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 優吾というあの少年が来てから、沙夜も歌夜も様子がおかしい。  二人とも優秀な女性であるというのに、性格が悪く淫らな行為が大好きな少年に、良いようにいやらしい悪戯をされてしまっている。  蓮太郎の知る二人ならば、多少な子供に甘い所があるとしても、いつまでも良いようにされているはずはないのだが。  しかし、その責任は自分が弱いことにもある。  蓮太郎が何度も勝負で負けるから、歌夜は仕方なく彼の言う事を聞くことになるし、沙夜に対する悪戯も、きっと蓮太郎がハッキリと言えば諫めることも出来たはずだ。 「僕が、しっかりしないと……!」  二人が優吾に悪戯される姿を見て、顔を合わせづらくなっていたが、それではいけない。  蓮太郎は意を決して、二人に会いに玄川家の自宅へ赴いた。  今日も本来なら修行を行うはずだったが、休んでしまったので彼女たちが今どうしているかは分からない。 「歌夜ちゃん達、いるかな……」  出来れば優吾には会いたくないと思いながら、蓮太郎は玄川家のチャイムを押した。  しばらくして、玄関の向こうから人の足音がして、戸が開けられる。 「あら、蓮くん」 「沙夜姉」  蓮太郎を見た沙夜は、以外そうな顔をしていた。 「今日はお休みするって聞いてたけど、どうしたの? あんまり体調良くないなら無理しなくていいのよ?」 「あ、うん……。そうじゃなくて、歌夜姉いるかなって」  沙夜のことも気になるが、今は先に歌夜に言わねばならないことがあった。 「歌夜ちゃん? ……そうね、出掛けてないみたいだし、部屋に居るんじゃないかしら。会いに行く?」 「うん」  沙夜の言葉に頷き、蓮太郎は玄関戸を通る。  上がり慣れた親しみ深い家だが、どこか今日は緊張感があった。 「お邪魔します」  三人分の靴が並ぶ横に自分の靴を揃え、家に上がらせて貰う。 「ふふ、今日は蓮くんに会えなくて歌夜ちゃん寂しそうにしてたから、会ったら喜んでくれるんじゃないかしら?」 「そう、かな……?」  急に部屋に訪れて怒られるような関係では無いが、驚かせてしまいかもしれないという不安はある。  だが、それでも直接会って話したかった。  直接会って、もう優吾とのご褒美を賭けた勝負は止めようと言う。それが今日歌夜に会いに来た目的だった。  だが、それを考えた所で、もう一つの不安が頭を過る。 「今日、優吾くんはどうしてるの……?」 「え? 優吾……くん?」  少年の名前を聞き、沙夜は僅かに顔を曇らせた。 「あの子も、自分の部屋に居るんじゃないかしら……? あんまり、私は知らないけど……」 「そうなんだ……」  蓮太郎は沙夜の言葉に、僅かながらに違和感を感じ取る。どこか誤魔化すような、言いづらそうな雰囲気を。  とはいえ、彼女の言葉の真偽を確かめる術はなく、蓮太郎は歌夜が居る部屋に向かうことにした。 「じゃあね蓮くん」 「あっ、ちょっと待って沙夜姉!」  振り返り、部屋に戻ろうとする沙夜を蓮太郎は呼び止めた。 「えっと……沙夜姉、また優吾くんに酷い悪戯されてないよね……?」  心配する蓮太郎の言葉を聞き、沙夜は一瞬驚いた表情を浮かべた後、誤魔化すようにくすりと笑った。 「ええ、安心して。あの子はやんちゃな所もあるけど、ちゃんと言い聞かせてあるから。……心配してくれてありがとう」 「う、うん……」  言って、沙夜は去っていった。  その背中を見送りながら、蓮太郎は僅かに抱いた違和感を拭えないまま歌夜の部屋に向かう。  実の姉弟のように育ってきた蓮太郎だが、成長してからは彼女の部屋に訪れるのは久しぶりだった。  僅かな緊張に唾を飲み込んでから、軽くノックをする。  するとすぐに部屋の中から、はいと返事があってドアが開けられる。  部屋の主である歌夜が現れ、僅かに視線を下げてこちらの姿を捉えた。 「ん、蓮太郎? どうしたんだ?」  歌夜は部屋着のシャツを着ていて、薄い布を押し上げる100センチ超えの爆乳がいきなり眼前に突き出され、蓮太郎は頬を赤くした。 「あ、いや……ちょっと」  どう言い出そうか悩んでいると、歌夜が脇を開け、部屋に入るよう促してきた。 「ふむ、まぁ入れ」 「あ、うん」  歌夜に促されるまま、蓮太郎は彼女の部屋に足を踏み入れた。  歌夜の部屋は年頃の少女としては飾り気がなく、歌夜の几帳面な正確を表すように掃除の行き届いた綺麗な部屋だった。  幼少の頃はここでよく一緒に遊んだものだが、その頃の印象とは遊具が減った程度でそれ程変わっていない。 「それで、どうしたんだ? 今日は修行は休むと聞いていたが、大丈夫なのか?」 「うん……ちょっと、話したいことがあって」 「……話か」  蓮太郎の言葉に、歌夜が僅かに眉を上げた。  なんとなく、蓮太郎の雰囲気にいつもと違ったものを感じ取っているように見えた。 「優吾のことか?」 「え!?」  意外な言葉を投げ掛けられ、蓮太郎は目を丸くする。  図星だが、先に歌夜の方から言い当てられたことが意外だった。 「やはりか……」  蓮太郎の態度に、歌夜は確信を持ったように頷く。  そして、ふうっと息を吐いてから、真剣な眼差しを向けてきた。 「気になるのか? 毎回修行の後、私とヤツが二人になるのが」 「それは……、うん……」  歌夜の問いに、蓮太郎は小さく頷いた。 「気になるし、出来ればもう……勝負も終わりにして欲しい。ご褒美とか、僕は別にいいからさ」 「勝つ自信が無いのか? 私がせっかく、勝てば好きなことしてやるって言っているというのに」 「うっ……」  言い返され、言葉に詰まる。  ハッキリ言ってこのまま何度やっても勝てる見込みはない。  しかし、だからと言ってそれを認めてしまえば、今後あの少年に退魔師としても、男としても勝つことは出来ないと、そんな気がした。  歌夜は、蓮太郎のそんな気配を読み取ってか、ふっと笑みを溢した。 「冗談だ。悪かったな、心配させてしまって」  緊張を解いて笑う歌夜の様子に、蓮太郎は首を捻った。 「えっと、つまり……?」 「修行の刺激になればと思って優吾と競わせたが、蓮太郎には蓮太郎のペースがあるものな。もう二人で競い合うのは無しだ」 「……ホント!?」 「あぁ。実は私も、もうあんなことは終わりだと優吾に言ってきたばかりなんだ。だから安心しろ」 「そうなんだ……。よかった」  歌夜の答えを聞いて、蓮太郎は安堵の表情を浮かべた。  優吾との勝負に結局一度も勝つことが出来なかったことは悔しいが、これでもう歌夜があの少年に好きにされることも無くなる、そう思えばホッとせずにはいられなかった。 「優吾も年頃なのは分かるが、悪戯が度を越していたな。それに、姉さんにあんな……」 「沙夜ちゃんに……?」 「あ、あぁいや……なんでもない」  やはり、まだ沙夜にも何か悪戯を続けているのだろうか。そちらもいずれ対処しなければいけないだろう。 「兎に角、暫く私はアイツには近づかないつもりだから、今度からは、また二人きりで修行しよう」 「えへへ……。うん、お願いするね、師匠」 「ふ……可愛い弟子のためだ、任せておけ」  歌夜は笑みを浮かべながら、こちらの頭に手を添えてきた。  子供扱いされている気もするが、やはり好きな女性とこうして触れ合えることは何よりの幸せだった。 「それで、要件はそれだけか?」 「え? 取り敢えず……そうだけど」  頭を撫でられながら、蓮太郎は視線を上げて歌夜と目を合わせた。 「じゃあ、もう帰るのか?」 「それは…………どうしよう?」  確かに要件だけ言って帰るのはつれないかもしれないが、そのことだけ考えて部屋を訪れていたので、それ以上の予定は考えていなかった。  まぁ、もう少し雑談していくのも悪くないだろう。  そう、蓮太郎は思っていたのだが……。 「わっ……」  トンっ、と指先で胸を押され、蓮太郎はバランスを崩して後方に倒れてしまった。  絨毯の上に優しく倒れた程度なので別に痛くは無い。驚きつつも身体を持ち上げようとしたのだが……。 「ふぇ?」  その身体の上に影を落として、歌夜が覆いかぶさるように身体を重ねてきた。 「か、か、歌夜姉……!?」 「せっかく私の部屋に来たんだ、もう少し……ゆっくりしていけ」 「えっ、で、でもっ……」  柔らかく大きな二つの膨らみが押し付けられ、顔が熱くなる。だが、その感触を楽しむ余裕は蓮太郎には無かった。  吐息の掛かる距離で、歌夜の凛々しい目が自分を射抜く。 「あの、歌夜姉……? 上に乗られると、ゆっくり出来ないんだけど……?」 「退魔師はどんな時でも平常心が大事だぞ。この状態でも落ち着いていられるようにならないとな」  なるほど、これは平常心を保つための訓練なのか。それならばこの密着状態も納得だ。  ――いや、そんなわけはない。  蓮太郎はどう考えても落ち着きそうにない心臓の鼓動をバクバクと鳴らしながら、歌夜を見上げた。 「…………」  歌夜は起伏の激しい身体を密着させたまま、こちらをじっと見据えて離れる様子は無かった  身体の重さはそれ程感じなかったが、量感のある乳房の存在感はずっしりとこちらにのしかかってくる。  そのまま数秒見つめ合ってから、歌夜がゆっくりと口を開いた。 「蓮太郎は……私に、悪戯してくれないのか?」 「へ……!?」  シャツの隙間から深い谷間を覗かせながら、歌夜が誘うように言ってくる。 「い、悪戯って……そんなの、僕が歌夜姉にするわけ……」  するわけない、そう言い掛けて、ふと見上げると視線の先の歌夜は微かに寂しそうな顔をしているのが目に入り、蓮太郎は口を噤んだ。  もしや自分がここで選択を間違えれば、歌夜を悲しませることになってしまうのではないか。そんな考えが脳裏をよぎった。 「その……僕は……」  言い淀む蓮太郎の胸元に、歌夜がそっと手を添えた。 「あっ……」 「私と、そういうことするのは……嫌か?」  いつもの凛々しく自信に溢れた顔ではない、不安の入り混じった表情で歌夜が問い掛けてくる。  嫌かと聞かれれば、当然そんな事はない。  優吾が歌夜達に性的な行為に及んでいるのを見て、自分もそうしたいという欲求が無かったと言えば、それは嘘になる。 「い、嫌じゃ……ない、です」 「そうか……」  消え入るような声で答えると、歌夜が表情を綻ばせた。 「それならよかった」  そう言って、歌夜は蓮太郎手を取り、自分の胸元に引き寄せた。 「あ、うぁ……」  掌に感じるのは、むにゅりと形を変える乳房の感触。その柔らかさと弾力が、脳を溶かすような衝撃を与えてくる。 「好きにしていいぞ」 「う、うん……」  乳房に添える指を躊躇いがちに握ると、その指が巨大なマシュマロに埋まっていくような、ふわふわ、ぐにぐにとした心地よい弾力に包まれた。 「あ……っ」  歌夜の艶めかしい吐息が、蓮太郎の耳を擽る。  自分の指先の感触に歌夜が反応しているという事実が、興奮を掻き立てる。 「どうだ……? 気持ち、いいか?」 「……うん、すごく」 「ふふ、こんなに胸が大きくても、無駄に人の視線を集めるだけで無駄だと思っていたが……。お前が喜んでくれるなら、悪くないな」  歌夜が、嬉しそうに小さく微笑む。その姿に、蓮太郎の心臓が大きく高鳴った。 「その……もっと強くしても、いい?」 「あぁ」  蓮太郎は乳房に指を深く沈めると、そのままゆっくりと力を込めていった。 「んっ……、くぁ……」  指の一本一本に絡み付くような柔らかさと、指を押し返そうとする瑞々しい弾力。  それらが同時に掌に伝わってきて、蓮太郎にとって未知の感覚となって脳を刺激した。  これまでも姉妹とのスキンシップで胸を押し当てられるようなことは幾度かあったが、本当に性的な行為をしているというこの状況は、これまでとは全く違う興奮を感じてしまう。 「ふぁっ、んっ……!」  やがて、歌夜の口から甘い嬌声が漏れ始める。  それは普段の彼女からは想像もつかない声で、それが蓮太郎の情欲を一層熱く滾らせる。 「大丈夫……? 痛くない?」 「あぁ、平気だ。……でも、あ、あまり強くされると、ちょっと……んっ」  指の動きを激しくすると、歌夜が僅かに身を捩らせた。 「あっ、ん……っ! はぁ、あ……」  熱い吐息と嬌声を吐き出す姿に誘われるように、蓮太郎はその豊満な胸に顔を埋めた。  爆乳で生地が張ったシャツに顔を突っ込み、その乳房に顔を押し付ける。  この女体は、優吾では無く自分のモノだと刻み込むように、蓮太郎は思い切り柔らかな感触を味わった。 「んふぁっ、れ、蓮太郎……!?」 「はぁ、歌夜姉、歌夜姉ぇ……!」  名前を呼びながら、何度も乳房に顔を擦り付ける。胸だけでなく、太腿や腹部にも腕を伸ばし、欲望に任せて身体を触る。  それは拙い愛撫ではあったが、優吾にされていたものとは違い、そこには確かな愛情があった。  次第に、どちらからともなく顔を近づけていき、熱い吐息を混じり合わせた。  そして、潤んだ唇が重なり、二人は初めての口付けを交わした。 「はむっ……ちゅぅ……む」 「ん、ちゅっ……ぷぁっ、はぁ……」  歌夜のことで頭がいっぱいになり、他のことが考えられなくなる。  互いの存在を確かめ合うように、何度も唇を押し付けあった。 「ふぁっ……はぁ、あむ……ん」  歌夜が唇を開き、蓮太郎の口内に舌を侵入させる。その柔らかくもざらりとした感触を味わいながら、二人は互いの唾液を交換し合う。 「じゅぷ、んむっ……はぁ、れろ、ちゅ」  息継ぎの度に濃厚な粘液が絡み合う音が響き渡り、甘い感覚が全身を刺激する。  そのまま数十秒、あるいは数分が経ってから、二人はゆっくりと唇を離した。  名残惜しそうに、二人の口の間に透明な糸が橋を架ける。 「歌夜姉……好き」 「私も……好きだぞ、蓮太郎」  お互いに見つめ合い、愛を確かめ合うように言葉を交わした。  それはこれまで言わずとも互いに分かっていたことではあったが、言葉にすることで、より深い絆が生まれたような気がした。 「あの、歌夜姉……」  互いの言葉を行為にして伝えたことで、女性として歌夜を求めてしまう気持ちもまた、抑えきれない程に膨らんでいた。  下半身に当たる硬い感触に気づいて、歌夜がぴくんと動く。 「いいぞ……。私も、ずっと前からこうしたかった」  そう言って微笑むと、歌夜は蓮太郎の下腹部に指を持っていき、すりすりとズボンの上から膨らんだモノを撫で始めた。 「ひぅ……っ」  こそばゆい快感に腰が引け、小さな声が漏れる。  歌夜の手は、そのままズボンのボタンを外していき、そして下着ごとずらした。  蓮太郎の硬く勃起した陰茎がぴょこんと飛び出る。  遠目に見た優吾のモノと比べれば二回りは小さなサイズで、好きな少女の眼前に晒すのは恥ずかしかったが、歌夜は気にせず手を伸ばした。  そして、優しく掌で包み込むように握ると、ゆっくりと上下に動かし始めた。 「やっ……あ、あぁ」  歌夜の手の柔らかさと温もりが、敏感な肉棒に刺激を与える。  自分で触れる時とは違う感覚に、ぞくぞくとした感覚が背中を走った。 「かわいい反応だな……。お姉ちゃんに任せていろ、気持ちよくしてやるから」  歌夜は興奮しつつ楽しそうに、手でしゅるっ、しゅっ、ごしゅ、と竿を扱き、それに合わせて蓮太郎の嬌声も大きくなる。  やがてその先端からは透明な液体が流れ始め、その滑りを利用して手の速度が更に速くなる。 「くぅ……っ、はぁ、あっ! 歌夜姉……っ」  肉棒を扱く度に、胸板に押し付けられた巨乳も形を変えて、その柔らかさと弾力を余すことなく蓮太郎に伝える。  へこへこと情けなく腰が動くが、歌夜はそれを咎めることはせず、むしろその動きに合わせるように手指を動かしていく。 「ん……っ、あ……」 「どうした、腰が引けてるぞ? 気持ち良すぎて、力が入らないか?」 「だって……こんなの……うぅ」  靭やかで、それでいて繊細な指が肉棒に絡みつく感触にとても耐えきれず、びくびくと震えながら上擦った喘ぎ声を上げる。  その反応を楽しむように、歌夜はさらに強く肉棒を握り、上下に動かす速度を上げていく。 「ほら、我慢しなくていいんだぞ。私の手の中にいっぱい出せ……」 「はぁ、あ、んあ……っ!」  促されるまま肉棒がビクビクと震え、先端からぴゅるると精液が跳ね出た。  歌夜は掌でそれを受け止めながら、恍惚の表情を浮かべる 「はぁ……はぁ……ふ、うぅ……」 「ふふっ、いっぱい出たな……。偉いぞ」  そう言って微笑む彼女を見て、蓮太郎は全力で走った後のように脈拍が激しくなって息が切れ始めた。 「す、すごかった……」  蓮太郎は衣服を乱れさせたまま力なく寝そべり、余韻に浸るように惚けた表情を浮かべた。  幸福な虚脱感。下半身に力が入らず、立つこともままならない。  その姿を、歌夜が慈愛の表情で見下ろしていた。  あまりにも身体が心地よく、このまま眠ってしまいそうになるが、ハッとして蓮太郎は身体を押し上げた。 「あ、歌夜姉も……」  自分だけ気持ちよくなって終わりでは、好きだと言ってくれた人に申し訳ない。  蓮太郎は起き上がろうと上体に力を入れた。 「無理するな。まだ休んでていいんだぞ」  しかし、心配する歌夜が優しく肩を押さえ、再び寝かせてくる。 「で、でも……僕だけしてもらうなんて」  その気遣いを嬉しく思いながらも、自分だけが快楽に浸る罪悪感は拭えなかった。 「大丈夫だ。ちゃんとお前の気持ちは受け取ったから」  そう言って、歌夜は蓮太郎の頬に軽く口付けをした。 「ん……」  優しく宥められ、それ以上何も言えなくなってしまう。  それに、実際蓮太郎は一度射精しただけですっかり精力尽きてしまい、とても直ぐに回復出来そうにはなかった。 「ご、ごめん……」 「いや、焦らなくてもいい。ゆっくり、こういうことにも慣れていこう。私が相手にるから」 「う、うん……ありがとう」  歌夜の言葉に、蓮太郎は顔を赤らめながら小さく頷いた。  そんな蓮太郎を撫でながら、歌夜はぎゅっと小さな身体を抱きしめてきた。    結局その後も蓮太郎はペニスを勃たせることが出来ずに、また今度改めてしようということになった。  まだまだ男らしさが足りないと落ち込む部分もあったが、それを遥かに上回る幸福感が蓮太郎を満たしていた。  悪戯好きの少年のことで憂鬱になってもいたが、今はもう不安は無い。  好きな人と愛し合うことが出来るようになったことは、何よりも自分を成長させてくれると感じていた。  別れ際、照れながらこちらを見送る歌夜の姿は、これまで以上に可愛く見えた。

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