――『次のお題は、【男性の愛撫で女性が絶頂】です』―― 「ぐっ……また、なんだこれは……っ!」 表示されたお題を読み、凛は羞恥と怒りの入り混じった表情で歯噛みした。 「愛撫とはつまり、おっぱいを揉んだり手マンしたりして、九条さんをイカせればいいということですな」 「うるさいっ、それくらい分かる……!」 「お、分かりますか? 実は一人で慰めるのも好きとか?」 とぼけたように言う校長を凛がギンッと睨みつけ、うるさい口を黙らせる。 そんな風に凛の気が立つのも無理はない。前回は男側に対する奉仕がお題だったが、今回は彼女自身がターゲットという訳だ。 「まぁいい、とにかくこれに従えと言うんだろう。なら、さっさと始めるぞ」 「え、先輩いいんですか?」 「脱出のためだ、仕方あるまい。……それに、キミにだけ恥ずかしい思いをさせたままなのも申し訳ないからな」 どうやら、一つ前のお題のことを言っているらしい。どこまでも律儀な少女だった。 「次も、頼むぞ。私の身体を、あんな男に触らせないでくれ」 「……はい、任せてください」 凛の目から、こちらへの信頼が伝わってくる。 ならば、その決意に答えるためにも、リトも覚悟を決めねばならない。決して根拠は無いが、力強く頷く。 「さぁて、では次のくじを引きましょうか。わしと結城くん、どちらが九条さんを気持ちよくしてあげるのかを決めるために」 校長はルンルンとくじ箱の方へ歩いていく。今のところ連敗しているが、それでも次のチャンスと見ればすぐに浮かれてしまうらしい。 リトとしては、お題がこのまま同じような傾向で続くならば、一度も校長に当たりのくじを渡すわけにはいかない。 今度も両者は強く念を込め、順番にくじを引いていった。 「ぬおおお今度こそ、今度こそ頼みますよおおおお!!」 「……いくぞ!」 ほぼ同時に、2つのくじが開かれる。 そして、二人がその紙の中身を確認した瞬間。 「キタアアアアアアアア!!!」 「……ぐっ!?」 今度が校長が豪快にくじを頭上に掲げ、リトが苦々しく顔を歪める。 今回は……校長が当たりを引き、リトがお預けをされる番だった。 「やったやった、やったー! 遂に、遂に当たりましたぞ~~!」 「くそ……!」 大喜びし飛び跳ねる校長と、悔しさに机を叩くリト。 運である以上、常に当たりが引けるわけでは無いとはいえ、こうしてハズレを引いた時のショックは想像以上だった。 それは、自分が良い目を見れなくなったから、という訳ではない。 「すみません……先輩……」 リトは伏し目がちに凛の方を向き、謝罪を口にする。 だが、凛はそんなリトを責めることなく、小さく首を横に振った。 「いや……気にするな。キミが悪いわけじゃない」 それは真実かもしれなかったが、それでリトの罪悪感が消えるわけではなかった。結局のところ、耐えねばならないのは彼女なのだから。 「まぁまぁまぁ、二人ともそう落ち込まず! 気楽に行きましょうよ!」 リト達の重苦しい雰囲気とは対照的に、晴れやかな顔をした校長が間に割入ってくる。 「誰のせいだと……」 「いいじゃないですか! ほら、早く行きましょう!!」 校長は凛の手を引き、強引に自分の元へ引き寄せた。 「こ、こらっ、引っ張るんじゃない……!」 凛は抵抗しようとするが、校長の勢いに押され、そのままベッドへと歩かされる。 「あ…………」 リトはそれを止めることも出来ず、ただ心配そうに見ていることしか出来なかった。 ベッドの上で正座する凛は、先程リトと共にお題に挑戦した時とは違う、嫌悪と羞恥を滲ませた表情を浮かべていた。 一方で、その前に座る校長は落ち着き無く身体を揺すりながら、満面の笑みで凛の身体を舐め回すように観察している。 「うっふっふ~。さっそく始めましょうかぁ」 「……っ。生徒相手に興奮して、恥は無いのか」 「恥だなんて。これは性教育のような物ですから、恥じるようなことは何もありませんよ~」 まるで本当にそう思っているかのように、にこやかな顔で言う校長。 どこまでも自分本位な男に、凛は益々嫌悪感を覚える。今からこの男に身体の大切な部分を触られるかと思うと、怖気すら感じる。 「確認しておくと、お題は「愛撫で女性が絶頂」ですよね。つまりペッティング……お触りで九条さんが絶頂すればいいと。OKですか?」 「分かっている……。ここまで来て、私も拒否はしない。耐えてみせるから、早くしろ」 「耐えちゃダメなんですけどねぇ。ま、それもいいですけど。では……さっそくですが、下着を脱いで貰ってもいいですか?」 「ぬ、脱がなければいけないのか……?」 「ええ、着けたままだと、余計に時間が掛かりますぞ? あぁ、脱ぐのは下着だけで構いません。わしは着たままするのが好みなので」 「そちらの好みに合わせる意味は……。ええい、まぁいい」 凛は額に青筋を立てながらも、手早く制服の中からブラジャーとパンティーを抜き取り、校長の手が届かないようそれをベッドの下に落とした。 「ほら、これでいいんだろう」 「うほほっ、これで九条さんは今、ノーブラノーパン……! えぇ勿論それでOKですよ! では……」 言いながら、校長は凛の方へにじり寄るのではなく、その場で大きく手を広げた。 「な、なんだ……?」 「だから、お触りしますからこっちに来て、わしの胸の中に飛び込んできてくださいよ」 校長は両腕を大きく広げ、抱きしめてやるとジェスチャーをする。 「なぜ私から行かなければいけない! そこまで密着する必要は無いだろう!」 「いえいえ、そっちの方がヤリやすいんですよ。九条さんも早く終わらせたいでしょう? なら、知識豊富なわしに任せてください」 凛は怒鳴りつけるが、校長は意に介さず続ける。 実際、凛が性知識に乏しい以上、やり方を示された方が早く終るのは確かではあった。校長にどこまで性的な経験があるのかは分からなかったが。 「くっ……あ、あまり触るんじゃないぞ」 「触らないと気持ちよくできませんよぉ」 渋々と、凛は校長の方へ寄っていく。 そして、太い腹を背もたれにするように身体を預け、その身体の前に座る。 「思ったより華奢な身体ですねぇ」 「黙れ……さ、さっさとしろ」 えへえへ、という気味の悪い笑い声を背後に聞きながら、凛は緊張に身体を強張らせる。 校長はそんな彼女の羞恥心を煽るかのように、指をもぞもぞと蠢かしながら、後ろから凛の脇の下に腕を回した。 「動いちゃダメですよぉ~? どれどれ……先ずは九条さんのお胸から……」 「……んっ」 ぐにゅりと、凛の豊満な胸が指先によって歪められた。 「おっほぉおおっ! これが、九条さんのおっぱい!! 大きくて柔らかいのにハリがあって、最高の揉み心地ですぞ~~~!!」 「……っ、く……っ」 校長は両手で凛の胸を背面から揉みしだきながら、感動に目を輝かせている。 凛は特に反応を示さないよう唇をきゅっと結び、ただ黙って耐え忍ぶ。 むにゅ……もみゅん……ぐにゅるっ……。 制服の中で縦横に形を変える巨乳。 結城リトが不可抗力で女の子の身体を触ってしまう時とは違う、明確なセクハラの意思を持った愛撫。 こんなもの不快なだけだと、凛はただ早く終わることを祈って耐え続ける。しかし……。 もみゅん……ぐにゅっ、むにぃぃぃ……。 「……ん……ふっ、ぅ……」 校長の揉み方は非常にねちっこく、執拗だった。 胸を鷲摑みにして強く握ったり、かと思えば優しく撫で回したりと、緩急をつけて凛の胸を責め立てる。 次第に凛の身体はぴくぴくと反応し、口からか細い吐息が漏れ始めた。 「おっぱいを揉まれるは初めてですかな? どうです、中々良い気分でしょう?」 「そんな訳……ない、だろう……。こんな下劣な……行為、あっ、くぅ……!」 凛は反論しようとするが、校長の指が乳房の付け根から乳輪までをなぞり上げたことで言葉を詰まらせた。 そして、胸の先端を服の上から手の平でスリスリと撫でつけられる。 「本当にそうですかな? ほれほれ」 しゅる、しゅる……すりすり……っ 「うくぅっ! ふ、ぅ……んんっ♥」 制服の生地が乳首を擦り、凛の口から思わず嬌声が飛び出す。 校長はにやけ顔で、その弱い乳房の先端を重点的に責める。 手の平で擦った後は、爪先でカリカリと引っ掻き、指先で乳首を弄ぶ。 「ひぅ……♥ そ、れ……やめっ、アッ♥ お、おぃ……ィ♥」 凛はそのむず痒い快感に身体を小さく痙攣させ、必死に声を抑えた。しかし、その反応が校長の嗜虐心をそそり、更に淫らに手を動かさせる。 しゅっ……すり、しゅる……くにっくにっ……かりかりっ♥ 「うぁ……♥ な、なんだこの、感覚はぁ……♥」 敏感な乳首を刺激され、全身を擽られるような快楽が迸る。 (胸を、触られているだけなのに……どんどん身体が熱く……) 胸の先端からピリピリと甘い電流が流れ込み、身体の中心に熱が溜まっていく。 力が抜け、口がだらしなく開いたままになり、甘い吐息が止められなくなる。 「はぁ……ぅはぁ……♥ い、いつまで、胸ばかり触って……ああっ♥」 「胸だけだと物足りないですかな? なら、そろそろ下の方も……」 校長は胸を弄る手を片方残し、もう片方の手をスカートの中に潜り込ませた。 そして太腿から脚の付け根へと手を滑らせ、守る物の無い秘処に触れる。 「ぬひ……っ!?」 まだ誰も他人を受け入れたことの無い割れ目は、くちゅ……と湿り気を帯び、男の指を迎え入れた。 きっと、想い人と卑猥な行為に及んでいたことも影響しているのだろうが、凛のそこは既に十分すぎる程に濡れていた。 「おっ? 良い反応ですねぇ。それじゃあ、オマンコくちゅくちゅしていきますよ~」 校長は中指を割れ目に挿入し、親指の腹で陰核を撫でる。ぬるぬるとした蜜が指に絡まり、それを潤滑油として凛の秘処をじっくりと擦った。 「うあ……っ、は、はああぁぁ……♥♥」 ぬりゅっ……♥ くちゅ……♥ ぷちゅっ……♥ にちゃぁ……ぐちゅんっ♥♥ 指の動きに合わせて、凛の身体がびくんと跳ねる。 意思とは無関係に反応する自分の身体に、凛は顔を恥辱に染めた。 その間にも校長のセクハラ愛撫は続き、親指が勃起した陰核をリズミカルに擦り上げる。 「くぅ、うううぅぅ……♥♥ ゆ、指を……う、動かすなぁ……っ!」 凛は快感に耐えながら訴える。 この部屋から脱出することを考えれば耐えることに意味は無いのだが、それでもこの生徒に性欲を向けるような最低の教師に、あっさりとイカされるのはプライドが許さなかった。 「九条さんの弱い部分はどこですかな~? この浅い所か、それとも奥ですかなぁ? うりうり~」 校長は凛の膣内に指を二本挿入し、弱い部分を探るようにその指を上下させた。 「ひぁっ!? あっあっ♥ ンヒィィ♥♥」 自分でも知らない弱点が、男の太い指によって探り当てられていく。 凛がより身体を悶えさせる反応を見せた場所を、校長の指は執拗に攻め立てた。 「うあっ♥ あ、ああぁぁ……♥♥ そこっ……やめて、くれぇ♥♥」 「ここが良いようですねえ、うひひっ、顔が蕩けてきましたぞ!」 切ない喘ぎ声を上げる凛を更に追い立てるように、太い指が膣の奥に秘されたGスポットをぐりぐりと押し込む。 同時に親指で陰核を捏ねられ、凛は一際大きく身体を仰け反らせた。 「ひやあああああっ♥♥ くっ、くううぅぅぅううん♥♥」 凛は腰をがくがくと痙攣させ、口の端から涎を垂らして快楽に悶える。 ベッドの向こうにいるリトにも聞こえているであろう、はしたない声が止まらない。 「ア、アソコがぁ♥ ひ、ひくひくしてしまうっ♥ うああっ……っ! あひいいぃぃ♥♥」 指の動きに合わせ、凛は腰を浮かせて痙攣する。 揺れる巨乳も同時に揉みしだかれ、上半身と下半身の敏感な部分から押し寄せる快楽が凛を追い詰めた。 (もう、イッてしまう……っ! 結城に、私がイク声聞かれてしまう……!) 嫌悪する男に絶頂させられる声を、好意を寄せる少年に聞かれてしまう。その羞恥と悔しさが、更に堪えられない快感を生み出すのだった。 「もうイキそうですかな、では、そろそろフィニッシュといきましょうか!」 「ふあっ……!? あ、ああっ♥ だめっ、駄目だっ! イクッ、いやらしい指で、イってしまう♥♥」 校長の指が膣内で曲げられ、Gスポットをぐいぐいと押し込みながら、親指が勃起した陰核を撫で回す。 その瞬間に凛は背筋を弓なりに反らし、大きく身体を痙攣させた。 「ンッ、ンンンンクゥゥゥ~~~ッッ♥♥♥」 ぷしゃあああっ!! 秘処から盛大に潮を吹き、凛が絶頂に達す。 足の爪先はピンと伸び切らせ、全身を弛緩させて校長にもたれ掛かった。 肉厚な校長の身体が全身を包むようにして、凛の身体を受け止める。 「はあぁ……はぁ……♥ んひぃ……♥」 絶頂後の快楽と虚脱感に全身を苛まれ、凛はぜぇぜぇと息を荒げて脱力する。 その姿に満足し、校長は指を秘処から引き抜いた。 ぬるっ、と糸を引きながら指が穴から離れると、凛はびくんと小さく身体を震わせた。 (イッ……イッてしまったのか、わたしは……) 絶頂の余韻で頭がぼんやりとする中、凛はその事実を反芻する。 仕方ない事とはいえ、あの校長に身体を触られ、あまつさえイカされてしまった。 それも、リトが側にいる場所で……。 「派手にイキましたなぁ。どうです、気持ちよかったでしょう?」 「ふぁっ……あんっ……♥」 校長はまだ凛の乳首とクリトリスを弄りながら、耳元で囁いてくる。 もうお題の条件は達成したのだから、これ以上する必要は無いと振り払うべきなのだが、今の凛にその力は無かった。 それ以上に、尾骨の辺りに感じるモノに、意識を引き寄せられてしまう。 (あ、当たってる……) 固く太いモノが、凛の臀部を押し上げている。 その男性器の感触に、発情した凛の身体はしっかりと反応してしまっていた。 「あの……校長、先生……。その、後ろのが……」 「ん? おおっ、わしの股間のモノが気になりますかな? いやぁ、九条さんの胸やオマンコを触っていたら、興奮してしまいましてなぁ」 それは男性の生理現象としては仕方ないことではあるのかもしれない。 だが、自分との性交を求めるその下半身の反応に、凛は恐怖とも期待とも知れない感情を覚えた。 「せっかくですし、このままわしのオチンポをスッキリさせて貰ってもよいですかな? 九条さんも気になるでしょう?」 「な、なにを……」 校長が凛の手と腰を持ち、自分の正面を向かせる。 そして、ズボンの中でパンパンに膨らんだ肉棒に手を添え、その感触を教えてくる。 「ほら、もう爆発しそうなんですよ! ぜひ九条さんのオマンコで、溜まった膿を出させてくれませんか!?」 「ふ、ふざけるな……! そんなこと……」 交尾させろという直球の要望を、当然凛は拒否しようとした。 だが、言葉とは裏腹に下半身はきゅんと疼き、手で触っただけで分かるそのペニスのサイズに、ドキリ胸を高鳴らせてしまう。 (結城のとは、全然違う……) 明らかに先ほど見たリトのモノより遥かに大きなペニスに、凛はゴクリと生唾を飲み込んだ。 指だけでもあれだけ気持ちよかったのに、この膨らんだ巨根で秘処を貫かれればどうなってしまうのか……。 その好奇心に、凛は抗えなくなっていた。 「いいですよね?」 「それは……でも……」 ずいと身を乗り出す校長の勢いに、凛が押し切られそうになったその時。 「先輩! 大丈夫ですか!」 ベッドのカーテンの向こうから、凛を案ずるリトの声が聞こえてきた。 その声にハッとし、凛は正気を取り戻す。 「は、離れろ……っ!」 そして校長を引き剥がし、そそくさとベッドを降りる。 「あぁ~……残念」 逃げ出した凛に手を伸ばし、校長はがっくりと項垂れた。 そうしてなんとか流されて性行為に及ぶことは無かった凛は、リトの元へ駆け寄るのだった。