学でさらに技能を高めていけばいい。 国の思惑としてはこうしたところがあるのだが、しかし当事者の少年少女にしてみればとんでもない話である。 忍者になれると聞いて進学してみれば、いきなりプライバシーも何もない非日常の世界に送り込まれるのだから。 一年牡丹組、猿飛あやめ。抜き打ち試験を開始します。 突然室内に響いてきた機械音声が、少女の試験開始を告げる。 読み上げられた名前はもちろん本名ではなく入学時に決めた偽名。 これから機密を扱うエージェントとなる彼ら彼女らが、本名を名乗るようなことがあってはならないのだ。 猿飛あやめという名は、なんとなくくノ一らしいという理由でつけた名前だが、響きが可愛らしいので内心気に入っていた。 自分で好きな名前を名乗れるというのはある意味、少年少女には面白いことなのかもしれない。 (と、とにかくパスワードを……!こういうのは必ずどこかにヒントがあるはず……) 理不尽ながらもほかに方法がないことを悟ったあやめは、パスワードの捜索を開始した。 いくら忍者学校とはいえこれが試験である以上、どこかにヒントがあるはずだと。 ひとまず状況整理のため部屋を見渡すと、タブレットの置かれた机の他にいかにも怪しげな本棚やたんす、戸棚が見受けられた。 さらには蓋がついた大きめの壺もあり、部屋のどこを見てもヒントのありそうな気配が漂っている。 しかし全てを捜すことはできない。これが試験である以上、より可能性が高い場所を見極める能力も見られているためだ。 隠密が長々と重要人物の部屋などを漁れば、それだけ発見のリスクが跳ね上がる。そのリスクを最少に抑える能力の有無は当然ながら最重要項目なのだ。 試験の点数が低いと隠密の素質なしと見なされ、色事特化の学科に転属される可能性もある。年頃の少女として、できればそこには行きたくない。 (と、とにかく可能性が高いの……!たんすも戸棚も、そんなわかりやすいところに隠すやつなんてそんないないはずだからぁっ……!) だが、あやめを急かしているのはそんな成績に纏わる要素だけではない。 尿意限界状態で個室に駆け込んだ彼女にとって、時間の経過はそれ以上の社会的損失をもたらしかねない。すぐにここから出なくては、くノ一どころか乙女として致命傷を負いかねないのだ。 (なんで今日に限ってこんなぁ……!) かかる事態に心の中で恨み節をつぶやくあやめ。 駆け込んだトイレの先で試験が始まったことは当然本日最大の不運であるが、しかし今日の不幸はこれに始まったことではないのだ。 今日の朝から起きた不幸の数々が、あやめの脳裏に蘇る。 _________ 「うわあああ!寝坊したああぁっ!!」 目覚まし鳴り響く寮の部屋で、あやめは起床するなり大絶叫を響かせた。 忍者が好きでこの学校に入った彼女は、それがゆえに寝過ごしてしまうこともしばしばあった。 夕方や深夜などに放送される忍者アニメや、甲賀や伊賀など現在でもその文化を語り継ぐ地方の動画を見ているとつい夢中になってしまう。 しかし国家プロジェクトとして推進される忍者育成学校で、寝坊は当然ご法度。それゆえそういう時はいつも、眠気覚ましの栄養ドリンクを一飲みして支度もそこそこに出発するのだ。 あとは寮の共用トイレで用を済ませるだけである。 コン コン…… (あれ、誰か入ってる……?) 遅刻寸前のこんな時間なのに、トイレには先客がいたのだ。 空くのを待てどもその気配はなく、遅刻のデッドラインが迫り来る。 仕方なくトイレを諦め、学校に向けて駆け出した。 時計を気にしながら全速力で駆け込んだあやめだが……しかし残酷にも、すんでの所で間に合わなかった。 朝のホームルームに遅刻した彼女に与えられた罰は、午前の休憩時間の剥奪。 その時間を教師の手伝いに充てることが命じられ、あやめはそれに従うこととなった。当然ながらトイレに行くにも教師に伺いを立てなければならない。 それでも、いかに朝のトイレを逃したとはいえまだ朝の9時前である。 深夜まで起きていて、寝る前にトイレを済ませたあやめにとっては、まだ耐えられないほどの尿意は感じていなかった。 だからだろうか。その油断が致命的な判断ミスを招いてしまった。 (……トイレは、まだいいかな。先生に言えば行かせてもらえるかもしれないけど恥ずかしいし……) この判断が後に自分を大いに苦しめることになるとも知らず、あやめはホームルーム後の休憩時間を教師の手伝いに費やした。 言えばトイレに行けたかもしれないのに、あやめはそれをしなかった。 この時、今日の時間割をきちんと見ていたならばこのような判断はしなかったかもしれないが、後の祭りである。 今日の一、二限は体育、三限は情報技術。どちらも教室の移動を伴うものであり、準備にかかる時間は通常と比較にならない。 教師の手伝いをしなければならないあやめは、それだけ早く教室に行かなければならないのだ。 むろんトイレの許可も教室に到着した後となるのだが…… 体育は非常に厳しいことで知られる教師。情報技術は教室そのものにかなり厳重なセキュリティが施され、入るのも出るのも非常に手間がかかる。 どちらもおいそれとトイレを言い出せない状況に追いやられて、あやめは1度もトイレに行けないまま三限を終えるのだった。 そして迎えた三限後の休憩時間。この時既に落ち着きを失くすほどの尿意に苛まれるあやめは、教室に着くなり教師にトイレの許可を申請した。 「せ、先生、トイレに行きたいです……!」 特に問題もなくそれは受理され、あやめは念願のトイレへと駆け込んだ。 その先に何が待ち構えているか、知る由もなく。 _________ まさかそうして開いた扉の先で、このような目に遭うなど誰が予想しようか。 忍者として訓練を受けるあやめとて例外ではなく……彼女らがまだ忍びとして未熟で、普通の学生と大差がないことを差し引いてもこの仕打ちは意地が悪いと言える。 しかし、乗り越えなければならない。真っ当な忍者としてこの学校を修了するために。 色事特化の、いわゆる「ハニートラップ」部隊に入るのはできることなら避けたいから。 【あやめ 650/760 85%】 (ど、どこかになにか……!なにかないの……?) 血走った眼で部屋中を睨み回していたその時、あやめの目はあるものに留まった。 それは机の上に置かれたメモ書きとタブレット。 メモ書きの内容からタブレットにパスワードを入力するであろうことは疑いないが、果たしてこれの役割は本当にそれだけだろうか。 隠密であれば当然、重要人物の部屋にある端末などは最重要の捜査対象となる。これが試験であるのなら、あるいは。 そう信じてタブレットを起動すると、画面には俯瞰視点で室内を見下ろすカメラの映像と…… お、やっと気づいた あやめちゃん見てるー? がんばれあやめちゃん! あやめタソkwys その画面に映し出される、生徒のものと思しきいくつものコメント群。 ふた昔前に流行したものと同様の、いわゆる動画配信と似た画面が映っていた。 「こ、これは……?」 それを目にしたあやめは当然戸惑うが、これは学校側から与えられた大きなヒントなのだ。 隠密である以上、潜入活動は主たる任務となる。 例えばその過程で敵施設の構成員を捕らえるようなこともあるだろう。 そうした時、その構成員から必要な情報を効率よく聞き出す能力は必要となる。 脅しはもちろんながら、何を聞けば必要な情報に辿り着けるか、という質問を組み立てる能力。これがあれば潜入諜報活動が大きく楽になることは間違いない。 監視カメラと共に流れるコメントは、それを再現するためのものであるのだ。 すなわち俯瞰して室内を眺める視聴者を、施設の情報を知る構成員ということにし、その視聴者から必要な情報を聞き出すのだ。 あやめに見えないところの情報も見られる彼らなら、何らかの有力な情報を得られるかもしれない。 「え、ええっと……それじゃあ、真上以外のカメラってあったりする?」 あるよ!部屋中に! どっかでそれも見られるようにできたような 俺前にやったことあるけど、確かそんなタブあったな あやめタソprpr 「あ、あるんだ……タブって、ええと……これかな?」 画面切替と書かれたタブをタップすると、いくつもの映像が所狭しと並ぶ画面に切り替わった。 部屋中設置されたカメラの画面がここに映っているが、いくつか真っ暗なものが見受けられる。おそらく塞がっているのだろう。 (とりあえず暗いのは置いといて、見えるところから見ていこう……) 新たな力を得て、あやめの抜き打ち訓練は本格的な始まりを見せるのだった。 _________ 【あやめ 970/760 127%】 (や、ヤバい……!ヤバいぃ……!) 学校中が賑わう昼休みの時間。四限が空けて、食事を伴う長い休憩の時間を迎える中、あやめは未だ解けない難問と向き合っていた。 閉じ込められてから約1時間の間に、いくつかの成果はあった。 タブレットを持ち歩かずとも室内の状況が把握出来るVRゴーグル、用途不明のカードなど助けとなりうる道具は見つけられた。 しかしパスワードそのものはまったくわからず、その文字数もなにもわからないままだ。 そうした中で時間と、そして尿意だけが募っていく。 それには昨晩から今日の昼まで済ませていないこと、さらには眠気覚ましの特製栄養ドリンクが素晴らしい効き目を発揮してしまったことが大きく影響している。 学校の製薬部にて作られたそれは、長時間の諜報活動の助けとなるよう、普通の栄養ドリンクとは比較にならないほどの成分量を誇る。 それがもたらす滋養強壮効果と、そして利尿作用はとてつもないものがあるのだ。 むろん利尿作用は諜報活動の天敵であるので、そこの改善は急務なのだが……校内で流通しているのは改善前の試作品である。 それを飲んでしまったあやめの腎臓ではいま、恐ろしい勢いで小便が作られて膀胱へと送られているのだ。 さらには部屋中に設置されたカメラもまた、悪い意味で活躍してくれている。もちろんそれが諜報の助けとなっているのも間違いないが、部屋のどこに行っても視線に晒されているのは今のあやめにとって非常にありがたくないことであった。 尿意を堪えるため、派手に動いてしまえばそれがカメラによってつぶさに記録され、全校に晒されてしまうのだから。 視線を意識する度きゅんと疼く膀胱をさすりながら、あやめの戦いは続く。 (し、死角……っ!カメラの死角は……!?) だがタイムリミットが近いのは明らかであり、あやめの思考はもう無事に脱出することを諦めつつあった。 その代わりに彼女が求めるのは、別のものからの解放。 すなわちカメラに映らない場所を見つけて、そこで用を足すこと。 もちろんそれも許しがたいことではあるが、しかしこのまま回らない頭で、見つかりもしない脱出の糸口を探し続けるよりは。 そうして死角を求めて部屋中をうろつき回るも、それらしき場所は見当たらない。 数分、10数分と時間を重ねるうち、無意識のうちに動きは大袈裟なものとなっていき…… あやめちゃん調子わるい? なんか落ち着きないね まあイラつくのもわかる あやめタソhshs とうとう視聴者たちに気取られるまでとなってしまう。さらには…… もしかして、トイレとか? 1人の書き込みが、紛れもない真理を突いてしまう。 それは赤くなってうつむくあやめの反応によって、その正しさを証明される。 全校に知られてしまった、乙女として秘めておくべきもの。恥辱が胸を焼き尽くす中でも、しかし正しい判断をすることが求められる。 これ以上の恥を重ねる前に、なんとか事態を解決しなくては。 (ど、どこでもいいっ……!どこかで……!どこかぁぁっ……!) またも血走った眼で部屋中を睨め回し……あやめは苦しみからの解放を求め続ける。 _________ 【あやめ 1120/760 147%】 それから30分が過ぎた。 部屋のどこを見ても、どこの隅を見ても死角がない。 隠密学校であるがゆえの、隙がない布陣。それは今この時において、他の何よりもあやめを追いつめた。 黄色く沸き立つ頭で、ぐつぐつと尿意で思考を煮立たせる彼女に残された時間は、もういくらもない。 昨晩から募る尿意に、特製栄養ドリンクがもたらす新鮮な尿意。これら2つが重なり合って、深刻なまでの危機を告げてくる。 ズキズキと痛む膀胱が、じんじんと痺れる出口が、その時が近いのを嫌というほど突きつけてくる。 あやめちゃん大丈夫? 先生に言った方がいいんじゃ…… マジでもらしそう ←ちょっと!サイテー! あやめタソハアハア 流れるコメントにも心配と好奇が入り混じるほど、あからさまな我慢のしぐさ。スカートの上から前をきつく押さえ付ける動作を、もう堪えることができない。 恥ずかしさに顔から火を噴いてしまいそうでも、もっと恥ずかしい事態だけはと頑張り続ける。 しかしそうして終わりを引き延ばそうと、もはや限界が近いのは自分が1番よくわかっている。 せめて人の目が届かないところで。そんな願いすら届かない状況で…… 「うぁぁぁっ…………!!!」 あやめの脳裏に、最後通告が響く。 それはきゅんと疼く膀胱の、ひくひくと引き攣る括約筋の…… 我慢の限界を告げる、身体の悲鳴。 それを聴いた瞬間、あやめは部屋の隅に向かって駆け出した。そこにあるのは、膝上くらいまである蓋付きの大きな壺。 我慢の限界を迎えた彼女は、とうとう事前調査もなくそこでの解放を決めたのだ。 陶器の蓋を乱暴に放り投げ、スカートを捲り下着を膝下までずり下ろし、ほのかに湿った少女の花園を露わにする。その瞬間。 うおおおおおおおおお 見えた!! え、これマジ? マンコやん! あやめちゃんストップ!これヤバいって!! 男子見んな!!ほんとさいてー!! あやめタソ……ウッ 「えっ、え!?うそ、やだ……っ!」 暗くなっていたカメラ。何かによって塞がれていたそれが、よりにもよってあやめが用を足そうとした壺の中にあり…… VRゴーグルに大きく、あやめの誰にも見せたことのない部分が映し出される。それと共に流れてくるコメントの数々が、それが全校に配信されてしまったことを示している。 あまりの事態にあやめの脳は一瞬にしてオーバーヒートを起こし、思考が白くなる。そして…… 【あやめ 1160/760 152%】 ぶしょおおおおおおおおーーーーーー!!!じゅびびびびびっっ、しゅぅいいいいいいいーーーーー!! うおおおおおおおおおおおおおお 勢いやば 半開きやんけ 出口見えてる! 女子のションベンってこんななのか……ウッ あやめタソ……あやめタソ……ハアハア……! 限界を迎えた出口から、勝手にオシッコが迸る。止めることも隠すことも諦めたソコから、大映しでカメラに排泄の瞬間を撮られながら。 勢いゆえに開いてしまった割れ目から尿を噴き出す穴までもつぶさに見られる、少女として最大級の恥辱。全校に屈辱を晒すことに耐えきれず、自己防衛的に心を閉ざして、あやめは溜め込んだものを解き放つ。 特等席とも言えるかぶりつきの視点で、最高品質のカメラによって撮影されるあやめの限界放尿。ぷくりと膨らむ排泄孔から一直線に飛んでいく太い尿線が、陶器の壁に当たって無数の飛沫を散らす。そんな様を水滴の1粒までをも鮮明に全校へライブ配信される。 ゴーグルに映る自分の恥辱を網膜に焼き付けて、死んだ心のままあやめは膀胱の中身を出し切った。 やべえ勃ってきた 今夜のおかず決定 抜けるわ ←男子!!!マジで許さないよ!! 殺るなら手伝うよ あやめタソis god 流れゆくコメントももう彼女の心を動かすことはなく、彼女はその場にへたりこんだ。 そのまま何分も身動ぎひとつせずに佇んだ後…… 「……っぐ……!ひぐ……!」 「うっ……うああぁああああん!!わ゛あああぁぁあああん!!!」 子どものように泣きわめきだし、そこらじゅうの物を投げつけ、棚を引き倒すなど大暴れし始める。 当然試験の続行は不可能と判断され、彼女はここから解き放たれた。 2時間ぶりの外。嬉しいはずなのに心は少しも明るくはならず、死んだ心のまま教室に戻っていく。 あやめの姿を見るなりヒソヒソとざわつく男子たち。その様子が何よりもあの恥辱が嘘でなかったことを物語り、もう一度涙がこみ上げてくる。 「いい加減にして!!あやめちゃんがどんな気持ちか考えないの!!?」 そんな男子たちを一喝してくれたのは、恐らくコメントで男子らを叱ってくれていた女子。 彼女の言葉を皮切りに、クラス中の女子たちが男子を糾弾してくれた。 始めのうちは抵抗していた男子たちも、忍びの身のこなしで執拗に金的を狙われ、堪らず黙り込んだ。 「み、みんなぁ……っ!!」 そんな女子たちの優しさが染み渡り……死んだあやめの心は蘇った。 頼もしい味方により、あやめをそういう目で見た男子は即座に金的されることとなった。 試験は散々な結果となったものの、その結果だけを以て色事部隊配属となるわけではない。その後のカリキュラムをきちんとこなせば、隠密部隊として活躍できる可能性は充分にある。 一時は絶望したあやめだが、それほど現状は悲観するものではない。 男子の記憶に残ってしまったことはともかくとしても、他はまだ挽回可能なのだ。 そしてその記憶についても、女子たちが頑張って味方してくれる。これならば、いつかは。 (まだ……がんばろうかな) 共に戦ってくれる仲間に感謝しつつ…… あやめはこれからも、立派な忍びとなるべく頑張るのだった。