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お豆
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 寒風吹きすさぶプラウダの校舎。  ノンナは冷え切った廊下を、平坦な速度で歩いていた。  時折すれ違う生徒に挨拶をされることもあったが、それに挨拶を返すこともなく、ただ前だけを見て足を動かす。  その顔には何かしらの表情も浮かんでいない。  平時からあまり感情を表に出すことは少ないノンナであるが、今のそれは感情を出さないように懸命に己を律し、努めているようにも見えた。  向かうのは、学園の来賓室。  周囲を見回し、誰にも見られていないことを確認して、部屋に入る。  部屋の中には、背の低い長机とソファ。  そしてソファには、一人の中年男性が腰掛けていた。  でっぷりと太った体を高級そうなスーツで包んだ醜悪な男。  ノンナからすれば、決して会いたくなどなかった人間だ。 「やぁ、遅かったねノンナ君。何してたんだい?」  男は到着したノンナに笑顔を向ける。  ねっとりとした視線が、少女の身体を舐めるように下定めしていた。 「……戦車道の練習がありましたので」  ノンナはそっけなく返事をする。  無視するわけにもいかないが、極力会話はしたくない。  そもそも戦車道の時間であったことは知っているだろうに、一々確認してくるのが癇に障る。 (貴方の命令で私は――)  ノンナは奥歯をギリッと噛んで、罵倒したくなる気持ちを飲み込んだ。  この男は、プラウダ高校戦車道のスポンサーをしている人物である。  戦車道の活動に掛かる費用は莫大だ。  戦車道の強豪校としての地位を守るため、高性能の戦車を揃える必要のあるプラウダには、スポンサーの存在は必要不可欠である。  だから、そのスポンサーとの関係を繋ぎ止めるための接待として、プラウダの戦車道には負の伝統が存在した。  それが、戦車道部員の女生徒がスポンサーに体を差し出す、性接待であった。  若い肉体を、スポンサーの都合に合わせて好きに嬲られる。  当然世間に知られれば大問題になるため、この事を知る者は限られている。  生徒間では、実際に体を差し出す本人以外は知らない事だろう。  伝統的には、戦車道チームの隊長がその責任を負うことになるのだが、ノンナは自らを隊長であるカチューシャの代わりにした。  そのことをカチューシャは知らない。  そんなことは、知る必要の無いことだ。  ノンナは愛する者を守るため、嫌悪すべき男に抱かれることを選んだ。 「相変わらず立派な胸だねぇ。これでまだ成長中なんだろう? 将来も楽しみだ」  女性としてはかなりの長身であると共に、理想的なプロポーションを誇る少女の豊かな胸は、パンツァージャケットの下からもハッキリとその形を主張する。  立ち上がり背後に回った男が、後ろからその巨乳を鷲掴みにした。  ぎゅうっと抑え付けられた胸が、指の形に凹んでいく。 「成長しているのは、私が何度も揉んであげているおかげかな? だとすれば感謝してもらわねばなぁ」 「…………」  ふざけたことを言う男に、殺意の篭った視線を突き立てる。  こんなことをされて、恨みこそあれ感謝などあるはずもない。  常にクールで無表情な【ブリザード】と呼ばれたノンナでも、怒りの感情を抑えることは出来なかった。 「反抗的な良い目だ。だが、私に逆らえば君の所の隊長がどうなるかは、分かっているんだろうな?」 「――ッ」  脳裏にカチューシャの姿が過ぎる。  あの無垢な顔が絶望に沈む様を想像すると、心臓が強く締め付けられるようで、苦しくなる。 「分かって、います……」  そうなる位なら、自分が耐える方が遥かに楽だ。  今はカチューシャのためにも耐えるしか無いが、自分が卒業し権力を持つ時が来れば、必ず復讐を果たすとノンナは誓っていた。 「分かればよろしい。……それに、君もそろそろ我慢出来なくなっているようだしね」  肉感的な白い太腿に脂ぎった指が這って、そのままミニスカートを捲り上げる。  スカートの下に隠された純白のショーツは、棒状の物で形を歪めている。  ノンナの陰裂には、太く長いバイブレーターが埋まって、細かく振動していた。 「戦車の揺れはバイブによく響いたんじゃないかい? 練習中に何度イッた?」 「……残念ですが、このような道具で私がどうにかなることはありません」  屹然とした態度で、平静を保つ。  そうしていれば男も次第に興味を失うはずだと、時間が過ぎるのを待つ。 「ふふふ、可愛い抵抗だ」  そんな少女の考えも見通したように、男は指でトントンとバイブの底を叩く。 「……っ、ん……」  規則的な振動に別の刺激がノイズのように加わり、それだけで薄く張った平静が崩されてしまう。 「手を組んだまま上に掲げて、脚を開きなさい」 「…………はい」  男の命令に渋々従い、頭上で腕組みし、立ったまま脚を開いていく。 「もっと腰を落として」  膝を曲げて腰を落とし、ガニ股開きの屈辱的なポーズを取らされる。  脇を上げることで巨乳が強調され、少し動くだけでゆさっと揺れ動く。  ミニスカートは太腿でたくし上げられ、バイブが入ったままの下着がチラチラと見え隠れしていた。 「そのままじっとしていたまえ。動かずとも、私が気持ちよくしてあげよう」  男はバイブレーターの振動していない下部を握ると、それを上下に抜き挿しし始めた。 「ふっ、ぐ……っ」  男性器の形を模したバイブで荒々しく膣内を突かれ、閉じていた口から声が漏れ始める。  ただでさえ長時間バイブの振動で解されていた膣内は、愛液を溢れさせてその責めに悦んだ。 「本当はこの玩具で何回イッたんだい? 言わないと終わらないよ」 「く、ぅう……あっ、あん……」  ガニ股の姿勢を維持したままノンナは必死で声を殺すが、耐えている限り男は何度でもバイブを挿入し続けるだろう。 「……ご……5回、です……」  人形のような端正な顔が羞恥と屈辱に染まり、小さくそう答えた。 「カチューシャちゃんの前ではしたなくイッちゃったんだ?」 「それは……ぁ、ふ……っ。…………はい。……カチューシャの居る前で……カチューシャに見られて、達しました……」  懺悔するように言葉を吐き出していく。  自分が達した時の顔をカチューシャは見ただろうか。  もしかすると不審がられたかもしれない。  だが、愛する隊長の前で得る快楽は、背徳感によって何倍にも膨れ上がった。 「よく言えたね。ご褒美にもう一度イかせてあげよう」  言って、男は更に強くバイブを奥にねじ込んだ。 「なっ、待っ……ひぎッ!? はあぁぁ……🖤」  羞恥に震えながらも答えきったことで一瞬緩んだ心に、強烈な快感が一気に叩き込まれ、少女の顔が卑猥に歪む。  簡単に気をやってしまわないように、気持ちを強く保とうとしていたのに、精神の壁にヒビが入ってそこから一気に決壊する。 「あっ、あっ、あっ……、ふうぅ、んんん!」  腕も脚も無防備なこの体勢では何の抵抗も出来ず、されるがまま膣内をぐちゃぐちゃに掻き混ぜられる。  作り物の男性器が乱暴なほど動き回り、膣肉をゴリゴリと削る。 「と、止まっ……てへええぇ……くだ……さひいいぃぃ……🖤」 「駄目駄目、今止めたらもっと辛いでしょ?」  ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ……。  男は笑いながら楽しそうに、秘所を貫くバイブを引き抜き、挿し、捻ったりしてノンナの反応を楽しむ。  ブリザードのノンナも、絶頂が近づくこの時は、年齢相応の少女の顔に変わっていた。 「ふううぅー、ふー……ぐ、くうぅぅ……🖤」  歯を食いしばって絶頂を遠ざけようとする健気な抵抗も虚しく、少女の身体は意思に反して高みへと駆け上った。 「んんんっ、んんんんん――🖤!!」  ノンナの肢体が大きく痙攣して、叫び声を上げないよう口を硬く閉ざし、呻きながら絶頂する。  蕩けるような快感が、全身を満たした。 「あ……はあぁぁ……」  激しい絶頂の開放感と、嫌悪する男の前で達したことへの敗北感に包まれて、深い息を吐き出した。 「よしよし、ちゃんとイケたね。それじゃあ次は私を気持ちよくしてもらおうか」 「う、くぅん……!」  バイブが膣内から引き抜かれ、机の上に放り投げられる。  愛液でベトベトに濡れた玩具の先端が、少女の身体が悦びを感じていたことを示していた。  男は服を脱ぎ始め、だらしなく太った腹や毛むくじゃらの手足を見せつける。 「ノンナ君も脱ぐといい。汗や汁で気持ち悪いだろう」 「…………」  絶頂の直後で力の入らない腕で、指示に従い服を一枚ずつ脱いでいく。  北国で育った白くきめ細やかな肌と、同性は羨み、異性は劣情を催す完璧な造形の肢体が下卑た男の視線に晒される。 「美しい体だ。こんな素晴らしい体を私の好きに出来るとは、いやスポンサーになって正解だったな」  男は全裸になったノンナの姿を、目を細めて鑑賞する。  恥じらいを見せるのは男を喜ばせるだけだと知りつつも、視線から逃れるため、大切な部分を腕で隠してしまうのは仕方無いことだろう。 「早く……済ませてください」  それでも気丈に振る舞おうとする少女の姿が面白くて仕方がないという風に、男は喉をくつくつと鳴らして笑う。 「そうかい、そんなにして欲しいなら注文通りしてあげよう。こちらに来なさい」  男はソファにドカッと腰を落とすと、手招きしてノンナを呼んだ。  逆らうわけにはいかず、全裸の男の前に近づく。  脚を開いて座る男の股間の間には、グロテスクな肉の棒が、天井を向いて伸びていた。  その醜悪さと巨大さに、思わず唾をごくりと飲み込む。  こんな物が自分の中に入り込むのかと思うと、吐き気がした。 「玩具でも十分感じてくれたようだが、やはりこれじゃないと物足りないんじゃないかと思ってね」 「……どちらも同じです」  口ではそう言うものの、血管の浮き出た脈打つペニスは、明らかに作り物とは異質な存在感を放っていた。 「この上に跨がりなさい。自分で挿れるんだ」 「くっ……」  この男はどうしても自分のプライドをへし折りたいらしい。 (ですが、幾ら身体が穢されようと、心まで屈するつもりはありません……!)  堅い決意を誓いながら、ノンナは男の裸体に身体を重ねた。 「ん……」  男に向き合う形で脚の上に乗ると、もう秘部を隠すことも出来ず、繋がろうとしている光景がありありと見られてしまう。  亀頭に押し当てた穴の入り口が、ペニスを迎え入れようと口を開いていく。 「はあぁ……あ、あ……ッ」  じわじわと腰を下ろす毎に女性器が竿を飲み込んでいく。 「さぁ、もっと奥まで挿れなさい。そんなんじゃあ私は満足出来ないぞ」 「ッ――。い、挿れますから……。どうか、カチューシャには……手を出さないで、ください……」 「君の頑張り次第だよ、それは」  ノンナは目を閉じ、覚悟を決める。  脳裏に浮かぶ少女のため、一気に腰を一番下にまで下ろした。 「くっっ、はあぁぁん…‥! はいっ……た……はひんっ!」  奥まで肉棒が挿入された衝撃で、甘い嬌声が我慢出来ず溢れ出す。  強烈な異物感。熱い肉が膣内を満たす。 「どうだ、あんな玩具なんかより遥かに気持ちいいだろう」 「ふー……ふー……、うっ…………」  確かに作り物とは全く違う。  膣にぴったりと吸い付くような肉の質感が、硬くもあり弾力性もあり、身を焦がすような快感を生む。  だが、耐えられる。  息を整え、極力感じる部分に当たるのを避ければ――。 「そうれ!」  どちゅんっ! 「んひぃ!? う、動かし……は、はひっ……🖤」  安堵したのもつかの間、男が腰を跳ね上げるように振れば、それだけで敏感な部分が刺激され快感の電流が脳内を走る。 「お、おほっ……🖤 んあ、あああっ!」  腰を掴んでズボズボと何度も挿入を繰り替えされる。  その律動に合わせて揺れる豊満な胸にも、男の手が伸びる。 「や、やめっ……胸は……はあぁぁン🖤🖤」  下半身の責めだけでも感じすぎてしまうというのに、胸まで揉まれては我慢など出来るわけも無い。  いくら精神を律しようと、身体から送られてくる快感は、自分がどうしようもなく牝なのだということを認識させられる。 「くくく、ノンナ君は乳首が弱いんだよね。ここも沢山弄ってあげよう」 「だめっ、そこ……っ、ひぐっ! やめて、くださ……いひぁっ!」  敏感な乳首が指で擦られる。  上と下両方を同時に責められ、甘美な興奮が背筋を駆け昇る。  下劣な男に抱かれる無念さと、性器から感じる気持ちよさで、もうどうにかなってしまいそうだった。  ――いや、どうにかなってしまえればそのほうが楽かもしれない。  だが、こんな男に屈しては、カチューシャに合わせる顔が無い。  カチューシャにまた胸を張って会うため、ノンナは折れるわけにはいかなかった。 「くう、ううぅぅぅ……!」 「声を出すのが恥ずかしいのかい? なら私が塞いであげよう」  男の分厚い唇がノンナの唇に重ねられる。 「ふむぅ!? む、むうぅ……」  口を閉ざしても、秘所を突かれて力が緩んだ隙に、舌で無理やりこじ開けられる。 「れろ、ねちゅ……んちゅ……んぁ……」  口内が蹂躙され、唾液が絡みつく。 (あぁ……こんな男のキスなのに……気持ちいい……)  熱い口づけは、凍った少女の精神すらも溶かし、次第に激しさを増していく。  いつの間にか、ノンナは男の背に手を回し、抱きしめるような体勢で交わっていた。  体温の暖かさが部屋の寒さを紛らわせる。  卑劣で醜悪な男相手に温もりを感じてしまう自分に嫌悪感を覚える。 (でも……凄い……。セックス、凄いです……) 「はむ、むちゅ🖤……ぇろぉ……ぺちゃ、れろれろ……🖤」  自分からも舌を伸ばして求めてしまう。  キスをしながらも、グリグリと膣内を抉るペニスの動きは止まらない。 「んぶうふううぅぅっ、ん、んんんん🖤🖤」  奥を突かれて身体がビクンッと跳ねる。  眼の前の男がニヤついているのが分かる。  自分の顔は酷く蕩けてしまっているのだろう。  常に冷静沈着で無表情な仮面は、この男によって剥ぎ取られてしまった。 「あふっ、んお……んぐっ、んぉお……🖤 ふあああっ」  抽送のスピードが上がると、数度の絶頂で発情しきっている身体は止まらなくなる。  膣肉の締め付けがどんどん強くなり、肉棒を貪るように奥へと迎え入れていく。 「んへぁっ、は、はひっ🖤 んちゅううぅ、はぁっ、ううぅ、おひっっ🖤」  キスと喘ぎ声を繰り返しながら、ノンナはみっともなく無様に身を捩る。 「良い乱れっぷりだ。ノンナちゃんは戦車道だけじゃなく、セックスの才能もあるのかもな」 「くっ、はぁっ、あへ……おぉぅ、んひいいっ🖤」  馬鹿にされたように言われても、感じすぎて言い返すことが出来ない。  それに、自分に淫乱の素質があるのは本当のことかもしれなかった。  太った醜い中年男性に犯されているというのに、こんなにも敏感に反応していては、それを否定出来る訳もない。 「ああっ、も、もう……私……ひぎっ」 「おお、イキそうかね。なら私もそろそろ一度出そうか!」  ノンナの絶頂が近づくのを察し、男は更に腰を振るスピードを上げる。  膣の奥をゴンッと叩かれるような衝撃で、脳内に火花が散った。 「はぁっぐぅ! ふぐぅ……🖤 お、お願いします……出すなら、外に、いいぃ……」 「駄目駄目、やっぱり中出しじゃないと」  ノンナの懇願を、男は無慈悲に否定する。 「そんな……」  絶望感がノンナを襲う。  もしも孕んでしまったりしたら、きっと戦車道は続けられないだろう。  それに、カチューシャにも軽蔑されるかもしれない。 「ノンナ君も熱いザーメンを子宮に注がれたいでしょ? 遠慮することはない。もし孕んでもその時は私が面倒を見てやろう」 「ふざけ……ないで、ください……!」  この男の子を身籠るなど冗談ではない。  一刻も早く逃れなくてはいけないというのに、男の上で腰を振る身体が止まってくれない。 「そんなに腰を打ち付けて、やはり中に欲しいようだね」 「ち、違ううぅ……! くああぁっ、んほぉお……🖤」  離れようとする意思に反して、身体は男の背を強く抱きしめる。  子宮はもう子種を迎え入れる準備をしていた。 「もう出そうだっ。受け止めろ! ぬぉおっ!」  亀頭を子宮口に密着さる程に捩じ込み、腰を思い切り打ち付ける。 「んはぁっ🖤 ダメ、ほおぉッ、おおお~~……🖤 んくうううぅぅぅ🖤🖤」  どびゅる、びゅる、びゅるる!  勢いよく吹き出したザーメンが、少女の子宮を埋め尽くし、穢していく。 「お、おおぉ、ほぐぉぉおおお~~~~🖤🖤!?」  ノンナは凛々しい顔を下品なアクメ顔に歪めて絶頂し、痙攣しながらその無責任な中出しをただ受け入れることしか出来なかった。 「ふぅ~。やはり若い子のマンコにぶちまけるのはたまらんな」  ビクンビクンと震える少女に、男はたっぷりと最後まで精液を出し切り、すっきりと息を吐いた。 「おひ……っ、はふ、あぁ……🖤」  ノンナは虚ろな目で脱力し、男の胸にもたれ掛かる。  ごぽごぽと溢れ出る精子に腰をひくつかせて、中出しの快感に打ち震えた。 「せっかく学園まで脚を運んだんだ。勿論一回で終わらせるつもりは無いからね」  正直一度の性交でもう体力が尽きかけているというのに、男はまだまだやる気満々のようだ。  このままでは本当に心をへし折られてしまうという恐怖に怯える心を隠し、ノンナは男を睨みつけようとするが、  快感に潤んだ瞳には力は無く、蕩けたメス顔を晒してしまうのだった。 (あぁ……ごめんなさいカチューシャ。私はもう……)  ノンナは身体へと伸ばされる手を拒絶することも出来ず、熱い息を吐いた。   ◆  女子寮に帰る頃には、辺りは日が落ちてすっかり暗くなっていた。  早くシャワーを浴びて身を清めたいというというのと、誰にも今の自分を見られたくないという思いが歩く速度を速くする。  だが、自室へと続く廊下を歩いている時に、小柄な金髪の少女の姿を見つけ、心臓がドキリと跳ね上がった。 「あら、ノンナ。今帰ったの?」 「カチューシャ」  その少女――カチューシャは、無垢な瞳をこちらに向けてノンナの姿を認めると、愛らしい顔で話しかけてきた。 「こんな時間まで何をしていたの?」  カチューシャを相手に嘘など吐きたくないが、本当のことを言うわけにもいかない。 「それは、秘密です」  だから曖昧な誤魔化しの言葉を選んだ。 「えーなによそれー」  当然そんな答えでは不満を持つのも当然だ。  だが、それでもカチューシャは自分を信じてくれるだろう。  だからこそ、その信頼を利用するようなことは胸が傷んだ。 「まぁいいわ。でも明日も練習はあるんだから早く寝なさいよ。遅くまで起きてたせいで練習中に腑抜けてたら駄目なんだからね!」 「ふふ……えぇ、分かっています」  人差し指を突き立てて活発に喋る姿が可愛くて、自然に顔が綻ぶ。  この子のためならば、どんなことも耐えられると思った。 (カチューシャ……貴方は私が、必ず守ります……)  カチューシャは気づかなかったが、ノンナの白い太腿には、白濁色の液体がスカートの内側から伝っていた。

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