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~由美子の習い事~ 妻の告白『フェラチオスクールって知ってる?』

名前:青山 由美子(あおやま ゆみこ) 年齢:31歳 職業:専業主婦 性格:天然でおっとりとした性格。世間との常識のズレがあり、時に驚きの言動を悪気なく発する。 愛する夫・政則のために「女性らしさを磨く努力」は惜しまず、羞恥や周囲の目を気にせず前向きに行動する一途さがある。 ぱっと見は「清楚でおっとりした奥さん」。 しかし、動きや表情のひとつひとつがどこか無防備で、自然と色気を感じさせてしまう。 外見・体型: ・やや色白で健康的な肌ツヤ ・柔らかく波打つミディアムヘア、普段はゆるくまとめることが多い ・程よく肉付きがよく、年齢相応の“柔らかさ”が全身に表れている。 ・下半身(お尻・太もも)には主婦らしい丸みがあり、特にヒップと太ももの張りが印象的。 ・バストは大きめ。ブラ越しでもその膨らみは隠しきれず、動きで常に柔らかさが際立つ。 名前:青山 政則(あおやま まさのり) 年齢:38歳 職業:会社員 性格:几帳面で真面目、少々気弱な一面もある温厚な性格。 由美子の言動にたじたじになりつつも、内心では彼女を深く愛しており、ちょっとした天然さにも癒されている。 “普通”でいたいと思いながら、少しずつズレた夫婦関係に巻き込まれていく存在。 ~本編~ 由美子は結婚して5年目になる。平凡で穏やかな生活が続く中、夫・政則との関係は決して悪くはないが、最近ふとしたことで「このままでいいのだろうか?」という疑念が心の中に浮かび始めていた。 食卓に並ぶいつもの食事、休日に出かけるいつもの場所、夜に共に眠るいつものベッド。そのすべてが安心感に包まれている一方で、どこか物足りなさも感じるようになっていた。政則は真面目で優しいが、何か新しいことに挑戦することはほとんどなく、二人の関係もまた、安定しすぎているように思えた。 「何か変えたい。もっと彼を喜ばせたい。」 そんな気持ちがふと湧いたのは、友人との昼食会の最中だった。友人たちがそれぞれの夫婦生活について語り合う中、一人の友人が過去に通っていたあるスクールの話を持ち出した。それは、あまり公にはされていないが、ある分野に特化したスクールで、元AV女優が講師を務めているという。 「どうしてそんなことができるの?」と驚く友人たち。しかし、その友人は自信たっぷりに微笑んで言った。 「だって、旦那を喜ばせるためには、それくらいの努力は必要でしょ?」 由美子はその言葉に強く心を打たれた。彼女自身、もっと政則を喜ばせたいという気持ちはあったものの、これまで具体的に何か行動に移すことはなかった。しかし、このスクールの話を聞いて、彼女は無意識のうちにそれを真剣に考え始めていた。 「もしかしたら、私も…。」 その夜、由美子はインターネットでスクールの詳細を調べ始めた。サイトは意外にも洗練されており、講師のプロフィールには、「女性が自信を持って夫婦生活を楽しむためのスキルアップ」と明確に書かれていた。それを見た由美子は、少しだけほっとした。怪しいものではなく、健全で前向きな目的が掲げられていたのだ。 翌朝、彼女は政則にスクールのことを軽く話してみた。もちろん、詳細は伏せたが、「夫婦生活をもっと良くするために、新しいことに挑戦したい」という言葉を使った。政則は意外にもすぐに賛成し、「そういうのもいいかもしれないね」と、背中を押してくれた。 これで決心がついた。由美子はすぐにスクールに申し込み、通い始めることにしたのだ。 由美子は初めてスクールの扉をくぐったとき、少し緊張していた。表向きは普通のビルの一室に見えたが、ここで教えられる内容は決して日常的なものではない。彼女が申し込んだのは、フェラチオに特化したスクール——「夫を満足させるための秘密のテクニック」を学ぶ場所だった。 廊下を進むと、他の女性たちが数人待合室に座っていた。年齢層は30代から40代が中心で、みな緊張した面持ちで静かに順番を待っている。由美子は心の中で「私と同じように、みんな夫との関係を良くしたいんだ」と考え、少し安心した。 「由美子さん、こちらへどうぞ。」 柔らかい声で名前を呼ばれ、由美子は控え室に案内された。そこには、数人の講師が待っており、その中には元AV女優として有名だったという「椎名先生」がいた。彼女は優雅な身のこなしと、何とも言えない色気をまとっていた。由美子は彼女のカリスマ性に圧倒されながらも、スクールに通う決意を固めていた。 「今日は初めてですから、リラックスして楽しんでくださいね。」 椎名先生の声は、耳元でそっと囁くように響く。由美子は緊張しつつも、期待感に胸を膨らませながら、他の生徒たちと共に授業を受ける準備をした。 授業は、まず理論から始まった。口や舌の動きがどうして相手に快感を与えるのか、具体的な理論や生理学的な説明がなされる。由美子は一言一句を逃さないように、ノートを取りながら必死に耳を傾けた。しかし、それだけでは終わらない。実際のテクニックは、経験を通してしか身につかないものだ。 「これからは実習です。男性モデルをお呼びしますので、実際に体験しながら学びましょう。」 その言葉を聞いた瞬間、由美子の胸は一瞬で高鳴った。事前に知らされてはいたものの、実際に目の前で行われることのリアリティに、心臓が跳ね上がるような感覚を覚えた。数名の男性モデルが教室に入り、一人ひとりの女性とペアになっていく。由美子の前にも、やがて一人の男性が座った。彼は落ち着いた雰囲気で、年齢も同じくらいだろうか。 「さぁ、リラックスして。焦らず、少しずつ試してみましょう。」 椎名先生の優しい指導の下、由美子は手と口を使い、学んだ技術を少しずつ試していく。男性モデルの反応を見ながら、時折指導が入り、微妙な角度や動きの改善が促される。由美子は、初めての体験に緊張しながらも、少しずつ感覚を掴んでいった。 その瞬間、彼女は夫・政則の顔を思い浮かべた。「これで、もっと彼を満足させられるかもしれない」——そう思うと、胸の中に静かだが確かな興奮が広がっていくのを感じた。 スクールでの授業が終わり、由美子はその日の夜、政則との夕食を準備していた。普段と変わらぬ食卓風景だが、彼女の心の中には今日の体験が強く残っていた。自分の口に感じたあの感覚、講師の指導、そして男性モデルの反応——全てが脳裏に焼き付いて離れない。 「今日のスクール、どうだった?」政則がいつもの穏やかな笑顔で尋ねる。 由美子は一瞬躊躇したが、彼に嘘をつくつもりはなかった。 「うん…ちょっとびっくりするかもしれないけど…実はね、私が通ってるスクールって、フェラチオスクールなの。」 政則は箸を止め、驚いたように顔を上げた。 「えっ、何?」 由美子は、少し戸惑いながらも詳細を話し始めた。 「その…夫婦生活をもっと良くするために、フェラチオの技術を学ぶスクールなの。男性モデルを使って、実際に練習もするんだ。今日は、そういう授業を受けてきたの。」 彼女は言葉を選びながら、できるだけ無邪気に伝えようとした。しかし、政則の顔からは徐々に血の気が引いていくのがわかった。無言のまま数秒が過ぎ、やがて彼はようやく口を開いた。 「それって…実際に男の人の…を、しゃぶったってこと?」 その言葉はまるで自分が言っていることを信じられないかのようだった。 けれど、由美子は否定するように、すぐさま小さく首を振った。 「ううん。違うの。…まだ、そこまではしてないのよ。」 少し安堵したような気配が政則の顔に浮かんだが、それはほんの一瞬のことだった。 「今はね、手の練習をしてるの。指の使い方とか、握る位置とか…そういう基礎的なところから。だから、まだ口では…してない。」 ふと、言い終えた後に、わずかに笑みを浮かべた。まるで“まだ”という言葉の先に、どこか名残惜しさが滲んでいるようで、政則の心がざわついた。 「……え? いや、待って。手でって……それ、本物じゃないよな? ディルドとか、教材で練習するんだよな?」 焦ったような口調でそう問いかける政則に、由美子は一瞬きょとんと目を丸くした。 「え? 何の話?」 「いや……だって、まさかとは思うけど……本物の男の人の、それを触ったってことじゃ……」 「うん。本物よ?」 ごく自然に答えたその一言に、政則は一気に言葉を失った。喉がごくりと音を立てて動き、目が泳ぐ。 「そ、そんな…普通に触ったって……ほんとに?」 由美子はどこまでも無邪気なまま、続けた。 「安心して。もちろん最初はディルドで練習したわよ? 握る強さとか、角度とか、基本的な動きは全部それでやったの。でも、やっぱり実際の相手じゃないと感覚って掴めないのよね。」 ぽん、と軽く手のひらを打ち合わせるような仕草で、当然のことのように言い切った。 「急に本番なんて、相手の男性にも失礼でしょ? まずは基本を身につけてから、実習に移ったの。」 政則はますます表情を強張らせた。 「実習って……最初、は?」 「ええ。最初は、ディルドで。」 その言い方には、まるで「当たり前でしょ?」という穏やかな説得力があった。 政則の額には、じんわりと汗が滲んでいた。 由美子はそんな彼の反応に気づくでもなく、どこか楽しげに続ける。 「でも不思議ね、ちゃんと触り方を覚えてから男性に触れると、反応がぜんぜん違うの。指先ひとつで表情が変わるのを見てると、なんだか、嬉しくなっちゃって……ああ、私って、ちゃんと女なんだなって思えたの。」 その言葉には、恥じらいや罪悪感といった色はなかった。むしろ、晴れやかで、自信に満ちていた。 政則は箸を置き、無言のまま両手を膝の上に置いてじっとしていた。彼女の言葉の一つひとつが、まるで心に刺さって抜けない棘のように残る。 そして、ふと彼女の言葉の端に引っかかった。 「待ってくれ……思えたって……嬉しくなったって、それ……そんなに、よかったのか?」 由美子は首を傾げたあと、柔らかく微笑んだ。 「ええ。思った以上に、ね。」 その微笑みには、どこか女の色がにじんでいた。 政則が沈黙の中で問いを飲み込んでいるのも知らず、由美子は楽しげに話し続けていた。 「実習のときね、椎名先生がこう言ったの。“ローションに頼っちゃだめ。男の人の肌の質感、体温、湿り気や硬さの変化……全部、指で感じ取ってあげることが一番大事”って。」 その言葉を思い出したのか、由美子は少し目を細めて微笑んだ。 「だから、実際に触るときは素手なの。ローションとか、そういうの一切使わないのよ。生で、指先で、肌そのものを感じるの。意外と男の人のそこって、あったかいのよ。…知ってた?」 政則は返事ができなかった。できるはずがなかった。ただ黙って、息をすることすら意識的にしなければならないほど、全身が固まっていた。 「最初はね、緊張したわ。手を伸ばすとき、心臓バクバクしてた。でも先生が後ろから手を添えて、“優しく包むように”って教えてくれたの。」 由美子は自分の手のひらを軽くすぼめてみせる。まるでその場の感触を思い出すように。 「片手で根元から握って、もう片方で先のほうをくるくる撫でるの。そうするとね、すぐ反応があるのよ。ピクッて。肌がふるえて、形が変わるの。ああ…ちゃんと伝わってるんだなって思うと、嬉しくなっちゃって。」 その言葉は決していやらしく語られてはいなかった。むしろ純粋で、まるで料理の手順を丁寧に説明するような調子だった。それが、なおさら政則の心に突き刺さる。 「あとね、途中から上下に動かすスピードを変えてみるの。ゆっくりしたり、ちょっと強めに握ってみたり。先っぽのところは指の腹を使って、ぬるっと滑らせると、すごく気持ち良さそうにしてたわ。」 あまりに具体的で、あまりに克明だった。目の前の妻が話しているのが、夫である自分との時間ではないという事実が、政則の中でひどく生々しく響いていた。 「“ああっ…”って、息を漏らすの。声にならない声で。そういうの聞くと、やっぱり女として嬉しいのよね。ちゃんとできてる、って思えるから。」 どこか誇らしげなその表情に、政則は言葉を失った。 「あのね、途中から、すごく熱くなるの。根元のほうがじんわり汗ばんできて…指の中でグッと張って、まるで生き物みたいに動くの。ほんと、不思議だったなぁ。」 まるで子どもが理科の実験結果を語るような、純粋な興味と感動がその声に混じっていた。 政則は、目の前で話す妻の唇の動きをじっと見ていた。だがそこに、先ほどまで見えていた“自分の妻”というイメージは、うっすらと崩れていく。 「でね、根元のところから、指でゆっくりなぞるの。そしたら、少しピクッと動いたのよ。面白いの。何度も同じとこ触ると、動きが微妙に変わるの。だんだん、ビクビクってしてきて、まるでこっちの指先に合わせてるみたいで…ふふ、なんか可愛いのよ。」 そう言って、由美子はほんのり頬を赤らめた。だがその表情にあるのは、恥じらいではなく、快い思い出を振り返るような悦びだった。 「それでね…椎名先生が、“もっと感じたいなら、顔を近づけて匂いも嗅いでみるといいわよ”って。」 政則の呼吸が止まった。次の言葉を、聞きたくないと思いながらも、耳が勝手に拾ってしまう。 「最初はえっ?って思ったけど……でも、勇気出してやってみたの。ゆっくり顔を近づけていったら、ほら、温かい湯気みたいなにおいがして……すごく、オスの匂いって感じ。汗っぽいけど、不快じゃなくて……なんていうのかな……“生き物”っていうか、“男の匂い”って感じ。ドクドクしてるみたいな。」 政則の脳裏には、そんな匂いを吸い込むようにして鼻を寄せる由美子の姿が、嫌でも浮かんでしまっていた。 そんな想像をかき消したくても、彼女の言葉はさらに続く。 「先生が、“鼻のすぐ前に持ってきて、そのまま少し息を吸ってごらんなさい。性感って、匂いにも宿るのよ”って教えてくれて……ほんとだったわ。すぐに、指がもっと敏感になるの。まるで、自分の中も熱くなるみたいで……」 そう語る彼女の目は、ほんのわずかに潤んでいた。 それが、快感の記憶をたどっているのか、あるいは今ここにいる政則との時間のためなのか――彼にはもう、わからなかった。 「匂いを感じながら手を動かすと、なんか、もっと深くつながってるような気がしたの。指先から男の人の気持ちが、じわーって伝わってくるみたいな……それで、さらに丁寧にしようって思えたの。」 言葉はどこまでも無邪気に、しかしその内容はあまりに生々しく、あまりに過剰だった。 政則はもはや、箸を握る手にも力が入らず、視線をどこに置けばいいのかも分からなかった。 由美子はそんな夫の動揺など気づくこともなく、にこりと微笑んで言った。 その言葉はどこまでも無邪気に、しかしその内容はあまりに生々しく、あまりに過剰だった。 政則はもはや、箸を握る手にも力が入らず、視線をどこに置けばいいのかも分からなかった。 由美子はそんな夫の動揺など気づくこともなく、にこりと微笑んだ。まるで、食卓の話題がほんの軽い雑談か何かであるかのように――。 「“あっ…だめ、そんなにビクビクしちゃって……こっちが恥ずかしくなっちゃう…”って、つい、言っちゃったの。」 由美子は、くすっと笑った。まるで可愛いおしゃべりでもしているかのように。しかし、その内容は――あまりに淫らだった。 「すごいのよ。手のひらの下で脈打っててね、握るたびにピクピクって反応するの。もう、なんか私のこと“ちゃんと効いてる”って証拠みたいで……それが嬉しくって、どんどん激しくなっちゃったの。」 彼女は思い出すように右手を動かしながら、ゆっくりと上下に撫でるような仕草をした。何のためらいもない。そこに“夫の前”という意識はまるでなかった。 「途中からもう、手の中がね、とろとろになってて……自分の手なのに、動かすたびに“くちゃっ、ぬちっ”って音がするの。恥ずかしいけど、たまらなくて……」 政則の顔から、どんどん血の気が引いていった。指の先に冷たい汗が滲む。 にもかかわらず、由美子は楽しげに話し続けた。まるで自分がしていることが、何ら恥ずかしいことではないと信じ切っているかのように。 「それでね、途中で椎名先生が『言葉も添えてみましょうか?』って言ってくれたの。私、もう頭がぼーっとしてて……でも“はい!”って答えちゃったの。言葉って、すごいのね。出てくるの、勝手に。」 目が輝いていた。由美子の内側で、なにかが本当に開いてしまったのだろう。 「“ああ……ごめんなさい、ごめんなさい……他の男の人のおち○ぽ、シコシコして、においまで嗅いじゃって……でも気持ちよくなってくれるのが、嬉しくて止められなくて……”って。もう、勝手に口が動くの。」 信じられなかった。政則には、目の前の“由美子”が、まるで知らない女のように見えた。 普段、家では穏やかで、料理が得意で、時々テレビで涙ぐむような―― その由美子が今、他の男の性器をどんな風に扱い、どんな言葉を添えて悦びに導いたのか、細部に至るまで語っている。 「鼻先に近づけるとね、ふわって、すっごい匂いがするの。汗と男の匂いが混ざってて……ううん、嫌じゃないのよ? むしろ、興奮しちゃって……“あ、私いま、すごいことしてるんだな”って、ゾクゾクしちゃって。」 恥じらいのない淫語。無邪気さと興奮が、邪気も罪悪感も押し流していく。 由美子はすでに“逸脱”しているのに、彼女自身にはその実感がない。 ただ素直に、感じたままを、見たままを、夫に“共有”しているつもりなのだ。 「……それでね、“いっぱい出していいから”って、耳元で囁いたら……すごかったの、びゅっびゅって……ほんとに、音まで聞こえるくらいで。」 そこまで語ったとき、由美子は少しだけ頬を染めた。けれど、それは羞恥ではない。興奮と、誇らしさだった。 政則は、もう視線を由美子に合わせることができなかった。 彼女の中に、もう“自分の知らない女”が棲みついている。 それは淫らで、奔放で、誰よりも熱を持ち、誰よりも無垢な女だった。 「……お、お前の……その、手に……出したのか?」 ようやくのように、政則が絞り出した声は、かすれていた。声というより、喉の奥で震える空気の漏れだった。 「うん、そうよ! いっぱいっ!」 由美子は満面の笑みを浮かべて頷いた。頬はほんのり紅潮し、まるで自分の作った料理を褒められたかのような嬉しさが滲んでいる。 「すっごかったんだから。びゅっびゅっって、何度も跳ねて……私の手のひらに、ドロドロって、ほんとに重たくて……すごい濃かったの」 両手をすぼめるようにして見せながら、その感触を確かめるように、由美子は指をすり合わせる。 生々しいまでの記憶が、そこに宿っていた。 「なんかね、熱くて、糸ひいて……びっくりした。でも……なんか、うれしくって……“ああ、私がさせたんだ”って思ったら、もう止まらなくなっちゃって……」 政則は声を失ったまま、ただ由美子の唇が動くのを見つめていた。耳に入ってくるのは、現実感のない淫靡な音の連なりだった。 「終わった後もね、まだビクビクしてるの。手の中で、生きてるみたいにぴくぴくって震えてて……かわいかったのよ?」 由美子の目が細められる。その光は、優しさではない。 まるで子猫でも撫でたあとの余韻にひたるような、悦楽の色が滲んでいた。 「それで……思わず、そのまま撫で続けちゃって。ゆっくり、なでなでって。だって、まだ熱かったのよ? 出したばかりのチンチン、ほかほかしてて……くすぐったそうにビクッてするの。もう、それがたまらなくって……」 言葉のひとつひとつが、政則の胸に焼きつくように突き刺さる。 だが由美子は、それに気づく素振りもなく、どこかうっとりと語りを続ける。 「でね? いっぱい出して、ぐったりしてる男の人の、まだ濡れてる先っぽ。亀頭のところ、ツヤツヤしてて、指でなぞるとぬるってしてて……」 とろんとした目で、唇に指を添えながら、由美子は微笑んだ。 「気になっちゃって、顔近づけたの。すごいドキドキした……だって、ほんとに、鼻先が……ううん、本当はちょっと、くっついちゃってたかも」 いたずらを白状する少女のように笑って、鼻をくんくんとすぼめて見せる。 その仕草が、あまりに無邪気で、だからこそ破壊的だった。 「近づけたらね……ぷわって、またあの匂いがして……さっきまで中にあったやつの匂いよ? ぬるくて、生臭くて、ちょっと金属っぽくて……でもね、私、またゾクッてしちゃって……」 一瞬、由美子の舌がちらりと唇を舐めた。 ――その瞬間、政則の中で何かが決定的に壊れたのを感じた。 もう「穏やかで平凡な夫婦生活」には戻れない。目の前の女は、自分の知らない場所で、誰よりも女になって帰ってきた。しかも、それを悪びれる様子もなく、むしろ誇らしげに、無邪気に、嬉しそうに語る。 由美子の表情には、隠しようのない「悦び」が宿っている。その頬の火照り、うるんだ瞳、ふわりと弛む口元。女の顔だ。夫婦になって五年、一度だって見たことのなかった、剥き出しの熱――。 「どうしたの? 顔、真っ赤よ」 心配するように首を傾げてみせるけれど、その無垢さが余計に政則の胸をかきむしった。 「……いや、なんでもない」 必死に声を絞り出したが、口の中はカラカラに渇いていた。呼吸も浅く、心臓が喉の奥で騒いでいる。 だが、由美子はまるで子どもが新しい遊びを覚えてきたときのような満ち足りた顔で、さらに語り始めた。 「ねえ、政則さん。私、これからももっと上手になりたいの。だって、あなたにしてあげたいから」 真正面から、満面の笑みを浮かべてそう告げる。その眩しさに、政則は思わず目をそらした。 「ねえ……私、本当にあなたを気持ちよくしてあげたい。あのスクールで学んだこと、ぜんぶ、あなたに試してみたいの」 その一言が、政則の心を容赦なく貫く。頭の中では拒絶と興奮がぐるぐる回り、まともな判断ができなくなっていた。 ――そんなこと、やめてくれ。 そう言いたかったはずなのに、喉の奥から漏れたのは、全く別の言葉だった。 「……どんな風に、してもらえるんだ?」 自分でも信じられない。だが、確かにそう口にしていた。 由美子は驚いたように目を瞬かせ、そしてまた、あの幸福そうな笑みを浮かべた。 「もちろん……ぜんぶ、やってあげる」 あっさり、そう言い切った。そこには躊躇も、恥じらいもなかった。むしろ“あなたとだからこそ”という確信が漂っている。 「今夜、ね……教室でやった通り、政則さんに全部、してあげたいな」 もう、拒否も抵抗もできなかった。政則の中で、何かが崩壊し、同時に新しい何かが芽吹き始めていた。 「……頼むよ」 ようやく口をついて出たその一言で、すべてが始まる気がした――が。 由美子は、ふっと何かに気付いたように顔を上げ、手をポンと打った。 「あ、でもそれじゃだめだよね!」 驚くほど明るい声色。 政則は、一瞬、息が止まった。 「え……? だめって、どういうこと?」 「だって、せっかくスクールに通い始めたばっかりなんだもん。もっともっと練習して、ちゃんと上手くなってからじゃないと!」 まるで「新しいお菓子のレシピを覚えるまで待っててね」とでも言うようなトーンだった。そこに、ほんの一片の陰りも恥じらいもない。 「……練習って……」 政則の声が、かすかに震える。 「うん! だって、まだ手コキだって本当の意味では完璧じゃないし……それに、まだ“おちんぽ”もしゃぶってないし! 本物でちゃんと練習してから、政則さんに最高のをしてあげたいの!」 冗談でも遠慮でもなく、満面の笑みで言い切る由美子。 その明るさが、政則の心の奥までずぶりと刺さる。 「ちょ、ちょっと待ってよ……。いや、そこまでしなくてもいいよ。おもちゃ、ディルドとか……そういうので、練習すれば充分だろ? 別に本物じゃなくても……」 精一杯、遠回しに、でも確実に抵抗する。 だが―― 「ダメよ!」 ビシッと即答。目が本気だ。 「最初はディルドでやるのは当たり前だけど、それだけじゃ意味がないんだって! 本物のおちんぽじゃなきゃ、熱さも匂いも、反応のしかたも全然違うのよ? おもちゃと人間、ぜんっぜん違うんだから!」 ひたすら無邪気に、信じ切ったような顔で、どこまでも“正しいこと”を語る由美子。 「だって、男の人って指先一つでぜんぜん反応変わるの。本物じゃないと練習にならないのよ? スクールの先生も“女は本物のちんぽに触れて初めて、女になれる”って言ってたもの!」 言い切ったあと、恥ずかしげもなくさらに続ける。 「まだ私、他の男のちんぽ、一回も口に入れてないんだよ? だから、しっかり何本も練習して、味も舌触りもぜーんぶ覚えてからじゃないと、あなたに自信持ってしゃぶってあげられないじゃない!」 その言葉の一つ一つが、政則の心に容赦なく突き刺さる。 だが由美子には“悪気”など微塵もない。 むしろ、“あなたのために、ここまで努力するんだよ?”という誇らしげな笑みすら浮かべている。 「……スクールで本物しゃぶるって、最初はびっくりしたけど……先生も言ってたの。“ちんぽって女の人生で一番リアルな教材よ”って。舐めて、味わって、息づかい聞きながら、のどの奥まで入れて……そうしなきゃ、本当に気持ちよくする技術なんて身につかないんだって」 政則の口から、言葉が消えた。 脳内では妻の口の中に他の男のモノが深く咥え込まれる生々しいイメージが止まらない。 だが、あまりにも明るく、屈託のないその態度に、責める言葉も叱る言葉も出てこない。 「……でも、俺のために他の男で練習って……」 やっとのことで口にした言葉は、情けなく、頼りない。 だが、由美子は大きく首を縦に振った。 「うん! もちろん政則さんのためだもん。他の男のちんぽなんて、道具としか思わないから大丈夫よ? でも、いろんなの舐めてみて、どんな硬さとか匂いとか、全部ちゃんと覚える! そしたら、政則さんのを初めてしゃぶる時、絶対に一番気持ちよくできるんだから!」 一切の邪念も迷いもなく、ただ純粋に“成長したい”“あなたを満足させたい”という意思しか見えない。 「ね、政則さん。私、もっと練習して、いろんな男の人のおちんぽ咥えてみる。先っぽも根元も、舌でぐるぐるして、のどの奥まで飲み込めるように頑張るから。 いっぱい練習して、本当に上手になったら、その時に……政則さんのを、私の口で一番気持ちよくしてあげるから。待っててくれる?」 あまりにも真っ直ぐすぎて、もはや残酷ですらある言葉だった。 政則は、目の前の妻が――自分の妻が、他の男のちんぽをしゃぶる姿を、いま鮮やかに思い浮かべている。それでも、由美子を責める気持ちよりも、「自分のためにそこまでしようとする彼女」を突き放せない。 「……わ、わかった」 呟くような返事しかできなかった。 由美子はその答えに、満面の笑顔を浮かべる。 「よかった! じゃあ、もっともっと上手くなって、あなたを絶対びっくりさせるね!」 その笑顔が、まぶしくて、残酷で、どうしようもなく可愛かった――。 政則の胸に、新しい痛みと興奮が、同時にわき起こっていた。 由美子は“夫のため”に、男のモノを咥え、味わい、技術を磨く。 政則は、その現実に胸を痛めながらも、もう二度と“平凡な夫婦”には戻れないことを知る。 だが、それでも―― 彼女の口の中に“自分だけの快感”が宿る日を、どこかで待ち焦がれている自分に気づくのだった。 (そして、二人の平凡な日常は静かに、確実に狂い始める――) ・・・・・・・・・・・・・・・終


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