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幼なじみが俺で、俺が俺の妹で(20)『ちょっと大きくなった胸』

 夏休みの宿題を片づけていく。夏休みが終わるまでまだ一週間以上残っているのに今日中には終わりそうだ。  こんなに余裕で終わらせるなんて、生まれて初めてだ。  二度目の中一の問題ばかりだからというのもあるけれど、やっぱり瑠璃が主導してくれたおかげだと思う。四六時中一緒にいて、自分が率先して計画的に宿題を進めていく姿を見せられると、俺としてものんべんだらりとはしていられなかった。  他には、『光莉』が俺より真面目だからというのもあるかもしれないけど、それだと『俺』になってる瑠璃が前と変わらず真面目なのが説明がつかない気もする。  感想文を書き終えて伸びをする。残りは毎日二ページずつ解いていた数学のドリルの最後一回分だけ。 「んー……ん?」 「どうしたの、みっくん」  すでに宿題は済ませていて最近は二学期の予習をしていた瑠璃に問われる。 「なんか、ブラジャーがきついような気がして。上着はきつくないから太ったんじゃないと思うけど」 「……胸が、大きくなったんじゃないかな?」  ということで、まだ夕方にもなってなかったので、俺は瑠璃をお供にブラジャーを買い替えに行った。 *  帰宅して、『光莉』の部屋で買ってきたものを整理すると、風呂の時間になった。  今日も瑠璃と二人で風呂に入る。 「気に入ったもの買えてよかったね」 「う、うん」  瑠璃はいつもの調子で話しかけてくる。より正確には、四月に入れ替わりが起きてからのいつもの調子。  瑠璃と俺で、でも身体や立場としては『光彦』と『光莉』で、だからそこには兄と妹の関係も反映していて、でもただの兄妹だったらこんな風にどっちも中学生になったのに一緒に風呂に入っているわけはなくて、元女な男と元男な女で。  男子的な話の時には男同士のような、女子的な話の時には女同士のような、そんな雰囲気に簡単に切り替えることで、俺たちはこうなる前よりもずっとスムーズにいろんな話をできるようになっていた。互いのことをずっと深く知ることができるようになった。  今もその関係のおかげで、俺たちはブラジャーの話なんてものを気安くできている。普通の幼なじみの男女だったらこうはいかなかったろう。普通の幼なじみの男女なら、そもそも二人でブラジャーの話はしないだろうけど。  でも、それをありがたく思いながらも、俺は別のことも考えていた。  俺は元は男だけど今は女で。瑠璃は元は女だけど今は男で。  瑠璃は、女になっていく男の気持ちはわからないかもしれないなと、そんなことを考えてしまう。もちろん俺も、男になっていく女の気持ちはわからない。  この入れ替わりは再来年の春に終わる。だからそんなことを深掘りして考える必要もないんだろう。  それでも、瑠璃に俺の胸が大きくなった可能性について指摘された時から、ブラジャーを買いに行くために外を歩きながら、値段や着け心地や可愛いデザインかどうかなどの諸要素でブラジャーを吟味しながら、試着室で試着しながら、『光莉』の部屋の引き出しに買ったそれらをしまいながら、考えさせられた。  俺、女の子として成長してるんだと否応なく感じさせられた。  俺、この身体で中一と中二を経験するんだなと、改めて思った。  男なのに、女の子の肉体が大きく変化していく時期を実体験しちゃうんだ。  そして瑠璃についても考えてしまう。  瑠璃は、俺の代わりに『俺』の身体で中二と中三を経験する。  たとえその後、元に戻っても、この経験が心に与える影響は俺たちが最初に思っていたよりも大きなものになるんじゃないだろうか。 「みっくん?」  瑠璃に声を掛けられ、我に返る。  すでにもう、これまたいつもの態勢が出来上がっていた。  瑠璃が椅子に座り、俺はその後ろに位置して。  俺は瑠璃の背中に抱きつきながら、瑠璃の股間に手を伸ばしていく。  中二男子の身体になって、それから毎日射精して、たぶん中三の終わりに元に戻るまでそれが続いて。そんな女の子は、元に戻った時に普通の女の子に戻れるんだろうか。  そんな女の子を毎日射精させている俺は、普通の男子に戻れるんだろうか。  今さらと言えば今さらの不安。原因もはっきりしている。  だから俺は、わざとその原因を雑に扱ってみた。 「み、みっくん、どうしたの?」  いつもより強く抱きつく。瑠璃の――『俺』の――広い背中に、『光莉』の――俺の――胸を押しつける。 「興奮するか? 前よりでかくなったおっぱいだぞ」 「べ、別に、そんなのよくわかんないし」  瑠璃の言葉に、妙にカチンときてしまう。 「そ、そんなわけないだろ!! ちゃんと大きくなってるんだし!」  俺はむきになってさらにぐりぐりと胸をこすりつける。乳首がちょっと痛い。 「だいたい、光莉ちゃんの身体で何してるの!」  叱られて、冷静さを取り戻した。  改めて、俺は瑠璃のチンポに手を伸ばす。  俺の手で弄るまでもなくでかく硬くなっていたが、それは珍しくないことなのでさっきの俺の胸が影響したかはわからない。  けど、まあ、入れ替わる前からそんなものではあった。このチンポは俺の持ち物だった時から、毎日頻繁に勃起していたんだから。  だから、瑠璃の持ち物になってもそうなるのは当然で。  瑠璃と俺は、そんなチンポに振り回され過ぎないように、こうして俺の管理下で射精するようになったわけで。  この関係はおかしなものではあるけれど、それは瑠璃を今以上に男に寄せてしまわないために必要なはずで。  そんな風に自分のやることを正当化しながら、今日も俺は幼なじみの美少女の勃起したチンポを弄って射精させようとする。  俺の指先が撫でさすると、瑠璃の息遣いが荒くなる。  自分のものだった時は、触られた気持ちよさをダイレクトに感じていた。けど今は、過去の記憶と瑠璃の反応から想像するしかない。  俺が『俺』だったらこう触られたい。記憶と想像を頼りにして、俺は『俺』を、瑠璃を気持ちよくしていく。 「みっくん……今日もすごいよぉ……」  珍しく瑠璃が『俺』の声で言葉を漏らす。いつもは何かを耐えるようにじっと黙っているのに。  その言葉に力を得て、俺はより気合を入れる。力は込めず、艶めかしく指を操る。『光莉』の、女の子の細くしなやかな指をフル活用する。  俺たちが将来どうなるかはわからないけど、今は瑠璃をひたすら気持ちよくしてやりたかった。  やがて瑠璃のチンポの中を精液が駆け上り、先端から勢いよく噴き出した。


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