ファイトクラブ 竜虎編
Added 2020-07-13 02:12:53 +0000 UTC仕事を終えた宵の口、家路から少し離れた会員制クラブへと足を向けた。一本裏道に入った雑居ビルの地下一階、受付を済ませロッカーで身支度し、まだ穿き慣れないアンダーサポーター姿でプレイルームに向うと、平日にも関わらず十数人程が一つの場所を囲うように盛り上がっていた。 足速に群れの中へと紛れ込むと、スポットライトに照らされた二匹がレスリングの試合さながら汗だくの激しいSEXファイトを繰り広げていた。 レスラー顔負けの巨漢虎に丸太のような両足を抱え込まれているのは、墨のような暗い鱗に白色の腹が映える竜人、虎にも引けを取らない厚みのある体躯だが、窮屈に組み敷かれ下腹部には、優に500ml缶はありそうな虎の肉杭を捻じ込まれている。 既に試合は終盤なのか虎の荒々しい腰使いに掻き回されている割れ目からは泡立った粘りが迸り、汁気を帯びた粘着音がビートを刻んでいる、喉奥から漏れるくぐもった竜の喘ぎは旗色悪く、虎が勝どきを吠えるのは時間の問題に見えた。 タテワレからギリギリまで引き抜かれる虎の剛直、野次馬たちに見せつけるように一瞬動きを止めると、緩ませた口角から白い牙を覗かせる。 「覚悟しやがれトカゲ野郎っ!!」 猛る虎が体重をのせた一撃を肉の割れ目にぶち込むと、今まで無愛想に顔を歪ませていた竜は眼を見開き潰されたカエルのように声を張り上げた。 間髪いれずにラッシュを仕掛ける虎。力任せに竜の身体をくの字に押し込むと削岩機の如く猛攻が叩きこまれる。 しゃがれた嬌声を上げながら頭を振って絶頂を耐える竜。防戦一方のまま最後の悪あがきと虎の動き捕えようと振り回す両腕もむなしく空を切り、誰もが勝敗が決したと思った、次の瞬間。股の間に垂れていた竜の尻尾が鞭のようにしなり虎の片足を払いのけた。 奇襲に足を取られ膝を落とす虎。バランスを崩した身体を咄嗟に腕を突き出し支えるが、前のめりになった瞬間を竜は逃さなかった。 伸ばした両手が虎の太い襟首を捕える。 「ガハハっ、捕まえたぞっ!!」 黒鱗の竜顔が不敵な笑みを見せ、組みついた腕を引き締める。 「テメェ、フザケた真似っ、んぐっ?!」 怒鳴る虎に喰らいつくように舌戦を仕掛けて黙らせると、縛りの解かれた両足が腰に絡みつき動きを鈍らせる。 互いを貪るような激しい接吻。先手を取られ苦戦する虎は腕を突っ張り間合いを取ろうとするが、ガッチリと組み付いた竜の太い四肢がそれを困難にしていた。 瀬戸際からの見事な逆転劇に唸る観衆。一方、とどめのチャンスを仕損じた虎には下衆な野次が飛ぶ。 竜の好戦的な舌技に顔を歪める虎は、息継ぎのタイミングを奪われ体力を削られていくが、まだ負けてはいない、腰をホールドされストロークを封じられながらも突き入れる事を諦めていない。 勝敗の行く末がわからないまま、荒れる息づかい、粘る水音を立てながら両者ともに決定打に欠けた膠着戦に食い入る観衆。 先に仕掛けたのは竜だった。 虎の体力を充分に削り取ったと確信したのか、ガードポジションのまま下半身を極めていた片足を外すと、それを支点に腰を浮かせマウントを取りに行く。 虎の巨体をひっくり返そうと迫り上がる竜のブ厚い腰回りに、両足を踏ん張り抵抗するが、突き上げるタテワレの咥え込みと絶妙な口撃のコンボに耐えられず次第に腰を浮かせていく。 「ぐおっ… おおおおおっ!!」 土俵際まで追い詰められた虎が吠える。盛り上がる筋肉に太い血管を浮かべ渾身の抵抗でギリギリ踏み止まっている。 ねばりを見せる虎に表情を曇らせる竜。痺れを切らした太い尻尾が暴れだす。 マットを叩きつける尻尾の衝撃に短く唸り声を洩らす虎。次の瞬間、大きく振り下ろされた尻尾は捻りを加えた竜のヒップリフトと連動し、虎を跳ねあげると首尾よく身体の上に乗り上がる。 腰相撲で軍配を上げる竜。虎はすぐさま体勢を整えようと身体を起こそうとするが、手首をマットに張り付けにされると、ダメ押しの口撃が襲いかかる。 「むぐっ、ごっ、んごごっ… がっ、がはっ!!」 暴れまわる竜舌に口内を蹂躙され足をばたつかせる虎。腕力では大差のない両者だが、体重で優る竜にマウントを取られた今、それを跳ねのけるのは難しい。 竜は下半身を密着させたまま次第に攻勢を強めていく。虎をモノを深々と咥え込んだまま、丸みのある白い腹を揺らし前後左右と腰をスイングさせる。 虎の荒々しい腰使いのような派手さは無いが、石臼のようなどっしりとした腰が虎の極太の芯をすり潰すように削っていく。 「くそっ、この俺がっ、んあ、ああっ!!」 「どぉした、どうしたトラの、さっきまでの威勢はどこにいったよ?」 顔を歪め嬌声を洩らす虎をニヤついた顔で覗きこむと二つに割れた舌先が虎の鼻先を舐め上げる。 「う、うっせぇ、さっさとそのデカい尻をどけやがれ… 」 旗色が悪い状況でも噛みついてくる虎を軽くあしらうと接合部から溢れた粘りを潤滑油にギアを上げていく。 「ガハハっ、いいぜお前のチンポっ!! 俺の腹の中でゴリゴリに硬くなって、イイ具合になってきたぜ… 」 虎の射精を催促するように息を弾ませながら腰を擦り合わせる竜も自分の中で擦れ合う互いの肉竿の刺激に顔を緩ませる。 「があっ、ああっ!! ぐっ、ちくしょうっ!! も、もうっ!!」 淫楽のうねりに呑み込まれていく虎に我慢の限界を察した竜は口の端を大きく吊上げる。残像を残す高速スライドから唐突に尻を高く持ち上げ虎の剛直を吐き出すと、バトンをパスするように尻尾の付け根の竜穴が根元までガッツリと食らい込んだ。 「ぬあっ、ああぁあああっ!! 」 土壇場で見せた竜のギアチェンジが完璧に決まる。目を見開き大きく吠える虎が胸をのけ反らせ、激しく脈打った腹筋が力強い射精を誇示している。 もがく虎を執念深く尻穴で扱きあげると、息絶え絶えに脱力する虎をようやく解放した。 「うはは、腹の中が焼けそうだ… 」 腹をさすりながら満足げに舌舐めずりすると、盛り上がったタテワレからグロテスクな凶器が勢い良く飛び出す。 赤黒く使い込まれた竜根、粘液が絡みつき艶めかしく脈打つ肉塊は、虎のモノよりも大きく見えた。 レフリー役が覗きこむように先端から垂れる透明な粘りを指先に絡める。臭い、そして味を確認するとウンと大きく頷いた。 「勝者、18番っ!! 」 竜の腕を取り勝利を宣言すると、パチパチとまばらな拍手とエールが飛んだ。 勝ちをアピールする竜が悠然と重い腰を上げていく。まだ硬さを失っていない虎の肉竿が勢い良く腹に反り返ると、栓を失った竜の尻穴から白濁の泥が吐き出され、上下する虎の腹毛をぼたぼたと汚していく。 「随分と出しやがって、こりゃ始末が大変だ… 」 白濁の混じった汗だまりに仰向けに倒れたままの虎に手を伸ばすが、ぱんっ、と払い除けられてしまう。 「素直になれよ」 「うるせぇ、調子乗るンなよ、テメーとはまだイーブンだってこと忘れンな」 虎はのそりと起き上がり、今にも取っ組み合いが始まりそうな雰囲気で竜を一瞥すると、気だるそうにシャワー室の方へと向かって行った。 「だったらこのまま二戦目始めてもいいンだぜ虎の」 竜は太い尻尾を揺らしながら虎の後を揚々と追って行くと、バケツとモップを携えたスタッフが汗と粘液にまみれたマットを手際よく片付けていく。 このままシャワールームでのニラウンドもありえるかもしれないが、おろしたのサポーターの中でガチガチになったムスコをこのままにして後を追うのは流石に野暮ったい。適当な相手と一戦と辺りを見回した。 「やぁ、柴犬クン最近よく見る顔だね、よかったら個室で軽くスパーリングでもどうかな? 」 声に振り返ると気の良さそうな壮年の猪が立っている。あまり趣味ではなかったが、二つ返事で答えていた。 後に知るルーキー狩りとの勝負はまた別の話。 【了】