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【登場キャラ アルクェイド】リクエスト作品 あらすじ:志貴と海に遊びに来たアルクェイド。そこで見知らぬ男にナンパされるが、一旦はその誘いを断る。その後志貴が暑さでダウンしている間に、アルクェイドはさっきのナンパ男が別の少女とセックスしている光景を目撃する。他人の激しいセックスに当てられ、アルクェイドの身体は淫らに火照っていく。  明るい日差しの下、波打つ水面をぱしゃぱしゃとアルクェイド・ブリュンスタッドが蹴り上げていた。 「アハハッ、気持いい! 志貴もこっち来てよ!」  太陽の色を映したような黄金の髪と、太陽の輝きに負けないほどの屈託ない笑顔を浮かべ、傍目にも分かるほど浮かれるアルクェイド。  遠野志貴は、海への感慨よりもむしろ、その笑顔に目を奪われていた。 「おいおい、あんま深いとこ行くなよ。流されちまうぞ」 「流されないわよー! 子供じゃないんだからー!」  海に来てはしゃぎ回るその姿は、まさに子供が初めて来た海にテンション上がっている姿そのものなのだが、それを言うと怒られそうだった。  まぁ幾ら子供のようにはしゃいでいても、白いビキニだけで覆い隠された、どこのスーパーモデルだよというスタイルが、誤魔化されることは一切無いのだが。  それにしても、吸血鬼だというのにこの照りつける太陽の下、アルクェイドは随分と元気だ。日光が平気とは言っても、吸血鬼と海という組み合わせにはちぐはぐ感を感じざるを得ない。  外見だけを見れば、この海の中で誰よりも輝いていると言っても言い過ぎでは無いとは思うけれど。 「もぉー、志貴も見てるだけじゃなくて、一緒に遊びましょうよ!」 「あ、あぁ分かってるって、今行く」  見惚れていたアルクェイドに誘われ、慌ててそちらに駆けていく。ただの水の集合体でしかないというのに、海水の中は想像以上に歩きづらかった。  この炎天下で、あの元気娘に着いていくのは中々に大変そうだと、志貴は楽しみつつも一抹の不安を感じるのだった。  ◆ 「悪い、ちょっと冷たい飲み物買ってくる。アルクェイドの分も買ってくるから、待っててくれ」  志貴がそう言って店のある方へ行った後、アルクェイドはビーチパラソルの下で、脚を組んで退屈そうにしていた。  二人で来る海は想像を遥かに超えて楽しかったのだが、熱い日差しの下での運動に、志貴はお疲れ気味のようだった。  志貴も目一杯楽しんでくれたからこそ疲れているのだろうが、こうして一人残されると、途端にすることが無くなってしまう。 「わたしだって日光はまぁまぁダルいのに、志貴は鍛え方が足りないんじゃない?」  そんなことを、今は居ない少年にぼやく。 「遅いなぁ志貴」  彼が居なくなってからまだ5分と経っていないのだが、アルクェイドは既にちょっとした寂しさを感じていた。  一人には慣れていたはずなのに、志貴といる時間が多くなるにつれて、どんどん自分が孤独に弱くなっている気がする。  だからと言って、それが自分の劣化を意味するとは微塵も思わないが。  と、そんな折。 「ねぇねぇ、お姉さん」  こちらを呼ぶ男性の声に、アルクェイドは顔を上げた。 「ん?」  その顔は、恋人のモノではない。  見知らぬ若い男性が、こちらを見下ろして立っていた。  一瞬、自分ではなく誰か違う女性に話し掛けたのかと思ったが、近くには自分しか居ない。  なんだろうとアルクェイドが首を傾げると、その青年男性は気安い笑顔を浮かべた。 「さっきから一人だよね? もしかして、友達とか彼氏に置いて行かれちゃった?」 「……まぁ、そんな感じかな」  志貴は飲み物を買いに行っているだけで、自分を置いていったなんて言い方はそぐわないのだが、一々説明するのも面倒なので、アルクェイドは適当に話を合わせる。すると青年は嬉しそうに顔をほころばせた。 「マジ? お姉さんみたいな美人置いてくなんて、酷くね? 良かったら、俺が代わりに遊んであげよっか?」  そんなことを、青年は淀み無い口調で言ってくる。 「えっと……もしかして、ナンパ?」  アルクェイドは単刀直入に訪ねた。 「ハハ、まぁねー。お姉さんみたいな美人、滅多にお目にかかれないからねー。で、どう? 俺と来る?」 「ふーん」  どうやら、本当にナンパで声を掛けてきたらしい。  青年の顔を、アルクェイドはつまらなそうに眺めた。  濃い金色に染めた髪。海にはよく来ているのか、浅黒く焼けた肌。女性にモテそうな顔をしているものの、志貴のような男性とは真逆のタイプだ。 (うーん、今志貴待ってるとこだし、他の人の相手してる暇なんて無いんだけどなー)  以前もこんな風に男性から誘われたことはあるが、特に着いていく気にはならなかった。今は志貴もいるのだから尚更だ。 「あーごめん、今はいいや。別の子の相手してあげて」  軽く手を振って、誘いを断る。  正直、志貴がいなくとも一緒に遊びたいような相手では無い。なんというか、こういう手合いをチャラ男とか言うのだろう。  しかし、青年は断られても引き下がらず、変わらぬ調子で話し掛けてくる。 「え~っ、いいじゃん。絶対楽しいからさぁ。正直、お姉さんみたいな美人逃がしたくないんだよねぇ」 「言っておくけど、わたしは今恋人を待ってるの。分かったら帰って」  流石に相手が彼氏持ちだと知れば引き下がるだろうと思ったのだが、彼はそれすら気にしない様子で、むしろ更に興味を唆られた風だった。 「だーいじょうぶだって、ほんの少し一緒に遊ぶだけでいいからさ。彼氏帰って来るまでの間でもいいし」  その強引な態度に、アルクェイドは眉間に皺を寄せた。  吸血鬼の瞳に魅了され、男が寄ってくるのとも違う。これは単純にアルクェイドの身体が目当てという感じだ。  あまり、そういう下賤な男の相手をする趣味は無い。 「駄目だって言ってるのが聞こえないの? いいから帰って!」 「そう言わずさぁ。ほら、こっち来てよ!」  更に強引に男は迫ってくる。そしてアルクェイドの腕を掴み、無理やり引き寄せてきた。 「ちょっと、やめてよ!」 「いいだろ? な?」  腕を掴んだまま、アルクェイドを引っ張っていこうとする男。  相手との力量差が分からないからこその行動だが、その無謀を称賛する気にはなれない。 「やめなさい……っ、いい加減にして!」 「うぉ……っ!」  アルクェイドは掴まれた腕に力を込め、軽々と男の手を振り払った。  僅かに力んだに過ぎないが、男は想像以上の力を感じ取り、驚きの表情を見せる。 「わたしを怒らせないで。あんまりしつこいと、痛い目見ることになるわよ」 「あぁ?」  好戦的な態度のアルクェイドに、男は苛立ったように睨み付けてきた。  やはり、実際に痛い目を見なければ分からないらしい。アルクェイドが目をギラつかせ、指先に力を込め――ようとした所で。 「……ケッ、なんだつまんねえ女だな」  男はそう言い捨てると、飽き飽きしたという風に舌を鳴らし、踵を返して離れて行った。  なんとか血なまぐさいことにはならずに済んで、アルクェイドはふぅ、と息を吐く。  当然殺したりするつもりは無いのだが、力を加減するのも中々難しいのだ。向こうが何もしてこないなら、こちらからも手を出すつもりは無い。 「やっぱこういう場所だと、ああいう男も多いのね。まったく……わたしは志貴と遊びたいだけなのに」  やれやれと嘆息し、またビーチパラソルの下に座る。  せっかくの楽しい時間に水を差されたようで、アルクェイドは気分を切り替えるため大きく伸びをした。 「んん~~~……っ!はあぁ~~……」  そして深く息を吐き、青い空を見上げる。 「……志貴、早く帰ってこないかな」  恋人の帰りを一人待ちながら、アルクェイドはぽつりと呟いた。  ◆  日の高さがピークを過ぎた頃、アルクェイドは砂浜をつまらなそうに歩いていた。 「はぁ、なんなのよもう……」  その隣に、恋人の姿は無い。  志貴はあの後、帰ってきてからもイマイチ体調が優れないらしく、もう暫く休んでいると言ってパラソルの日陰で涼んでいた。  その間、自分のことは構わず遊んでいていいよなどと言われたが、アルクェイドとしては志貴と一緒でなければ楽しさは半減どころではない。  とはいえ海を前にしてじっとしているのも我慢ならないので、仕方なくこうして一人で適当にその辺りを歩いているのだった。 「吸血鬼のわたしより暑さに弱いなんて、やっぱり軟弱ね志貴は」  そんな憎まれ口を叩きつつ、アルクェイドはまた一つ大きな溜め息を吐いた。  志貴が休んでいる以上、一人で海で泳いでいても仕方がないし、かと言ってこのままずっと砂浜を歩いていても退屈なだけだ。  やはり、志貴の所に戻ろう。  そして、志貴の体調が戻るまで二人で話していた方が楽しいと思い直し、アルクェイドは元来た道を戻ろうとした。  と、その時に、視界の端で気になるモノを捉える。 「ん……あれは、さっきの……」  視線の先、砂浜を見覚えのある顔が歩いていた。  それは、先ほどアルクェイドをナンパしてきた、髪を金色に染めた青年だ。  その隣には、背の低い少女が並んでいる。アルクェイドに振られた後、別の女の子に話し掛けていたらしい。  どうやらそのナンパは成功したようだが、楽しげに話しかける青年に反し、少女の方は浮かない顔だ。  どことなく気弱で、押しに弱そうな少女だ。強引に迫る男の誘いを断りきれなかったのかもしれない。 「大丈夫なの、アレ……?」  少女が気になり、アルクェイドはそちらの方を目で追う。  とはいえ、本人同士が同意の上ならば、一々口を出すようなことではない。 (でも……あんな乱暴そうな男に着いていっちゃ、あの子何されるか分からないわよね)  アルクェイドはどうするべきか思案し、顎に手を当てうーんと唸る。  志貴のところに早く戻りたいという思いもあるが、やはり気になる。 「……あ」  そうこうしている間に、あの青年と少女は遠くへ行ってしまっていた。  アルクェイドは迷いつつも、二人が向かった方向へと歩いていった。  ◆ 「えーっと、確かこっちの方だと思うんだけど……」  例の男性と少女を追って、アルクェイドは海岸沿いの岩場にまで来ていた。  人の多い場所からは随分と離れ、ゴツゴツとした岩が立ち並ぶ、少々危険そうな場所だ。  こんな所にわざわざ観光客が来るとは思えない。もしや、途中で見失って見当違いな場所に出てしまったかと思ったが。 「おっ」  そこから少し進んだ先に、波浪によって出来たと思われる洞窟が見えた。  ここか? と思い、アルクェイドは洞窟に近寄る。  だが、女の子をこんな場所に連れ込む理由など、何が……。  その疑問の答えを導く前に、別のことが気になってしまった。 「なに……?」  洞窟の側まで来たアルクェイドの聴覚に、なにやら音が聞こえてくる。  岩に潮が打ち付けられる音に混じる、微かな声。それは時折、悲鳴じみた声にも聞こえた。  アルクェイドは息を殺し、洞窟の岩陰に身を隠しながらゆっくりと奥を覗き込んだ。 「……なっ!?」  アルクェイドは思わず、声を上げそうになる。  洞窟の最奥、入り組んだ岩陰に先ほどの二人は居た。  だが、その情景はアルクェイドが想像していたものとは大きく違っていた。  岩場に身体を押し付けられた少女が、後ろから男に抱きつかれている。……いや、あれは抱きつかれているというよりも……。 「いゃっ、イヤぁああああ……ッ!」  男は少女の胸を乱暴に揉みしだきながら、下半身を露出させ、腰を少女の臀部に押し付けていた。  激しく打ち付けられる腰。その下半身は性器同士で結合している。 (こんな場所で……セックスしてるの……!?)  アルクェイドは驚愕に息を呑む。ただでさえ、他人の性行為など見る機会など無いのだ。突然のことに、思考が一瞬停止する。  だが、二人の性行為の様子にすぐさま違和感を覚え、気づく。  嫌がり、抵抗しようとする少女を無理やり羽交い締めにし、男が無理やりに彼女を犯しているのだと。 「やめて、くださ……あ゛っ、あああッ!」  悲痛な少女の表情。目からは涙が溢れ、懇願するように男を見つめている。  男は悲鳴を上げる少女をまるで気にする様子も無く、乱暴に腰を振るっていた。 「大人しくしてろ! オラ、動くぞ!」 「ひぎぃいいいっ! お、大きすぎ……ます……! うあああああっ!」  少女の悲痛な喘ぎが洞窟に木霊する。アルクェイドは唇を噛んだ。  あの少女がどこまで同意の上で行為に及んでいるのかは分からない。だが、これは流石に止めるべきだろう。  ――そう、アルクェイドは判断したのだが。  二人の行為を注視した所で、アルクェイドはピタリと動きを止めた。  そして彼らの結合部、股の部分を見つめ、目を見開く。 (……うそ、アレ……男性器なの……?)  優秀な視力でハッキリと捉えるあの男の陰茎。その人並み外れたサイズに、ゴクリと唾を飲む。  アルクェイドが知っている――志貴のモノよりも二周りは大きい。長さも、太さも、桁違いだ。  あんなモノに秘処を貫かれて平気なのか……。実際、あの少女は痛そうに悲鳴を上げている。……いや、そのはずだった。  だが、男に抱かれ続けるうち、少女の声色に変化が生じてきた。 「はぁあ、やぁ、やめて……くださっ、んっ!」 「なにがっ、やめてだよ! 良くなってきてる……くせによっ! なあっ!」 「くひぃぃんッ♥」  男に臀部を叩かれ、少女が甲高い声を上げる。その声に痛み以外の感情が含まれていることは、離れて聞いていても分かった。 (あんな大きいので乱暴にされても、気持ちいいの……?)  自分の知るペニスとも、自分の知るセックスとも違う、まるで獣が獲物を貪り喰らうような凌辱。  恋人である志貴も性交の時は激しいが、これはそれとは全く違う行為に思えた。  女の都合など考えない、自分本位で、乱暴なセックス。しかしそれが、女を虜にし始めている。  その迫力に気圧され、後退りした時――パキリと、何か、枝のような物を踏んでしまった。 「ん……?」  その音に気づいてか、男がこちらに振り向く。  アルクェイドは慌てて隠れ、岩陰に背を預けた。  バレてはいない、はずだ。だが、男を止めに出るタイミングは完全に逃してしまった。 「ひゃあ、ああっ、あ゛あ゛~~~~~ッ♥♥」  アルクェイドが隠れている間にも、岩場の奥からは少女の嬌声が響いてくる。  そして、アルクェイドは見てしまった。男のモノを根元まで咥え込み、激しく犯され続ける少女の顔を。  頬を上気させ、涙に塗れながらも、快楽に蕩けた女の顔。  その淫靡な表情に、思わずドキリとする。 「お、大きいおちんぽ、き……気持ちいいですうぅぅ♥♥♥」 「……っ」  じんと下腹部に響いてくる雌の声に、息を詰まらせる。このままこの声を聞いていては、どうにかなりそうだ。  アルクェイドは結局二人を止めることは出来ず、逃げ出すようにその場から駆け出した。  その際に脚元の水溜りを踏み、ぱしゃぱしゃと音を鳴らしていたことも、気にする余裕は無かった。   ◆  あの後、志貴の元に戻ったアルクェイドだったが、結局彼と二人の時間を長く過ごすことは出来なかった。 「悪い、アルクェイド。俺やっぱ先に宿に戻っとくからさ、後から来てくれよ」  アルクェイドが戻ってきた時、志貴は自分の荷物を纏めている所だった。  体調が優れないので、今日泊まる宿へもう戻るつもりのようだが、当然アルクェイドは納得出来ない。 「な、なんでよ! それなら、わたしも一緒に行く!」  一人にされるのは嫌だと言うアルクェイドに、志貴は優しい瞳で語りかけた。 「おまえ、海なんて来る機会殆ど無いだろ? だから、楽しんで欲しいんだよ。俺も一緒に居てやりたいとは思うんだけどな」 「……志貴」  その言葉は嬉しかったが、アルクェイドにとっての本当の悦びは、志貴と共にあることなのだ。  しかし、志貴はなぜか照れくさそうに、頬を掻きながら続けた。 「それに……夜までに体力戻してないとマズイだろ? ほら、色々あるし……」 「あ……」  その言葉の意図を察し、アルクェイドはポッと頬を赤らめた。  お互いはっきりとは言わないが、恋人同士で宿に泊まれば、夜にはそういう雰囲気になるのは自然なことだ。 「だから、な?」 「う、うん……わかった……」  そしてアルクェイドは小さく頷き、志貴の言葉に従うことにした。  また一人になることへの不安はある。しかし、今志貴と共に宿へ戻れば、その場で盛ってしまいそうな予感があった。  先刻あのチャラついた男のセックスを間近で見たせいで、身体が火照ってしまっているのだ。  だから、もう少し時間を空け、頭を冷やしたいという思いもあった。 「じゃあ、また後でね……?」 「あぁ、宿で待ってるよ」  そう言葉を交わして、志貴と別れる。  一人になったアルクェイドはその後、ビーチを歩きながらずっと憂いを帯びた表情で時を過ごした。  志貴がいない寂しさもあったが、今日の夜のことを思うと、期待で身体が熱くなる。  周りに人が居なければ、自分で身体の火照りを慰めてしまいそうだ。  そんな風に身体が発情してしまっているのは、志貴とのことを思って――というだけでは無かった。 (アイツのセックス……すごかったな……)  未だ脳裏に鮮明に焼き付く、獣のような性行為。  あれを見てしまっては、身体が反応してしまうのも無理は無いだろう。  逞しい肉棒で秘処を貫かれ、乱暴に犯される少女の姿。あの姿を忘れることが出来ない。 (志貴も、あんな風にしてくれないかな……)  そんな、いけない考えが脳裏をよぎる。  志貴とのセックスに不満があるわけではない。ただ、自分が知らない世界を垣間見て、その淫猥さにあてられてしまったのだ。  そんな風に、アルクェイドが一人悶々としていると、ふと、背後から声がかかった。 「よお、なにしてんだ?」  その声を聴いた瞬間、アルクェイドはぴくりと身体を震わせる。  それが、決して聞き覚えの無い声では無かったからだ。  振り返るとそこには、あのナンパ男が立っていた。 「一人で歩いてどうしたんだ? 男と来てたって言ってたのに。もしかしてあれは嘘で、本当は男漁りにでも来てたとか?」 「……そんな訳ないでしょ! 何の用よ。あなたの誘いならもう断ったはずだけど?」 「ん~? お前が、俺に会いたいんじゃねえかなぁと思ってさ」  言いながら、男は馴れ馴れしくアルクェイドの肩に手を置いた。 「だから、そんな訳ないでしょ! ちょっと、触らないで……っ」  また先刻のように手を振り払おうと、アルクェイドは男の腕に手を伸ばした  が、そうする寸前、男は掴んだ肩をぐっと引き寄せ、アルクェイドの耳に口元を寄せてきた。 「なんで嫌がるんだ? ――さっき、俺らのセックス覗いてた癖によ」 「な……っ!?」  気づかれていた。  そのことを告げられ、アルクェイドは動揺に肩を揺らす。 「俺のこと拒否ったのに、やっぱり抱かれたくなって覗きに来たんだろ?」 「ち、違う……! あれは、あの女の子が心配で……止めに行って……」 「はあ? ならなんで止めないで覗いてたんだよ。アイツとヤッてる間、コソコソ隠れて見てたんだよな?」 「……だって……あの子が、その……」  男に詰め寄られ、アルクェイドは口籠る。  確かにアルクェイドは、あの少女を助けることなく逃げ帰った。  それは、彼女が助けを求めていると、信じることが出来なかったからだ。 「アイツなら、中出しされて気持ちよさそうにイってたぜ? 助けなんて、必要無かったんだよ」 「う、嘘よっ。あなたが無理やりあの子を犯したなんてこと、見れば分かるんだから!」 「初めは無理やりでも、女なんてヤッてりゃ簡単に自分から股開くんだよ。ハハッ……お前だって同じさ」  そう言いながら、男は背中に密着してくる。  そうすると、アルクェイドの腰の下辺りへ、サーフパンツ越しに彼の股間が押し当てられる。 「ちょっ……」  あの時見た極太の肉竿が、布越しに擦りつけられる。その大きさと硬さを感じ取った瞬間、アルクェイドの下腹部がキュンと疼いた。 (お、おっきぃ……)  目で見ずとも分かる、凶悪な女殺しの肉槍。自分を犯し尽くそうと臨戦態勢になっているソレの触感に、息を呑む。 「ほら、ヤリてえだろ? 素直になれば、あの女みたいにアヘアヘ言わせて可愛がってやるぜ?」 「ダ、ダメ……。今は、志貴がいるから……」 「あん? 彼氏の事か? 彼氏なんて、見当たらないけどなぁ」 「志貴は、少し休んでるから……」 「ふーん、こんなエロい彼女置いてけぼりにして休んでるなんて、ヒデー彼氏だな。そんなの放っておいて、俺とキモチイイことしようぜぇ」  男の力強い胸板と、ぐりぐりと臀部を突くペニスの感触に、下腹部が疼きを我慢出来なくなる。 (駄目……夜になれば、志貴と沢山愛し合えるんだから……今、こんな奴の相手なんて……)  その葛藤を解きほぐすように、男はアルクェイドの胸を後ろから鷲掴みにし、ぐにぐにと揉み始めた。 「や、め……なに、触って……ンンッ」 「へへへ、嫌ならまた引き剥がしてみろよ。そうしないってことは、シても良いってことだよな?」 「勝手なこと……言わないで……あっ、はあぁぁ……」  男の太い指がアルクェイドの乳房に食い込み、その形を歪める。胸に痺れるような快感が走り、思わず甘い吐息が漏れ出た。  男は好き放題巨乳を揉みながら、耳元に口を寄せてくる。 「なぁ、いいだろ? お前とヤリたくて、もうチンポがはち切れそうなんだよ。またあの女を代わりに使わせるのか?」 「だ、め……こんな、所で……。人に、見られちゃうから……」 「なら、ここじゃ無きゃシていいんだな?」  そう言って男はアルクェイドの胸を揉みしだきながら、その先端部分を指で摘んで伸ばす。 「はああうっ♥ ひゃ、あ……んんんっ」  胸から湧き上がってくる快感に身体を震わせながら、アルクェイド切なげな喘ぎを上げた。  そして、潤んだ瞳で男を見つめる。 「シ……シていいから。場所……変えて……」  アルクェイドの口から引き出したその言葉に、男はニヤリといやらしい笑みを浮かべた。  ◆  ゴツゴツと隆起した岩が立ち並ぶ、人気のない海岸。  打ち寄せる波によって出来た洞穴の岩陰に、アルクェイドと男は居た。  先ほど男と少女がセックスする場面を目撃したその場所で、アルクェイドは同じように背後から犯されていた。 「んあっ、は、あああっ♥ ひゃああああ♥」  膣内に挿入される、初めて感じるサイズの極太ペニスの突き上げに、悲鳴にも似た嬌声が上がる。 「初めて見た時から、こうしてぶち犯してやりたかったぜ、生意気女!」 「やあ、はあっ♥ んあああっ♥」  岩に手を突いて尻を突きだし、バックからの激しいピストンをただ受け止める。  ミチミチと割れ目と膣を押し拡げて秘処へ侵入する肉棒は、まだ経験の少ない女性器にはとても堪えきれない凶悪さだった。 「どうだよ、これが欲しかったんだろ! そんなエロい身体見せびらかして、一人で海歩きやがって。チンポ欲しくて仕方ねえのか!」 「ひうぅぅうう♥♥ ち、違うのぉぉ……♥ あなたが、あんなセックス見せるからぁ♥」  女を啼かせるためだけに存在するような肉竿で奥を突かれるたび、アルクェイドの頭の中が真っ白に染まっていく。 (こ、これ……志貴のとは、全然違うっ……。良いとこ、全部引っかかる♥)  恋人を宿に待たせているというのに、今日初めて会った見ず知らずの男にハメられている。  その事実が、イラつきに似た背徳感を呼び起こし、ゾクゾクとした快感となって背筋を這い上がってきた。 「あ゛あ゛あああ♥ 拡がってる……! このオチンポの形に、オマンコ拡げられちゃってるっ♥♥」  自分は男の言う通り、この逞しいペニスで犯されるのを期待していたのだろうか。  激しいピストンを受ける膣が肉棒にねっとりと絡みつき、雄に奉仕しながらアルクェイド自身にも快楽を与えていく。  やがて男のモノは一際深くまで入り込み、その先端が子宮口へとキスをした。 「くううぅぅぅぅ……っ♥♥ すっ……ごおぉぉお♥♥」  それだけでも意識が飛んでしまいそうになるほどの快感なのに、更に男は腰の動きを早めてくる。  ぐじゅ、にちゅ、ずりゅっ! 「ふううぅぅっ♥♥ んふううぅぅう♥♥ ンギッ……く、はああああっ♥♥」  一定のリズムで繰り返されるピストン運動に、アルクェイドは悔しさと快感に涙を滲ませ悶絶した。  こんな、女性への気遣いなど無い乱暴なだけのセックス。  しかし、顔も肉体も、そしてペニスも優れた雄に抱かれる幸福感が、吸血鬼の人生に未知の快楽を与えてくる。 「んんんっ♥ んっ、ううぅ~~……っ♥♥」  今まで経験したセックスとは比べ物にならない快楽の暴力に、頭の中が真っ白になる。  子宮口をノックされるたびに視界がチカチカと明滅し、意識が飛びそうになった。  しかし男は抽送を止めることなく、更に深くへと肉棒を突き刺し、女体を貪る。 「俺に偉そうなこと言った女にチンポぶち込むの最高~~。こんな上物ゲット出来て、今日はラッキーだぜっ」  誰もが目を奪われるような金髪美女を物にし、男は上機嫌で腰を振る。 「んおおっ♥♥ ふ、深いとこ、抉らにゃいでへぇえええ♥♥♥」  どずんっ! と、一際強く突きこまれ、アルクェイドの秘処が悦びに打ち震えた。  白い喉を晒しながら、清らかな声が媚びた甘えに染まる。 「喘ぎまくって、彼氏に悪いと思わないんですか~? オイ、浮気チンポ咥え込みやがって、淫乱女が!」 「ンヒイィッ♥♥ ご、ごめんなさいっ♥ 志貴以外のおちんぽで感じて……ごめんにゃさいぃい♥♥」  臀部を平手で叩かれ、甲高い嬌声が洞窟に響く。  今ならば、あの少女の気持ちが分かる。  たとえ相手が粗野で乱暴な男で、無理やり犯されているとしても、雌は優秀な雄には逆らえない。  それは、吸血鬼の真祖として人間を遥かに超える力を持つ、アルクェイドとて同じだ。 (許して、志貴……。今日だけ……今日だけだから♥)  最愛の恋人を裏切る背徳感に、脳が焦げ付く。  薄暗い洞窟の中、巨乳を揺らし、全身を弾ませながら、アルクェイドは軽薄な男の肉棒に酔いしれた。  やがて、水気を増した結合部から響く音が、絶頂へ向けてより一層掻き鳴らされ、肉と肉のぶつかり合う音と混じり合う。 「あなたのおちんぽ、すごすぎるのぉ♥♥ アルクェイドのダメマンコ♥ もう、イかされちゃうぅうう♥♥」  男の動きに合わせて自らも腰を動かしながら、絶頂へと駆け上がる。  ズボズボと、穴を出入りする肉棒。つま先で体重を支え、バネ仕掛けのように身体が前後する。 「オラ、出すぞっ! ナンパで彼氏裏切るチョロまんこ締めろっ! ザーメン飲ましてやるからよ!」 「いや、来ちゃうっ、精子きちゃうっ♥♥ 志貴しか出しちゃダメなのに♥♥ おまんこに精子出されちゃうっ♥♥♥」  そして、ピストンが早まり、限界まで膨らんだ亀頭から、煮えたぎる精液が撃ちだされた。  どびゅっ、びゅるる! どぷっ、どぷんっ! 「はへええええええ♥♥ 精子イクッ、イクッ、イッッ、イクうううぅぅぅうう♥♥」  子宮口にぴったりと鈴口を押しあてられ、逃げ場の無い膣内へと、灼熱のマグマのようなザーメンが注ぎこまれていく。  どくんっ……どくんっ……と竿が脈動する度に、新たな精子が子宮を泳ぎ回り、その熱でアルクェイドは絶頂する。 「うおっ、おおぉ~~~~っ! めっちゃ搾り取られるぅ~~!」  男は最後の一滴まで出しきるように、腰をぐりぐりと押し付けながら、狙いを着けていた獲物を仕留めた優越感に浸る。  恋人との逢瀬を上書きするような、ドロドロで、粘着質な精液。  やがて射精が終わると、男はゆっくりと肉棒を引き抜き、アルクェイドの身体を反転させた。  そして今度は正面から抱きつき、唇を奪う。 「んっ……ふ、あ……ちゅぱっ♥ れろっ……じゅるっ♥」  舌を絡ませあいながら、互いの唾液を交換し合う濃厚なキスに酔いしれる。  アルクェイドは男の首に腕を回して抱きつくと、自ら舌を差し出して、男の口内を愛撫する。 「じゅるっ♥ れろっ……ちゅぱっ♥ くちゃっ……ぬりゅっ♥」  やがて、どちらからともなく唇を離すと、唾液の橋がかかり、プツリと切れた。 「やっぱり良かっただろ? 俺とのセックス」 「…………バカ。最低よ、こんなの♥」  男の問いかけに、アルクェイドは顔を赤らめながら答えた。 「お前どこの宿に泊まってんのか教えろよ。そこで、朝までたっぷりハメてやるからよ」 「わたし、彼氏と来てるって言ってるのに……」  あまりに強引な男の誘い。  だが、絶頂の快感で蕩けた頭は、それを男らしく頼もしい言葉だと錯覚してしまっていた。 (ごめんね、志貴)  アルクェイドは心中で恋人に謝罪しながら、名前も知らない男に耳打ちした。

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