NokiMo
hfhefhuewf8fvg
hfhefhuewf8fvg

fanbox


投稿実話シリーズ 『マジックショー』~人妻への種明かし~ サンプル

~メイン登場人物~ 名前:さちえ 年齢:34 性別:女性 名前:成吾(せいご) 年齢:35 性別:男性 ~本編~ ショッピングモールの通路には、人々の賑わいと心地よい音楽が満ちていた。春の日差しがガラスの天井から降り注ぎ、店先のディスプレイをきらめかせている。 「なんだか混んでるね」 さちえが隣でつぶやいた。買い物袋を片手に持った成吾が、にっこりと笑う。 「土曜だからな。みんな外に出たくなるさ」 二人は結婚してもう十年近くになる。互いに気を遣わずいられる心地よさが、休日の何気ない時間にじんわりと満ちていた。 「ちょっとあっち、覗いてみない?」 さちえが指さした先には、モールの中央スペースに組まれた小さなステージがあった。幕の前に「マジックショー」と書かれたカラフルな看板が立っている。 「懐かしいな。子どもの頃、こんなのよく見たっけ」 「せっかくだし、見ていこうか」 二人は並べられたパイプ椅子に腰を下ろした。司会の声が響き、観客が拍手で応える。 「さあさあ、ようこそいらっしゃいました!」 派手なスーツにシルクハットをかぶったマジシャンが、軽やかな足取りでステージに現れた。手にはタネの仕込まれたステッキが握られている。 「皆さん、今日は特別なショーです。大人も子どもも、最後まで楽しんでいってくださいね!」 マジシャンが笑顔でウインクし、観客がドッと沸いた。 「ねえ、意外と本格的じゃない?」 さちえが楽しそうに成吾の肩をつつく。 「たしかに。あの人、話がうまいな」 テンポよく進むショーに、二人もすっかり引き込まれていた。カードのトリック、スカーフを使った変幻自在の手品。笑い声が絶えず、マジシャンの軽妙なトークに観客は大きく頷きながら楽しんでいた。 「さて、お待ちかねの次の演目は…」 マジシャンが一拍置いて帽子を取り、にやりと笑う。 「人体切断マジックです!」 「おお~!」 子どもたちが声を上げ、大人たちも「懐かしいな」と笑みを交わした。 「では、どなたかお手伝いしてくれる方はいませんか?」 子どもたちが勢いよく手を挙げる。ところが、マジシャンは意外な方向に視線を向けた。 「そこの…奥さま!いかがです?」 さちえがきょとんと顔を上げる。 「え、私?」 「ええ、ぜひ!きっと素敵な演技になりますよ」 成吾が「行ってみたら?」と笑い、さちえは少し戸惑いながらも立ち上がった。 「がんばって!」 成吾の声に背中を押され、さちえはマジシャンの差し出した手を取ってステージへと向かった。 さちえはマジシャンに手を引かれながら、少し緊張した面持ちでステージへと上がった。目の前には、ツヤのある黒い箱が堂々と置かれている。まるで本格的なイリュージョンの舞台のようだった。 「では、奥さん。こちらに横になってください」 マジシャンは軽やかな手つきで箱のフタを開ける。中はちょうど人が入れるサイズになっており、足元には仕切りのようなものが見えた。観客にも見やすいように、箱の内部を示しながら説明する。 「この箱は上下に分かれていて、上半身は皆さんから見える状態になります。つまり、彼女の顔や手はそのまま! でも、ここで驚くべきマジックが起こるんです」 マジシャンが観客に語りかけると、子どもたちが興味津々な表情で身を乗り出した。 「へえ、ちゃんと考えられてるんだな」 成吾は観客席で腕を組みながら、意外にも本格的な演出に感心していた。さちえは促されるままに、そっと箱の中に体を収めた。箱の感触は思ったよりもひんやりしていて、背筋がわずかに震える。 「ちょっと狭いですが、リラックスしてくださいね」 マジシャンが優しく声をかけながら、彼女の体勢を整えていく。観客には自然に見えるような動作だが、至近距離で見れば手の動きはやや流れるように滑らかすぎる。どこか奇妙な違和感を覚えたものの、さちえは「マジックの演出なのだから」と自分に言い聞かせた。 「では、フタを閉めます」 マジシャンが軽く手を振ると、助手がスムーズに箱の上部を閉じた。 「ここからが見どころですよ!」 観客が期待を込めて見守る中、マジシャンは大きく腕を広げた。 「それでは、人体切断マジック! さちえさんの体が、見事に二つに分かれます!」 派手な音楽が流れ、マジシャンは大げさな動作でノコギリを持ち上げる。子どもたちから「わぁ!」と声が上がり、大人たちもクスクスと笑いながらその演出を楽しんでいた。 「さあ、いきますよ……!」 観客が固唾をのんで見守る中、マジシャンはゆっくりとノコギリを下ろし、箱の中央に沿って動かし始める。 さちえはじっと天井を見つめたまま、観客の期待に応えるように穏やかな笑みを浮かべていた。 だが、その一方で―― (……ん?) ふと、妙な違和感が走った。 箱の中、確かに空間は狭いが、それだけではない。何かが違う。何かが、ただの演出では済まされないような―― (気のせい……? でも、今……) 観客の視線はすべて自分に向いている。声を上げることはできない。 ノコギリがギリギリと動く音が、ステージに響いた。 観客は期待と驚きの入り混じった表情で、次の瞬間を見つめていた。 観客の視線が集まる中、マジシャンの手元でノコギリがゆっくりと動き続ける。ギリ……ギリ……と刃が箱の溝を滑る音が、妙に耳に残る。演出としては完璧だった。観客は手品の不思議に夢中になり、さちえの様子を注意深く観察している。 だが、誰も知らない。 この箱の中で、本当は何が起こっているのかを――。 続きは応援プラン限定


Related Creators