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酒乱の種馬

彼とは読書会で出会った。 私たちはすぐに意気投合し、SFと歴史小説のどちらが 格上かという不毛な論争に花が咲いた。 それは止まるところを知らず、続きは私の家でという運びになった。 「こんなに馬が合う奴は珍しい」つまらない冗談が出るほど 高揚した私はビンテージを開け、彼に勧めた。 だが彼はやけに固辞する。私が強引に進め続けると、 「どうなっても知らないぞ」と安酒のように一杯目をあおった。 この後の惨事を知る由もない私は、 「もっと味わって欲しいなぁ」と呑気だった。

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