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Jin(鬼頭ジン)
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更生ショー

 パッ。  19時02分ちょうどに、スポットライトにとある人物が照らされる。  カメラや司会者、観客などもいることから、これはどうやらテレビの番組だということがわかる。  しかし、看板に書かれたテレビ局は、どこの地域でも放送していないはずの名前が書かれている。ならば、これはなんの、どこで放送される番組なのだろうか。 「さて、今日も始まりました! 『悪人更生でSHOW』!  今回の挑戦者はこの方です!」  そこには、身体中を縛られ、身動きの取れない状態になった青年がいた。 「彼の名前は、不和正良。このような人畜無害そうな名前にも関わらず、いくつもの傷害事件、窃盗などを繰り返してきた少年です!  先程、少年院に連れてこられていたばかりだったのですが、彼ほどこの番組にふさわしい人物はいない、ということで、急遽、我々が連れてきました!  さて、今回不和くんにやってもらうゲームはこちら!」 「『射精を我慢しまショー』!」  奇妙なタイトルを口走った司会は、モニタに手を掲げる。  モニタには、トランクスの裏側に仕込まれた小型カメラの映像が写っていた。  なにやらアナルバイブのようなものが青年の尻穴に刺さっている。 「このアナルバイブ。我々が魔法の力で作った特殊なバイブです。もちろん彼のグレフェンベルグ・スポットを刺激するようセットしてあります。  いま、このバイブの効果で、彼の中の粗暴な人格や悪質な性格など、その他もろもろ、彼を形成するもの全てが彼のタマブクロの中に封印されています。彼がこの快感で射精をするたびに、服や肉体、人格などが変わってイキます。  もしバイブを100回作動して、彼が全ての「自分自身」を放出しなければクリア、放出してしまうとゲームオーバーとなります!  さて、不和くんは、全ての自分を出し切ってしまうのか!?」  司会は、現実ではありえないような、荒唐無稽なことを言い出した。  観客は、それに呼応して大げさとも言えるほど沸き立つ。 「な、なんだって……! クソッたれが! 放せ! 放しやがれ、変質者!」  それを聞いた不和が暴れ始める。しかし、ガッチリと固定された身体は、台がほんの少し動くだけで、びくともしなかった。 「威勢がいいようでなによりです。では、さっそく始めたいと思います!  『射精を我慢しまショー』、スタート!」  ブブ……  不和のアナルバイブが、作動しはじめた。 「あっ、あっ……ううう゛っ……」  1回目の刺激が始まった。  不和の身体に電撃が走る。はじめての強烈な快感に歯を食いしばって耐える不和。  これまで何人もの女の処女を奪ってきて、女の味を知っている不和だったが、こんな快感ははじめてだった。  口からは涎が溢れ、少しでも油断すると、股間のモノは決壊してしまうだろう。 (ぃ、やっ、だ……俺は……負けねぇ……!)  ――プツン。  快感は一旦途切れた。1回目が終わったのだ。 「では、2回目いきます」  バイブ係がボタンを押すと、二度目の起動がはじまった。ふたたびアナル内が刺激される。 「んっあっ! ……ぐうう……」  不和は、あまりの快感に顔を真っ赤にする。股間に力を込め、射精を耐えようとするが…… 「ううあああっ……ああっ!」  とうとう我慢できず、射精をしてしまった。  レザージーンズの一部分が濡れていく。トランクスを越して出てしまったようだ。 「あ……」  不和に、最初の変化が訪れる。  履いていた靴が光を発すると、そのまま光ごと消滅してしまった。  今、不和の足は何もつけていない状態である。 「さて、三度目の起動です!」 「な、なんだこ……あああっ!」  10回目の起動が終わる。  これで1/10が終了したこととなる。  射精の結果は、10回中4回。  現在、不和の姿はトランクス一丁だ。  2回目の射精でレザージーンズ、3回目で革ジャン、4回目でシャツが消えた。唯一残ったトランクスは、精液まみれで、もはや下着の意味をなしていない。 「はぁ……はぁ……」 「では、11回目の起動をはじめます。ちなみに、10回を越えるにつれ、刺激が強くなっていくので、頑張ってくださいね」 「……は?」  ――唐突に、次の起動が開始される。 「んおおおおおうっ!」  先程には比べものにならないほどの刺激が不和を襲う。一秒間の振動数が1.5倍あたりに増え、さらに金玉の中の精子を出させようとする。  不意をつかれたのもあり、不和はあっけなく射精してしまった。  グチャグチャに濡れたトランクスが光となって消える。  そのあとには、何も残ってはいなかった。いや、喧嘩に明け暮れ鍛え上げられた肉体。そして何人もの女をイカせてきた、自慢のマラが残っていた。そのマラは、刺激による勃起で天高くそびえ立っている。精液とカウパー液で亀頭をクチャクチャにしながら。 「では、12回目」 「ぐぐっ! うあああ!」  機械による陵辱はまだまだ続く。  12回目は根性で耐え切ったが、次の13回目で我慢できずに再び果てた。  小刻みに震えたペニスの先端から勢いよく精子が飛び出す。  すると突然、足の爪先から、なにやら光の線が通っていく。  それはまるでデータを読み取るように進んでいき、足首あたりで止まると、純白のパンプスに形を変えた。 「さて! 6回目の射精をした不和くん! とうとう我々が用意した衣装に身を包みはじめました!  このままお着替えが完了してしまうのか?」 「ふあっ……けっ、な……いぎぎぎ……ッ!」  すかさず次の起動がはじまる。  バイブによる陵辱は、段々と勢いを増していく。前立腺を何度も犯された不和は、すでに我慢の限界に辿り着きつつあった。 「ざけん……ああっ! やっ! うっ!」  15、6、7回目の起動の時点で、粋がっていた罵声もすでに嬌声へと変わっていた。喘ぎながらたて続けに三連続で射精し、その度に着替えが進んでいった。 「やめらぁ、あひ、ひああっ!」 「さて! 立派な紳士へと変身が終わったところで!  本日のメイン、中身の変化に参りましょう!  今のところ起動回数は半分の50回! 残りの50回を、彼は耐え切ることができるのでしょうか?」 「やめ……こんな、姿に、しや……がっ、て……戻し、や、が……」  不和は、幾重の射精を経て、その姿をすっかり変えられていた。  全身黒の革製品に包まれていた不和の服も、シルク素材で出来た純白のスーツ一式に身を包み、ご丁寧にも手には手袋をはめられ、頭には白いシルクハットを被らされていた。  服が変わった後は、170ほどの筋肉質だった体が射精ごとに変化していき、身長は180cm。余計な筋肉も落とされ、細身ではあるもののちょうどよく筋肉がついた肉体へと変わっていた。  金髪で無造作だった頭髪も、黒く染められ綺麗に整えられている。  その姿は、もはや不良少年の面影もない。 「では、51回目」  バイブが、さらに激しく揺れ動いた。 「あああ! ああんんんん!」  自動的に垂れてくる唾液をこぼしながらも、必死に歯を食いしばって耐える不和。しかし、結局は生理現象。どう頑張っても、いつかは出てしまう。そして、彼はもう我慢などほぼできない身体にされてしまっていた。  度重なる性感帯への刺激によって。 「ああっ! いや……」  紳士服姿の不和が腰を振った。  股間の膨らみがプルプルと震える。  そのあとすぐ、その膨らみがやや縮んだ気がした。 「あああああ! んううううっ!  出る! 出る! イク! イク!」 「51、52、53」……と、司会のカウントも小刻みに、かつおざなりになっていく。  不和の耐えきれる頻度も徐々に少なくなっていく。叫び声をあげながら何度も射精していき、そのたびに人格が取り除かれていく。 「俺が、うっ! 私が! うっ……ふざけん、じゃねぇ! ふがっ……  わたくしのケツのモノを止めろぉ! んぅふっ……」  いくつか射精したところで、自称が変わる。 「はうっ! ああ……あっ、やめ、ろっ、うっ、ううっ、う……」  59回目。下半身を持ち上げ、屈しかけるも何とか持ちこたえる、が。 「クソ、なんでこんな、ああうっ!」  60回目で再び射精。  すでに半分以上の人格が体外に放出されていた。精子も凄い量となっており、せっかくのスーツがビチャビチャだ。 「くそっ! やめろ! ふざ……けん、あっ、あっ、やめ……  あああっ!」 「いやだ! やめてくれっ、あっ、うああっ、ダメっ、わたくしが“無くなる”! 無くなってしまう!  んうっ!」 「やめるんだ! わたくしはわたくしのままでいたいんだ! あっ!  あっ!」 「わたくしは不和正良なのであって、それが射精によって無くなる、あっ、というのは、うっ……わた、くし……の存在意義がなくなって、しまうということ、あっ、だから……  うあっ!」 「やめてください! お願いいたします! あっ、わたくし、不和正良は、二度と悪い事はいたしません! だから……ですから……」  射精するたびに、粗暴だった口調が丁寧なものへと変わっていく。  外見や人格など、ほぼ全ての要素を取り除かれた不和は、もはやただの別人であった。 「あっ、もう駄目です……射精いたします……うわああああっ!」  最後に嬌声をあげながら、身体をさっきよりもずっと派手に揺らすと、手をだらんとさせた。おそらく快感のあまり気絶したのだろう。  そこで、終了を知らせるブザーが会場内に鳴り響いた。 「おっと残念!  不和君は88回目の起動で自分自身を全て出してしまったようです!  それでは、新しく生まれ変わったこの青年にインタビューしてみましょう!」  スタッフが気絶した不和の身体を解放する。  それと同時に不和を揺らして起こさせる。 「う……」  不和は目を覚ますと、なにやら魂が抜けたようにしばらく俯いていた。 「生まれ変わった気分はどうですか?」  司会がマイクを不和に向ける。  すると、不和はそのマイクを持ちながら台を降り、身体をピシッとくっつけた状態で話し出した。 「はい。わたくしは新たに生まれ変わった者でございます。皆様、このようなわたくしを生まれ変わらせていただき、誠にありがとうございます。  とても清々しい気分でございます。もう悪い事などする気も起きません」  不和はそう言うと、司会にマイクを返し、カメラに向かって気をつけをした。 「それでは、『悪人更正でSHOW!』はここで終了といたします。  みなさままたお会いしましょう。さようなら!」  司会がそう言うと、カメラは止まった。 「今日も成功でしたね」 「悪人を捕まえて魔法の力で善人に改造。裏でテレビ局を作り、それをテレビ番組にし見世物とする。不良債権の処理も金稼ぎもできて一石二鳥ですよ」 「今日、改造した男はどうします?」 「適当なところで働かせろ。それと、もう過去の事は全て忘れているだろうから、そこらへんの後始末をしなくちゃな」  局の一室で、関係者たちがそんな話をしていた。  このテレビ番組は、上の人間のみが見る事のできる裏テレビの看板番組である。彼はこの見世物として体と心を作り変えられたのだった。  生まれ変わった不和正良は、記録も抹消され、どこか知らない場所で働かされることとなる。  もう名前すら覚えていないので、新たに名前をつけられ、新たな人生を歩み出すことになるのだった。 「次はどうします?」 「こいつはどうだ? 熊田竜二。こいつもなかなかの悪党だ。こいつなら、お偉い方達も喜んでくれるだろうよ。  それにしても、社会のゴミがプライドをへし折られるような辱めを受けながら自らを作り変えられるなんて、まさにざまぁみろとしか言いようがないよな。お偉い方もさぞご満悦だろうよ」 「そうですね。では、明日打ち合わせいきましょう」  こうして、また一人体も心も陵辱の中で変えられていくのだった。


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