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一之瀬栞梨の尋問 1/3

 潜入の目的は何か、と紳士的に問いかけてきた男の鼻先に唾を吐いた。軽率な行動であったかもしれない。けれど私のなかで渦巻く、退魔師としての矜持、そして過去のトラウマからくる淫魔への嫌悪感が、我慢を効かせなかった。

 スーツ姿の男は唾液を指で拭き取り、すん、と匂いを嗅いだ。そして「良い霊力だ」と満足気に頷いてから、側近の部下に何かを囁いた。彼らは命令を受けるや否や素早く準備を済ませると、私をストレッチャーごと何処かへ運び始めた。──”霊力”。あいつはそう云った。つまり、この組織の正体が淫魔であることは確定だろう。後は本部へ連絡を取るだけだ。しかし奴らに、”淫魔だと疑っていること”をバレてはいけない。協会がマークしていると知られたら、たちまち雲隠れされてしまい、捜査が振り出しに戻るからだ。

 退魔師であるとか、協会に所属しているとか、そういったことを隠さなければ。これまで積み重ねてきた計画が徒爾と化してしまう。ただの産業スパイだとか別の淫魔のグループから派遣されてきた者だとかに成り切るのだ。

 潜入の目的なんて絶対に話してやるものか。


 エレベーターは深く潜っていった。それだけ外界と隔離されていき、私の発見が困難になっていくのを実感する。非常に憂鬱であった。

そして最下層フロアに到着し、私はある一室へ運ばれた。

 5×5メートル程しかない狭い部屋。生活感のない簡素な内装で、床に敷かれた白いタイルがぼんやりと光っている。実験室じみていた。

対角線に沿って中央に鎮座しているのは、白と銀の巨大な『箱』。長方形で、アクリル製の蓋が口を開いている。まるで食虫植物が獲物を待ち構えているようだ。機械の内側には人間の形をした大の字の凹みがある。私をすっぽりと収納してしまうために空席であるのは、容易に想像できた。

 ──噂通りだ。

 この組織は、罪のない女性や退魔師、あるいは女性型の淫魔を捕らえて、霊力をドレインしているのだ。この最下層フロアはそのための場所なのだろう。この機械は恐らく量産されていて、今もこのフロアのどこかで沢山の女性達が餌食となり、霊力を吸い出されながら喘いでいるに違いない。

 許せない。

お前らは、この手で必ず壊滅させてやる。


 私は機械へと拘束された。手足、足首、腰、そして首に金属製の輪がはめられて、固定される。試しに力を振り絞って起き上がろうとしてみたが、輪が肌に食い込んで痛いだけであった。

完全に機械の一部へと組み込まれてしまったのだ。

「──最後のチャンスだ」

 部下の一人が口を開いた。

「お前は、何をしに我が組織へ潜入していた?」

「……」少し考えてから、答える。「ただの情報収集よ。競合他社がどんな技術を持ってるか探りに来たの」

 突然、ビーッ、と機械からブザーが鳴った。ドキリと心臓が跳ねる。

「嘘、だな」

 部下が肩を落とした。そして蓋のへりを掴む。

「……お前には今から、この機械の相手をしてもらう。それが嫌になったら、いつでも本当の目的を話すといい。だが機械には嘘発見機能があるから、テキトーなことを云っても無駄だ」

「ふーん、自分達で尋問する勇気もないんですね」精一杯に強がり、顎を突き出した。「こんな機械なんかに頼っちゃって」

 男は挑発を無視して、アクリル板をバタンと閉じてしまった。すかさずガチャリとロック音が響いて、とうとう最悪の時間が訪れてしまったことをこの身に伝えたのであった。





 内壁から現れた人工筋肉の触手が、私の胸へ陵辱を始めた。

 大きな乳房が押し込むように仕舞われている戦闘スーツ。その上をぬるぬると長い舌のような触手が這い回る。右乳と左乳の両方に、肉厚を持った1本の触手が纏わり付いている。スーツの上からでも分かるヌメりが気色悪くて、眉をしかめた。意思のある虫のように触手は丸みの上をうねうねと滑り、やがてスーツの上部──乳房の露出した部分へと到達した。


「っ、う……!」


 直接的にヌメりの感触を覚えてしまう。目線を下にやると、触手が人間の精子によく似た白濁液を被っているのがうっすらと視えた。その様子もまた私の神経を逆撫でし、一層の陵辱感を煽った。嫌らしいものをべたべたと塗りつけながら、柔らかな異物感で乳房を包み込んでしまう。触手が肌に直接触れると、その表面に猫の舌のようなザラつきがあるのも分かった。ズズズズ……と乳房の上を通過されると、こそばゆさが込み上げてきた。

 触手はしばらく、何かを探すように私の胸の上を這い回った。その軌跡にはねっとりとした粘液が残されて、てらてらと鈍く光っていた。

 そして、戦闘スーツの隙間が発見されてしまう。肌の露出が始まる上下の境界線。そこは本来、ぴっちりと閉じられている。何故なら私の膨らみが過剰なため、スーツが内側から圧迫されているからだ。乳首が陥没してしまっているのも、こうしてぎゅうぎゅう詰めにしているからなのか。

 触手は目ざとく隙間を見つけると、潜り込もうとして身を捩りだした。先端がぐりぐりと押し当てられると、私の脂肪は柔らかく変形してしまう。そうして掘るように作られた凹みから、戦闘のスーツの内側へ、触手が無理矢理ねじ込まれていく。


「ちょ、やだ……っ」


 スーツがパツパツなのも相まって、触手は乳房にギッチリと張り付いてしまう。その長細い形状や、表面の両生類じみた凹凸なんかが、明瞭に知覚できる程だった。そんな状態で触手がもぞもぞ動くので、こそばゆさとヌメリが一層激しいものとなった。下を見ると、スーツが管のように盛り上がって、薄皮の下で蠢いているのが分かった。

 触手はやがて、私の陥没乳首まで辿り着いた。すると先端をぐりぐりと押し当てて、集中的な愛撫を開始した。


「っ、あぅ……!?」


 バストの内側に潜り込んでしまった乳頭を、まるで掘り起こすかのように、触手は先端を突き立ててくる。そして円を描くようにぐりゅぐりゅと動き回り、自身の粘液を乳頭の奥深くにまで行き届けようとしているみたいだった。動きに合わせて乳房が揉まれて、たぷんたぷんと大きく揺れてしまう。触手はその重みを持ち上げるようにして、乳頭をぐいっと押す。あるいは乳房を腹の方へ流すように、乳頭を下へ引っ張った。


ずるぅり、と唐突に触手が引き抜かれた。


「お、終わり……なのですか……?」


 そう呟いた言葉はただの願望であった。こんなものでは済まされないと、淫魔達の恐ろしさを知る私は理解している。


 別種の人工筋肉がぬぅっと現れた。

 その触手の先端は、ピンセットのように細長く尖っていた。


「な、なにそれ……。……まさか……、や、止めなさいっ」


 私の静止を聞かず、触手は戦闘スーツの内側へ潜り込んでいく。そして手慣れた様子で乳首にまで到着してしまうと、鉤状になった先端を陥没乳頭の内部へ差し込んだ。


「……っっ!? やぁ……ッ!」


 普段は密かに隠されている、乳房の頂点にある性感帯の内側。そこへ異物が侵入してきて、ほじくり返すように暴れだした。


 ぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐち───


「やぁぁ……っ! な、なかが…っ! 乳首のなか、ほじくられてる……、っ!?」


 あのザラつきが乳首の内側を引っ掻き回している。小さな穴に綿棒を突っ込んでめちゃくちゃに動かすよう、局所的な責めであった。すぐさま粘液で満たされて、そこを触手が擦り上げるように抽挿する。ぐちぐちと粘っこい音が小さく響いている。乳首を掻き出そうとしているみたいだった。

 私は拒否を示して上半身を右へ左へ捩った。それに合わせて乳房がたっぷりと揺れたが、触手は張り付いたまま剥がれなかった。戦闘スーツの締め付けがそれを助けているという事実が、悔しかった。


 少しして、乳房全体が熱くなってきたのを感じる。乳首も硬く勃起してしまっていた。


「こ、こいつ……、まさか、霊力を……っ!」


 私は過去、とある忌々しい淫魔に捕まり、胸から霊力が出てしまう身体に改造されている。

 このような責めが続けられたら、溢れ出してしまうだろう。


「が、我慢……! 我慢しなきゃ……っ。こんな奴らに、私の霊力を、渡したくない……っ!」


 ぐ、と唇を噛んで耐えようとする。意識を集中して、快感をどうにか頭から追い出そうとする。私の身体を改造した淫魔とか、こんな機械に拘束したアイツらとかを思い出して、その憎しみを心に燃やす。そうやって我慢をし続けた。


 ぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐちぐち───


「うぅ……っ、く、っ! ふ、ふ、ふ……、ぅ」




 ──数分後、触手は諦めたように胸から離れていった。

 ずるりと引き抜かれた瞬間、私はほっと息をついた。もう我慢しなくていいいのだという開放感と、触手に打ち勝ったという喜びを覚える。


「はぁ、はぁ、はぁ、……ほんと、気持ち悪かった……。でも、所詮、こんなものですかね……」


 ふぅー、と長く深呼吸をした。顔が上気している。まだ心臓がバクバクしている。大丈夫だ、私はまだまだ耐えられる。このまま目的を云わずに我慢して、私からの定期連絡が途絶えたことを不審に思った協会が来るのを待てばいい。

 それだけの話だ。


 内壁から、ぬぅっと新たな触手が現れた。


「またですか……。面倒な」


 虚勢を張って、やれやれ、といった風に首を振る。その鼻先へ、触手は先端を見せつけるように近づいてきた。


ぐぱぁ、と先端で”口”が開いた。


「……ひぃ……っ!」


 腹を空かせた化物のように、小さな肉壷がぐちゃりと笑う。だらだらと粘液が垂れて、唾液のように糸を引いている。内側には粒粒がびっしりと生え揃い、ぶるぶると蠢きながら胎動している様子が分かった。


「──や、止めなさい……っ。そんな気持ち悪いもの……っ!」


 上半身を激しく揺すぶって、触手が侵入できないようにする。自らで乳房を揺らして相手を誘うような、無様な行為だった。そんな情けない抵抗をしてみても、触手はスーツの隙間をピタリと探し当て、ずるずると容赦なく潜り込んでいった。


「は──入ってくるな! や…、めろ、っ! 私の乳首に、何するつもり──」


 ──ばぐり、と触手は乳輪ごと頬張った。


「~~~~っっ!!」


 ぞくぞくぞくぞくと全身の鳥肌が立っていくような感覚がする。勃起した乳首を触手の口にばっくりと食べられて、内部の粒粒がうぞうぞと張り付いた。

 そして私の霊力を──思いっ切り吸い上げられる。


「ああああーーーーっっ!!」


 たまらず声を上げてしまった。私の嬌声がアクリル板に反射して、機械のなかでこだまする。

 先程の責めによって、胸のなかでは霊力がじっくりと熟成されてしまっていた。熱く、白い、どろどろとした液体。それが胸の内側でパンパンに溜まっていたのだ。今度はそれを無理矢理吸い上げられたので、乳首から噴き出されてしまう。


「やめてやめてやめてっっ!! 乳首吸わないでっっ!!!」


 どくどくと霊力の流れ出していく様子が、乳首の内側ではっきりと感じた。胸に張り付いた触手の管が、喉を鳴らすように鼓動している。乳首を引き伸ばすような勢いで口は激しく吸引してきて、乳房のなかに溜まった霊力を徹底的に強奪しようとしてくる。熱いものが乳房のなかをずるずると駆け抜け、それが乳首という一点に集まっていき、──どぷり、と絞られてしまう。そんな感覚は耐え難い陵辱感と強い快感を私に与えた。


「や、やだ、イ、イく……っ、……~~~~~~ッ!!」


 がくん、と上半身を仰け反らして絶頂を迎えてしまった。両の乳首で、性感が白い閃光のように弾けている。

 小さな突起がビクビクと絶頂感に震えている。それなのに触手は力を抜かないで、一層強く吸い上げてきた。イっている最中の性感帯がギリギリと吸引されて、押し当てられた内壁の粒粒がぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅと洗い上げてくる。


「何……つ、なんですか、もうっ! もう出てるのに、しつこいです、……っ!」


 ツラい直後責めを与えられると、より大量の霊力がじゅくじゅくと溢れ出してきた。触手の口では収まりきらなくなり、スーツを内側から湿らせている。色を濃くした頂点の裏から、やがてじんわりと白いしずくが漏れて、胸の隆起を沿うように垂れていった。

 触手は一滴たりとも逃したくないようで、より強く噛み付いてくる。一心不乱にねぶってくる。一度イったことによって神経の剥き出しになった乳首を乱暴に刺激されると、強すぎ性感が脳へ叩き込まれる。どくどくどくと霊力がどんどんドレインされていく。私は目を白黒させたまま、喘ぐ声を我慢することが出来なかった。



 ──数分後、ようやく触手は口を離した。


「……れ、霊力吸われて、イくなんて……。最悪……っ!」


 荒い呼吸のなかで、私は行き場のない悪態をつく。真剣に拘束から抜け出そうと、手足を振り回す。しかし金属の輪はびくともしないで、大の字のポーズを変えることはできない。白濁液に犯されてぬちゃぬちゃにされ、陥没乳首をほじくられて勝手に勃起させられ、挙句の果てに霊力を絞り出されてしまった。そんな散々な淫辱を受けた私の乳房は、悲しげにふるふる震えていた。この両手で覆い隠してしまいたい。私の大切な身体の一部が、これ以上酷い目に合うのは嫌だった。

 恐怖していることは──認めよう。不気味な機械に取り込まれて、乳房という大きな性感帯をさらけ出す。機械の内壁には、まだ使われていない沢山の責め具が隠されている──。

 尋問はまだまだ続くのだろう。私は幾度となく喘がされて、恥ずかしい言葉を叫んで、嫌らしい責めに悶え苦しむ。そんな暗黒の未来から脱出するには……たった一つだけ方法がある。

 真の目的を話してしまうことだ。そうすれば機械は停止して、私は楽になれる。こんな思いをもうしないで済む。


「……こんなの、気持ちいわけないのに、イ゛っ゛!?」


 ばくり、と再び触手が噛みついてきた。すぐに吸引を再開して、興奮し切った私の身体へドレインを加えてくる。


「……ううううううっっっ!!」


 今度はさらにもう一対の触手も現れた。最初に私の胸を犯した、肉厚タイプのものである。それはずるずるととぐろを巻くように、胸の周囲へ巻き付いていった。


「や、だ……っ、こんなの……」


 乳房の全体をぬるぬるとした潤滑がまとわり付く。気持ち悪さと快感が綯い交ぜになって、ぞわぞわと得も言われぬ感覚が登ってきた。粘液が肌色の脂肪のなかへ染み込まされていくのが分かる。淫靡なものへと作り変えられてしまう。

 ぎゅぅぅぅ、と基底部を締め付けてきた。触手の隙間から乳房が溢れてはみ出ている。そのまま圧迫する部分を徐々に乳首へ近づけていき、まるで生クリームを搾るかのように──、


 ──どぷり。


「~~~~~~~~~~ッッ!!?!」


 圧搾された。バチン、と絶頂が弾けて意識が持っていかれそうになる。すかさず”口”がぎゅむぎゅむと吸い付いてきて、決壊した乳首から放出される霊力を飲み込んでいった。ただでさえ絶頂中の乳首が吸われて苦しいというのに、その上霊力がどぷどぷと通過していくのだから──、


「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛!?!」


 想像以上の辛さだった。触手達は片時も休ませてはくれない。たった今絞られたばかりなのに、もう乳房を締め付けてきている。肌の上を這い回って粘液を染み込ませ、輪っかの直径を変化させることで乳房をもみくちゃにする。そして内側で熟成された霊力を、白濁液として乳首から、


 どくどくどくどく──


「や゛め゛っ゛……! やめ、なさい……っ! 私の霊力……、持ってくんじゃ、ない……っ!」


 噴出させる。熱いものが迸る感覚が、イかされた乳首をより追い詰めていく。私はわけも分からずに拘束のなかで暴れまわって、身体の色々な部分を機械へぶつけた。触手は絡みついたまま胸から離れてくれない。もう1秒だって嫌なのに、胸を扱いて、圧搾して、無理矢理霊力を吹き出させる。その度に絶頂してしまい、そのままイった直後の乳首をぐちゃぐちゃと咀嚼されてしまう。


「──出ない!! もう出ないから!!! 触手、離しなさいよ……っ! ……ううううっっっ!!」


 私の叫びは誰かに届くこともなく、ただ自分の鼓膜をうるさくしただけだった。

 触手による胸からのエナジードレインは、その後1時間以上も続いた────。





「潜入の 目的は 何ですか」

 ようやく触手が引っ込んだと思ったら、合成音声が響いた。機械自体が私へ尋問しているのだ。あまりに責めが厳しかったために対象の意識が混濁したり、記憶が飛んだりした場合に備えて、こうして質問を繰り返しているのだろう。

「……」

 ここが分かれ道だ。今、目的を話してしまえば全てが終わる。機械が止まる。私がこんな思いをする道理なんて無いのだから、早く終わるべきなんだ。

 ──でも──。

 屈服するわけにはいかない。ようやく突き止めた淫靡の組織を、絶対に倒さなくてはいけない。私のためにも、協会のためにも、そして今もこのフロアで苦しんでいる沢山の女の子達のためにも……!

だけど、これ以上嫌なことが起こるのもしんどい。本当に逃げたい。それも事実だ。いきなりこんなレベルの尋問だなんて、この先私は壊されてしまうのではないか? ……ダメだ、恐怖を誤魔化すことなんてできない。私は怯えている。

 だからといって、屈服するわけにも……。あぁ、どうしようどうしよう。


「──尋問フェーズを『脇』へと移行します」


 逡巡している間に、回答時間は締め切られてしまった。

 私がどれだけ敗北しても、アト1時間は厳しい尋問を受け続けることが確定してしまったのだ。


Comments

脇責めの後に今度は是非、足裏責めも入れていただけたら嬉しいです。

タナトス

脇責めが楽しみです…!


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