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【つよおね!】りっちゃんに勝ちたい編 その5 いちごギロチンの刑

back>りっちゃんに勝ちたい編 その4 ごめんなさい


久しぶりのジム

今日は、久しぶりにりっちゃんにリベンジしようと思ったのでいつものジムに行きました。

ママがかくとう技教室を始めてから僕はママの教室をお手伝いすることが多くなり、いつも通っていたジムは休みがちになっていました。

最近はママのかくとう技教室も盛り上がってきているので、ママも教室が忙しくなって生徒をたくさん教えています。

久しぶりのジムですが、特に変わり映えはなくていつもの感じで落ちつきました。


「おひさーっ!まーくん!!」


トレーニングルームに向かう途中、おなじみの声とともにいきなり、後ろからスリーパーホールドをかけられました。

すぐにタップをして開放してもらい、後ろをふりかえるとやはりというべきか、りっちゃんがそこにいました。


「えっへっへー寂しかったよ?りつに勝てないから逃げてたのかなぁ~?」

「ちっ、違うよ!ママのお手伝いしてたんだよ!」


久しぶりに会ってからいきなりりっちゃんは、ぼくをからかってきました。

ちょっとムカつく。

でも、りっちゃんに勝ったことがないのでぼくは何も言い返すことができませんが…。


「フフフ、冗談よ♥ 私に勝ちたくて今までずっと鈴子さんと特訓してたんでしょ?今日はリベンジしにきたのかなぁー?」


と、りっちゃんはニヤニヤしながらさらに図星をついてきました。

ぼくは、少し恥ずかしくなって小さくうなずきました。


「…そうだよ、だって、りっちゃんに勝ちたいもん…」


ぼくが、そう言うとりっちゃんは少しだけほほえみました。


「リベンジ?いいよいいよ~!まー、とりあえず一緒にウォーミングアップしよっ!」


そんな話をしながら、マットに移動してお互いにストレッチを始めました。


「ところで、まーくん気づいた?これ」

「え?なにが?」


「これよーこれ!みてみて!前から気になっていたグローブ!どぉ?♥」

「え…どぉって…言われても…」

「もー!デリカシー無いんだから!そこはせめて可愛いグローブだねとかーっ!」


りっちゃんは、グローブを自慢げにぼくに見せてきました。

どうやら新しくグローブを買ったようですが、いつもりっちゃんがつけてるグローブと色もほとんど同じだし、違いがぼくにはよく分かりません。


「そんなこと言われても…りっちゃんのグローブってずっとピンク色だし、いつもと変わらないように見えるけど…」

「分かってないなぁ~!まーくんっ!同じ色でも全然違うのっ!格闘技でもオシャレは基本なのーっ!もぅ!えーと、これはね…」


光沢とか素材とかフィット感とかデザインとかたくさん説明するのですが、りっちゃんのこだわりがよく分からなかったです。

ママが新しくスポーツウェアとグローブを買った時は、色がまったく違うので分かりましたが、グローブの形やデザインを言われても…ぼくにはさっぱりでした。


「あ!そっかぁ~何度も絞め落とされてきた前のグローブの方がまーくんは好きなのかなぁ~ん♥?」

「もぅ!りっちゃん嫌いだよ!悪口言うよ!」

「えへへ!ごめーん!冗談だって!」


いつになく、りっちゃんはおしゃべりで楽しそうにしていました。

久しぶりのジムで緊張していたので、ぼくもりっちゃんがたくさんしゃべりかけてくれてきてうれしかったです。

試合開始


「さあて…体操も終わったし、スパーリングしよっか!」


そう言ってりっちゃんは試合用のマットに立ち上がりました。

ぼくも動きに合わせて、同じマットに上がります。


「さぁ、今日はどうするのかな?」

「もちろん!さっき言った通りリベンジだよ!今日は絶対に勝つよ!」


ぼくは、りっちゃんに勝ちたいからとっくんしてきました。

いつものりっちゃんは可愛いしいい子だと思うけど試合となるととても強いので別人のように思います。

でも、ぼくも負けたくないので、もちろん今日こそはりっちゃんに勝ちたいです。


「はじめっ!」


お互いのかけ声で、りっちゃんとぼくはスパーリングを始めます。

まずは、軽く手などを出してからお互いに組み合って様子見から入りますが、りっちゃんはこちらの様子を伺っているようでした。

りっちゃんは柔道、柔術の実力も長けているので、長い間組み合っているといずれりっちゃんの投げ技をくらってしまうので、ぼくは、危険を察知してサッと身を引いて間合いを作ります。


「ふーん、動きはよくなったじゃん!でも逃げてても私は倒せないよ!」


りっちゃんは、そう言って一気に間合いを詰めてきました。

りっちゃんのしょうていがぼくの顔面をかすめて冷や汗が出ました。

すかさず、りっちゃんはぼくをつかもうと手を伸ばしてきましたが、ぼくは、とっさにそれを払いのけます。

その払いのけた手をつかんで、今度はぼくが、りっちゃんに足払いをかけますが、これは失敗。

りっちゃんはなんとか踏ん張ってこらえました。


「もぅ!手こずらせてくれるわね!」


とにかく、一番危険なのはりっちゃんの絞め技を受けてしまうことです。

ぼくは投げられる前に、りっちゃんの手を振りほどいて距離を取ります。

そして、りっちゃんがスキを見せた時に攻撃をするのがぼくの作戦です。


「ふーん、カウンター狙いね…まーくんのくせに…ムカつく!」


りっちゃんに足払いやしょうていで攻められていきます。

なんとか反撃しようとしますが、柔道と柔術を混ぜたような技に対応するのは難しいです。


「あまーいっ!りっちゃんには~こういう技もあるんだよっ!」


りっちゃんは、ぼくの膝にいきおいのあるタックルを仕掛けてきました。


「いちごタックル!!」


ドンッ!!


ぼくは、たまらず一気に後ろに倒れてしまいました。

りっちゃんはそのままぼくにのしかかり、マウントポジションを取ってきました。


ズドン!!!


「いちごタックルからマウントポジション!りっちゃんの必勝パターンだよっ!へっーへん!」


りっちゃんは、ぼくの両手をマットに押しつけて反撃を封じてきました。

ぼくは両手を引き抜こうとしますが、りっちゃんの体重が上から乗っかているせいかビクともしません。

りっちゃんにマウントポジションを取られたまま


「どう?両手を押しつけられたらもう逃げられないでしょ!?まーくんにしてはがんばったけど…諦めなさいっ!」

「い、いやだぁ!!!」


「ほら!もう逃げられないって分かってるでしょ?まだ粘る?いつもみたいに優しく絞め落としてあげよっかぁ?♥」


そう言って、りっちゃんが技を仕掛けようとした時、ぼくはとっさに悪口を言いました。


「どけよ!この… ク モ お ん な !」


一瞬、りっちゃんの動きが止まりました。


「……ふーん……やっぱり言っちゃったねぇ…りっちゃんを怒らせる悪口!まーくんはお仕置きして分からせるしかないようね!」


りっちゃんを怒らせてしまうのは、ぼくも分かっているのですが、

この状況から脱出するために、怒らせてりっちゃんのスキを作るしかないと思っていました。


「久しぶりに優しく絞め落としてあげようと思ったのに…まーくんが悪いんだよ!」


ググググググ…!!!!!!


「ぐぇえぇ!!ゲホッ!…ゲホッ…ぐる…ゲホッ…じぃ!ゲホゲホッ」


りっちゃんの右腕が移動したことでぼくは自由になった左手ではね返そうとしますが、りっちゃんは構うことなくぼくののどを集中して攻めます。

今まで、りっちゃんの絞め技を受けてきたぼくですが、これは過去一で苦しかったです。

ぼくは、しゃべることも息をすることも逃げることもできません。

りっちゃんは、ぼくの喉を押し潰して、全体重で体を押さえつけてきます。

色々と挑発をしているのですが、ぼくはそれどころじゃないので頭に入っていきません。

今までのりっちゃんの絞め技と違ってこの技は力技というか…雑に首を潰されているのでとてもきつかったです。


「どう?いちごギロチンの刑!…喉が潰れて息ができないね?ずっと苦しいでしょ?こーいう絞め技もあるんだよーっ♥…いつもみたいにけーどーみゃく止めてたらすぐ気持ちよくなれるのにね…」


ぼくはのどの鈍い痛みと苦しさのあまりジタバタと暴れますが、りっちゃんが許すはずもなく、更に体重をかけてきてぼくののどを潰します。


「ゲホッ!!ぐぇ!!」

「喉が潰れると呼吸ができないし、息がしたくなって体がムズムズしてくるでしょ?

これがちっそく状態だよー♥いい勉強になってるね!まーくん!」


りっちゃんは勝ち誇って満足そうな顔をしてぼくの首を絞めます。初めて味合う苦しさと女の子に押し潰される悔しさからなのかぼくの目から涙がこぼれました。


「泣いてもだめだよっー!限界なら早くタップしなよ?そしたら、これで勘弁してあげるからっ♥ほらっ!!マジで息の根止めちゃうよっ!!」


りっちゃんはさらにもう一段階、力を入れてきました。

ぼくもこれ以上はまずいと思ったので、りっちゃんに促されるように、残された左手でりっちゃんの腕をポンポンと叩きました。

試合終了


「ちょっとスイッチ入ったかなぁ…やりすぎたね、ごめんねっ!」


試合を終えてしばらくきゅうけいしたので、のどの痛みが、少しづつ引いていきました。

りっちゃんも、ちょっとやり過ぎたと反省しているようですが、まだまだりっちゃんとの実力差があったと思います。

ママととっくんしてきたので、毎回りっちゃんに負けてしまうのはとても悔しいです。


「うぅ…また、負けちゃった…」

「上達はしてるけど、特訓の成果としてはまだまだ甘いかなーっ!」


りっちゃんは上から目線でしゃべってきますが、事実なのでぼくは何も言えず受け入れるしかありませんでした。


「ところで、まーくん、これからこっちのジムはどうするの?両方通うのも大変だし……やっぱり、鈴子さんの教室に通うのかな…?」

「うーん、まだ、分かんない…ママの手伝いも兼ねていっしょにとっくんしてるだけだから…」


りっちゃんは、少しさびしそうな感じでぼくに聞きますが、ぼくは、先のことは何も考えていなかったので、上手く答えられませんでした。


「もし、まーくんがジムに通わなくなるなら、りつも寂しいなぁ…ちょうどいいサンドバッグなくなるし♥…鈴子さんの教室に私もかよっちゃおうかなぁ~…?」

「えぇっ!りっちゃんうちの教室にくるの!?」

「あっ!嫌そうな顔してっ!このっー!」


りっちゃんがうちに通ってくれるのは嬉しいけど、ママの目の前でりっちゃんにボコボコにされるのはさすがに嫌だなぁ…と、ぼくは思いました。


■English version、台詞なし



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Comments

This is a translation of only the lines in the illustrations, but I hope you enjoy it!

panakiman

Thanks for the translation, it helps!

Maia Amos

まーくんもりっちゃんからは逃げられそうにないですね(´・ω・`)

panakiman

相変わらずりっちゃんに勝てないまーくん。 鈴子の教室に通うようになるりっちゃん。 「鈴子、りっちゃんを気に入っていろんな技を教えて、マー君はますます苦しめられる」 になりそうw

f.k


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