子供がお社に登ると祟りがあると言われている近所の小さな神社。
小学4年生のケンタは、友達を連れて度胸試しでお社の屋根に登る。ケンタは屋根のてっぺんに登って辺りを見渡すが、何の変哲もない近所の風景が、いつもとは少し違った角度で見えるだけだった。
「おーい、ケンタ! 大丈夫か?」
下で心配そうにケンタが降りてくるのを待つ同級生たち。
「おう。何も無いぞ。全然怖くねぇから、お前らも来いよ!」
「いや、俺らはいい。もう降りて来いよ。神主の爺さんに見つかったら怒られるぞ!」
「ちえっ、なんだよつまんねぇの。お前らはホントに根性無しだなっ。」
ぶつくさと文句を言いながらケンタが屋根から降りてくる。スルスルと不思議な降りてきたその姿に違和感を覚えた友人たちだったが、その時は屋根を見上げていたため、逆光でよく見えなかった。
「祟りなんて迷信だって!」
目の前に降りてきたケンタの姿に、同級生たちは言葉を失った。
その後のことはよく覚えていない。
神主の爺さんが鬼のような形相で、
「なんということを!」
と怒鳴り散らしながらやってきてケンタを連れて行った。
その日以来、ケンタとは一度も会っていない……。
【よいこのぬりえ】
可愛い絵のつもりだったのに、思い付いたSSを付けたらホラーになっちゃった。
ねじゅみ
2023-05-13 06:44:41 +0000 UTCげるげる
2023-05-12 16:11:34 +0000 UTC