今考えた小説のプロローグ
Added 2021-07-05 09:36:43 +0000 UTC物心ついたときから、女の子は一人でした。
友達は居ません。気の利いた恋人も居ません。それどころか、家族も居ません。
いつもたった一人。暗い部屋に閉じこもっている女の子です。
女の子は歌うのが好きでした。寂しくなったときは、いつも歌っていました。
不思議なことに、歌っているときだけは寂しさを忘れられるのです。誰も聞いていないのに、変な話でしょう?
女の子は本を読むのが好きでした。本の中には友達が居ました。
キャラクター達の掛け合いに、笑うこともできました。キャラクター達の悲哀に、泣くことも出来ました。現実では一人なのに、変な話でしょう?
物心ついた時から、女の子は一人でした。暗い部屋でずっとずっと、一人でした。
歌が好きで、本が好きな、寂しい普通の女の子です。
ガキン。
誰もいない部屋に音が響きます。
彼女が本を読んでいた時です。本からこんな金属音は鳴りません。もちろん、女の子の身体も金属製ではありませんし、身にまとった服も柔らかなワンピースでした。
ガキン、ガキン、ガリガリガリ。
音が続きます。
女の子は本を閉じました。きょろきょろと周りを見回します。見回したところで、部屋には何もありません。ただ本が積まれていただけでした。
ガリガリガリ。
どうやら部屋の外から誰かがひっかいているようです。がりがり、がりがりと嫌な音が少しずつ大きくなっていきます。信じられないことですが、その誰かは壁に穴をあけようとしているようでした。
ガリ。
音が止まりました。
光が差し込みます。
ずっと引きこもっていた女の子は、突然の来訪者にすっかり戸惑ってしまいました。
まばゆい光に目を細めもしません。ただ茫然と、真っ黒に開いた瞳孔を光に向けています。
「許されぬ大罪人よ。囚われの姫君よ。神から見放されし哀れな人よ。千年の牢はこの俺に破られた。罪は既に忘れ去られ、贖罪の機会は失われた。どこへでも行くがいい。だがどこに行けるとも思うな。お前を赦せるのは俺だけだ」
男の子でした。たった一人、暗い部屋に閉じ込められていた女の子に、男の子が会いに来てくれたのです。
そういう男の子のことを何と呼ぶか知ってますか?
「有り体に言おう。お前は、俺のモノだ」
囚われの姫君を、王子さまが迎えに来てくれたのです。
ちなみに内容は全く考えていません!!!この女の子と男の子はいったい誰なんでしょう……
Comments
なんと!!ありがとうございます! 私も読みたいです!
2021-07-10 08:13:51 +0000 UTCはい!!上手です!!ありがとうございます!!
2021-07-10 08:13:34 +0000 UTCマジですか!!?ありがとうございます!!嬉しいです
2021-07-10 08:13:17 +0000 UTC僕も気になります……いったいどんなお話が
2021-07-10 08:13:03 +0000 UTCこれからどんな物語が始まるのか気になりますね……
軽沢えのき
2021-07-06 12:59:55 +0000 UTCやばいっす今まで見た中で一番好きな始まり方かもしれないっす…
迷い猫
2021-07-05 17:31:17 +0000 UTCみきさい先生、文章もお上手なのですねえ……!
2021-07-05 11:00:23 +0000 UTCいいですね……!続きが読みたくなりました!
ルドラ
2021-07-05 10:31:55 +0000 UTC