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マンドレイク売りの少女

マンドレイク。

別名マンドラゴラとも呼ばれるナス科植物である。

古くから精力剤の材料として知られているうえ、錬金術の素材にもなるためかなり高値で取引される貴重な代物である。

だがその価値とは裏腹に育てる難度は低く、苗を植えて適度に水をやるだけで育てることができる。なのに市場に出回る数はとても少ない。

その理由は、採取される時にあった。


「キィイイイイイイイッッッ!!!」


マンドレイクの性質を知らず、その価値にだけ着目して育てた者にもたらされる、鼓膜をつんざかんばかりの絶叫。

それを聴いたものは相次いで倒れていき、二度と目覚めることはない。

これこそマンドレイクの高価の秘密であり、引き抜いた時に発するこの絶叫は聴いた者を死に追いやるのである。

錬金術の素材にもなっているように、魔術的性質を有するマンドレイクはただの植物ではなく、生物のような特徴も併せ持つ一種の魔物でもあるのだ。

採取するだけで命懸けとなってしまうため、育成難度と裏腹に市場へ出回る数がとても少ないのである。

だが逆に、ある種の人間にとってこの問題は問題とならず、これを売って生計を立てる者もいる。

都のはずれにぽつんと立つ小さな家。看板に「マンドレイク売ります」と書かれた家の主人が、まさにそうやって暮らしていた。

鉢植えに水をやる白髪の少女。彼女がこの家の主人であり、この国唯一のマンドレイク職人なのだ。

彼女がマンドレイクを育てて採取することができるのには、ある生まれつきの理由があった。


ぷぅ〜ん……


少女の周囲を飛び回る小さなハエ。普通の人間なら手で追い払うであろうそれに、少女は全く気づく素振りを見せない。

それはこの鬱陶しくさえある独特の羽音が、少女には全く聞こえていないからなのだ。

産まれた時から一切の聴力を持たなかった少女は、両親の死と同時に生きる術をいちど失った。

耳の聞こえない少女にできる仕事など普通には無く、頼れる身よりもなかったためだ。そんな時マンドレイクを欲しがっていた錬金術師とぐうぜん出会い、その勧めでやってみたことがきっかけとなった。

耳の聞こえない少女には死をもたらす絶叫も意味はなく、ノーリスクでマンドレイクを採取することができるのではないか。そうした目論見によって筆談で話しかけてきた錬金術師の予想は的中し、マンドレイクの絶叫の中でも少女はけろりとしていた。

その結果に気を良くした錬金術師はより良質なマンドレイクの育て方を少女に教え、そうしてできたマンドレイクを彼が高額で買い取る。

この出会いがきっかけとなり、少女はマンドレイク売りとしてひとり立ちすることとなった。

今はその錬金術師も需要を満たしたので関わっていないが、彼から教わった知識は今も少女の暮らしに大きく貢献している。


「ふぅ……」


そしてこの時教わった良質なマンドレイク育成の方法を、少女はこれから実践しようとしていた。

少女はほのかに顔を赤らめながら、安物のワンピースに手をかけ一気に脱ぎ去った。

透き通らんばかりの少女の裸身は白い中にもかすかに赤みと熱を帯びていて、無毛の下半身からはねちょりと糸引く粘液が垂れていた。

これは魔導書にも記された、れっきとしたマンドレイク育成の方法なのだ。

少女は露になった裸身を見せつけるように腰を突き出し、挑発的な姿勢でたどたどしく口を開いた。


「み、て……!わ、たし……こんな、なってるよ……♡ずと、してなくて……べちょべちょ、だよ……♡」


ぱっくりと無毛の割れ目を指で押し広げて、愛液を垂れ流す膣穴を見せつけながら、少女は誘惑の言葉を鉢植えに向かって発した。

これは良質なマンドレイクを育てるための方法であり、「禁欲的な生活を長期間行い、性的な言葉ではやし立てる」という魔導書の記述に沿ったものだ。

事実、少女はこのマンドレイクを育て始めてからの約半年間、1度も自慰をしていない。性欲盛りの性徴期にありながら、1度もその衝動に屈してはいないのだ。


「ん……♡きょう、も……飲むね……♡」


さらに少女は己の欲望をさらに高めるため、媚薬として知られるサテュリオンを煮詰めた特製スープを飲み下した。

サテュリオンは強力な催淫作用を持ち、その煮汁を水で数十倍に希釈したものが最上級の媚薬として流通しており、その効果は料理に数滴垂らすだけで成人女性を一晩色狂いにさせるほどである。

そんなサテュリオンの市販品を作るのに用いる数倍の原料を鍋に入れて煮詰め、さらにその煮汁を原液で飲み干す。恐らくその催淫作用は通常の100倍以上にも及ぶだろう。

これを飲んだことで沸き起こる絶大な性への欲求。脳を掻きむしり出したくなるほどの凄まじい渇望。これを抑え込むことで更なる禁欲を成そうというのだ。

しかし押し込められた分、より欲求は濃度を増していく。その濃密な少女の性欲こそが、マンドレイクへの最大の肥料となる。


「おなにー……♡おなにー、おまんこ、おまんこ、おまんこぉ……♡」


全身から湧き上がる性衝動を口に出し、べとべとの愛液を垂れ流す秘所を指で広げて、マンドレイクを性的な言葉ではやし立てる。

これまで半年近くも続けてきた少女の日課がこれであり、日にちが経つほど深まる少女の欲望が良質なマンドレイクを育てるのだ。

そしてその少女の努力が、実を結んだ。

少女の蕩けた声音による「おまんこ」連呼がマンドレイクに届き、最上級品質であることを示す花が開いたのだ。

マンドレイクは基本的に花をつけないと言われているが、ごく稀な最上級のもののみ花を咲かせる生態がある。

花付きのマンドレイクは通常のものと比べて数倍の買値がつき、一般的な水準の生活をするなら数年は働く必要がないほどのお金を得ることができるだろう。

だがこれほどのものを育てるには発狂寸前の欲求を溜め込む必要がある上、採取は命懸けである。先天的にこの仕事の才能がある少女以外にはほとんど不可能な偉業だと言えた。


「ん……♡」


この結果に気を良くした少女は、机に向かって歩み寄った。

マンドレイクの花は品質と成熟の証明であり、もう収穫が可能となっている。残る少女の仕事は採取することのみなのだ。

つまりそれは、少女の禁欲生活に区切りがついたことを意味する。

猛烈な性欲により熟れた少女の肉体も貴重な収入源ではあるが、そんなことを言っていられる余裕もないほど今の少女は絶頂に飢えていたのだ。

1度だけ、自分へのご褒美と心の中で言い聞かせながら、少女は半年ぶりの自慰に耽ろうとしていた。

むわりとした淫臭と湯気を放つほぐれた割れ目を机の角にあてがい、徐々に体重を預けていく。

ぐちゅりと粘ついた音を立てて、少女の全体重でもってクリトリスを押し潰した時、少女は歓喜の悲鳴と共にその背中を仰け反らせた。


「んあぁあああっっっ♡♡♡」


勃起のあまり勝手に包皮から飛び出た少女の敏感クリトリス。それが硬く冷たい机の角に押しつぶされた瞬間、少女は盛大に潮を噴きながら絶頂した。

半年もの間媚薬漬けとなり、溜まりに溜まった性欲はほんの少しの刺激で絶頂するほど煮えたぎっていて、1度だけという少女のささやかな自制心はあまりに呆気なく流されていった。


「お゛ォっっっ♡♡き、き゛ぉち、ぃいっ♡♡ぎもち、いいぃっっっ♡♡♡♡」


耳が聞こえない少女が言葉を覚えるのには、ただならない労力を必要とする。

しかし彼女は生き抜くため、彼女の仕事に必要な言葉だけは必死の想いで覚えてきた。

すなわちマンドレイクに捧げる言葉、そして商売の際に相手をはやし立てるための言葉。

この年代の少女が発するには淫猥を極めるが、それでもこれは少女が生きていくために覚えたものなのだ。

たどたどしくも快楽を口にしながら、少女は何度も昇りつめていく。

やがて木製のテーブルは少女の愛液と潮とでびしょびしょになり、全体が黒く変色してしまっていた。

オナニーを初めてから数分で10回以上も絶頂しているが、それでも全く性欲が萎える気配はない。

もっともっとと欲しがる身体を、次は床の上に座らせる少女。

そして両脚をM字に広げて、次は指でのオナニーを開始した。

ぢゅぐぢゅぐと泡が立つほど激しく指を突き入れ、肉壁をめちゃくちゃに引っ掻き回す。

気持ちいいところを探すも何もなく、ひたすら激情のままに性器を貪るような自慰。技術的にはとても優れたものではないが、狂おしいほどの性欲を満たすにはこの方が適していた。

獣のように破茶滅茶な少女のケダモノオナニー。白髪の儚げな容姿からは想像もつかないような下品で壮絶な自慰を繰り広げる。

並の人間なら一日目でこうなっていてもおかしくないような濃度の媚薬を半年も飲み続け、さらに禁欲生活を送ってきたのだ。それから解き放たれた今、このような姿を晒してしまうのも無理はなかった。


そして少女がオナニーを始めてから1時間もすると、その様子はさらに凄まじいものとなっていった。

テクニックもなくひたすら幼膣を引っ掻き回す壮絶なオナニーにより、小さな少女の家は水浸しになろうとしていて、その水源である少女は髪を振り乱して舌を突き出した品性のない顔で、狂ったようにひたすら白く泡立つ割れ目をかき混ぜていた。

絶頂に次ぐ絶頂で体力が尽きつつあるのを性欲でカバーしているような有様で、ぐちゃぐちゃと下品な音を立てながら潮吹き絶頂を極める。

とてもまともとは言えない状態になりながらも、少女は至上の快楽の泥沼に浸っていた。

だが、少女はおぼろげな意識の中で、もう自分の体力が尽きつつあるのを自覚していた。

だからここで、最後に最高の絶頂を味わうために、少女は真っ赤に熟れた快楽神経の塊に手を伸ばした。

左手でこれを弾きながら、右手で秘所を掻き回す。2箇所の性感帯から襲い来る快楽を前に、少女は本日最大級の絶頂を迎えようとしていた。


「…………っっ、んぐううぅぅっっっ……!!!」


だが、少女はそれを歯を食いしばって堪えた。

あれほど絶頂を求めていた少女がここに来てそれを拒んだのは、より強い快楽を求める故だった。

絶頂は耐えれば耐えるほど、迎えた時の快感が強くなる。少女はこのケダモノオナニーの最後に最高の絶頂を迎えるべく、残った体力を総動員して我慢しようとしていた。

左手でしこしこと勃起クリトリスを扱く快楽。

右手でGスポットを押し上げて擦り付ける快楽。

どれひとつ取っても即絶頂しておかしくない快楽を、その欲望ゆえに耐え忍ぶ。

ぬちゅぬちゅ、くりくり、ひたすらに自分を責め抜いて、少女の体内で快楽を濃縮していく。

そしてもう湧き上がる快楽を堪えきれなくなった時、少女はぴんと足を伸ばして、腰をぐんと突き出して、だらしない顔でだらしない声をあげながら、過去最高の絶頂を迎えた。


「いっっっぐっ…………!!!いぐっ!!!いぃっっっっっぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっっ♡♡♡♡♡♡」


ぶしゅううっ!、と天井にまで潮を吹き付け、スプリンクラーのように性液を降り注がせながら、少女はガクガクと身体を跳ねさせる。

発情しきった少女の割れ目は開き切り、露になった尿道から透明な潮を猛烈に迸らせ、ぱくぱくと蠢く膣穴から白濁の本気汁を飛び散らせる。

尻をびたんびたんと何度も床に打ち付け、頭もそこら中にぶつけながら、少女はその快楽を全身余すところなく甘受する。

2分、3分と爆発し続けた快楽が収束すると同時に、糸が切れたように少女も倒れ込んだ。

完全に体力を使い果たし、もう指の1本も動かせなくなってようやく、少女のケダモノオナニーは幕を閉じた。



ずくん……



だが、これほど激しいオナニーを経ても半年間熟成された少女の欲望すべてが解消された訳ではなく、心地よいまどろみの中で少女はふたたびその割れ目を疼かせた。


_________



それから2日。少女は都へやって来ていた。

収穫した花付きマンドレイクを販売するため、かごと看板を携えて。


「マンドレイク……買いませんか……?いまなら、おためし……できますよ……♡」


「超強力精力剤マンドレイクあります!いまならおためしも……」

そう書かれた看板に目を止めた男性に話しかけ、そっとその手を取る。

びくりと跳ねる男性の手をそのまま掴み、熱く火照った少女の股間に押し当てる。

これがいつもの、少女の誘い文句だった。超高額のマンドレイクを買い取らせ、更にはもうひとつの「商品」も買ってもらうために。


「おためし……どうですか……?」


そして更に、消えやらない欲求をも満たすために。

少女は今日も「商売」に精を出すのだった。


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