子供の頃に通っていたスイミングスクールで、プールサイドの隣にゴムマットが敷かれた準備体操や休憩用スペースの広めの部屋がありました。
ある日、何気なくその部屋に入ると、黒い競泳水着に赤茶髪でそばかすのある女の子が、Tシャツを着た男の子を押し倒して「腕ひしぎ逆十字!」と言いながら男の子に関節技をかけていました。
横にはお友達の女の子が一人いて、「かっこいい!やっちゃえ!」と応援しているな中でそばかすの子は、技をかけながらそのお友達に腕ひしぎの解説していました。
「腕を挟んで伸ばしてるから逃げられないよ。慣れちゃえば女の子でも簡単だよ」と自信満々で技をかけています。
その間も男の子は必死に足をジタバタさせて逃れようとしますが、完全に固定されていてずっと体を返せないままでした。
ちなみに、この部屋は外にはほとんど音が漏れず、寝技の様な低い体勢だと外からはまず見えないので誰も気づけないし助けに来ないと思います。
というか、その時は人が少なくてプールサイドにも人はほとんどいなかったかなと。
私もその時は「じゃれてるのかな」程度にしか思っていなかったので……、
特に助けるつもりもなく、その光景をチラ見しながら傍観していました。
話を戻すと、そばかすの子は「謝ったら許してあげる」と降参を促していましたが、
男の子は「うるせー、そばかすブス!」と強気に挑発します。
悪口に怒ったそばかすの子がピンと背筋を伸ばして本気で技を極め直すと、男の子は「ああああ!痛い!痛い!」と声を上げながらさらに激しくもがき出しました。
その様子を見ていた私は心の中で、
「腕伸ばされてるだけでなんで逃げられないんだろう?」
「腕ひしぎってどんな痛さなんだろう?女の子の関節技でもそんなに痛いの?」
「男の子のTシャツがびしょ濡れ…プールの塩素の匂いがしそう」
「やっぱり女の子に泣かされて悔しいのかな?」
など、子供ながらにいろんな思いが巡ってドキドキしたのを覚えています。
最終的に男の子が半泣きになって必死で謝ると、そばかすの子は満足そうに技を解きました。
私はそのタイミングで部屋を出たので、その後二人がどうなったのか、なぜ男の子がお仕置きされていたのかは分かりませんでした。
ただ、男の子が悶絶していた様子を見るに、そばかすの子の技は完全に入っていたと思います。
ちなみに、挿絵の台詞は記憶から再現しているので異なる点は多々あるかもしれませんが、だいたいは合ってると思います。
「痛い?そうだよ?だって曲げちゃいけない方向に曲げてるんだも~ん」とドヤ顔で言っていたのもはっきりと覚えています。
その短い出来事を見ていただけの私がとても印象に残っているほどですから、きっと技を受けていた男の子はさらに衝撃的な体験になっていると思います。
もしかすると、あの男の子にとってトラウマになっているかも…。
それ以来、腕ひしぎ十字固めという技に特別な思いを抱くようになりました。
多分、あのそばかすの子は私の記憶から離れることはないと思います。
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いつか何らかの形で表現したいと思っていた話を投稿しました(´・ω・`)
ちなみに、同じスイミングスクールでもう一人記憶に残る子がいるのですが、
その記憶もいつか再現できたらいいなと思います。
panakiman
2024-11-02 16:03:11 +0000 UTCsinobu
2024-11-02 15:52:48 +0000 UTC