『7月20日、午後五時の少女』
Added 2025-06-10 00:08:56 +0000 UTC午前五時、雨音で目が覚めた。 風のない雨だった。網戸を打つ粒は、ただひたすらに濡れていて、世界が汗をかいているようだった。室内はエアコンを使わず、扇風機も止まっていたせいで、部屋の空気はすでにじっとりと身体にまとわりついていた。 目覚めてすぐ、下着の中で皮膚と毛の間にぬめりがあるのを感じた。腋も、鼠径部も、何かが“ついている”。 寝汗だろうか。いや、そうではない。皮膚に付着したものが、毛に吸いつき、さらに毛がそれを離さない。そんな感触だ。 そのままトイレへ行き、排尿と排便を済ませた。 ペーパーで拭いたが、肛門の奥まで届いた感触はない。深追いすると毛に絡まって紙が裂け、逆に汚れる。結局、「たぶん、落ちた」という感触だけを頼りに、パンティを上げた。 下着の中は、すでに微かに“におう”。体温と皮脂、そして昨夜剃り残した腋の奥で熟成された汗のにおいが、自分の存在の証のように立ち昇る。 朝食後、制服に着替える。 ブラの下に汗が滞留しているのが分かる。腋毛に当たる部分がピリつく。肌が発する湿気と、毛がそれを絡めとって保っている。 前かがみになると、お尻の奥のほうがムズムズした。指を伸ばしてみると、指先がわずかに湿っていた。おそらく、朝の拭き残しだ。 登校。 午前七時半、まだ雨は上がっていない。 傘を差して歩いていると、地面から蒸気が立ち、制服のスカートが脚に張りつく。汗をかいているというよりも、「汗と雨が混ざり、服の内側で発酵しはじめている」感覚。 太腿の付け根にうっすらと白い汗跡ができていた。そこに剃り残した細かい毛が刺さるように生えていて、ちくちくと痒い。 学園についたころ、日差しが一瞬差した。 その後、すぐ曇る。湿度は90%を超えていたと思う。 教室に入り、自分の席についた。誰とも話さない。けれど、汗だけはどこまでも語る。 腋はじっとりとして、制服の下でブラウスに染みをつくる。脇を閉じると毛がこすれ合い、「生えていること」が強く意識される。 体育の時間、体育館でバレーボール。 1時間後、服の中は完全に汗だまりになっていた。パンティの中はねっとりして、座るたびに「ぐちゅ」と音がするような気がした。 Iラインには剃り残しの毛が汗に絡まり、粘ついた。肛門周囲はもう、拭いても意味がない状態だった。汗と便の微粒子、毛の奥でそれらが混じり合い、呼吸している。 午後五時、自宅。 シャワーはまだ浴びていない。 制服を脱ぐ。パンティを降ろすと、内腿の奥に溜まっていた汗と体毛のにおいがふわりと立つ。 照明をつけ、鏡の前に立つ。腋を上げる。光の下で、剃り残しの黒い毛が一本、汗でくっついていた。 私はまだ、この身体のまま、誰にも見せていない。